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サンタナ 『哀愁のヨーロッパ』  ~それちょっと違うだろう!?~ [洋楽]

                                      
常にiPodがお友達の私だが、通勤途上はシャッフル演奏(いわゆるアトランダム演奏)が楽しい。
かつて何度も言っている事だが、音楽は、来ると分かって聴くよりも、予想しないところでフイに
出会う方が感動が深いものである。
自分で好きで入れ込んだ数千曲でも(私の16GBのiPodでは今のところ2000曲弱)、忘れた頃に
フッと巡ってくると、メロディや音色や歌詞の良さに改めて胸を深く打たれたりする。

私の場合、シャッフル演奏にするとやたらとよく出てくるのがパット・メセニー、アース(E,W&F)、
Char、あと サンタナ だ。理由はまあ簡単で、アルバムが山ほど入れ込んであるからだ。
サンタナは8枚くらい入っているので、しょっちゅう出てくる。特に、ライブ盤やベストも入れてある
ために、重ねて収録されている人気曲の 『Black Magic Woman』 や 『Europe』(邦題:
「哀愁のヨーロッパ」)なんかはかなりよく出てくる。

ミーハーでお恥ずかしい話だが、私は昔から 哀愁のヨーロッパ が大好きである。何だかんだ
言っても、数あるサンタナの曲の中でも結局一番好きかもしれない。
それはやっぱり多感な子供時代に、6つ年上の兄のカセットレコーダーから何千回となく聴いて
私の音楽脳の核に近いところに深く沁み込んでいるからだ。

どうも音楽の感動というものは単純に言うと2種類に分かれていて、"優れた新しいもの" から
受ける新鮮な音楽的感動か、"かつて聴いた懐かしいもの" から受ける感傷に近い感動の
どちらかであるように私には思われる。(これは前にも書いた)
とはいっても結局後者だって、まず導入として前者からスタートしているのは明らかであるが。
とにかく私は 『哀愁のヨーロッパ』 がことのほかお気に入りだった。

この曲のまず何がいいって、頭からいきなり始まる 

   ♪ミッ ラーシッ ドーシッ ラ・ソ・ファ~

(ちなみに原曲のキーはE♭なので、 ソッ ドーレッミ♭ーレッ ド・シ♭・ラ♭~ が正しいが
この先の展開を考えて勝手に黒鍵を使わないキーに移調。先に言っておくが私の楽理解説は
なんら音楽的なものではないのでクロウト衆の皆さんはどうか読んで呆れないように・・・)

このギターソロの 最後の ファ~ のところにかぶるベース音が「ソ」 (原曲ではシ♭)
なのがいい。ここでまずヤラれるのである。コードでいうと・・・「Dm7/G」ということになるのかな。

ここが安易に涙を誘う「レ」なんかでなく、あくまでも「ソ」で、次のメロディの頭にかかっても
しばらくの間そのまま「ソ」をキープしているところが何ともクールで、人の世の無常みたいなものを
感じさせる。
時の流れに関係なく冷徹にそこにあり続けるヨーロッパ大陸の大地、その上にあまたの人間が
生まれては死に、笑ったり泣いたり出会ったり別れたりを延々繰り返してきた歴史のようなものが
グーグル・アースで見るような大きな視点でまぶたの裏に浮かび出る。

頭にぶつけられるクールな「ソ」のベース音で何か、軽快なアメリカでも、貧乏くさいアジアでもない
ずっしりと、そしてどこか取り澄ましたヨーロッパの突き放したようなムードに包まれるのだ。
カルロス・サンタナの、一見感傷的なようでいて、でもお涙頂戴的に決してビブラートしたりしない
真っ直ぐで潔いギターの残響がこのクールなムードを一層高める。

私が子供の頃聴いていた『哀愁のヨーロッパ』は、おそらくアルバム 『Amigos』 の中のスタジオ
バージョンだったようで、ここのベース音は確実に「ソ」であったのだが、近年iPodで、複数の
バージョンを手軽にいちどきに聴けるという便利な時代を迎え、初めて気付いた真実があった。

この『哀愁のヨーロッパ』、ライブバージョンでは何とここが 「ソ」 じゃなくて 「レ」 なんである。
よりによって。

        ♪ミッ ラーシッ ドーシッ ラ・ソ・ファ~
                             レ~ Root

頭っからDmか。メロディ音の3度下、ルート音をまんま弾いてるだけ。
そんな・・・昭和歌謡じゃあるまいし、ごくごく普通に 「しんみり」してどうするんだ。ただでさえ、
サンタナのメロディラインは昭和歌謡っぽい・・・なんて悪口を言われたりするんだから。
せめて曲の頭くらいもっと凛としていられないものか。

私は哀愁のヨーロッパに、そんな安直な哀しみは求めていない!!
もっとグーグルアース規模の(?)壮大な無常感が欲しいんだ!

ここが「レ」になった時点でこの曲は、昔から「歌い出し部分が哀愁のヨーロッパのパクリ?」とも
言われている、井上陽水の 『心もよう』 と質的に同レベルになってしまう。

    ♪さみしさの  つれづれにぃ~ 
      ミラシドーシ ラシラソファ~
                   レ~

しまいには、これまた歌い出しがそっくりな上田正樹の唯一のヒット曲 『悲しい色やね』 の

    ♪おおさか~の 海は~
      ミラシドーシ  ラソミ~
                  ソ~

「海は~」のところでメジャーコードになるだけ、どっちかというと「哀愁のヨーロッパ」よりも高度
じゃないか、くらい思えてくる。

天下のヨーロッパが商人の町大阪に負けてどうすんだ!

いいのか、そんなことで!カルロス!!(笑)

そもそもこの曲、カルロス・サンタナがプロコル・ハルムを聴いていて(やはり『青い影』だろうか)
これに触発されて作った曲らしい。
なんと原題は 『The Mushroom Lady』(マッシュルーム・レディ)だった。
これはもしかすると、プロコル・ハルムのマシュー・フィッシャーになぞらえてのマッシュルーム・レディ
だったのかもしれない。(私の勝手な推理)

何にしても、マッシュルーム・レディのタイトルのままだったら絶対に日本であんなに大ヒットには
ならなかったと思う。
そもそも、単なる『Europe』というタイトルだったこの曲に、ご苦労なことに「哀愁の」の冠詞をつけた
邦題を決定した人は誰だったのだろう。ノーベル賞ものかもしれない。
これは「An Officer and Gentleman」という乾いた原題に 『愛と青春の旅立ち』 と邦題をつけて
日本で空前のヒットとなった映画のパターンと似ている。日本人は情感的で湿っぽい世界が
どうしても好きなのだ。

小学生の私でも、「『哀愁のヨーロッパ』かぁ~。クゥ~沁みる~ぅ」と、あの狂おしい無常な響きの
「ソ」のベースの音を聴きながら、人の世の光と影をそこはかとなく感じていたわけだから、
全くもってタイトルはバカに出来ない。
それより何より、ベース音の選定はもっとバカに出来ない非常に重要な問題である。

疲労が蓄積するライブツアーだからって、適当な音を取ってはいけない。
ミュージシャンは常に一音入魂。
ひとつの音に哲学をもって、命を賭けてもらいたいものである。


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ベアトラック

お仕事の方は、その後いかがですか。ブログを更新されたということは、少し快方に向かっているということでしょうか、ね。
それにしても、「哀愁のヨーロッパ」を、ベースのルート音から考察するとは・・・さすがmilk_tea さん、天晴れです!(笑
僕も、サンタナの曲の中では、やはり一番回数を聴いているハズですが、そんなことを全く気にもせず・・・爆
今度、聴き直してみますね。
by ベアトラック (2007-07-15 07:44) 

MASA

お、唐突に復活しましたねっ。ようやくそんな心のゆとりが出来たようで何よりです。

サンタナはparloさんの得意分野ですが、私はベスト盤くらいしか持ってないのでちょっと門外漢です^^。

しかし、ベースのルート音のソとレの違いだけでそこまで語るかー、と、いつものmilkさん節復活にちょっとニンマリしました。

そこは私も意識はしてましたが、敢えてレにしてない不協和音的響きに若干のキモチ悪さしか感じてませんでしたけどね(笑)。
ただ、ソにすることによってありきたりな流れになるところを回避しているのは正解だし、本来収まるべきところに音が収まって来ないという期待感を裏切る感じが逆にいいのかも知れませんね。
by MASA (2007-07-15 11:12) 

Refugee

復活しましたね。
ちょっと心配していたので、相変わらずのmilk節に安心しました。とはいえ、まだ快調に飛ばすというところまではいきませんか・・・

私のほうも、はや5ヶ月も休止中ですが、そろそろまた復活しようかと思っております。
by Refugee (2007-07-15 12:01) 

Refugee

あっ、記事の内容にまったく触れないですみません(^^;
なにせ、サンタナって、思い入れがあんまりないもんで・・・
by Refugee (2007-07-15 12:03) 

路傍の石

そうかー。なるほどねぇ。突然の復活で驚きましたが、いきなり先制攻撃のジャブで最初のカウント(7くらい)を取られてしまいました~(笑)。いやいや。それにしてもよかった。milkさんがまたいつもの元気を取り戻したようで。

拙はこの曲についてこれまであまりに多くの論評なり感想を聞かされ続けていたせいか、いつしか最初受けた印象とは違うフィルターによってこの曲のイメージが出来上がってしまったようです。

ギターのメロディーは思い入れタップリに泣いてはいるけど、それに反してベースの”心ここにあらず”的なラインに、感傷に流されまいとする意志みたいなものを感じますね。そのことが相俟って「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり」というふうに聴こえるのは我われが日本人だからなのか・・・いやそれだけではあるまい。

そこで思い出したのは、シュリ・チンモイ(日本ではスリ・チンモイと発音していましたが)というバングラデッシュ出身の導師の存在。かつてカルロス・サンタナはこのシュリ・チンモイに師事していた時代がありました。その教えが何であったのか拙にはサッパリですが、そこでの体験がサンタナ自身に何らかのインスピレーションを与えて、そしてこの「哀愁のヨーロッパ」の曲想が生まれたのかもしれません。そういえば「哀愁のヨーロッパ」の原題にはサブタイトルがついていて、それは「Earth's Cry Heaven's Smile」という。ね?どこか悟りっぽいでしょ?

とも考えてもみたんですが、聴き重ねると(これを書きながら6回目のリピートに入ってます)次第に俗っぽさが耳に付いてきます。この曲を制作した75年頃(リリースは74年)は、本国での人気に翳りが出ていた時期と言われていて、”栄光よもう一度”みたいな起死回生への思いがあっても不思議じゃないし、レコード会社からも相当のプレッシャーもあったんだろうなと。

確かにこのアメリカじゃ俺の人気は落ち目かもしれないけど、2年前のジャパン・ツアーじゃ大歓迎だった。そのお蔭で3枚組の大作ライヴ・アルバムをモノにすることができたんだ。そうか!やはりこれからは東洋が俺の目指すべきマーケットなんだな。それでこそチンモイに教えを乞うてきたことも活きてくるってもんだ!

――とサンタナが思ったかどうかは定かじゃありませんですが・・・。拙にはあの出だしの>♪ミッ ラーシッ ドーシッ ラ・ソ・ファ~ は、無論サンタナのオリジナルなんかじゃなく、サンタナ自身がどこぞ、それも日本の音楽から耳にしたメロディーをパクったんじゃないかという気がどうしてします。プロコル・ハルム?いや。そりゃ絶対に嘘でしょ(笑)。

おい!日本で売れる曲を作るぞー。すぐにソニーに連絡して今日本でヒットしているシングルを全部搔き集めて持って来させろ!

――とサンタナが言ったかどうかは不明・・・。

さみしさのつれづれに~♪

ん!この歌は誰だ?

へぇへぇ。井上陽水と申しましてな、日本じゃたいそう売れてるフォーク・シンガーですわ。この曲が収録されたアルバム『氷の世界』は2年以上もチャートの上位に居座り続けてそのお蔭で陽水はん、あんじょう儲けて蔵をいくつも建てたという噂で持ちきりですねん(←なぜか関西弁)。

よし!決めたぞっ!!
決めた決めた決めた~、決めた決~め~た~♪(←武田薬品コマソンの節で)

――とサンタナが唄いながら踊ったかどうかは今もって明らかにされていない・・・。

でもなー。まさか天下のオレ様がジャップの歌に感化されて曲を作ったなんてことが世間に知られたら事だな。ま。その辺はテキトーに誤魔化しておくか。あの曲はですねー。昼寝してたらプロコルなんたらの曲がラジオから流れてきてですねー。

・・・うーむ。いつもみたいに下世話な展開になってきたな(笑)。まぁ。要するにですね。拙には繰り返し聴いていると最初に感じた神々しさが次第に薄れて、どうしても歌舞伎町(決して赤坂や六本木ではない)のディスコのチークタイムみたいな空気が濃厚になってきてしまうということなんですね。

じゃあ「哀愁のヨーロッパ」が嫌いなのかというと、やっぱり好きなんですけどね。チークタイムにはまったく縁がありませんでしたけど(爆)。
by 路傍の石 (2007-07-15 14:24) 

路傍の石

↑リリースは74年と誤記してしまいました。正しくは76年でした。
by 路傍の石 (2007-07-15 14:30) 

milk_tea

ベアトラックさん!ご無沙汰しております。1stコメント、大変感謝です。
こんな私に温かいお言葉をかけていただきどうもありがとうございます。
少し身辺と心の整理がつきました。ホント短期間に色々あって相当まいって
いたのですが。

>それにしても、「哀愁のヨーロッパ」を、ベースのルート音から考察すると
>は・・・さすがmilk_tea さん、天晴れです!(笑

恐縮ですっ。最近、自分でも「一人のアーティストをトコトン掘り下げて良いもの
を書かねば」という無意味な切迫感を背負って、逆に何も書けずにいたのですが
もっと気軽に思い付いた事をピンポイントでこんなふうに書いていくのも悪く
ないかもしれませんね。

>今度、聴き直してみますね。

ちょっと陳腐化されたような曲に改めて耳を傾けてみるのも結構面白い
ものですよ。また細々やっていきますので何卒宜しくお願いします!
by milk_tea (2007-07-15 22:40) 

milk_tea

MASAさん、どうも~☆

>お、唐突に復活しましたねっ。

何食わぬ顔をして記事を入れてみたんですけど、やっぱり唐突すぎ?(笑)

そうかMASAさんはサンタナはそんなに・・・なんですね。そうそうparloさんは
激烈、詳しそうですね。こんなド素人視点のナメた記事書いて、苦情が来ない
といいけど~(笑)

>敢えてレにしてない不協和音的響きに若干のキモチ悪さしか感じてません
>でしたけどね(笑)。

その辺に気付いていただけでもリッパにサンタナファンですよっ。
そうなんですよね、キモチ悪さのちょい手前みたいなね。
でも他がみな普通にマイナーコードを弾いてる中、ベースだけがいきなり
半不協な音をドーンとぶつけてくるだけで、奥行き感がグッと増したりして
音楽の奥義とは底知れぬものです・・・。
こういう小さな感動が、実はすごい大きな感動なのかもしれません。
by milk_tea (2007-07-15 22:58) 

milk_tea

Refugeeさん!!おぉ~!お久しぶりです。
そうだ、Refugeeさんは私以上に停滞してるじゃありませんか!
いけませんね~(いきなりの、上から目線)

>相変わらずのmilk節に安心しました。

えへへっ。しかし、ごく普通に書いているのに何故皆さん「milk節」とかって
民謡歌手の特殊なコブシが回ってるかのような(?)言い方をするんでしょ。
サッパリとクセのない、水のような文章を目指しているんですけどね~^^;

>私のほうも、はや5ヶ月も休止中ですが、そろそろまた復活しようかと
>思っております。

そうですよ!ブログこそハヤリモノではありますが、音楽を追求する姿勢や
思いは不変なはずですからね。こういう場はなるべく持ち続けていきたい
ですよね。お互いに頑張りましょう!(イケメンの彼はお元気で?)
by milk_tea (2007-07-15 23:09) 

お元気ですか、役員秘書のmilkさん。
ギターインストは今でも聴きます。今日もドライブでジェフベックのBlow By Blowを聴いていました。この頃の洋楽ってふざけた邦題が多かったですね。「哀愁のヨーロッパ」はまぁ普通ですが、Blow By Blowは「ギター殺人者の凱旋」ですよ。凱旋って漢字書けないし、、、
ベースの妙味は、あえてルート音を外すことなんですよ。
by (2007-07-15 23:52) 

milk_tea

くぅ~路傍さんてば、またもや私の記事本文をはるかに超える深い考察文
ありがとうございます。(これじゃ商売上がったりだよ!笑)

>先制攻撃のジャブで最初のカウント(7くらい)を取られてしまいました~(笑)

それは成功でしたね!ジャブも不意打ちのように食らわすと案外効きます
からね(笑)

>ギターのメロディーは思い入れタップリに泣いてはいるけど、それに反して
>ベースの”心ここにあらず”的なラインに、感傷に流されまいとする意志
>みたいなものを感じますね。

あー、なるほどそういう感じかもしれませんね。
これがライブバージョンだと、一緒に泣きに行っちゃってる。

>かつてカルロス・サンタナはこのシュリ・チンモイに師事していた時代が

えーっ。そんな時代が!?全然知りません。ビートルズとマハリシの関係の
ようですね。なぜ人は、登りつめた果てに、また再び迷うのだろう・・・・。

>「Earth's Cry Heaven's Smile」という。ね?どこか悟りっぽいでしょ?

そうなんですよね。でもこのサブタイトルは私はどうも個人的に好かんです。
自分から「壮大です」って言っちゃうと白けるんですよね。自分から、地球視点
でああいう泣きのギターソロやってるんだと思うと、なんかあざとい。
ベース音が単独で無情観を漂わすくらいで充分ですよねぇ。

>この曲を制作した75年頃は、本国での人気に翳りが出ていた時期

あっ、そうなんだ。リアルタイムの時にコドモだとそういう流れがつかめて
ないんですよね。だとしたら、「さー日本の皆さんに泣いていただきましょう」
的な作戦の元に作られたといっても確かにおかしくないかもしれないですね。

>サンタナ自身がどこぞ、それも日本の音楽から耳にしたメロディーを
>パクったんじゃないかという気がどうしてします。

その新説はスゴイかもしれないですね。
サンタナファンの私としては、出来れば信じたくないです!!(笑)

>プロコル・ハルム?いや。そりゃ絶対に嘘でしょ(笑)。

そういう意味では当時、日本で大層売れているというプルコルハルムの
「青い影」を今一度聴いてみて、「日本は無情感で攻めろ!」的結論を
得た、ということかもしれませんよ。

>アルバム『氷の世界』は2年以上もチャートの上位に居座り続けて・・・

その指摘を受けて、ちょっと調べてみたら(調べ・・・苦手)
本当だ。「哀愁のヨーロッパ」より「心もよう」のほうが古いのね!?

>決めた決めた決めた~、決めた決~め~た~♪(←武田薬品コマソンの
>節で)

人のブログ来て、小ネタ挟まない!!(笑)

>どうしても歌舞伎町(決して赤坂や六本木ではない)のディスコのチーク
>タイムみたいな空気が濃厚になってきてしまうということなんですね。

私が「好き」と言ってる課題曲をよくもそこまでっ (-_ー#)
いやいや、まあ分かりますけど。でも私は、この曲の、全体を貫くどこか突き
放したようなトーンは決して安ディスコのチークタイムではない、と思って
いますよ。そこはやはりカルロス・サンタナの技能というんでしょうか。
音を出したらコチャコチャいじらず、シンプルに空に放つような達観した演奏、
あれはやっぱり、ある悟りを開いてないと出来るものではないと思います。
そのために、ギリギリ泣かずに済む感じ、やっぱりスゴイと思いますよ~。
・・・引き続き、路傍小劇場を楽しみにしてますねっ
by milk_tea (2007-07-15 23:53) 

parlophone

milkちゃん、こんばんは~。
じつは密かに心配しておりました。
とりあえず大変でしたね。

ところで噂してました?
なんかくしゃみがよく出るんですが…。

ぼくは「哀愁のヨーロッパ」ってリアル・タイムで聴いてないのであまり思い入れがないんですよね~。
よく女性に「遼さん、『哀愁のヨーロッパ』弾いてください」って言われるんですが、弾けません(爆。
男性よりも女性にファンが多いのかもしれませんね。

ということでルート音がオリジナルは「ソ」になってるって気がつきませんでした。
最初ゆっくりとしたボレロで始まってダブルタイムになるところで、ギターのトーンが変わるんですよね。
あれはピックアップ(マイク)を切り替えてるんですが、おそらくヤマハのSGというギターなので、ぼくの持ってるギターではなかなか思ったとおりの音ができないんですよね。
そんなとこばかり気になってました^^

でもとても楽しい記事でしたよん。

あと、『アミーゴ』に「Tell Me Are You Tired」という曲が入ってて、英語の得意なmilkちゃんには考えられないだろうけど、思いっきり日本語がネイティヴなぼくには「手を匂いた~い」って聞こえるんですよね。
「おいおい、何さわったんだよ、匂いたいってどんな匂いだよ!」
と思わず突っ込んでしまいます(笑。
by parlophone (2007-07-16 00:03) 

あるべりっひ

久しぶりに milk さんの文章を読んで『ホット』してます。
私もRefugeeさん同様にサンタナへの思い入れはほとんどありません。どこかで聴いたことあるぞ、程度だと思います・・・それ以下かも知れませんが。

最近私は、どうも一つの音楽を掘り下げることが出来なくなっているようです。新規開拓と言いますか、探究心も萎えて来ているようでいけません。好きな曲ばかり聴いて気持ちよくなっていつの間にか寝てます。レコードが終わり『プチ・プチ』音で目が覚めます。昨日なんか昼間に、ワーグナー聴いて一眠り、クイーン聴いて一眠り、須藤薫を聴いて一眠り、夜寝られなくなりました。(夜は台風で外の風がうるさかったこともありますが。)

サンタナは弟が好きでしたから、どこかにこの曲あると思います。探しいて聴いてみます・・・、それでまた一眠り・・・すみません。
by あるべりっひ (2007-07-16 00:05) 

milk_tea

Ayumuさんご無沙汰です。ブログのほう、マイペースでやられてるみたい
ですね。私もぼちぼちっとやっていくつもりです。

>役員秘書のmilkさん。

それがね、私がついていた役員は今回「引責辞任」になり秘書の私も同様に
お払い箱・・・でも先週からいきなり商品企画のほうに異動になりました。
クビにならなくて本当に良かったです。^^また心機一転頑張ります。

>今日もドライブでジェフベックのBlow By Blowを聴いていました。

おぉ、それはタイムリー。私は金曜に会社で「Blow by Blow と Wiredの
どちらのほうが基本か!」みたいな話で盛り上がったところです。
私はWired派なんです。まあ私もベック暦は短いのであまり偉そうなことは
言えませんが。

>Blow By Blowは「ギター殺人者の凱旋」ですよ。

えーっ!!そうなの。その邦題も・・・何をどうしたいっていうんでしょうねぇ。
Blow by Blow そのものはどういう意図なんですかね。一般的には
「緻密に」みたいな意味だけど、直訳的に(ギターで)ボコボコに殴るみたいな
意味合いも兼ねてるんですかね。それで殺人者の凱旋か・・・・

>ベースの妙味は、あえてルート音を外すことなんですよ。

まあそういうのはありそうですね。でもベースという役割上、四方八方でその
妙味を乱発するわけにもいかないだろうし、どこで効果的に使うかというので
音楽性が問われるんでしょうね。
by milk_tea (2007-07-16 13:40) 

MASA

>『アミーゴ』に「Tell Me Are You Tired」という曲が入ってて、英語の得意なmilkちゃんには考えられないだろうけど、思いっきり日本語がネイティヴなぼくには「手を匂いた~い」って聞こえるんですよね。

遼さん、それ「空耳アワー」に投稿しましょう。
目指せ!手ぬぐいorTシャツ!
by MASA (2007-07-16 13:44) 

milk_tea

parloさん!待ってました!(笑)噂?バリバリしてましたよ~
ご心配いただきありがとうございます。それにしても、私生活のあれやこれや
に流されることなくキッチリ記事をアップし続けるparloさんの底力というか
オトナ力というか、改めて脱帽しますね。あるいは、ブログの事だけ考えて
いても平気なくらい日々全てに満たされて幸福に暮らしているのかなぁ?
そうかもしんないなぁ~(羨望)

>ぼくは「哀愁のヨーロッパ」ってリアル・タイムで聴いてないのであまり
>思い入れがないんですよね~。

出ましたね(笑)フリークにそういうセリフ吐かれると、立場ないんですよね~
サンタナ好き、哀愁のヨーロッパ好き、っていうのはまるで
「料理はイタリアンが一番ね。中でもナポリタンスパゲティが最高」って言ってる
感じですもんね。「おめぇナポリタンでイタリアンを語るな!」って感じぃ?(笑)
parloさんだと「モッツァレラを使ったカッペリーニがやっぱり旨いんじゃないかな。
バベッティーネもいいよね」とか言うんだろ~(書いててよく分からんけど)

>ピックアップ(マイク)を切り替えてるんですが、おそらくヤマハのSGという
>ギターなので

へ~っ、そういうの全然わからん。なまじっか判ると色々大変そうでもあるな
(笑)

>「手を匂いた~い」って聞こえるんですよね。

それを言われて、Amigos聴き直しました。「哀ヨロ」のひとつ前なのでよく聴き
ますけど気付いたことなかったので。
本当だ!!そう言われてみれば本当に「手をにおいたーい」って聴こえる!
キレイ~~に言ってますね。見事に。気付かなかったなぁ。
でも、あえてそう聴こえてしまうparloさん・・・・・可笑しすぎます!!笑

それにしてもサンタナの楽曲って本当幅広いんですよね。この「手を匂いたい」
なんかも、結構安直なポップス風味。割と哲学が感じられない軽っぽいのも
多いのがサンタナの面白いところ・・・・。

>「おいおい、何さわったんだよ、匂いたいってどんな匂いだよ!」

やっぱり血気盛んな若い青年は、色々なところを触るんじゃないですか?
そして、それをあとで確認したくなるのも好奇心旺盛な若さの証明?
(マジメに答えてどうする)
by milk_tea (2007-07-16 14:09) 

milk_tea

>遼さん、それ「空耳アワー」に投稿しましょう。
>目指せ!手ぬぐいorTシャツ!

いやホント、検証してみたけど、完全に言ってますね。
これは空耳アワーレベルですよ。
ボキャブラ天国と同じ映像スタッフが、それに見合った面白い寸劇映像を
作ってくれればですけど。まあ、安直ですがH系に行くしかないでしょう(笑)
by milk_tea (2007-07-16 14:13) 

ベアトラック

大安洋行さんのところから再訪です。

ご心配いただき、ありがとうございました。不幸中の幸い、私たちは今のところ被害もほとんどなく・・・コーヒーカップとCDケースが棚から落ちて粉々・・・程度で済んでいます。家族も元気にやっています。余震がかなりありますがね・・・

今朝の「新潟県中越沖地震」で被災された多くの皆さん、しかも前回の「新潟県中越地震」の被災地と重なることが多い皆さんには、心からお見舞いを申し上げるばかりです。
by ベアトラック (2007-07-16 18:14) 

parlophone

>私生活のあれやこれやに流されることなくキッチリ記事をアップし続ける

要するになあ~んも考えてないんですよ^^;
40代のバリバリの働き盛りもとくに功績を残すでもなく、50代の出世をめぐる権力闘争もまったく無縁で…ひょっとして窓際?
にゃはは…。

>フリークにそういうセリフ吐かれると、立場ないんですよね~

いやあ、そうか~、そうなのかあ。
あまりサンタナ・フリークという意識はないんですが、以下訂正です。
ぼくも「哀愁のヨーロッパ」大好きですよ^^
一度聴いたら忘れられぬ、まさに哀愁のメロディ。
おそらくメキシコと日本って、情緒的に通じるところがあるんでしょうね。
カッペリーニよりバベッティーネよりナポリタンですよ(爆。
いやチトリンズ・コン・カーンかなwww

>結構安直なポップス風味。割と哲学が感じられない軽っぽいのも多い

ぼくは『キャラヴァンサライ』が大好きなんですが、どうして『アミーゴ』になるとこんなに安直になるのか理解できません。
挙句の果ては「手を匂いたい」ですからね~。

>やっぱり血気盛んな若い青年は、色々なところを触るんじゃないですか?

ですよね~。
すべてはラテンの血ですよね~(←メキシコ大使館から抗議が来そう^^;)
by parlophone (2007-07-16 23:56) 

milk_tea

parloさん、再来訪に感謝~

>40代のバリバリの働き盛りもとくに功績を残すでもなく、50代の出世を
>めぐる権力闘争もまったく無縁で…ひょっとして窓際?

あれだけ文才もあって人気のあるブログを人格豊かに采配している人が
そんなことはもちろんないでしょうが、何か人生って、ある地点で「達観」する
ことが大事かなって、ここ1ヶ月ほどで思えてきています。
つまらぬ虚栄心や見栄やプライドが色々なジャマをする。なんか、ただ楽しい
ことを追いかけて気楽に生きていればいいのかなって思ってます。
よーし、私ももっと修行を重ねて(達観して?)3日に1度記事書くぞーっ(無理)

>ぼくも「哀愁のヨーロッパ」大好きですよ^^

なんか、無理矢理言わせてるみたい~(笑)

>一度聴いたら忘れられぬ、まさに哀愁のメロディ。

いや、でもね、今一度よーく聴いてみて下さい。安易に哀愁に走っているだけ
ではない、そこここから匂い立つ「乾いた無常感」これを感じてほしい訳ですよ。
無常感ってのには必ずしも「哀しみ」は含まれていない。もっと虚無的で
奥深いのです。(完全に「哀ヨロ」擁護派)

>ぼくは『キャラヴァンサライ』が大好きなんですが、どうして『アミーゴ』に
>なるとこんなに安直になるのか理解できません。

キャラバンサライが好きだなんて、またparloさんチリコンカン(?)な事を言う。
確かにあれはサンタナの中では最も音楽的にクールでハイレベルなアルバム
の1つであることは間違いない。
ただ私が思うに、キャラバンサライは真の意味でサンタナ的なのかどうか。
あれは、インフルエンザにやられたようにふいにジャズ方向に興味が行った
カルロスが「どう、マイルス!ジョン!(コルトレーン)こんなんだったら好き
でしょ?」みたいな感じで作ったような。いや全然違うかもしれないけど。
バカみたいに熱くて、そして、「手を匂いたい」的安直さが随所に入り混じり
「やっぱりラテンってアホだ」と言われるようなサンタナサウンドがサンタナ
なんじゃないのかな~。
(いや、どのアルバムが好きであろうが自由です!^^;)

ああ、こういう感じでもっと記事を練るんだった。1つのルート音ネタだけで
締めることなかった・・・。コメント欄に熱く語っても意味なかったですね。
ちょっと向学のために、parloさんのサンタナ記事を読み返したりしてみます。
by milk_tea (2007-07-17 00:50) 

MORE

初めて来ました。(parlophoneさんのところから)
SantanaはファーストをCBS/SONY盤で即行買ったくちです。
今でもやはり荒削りなファーストが一番好き。
「哀愁のヨーロッパ」って北米ではストリップのBGMとして定番なんですが、日本ではどうなんでしょうか?(爆)
カラオケと言えばMy Way(あるいはFeeling)でストリップと言えばEuropeです。
あのイントロのギターのくねりとだんだんリズムが盛り上がってくるところがセクシーなんでしょうねー。
だからと言って最後に弾けるようなクライマックスがないところがストリップ(ティーズ)にはピッタリなのかな?(爆)

またお邪魔します・・・
by MORE (2007-07-17 10:51) 

milk_tea

MOREさん、ようこそおいでいただきました。
parloさんや、その他のブログでも色々お名前拝見したことがあるような。

>SantanaはファーストをCBS/SONY盤で即行買ったくちです。
>今でもやはり荒削りなファーストが一番好き。

おー。リアルタイム派ですか。
ですね、熱っぽくて荒削り。そういうほうがサンタナっぽいしラテンっぽいし・・。

ストリップの定番なんですか?そういうのは私はよく知りませーん。
この流れに来てそういう話題振り、あまりいい気持ちしないですね・・・
by milk_tea (2007-07-17 21:54) 

MORE

>ストリップの定番なんですか?そういうのは私はよく知りませーん。
>この流れに来てそういう話題振り、あまりいい気持ちしないですね・・・

すいません、話を引っ掻き回そうと思って出した話題ではありません。
milk_teaさんに「なぜ哀愁のヨーロッパがストリップのBGMとして好まれるのか?」を鋭い分析力でズバッと斬ってもらえるかなあと期待したのでした。

サンタナと言えばカルロス名義で出した(というかマクラフリンとの共作)「魂の兄弟」は隠れた名作だと思っています。
(この邦題はちょっとだけ・・・ですが) 
by MORE (2007-07-18 10:04) 

GOMENTE

サンタナか~出番なし。高校生の頃(やあねえまた昔話)、周りのバンドはこぞってこれやってたよな。高中とサンタナがヤマハのSGを愛用したことで皆これに飛びついたんだっけ。当時のギターの風潮として、「ダイナミクスは殺して少しでも長いロングトーンが出るように」というのが良しとされていたんだけど僕はそう思えなかった。そもそもギターは急峻な立ち上がりと早い減衰がその特質であって、それゆえ弾き手のタッチによりいろんな表情を見せると思っていた。だからこの哀愁のヨーロッパみたいのは興味がもてなかった。
プレイヤーって雑誌があって、そこのメンバー募集でバンド作るのが当時流行りでさ、「ツェッペリン、パープル、高中やりたし」ってお前どんなバンドだよそれ(笑。こんなのがふつーだったんだよね。
ブルースやザバンドみたいなアメリカンロックってもうひとつ上の世代がやっていて、周りの理解を得られないボクは大学生のバンドに混ぜてもらったりしてた。

この曲はそんな時代のある種象徴みたいなもんだね。
でもサンタナに関してはたまにウェザーリポートのアルバムにゲスト参加してたりしてそっちはそんなに嫌いじゃない。

しかしこのジャケットどっから持ってきたんだ?これシングル盤ぢゃん。しかも今はなきレーベル名とロゴ(笑。しかもしかも。。これ来日記念盤って書いてある??
by GOMENTE (2007-07-18 15:31) 

milk_tea

>話を引っ掻き回そうと思って出した話題ではありません。

そうでしたか。私が哀ヨロを好き好きと言っているところに、あえて「これって
しょせんストリップのBGMなんですけど」って、冷笑されてるのかと思って
しまいました~

>「なぜ哀愁のヨーロッパがストリップのBGMとして好まれるのか?」

ストリップを普通見たことがない女性にその質問は無理というもの・・(笑)

>「魂の兄弟」は隠れた名作だと思っています。

えー。聴いた事ないです。それはそのまま、サンタナとマクラフリンのことを
言ってるんですかね。確かに魂の兄弟って言われてもですよねぇ。
なんか、墓場の横でひとだまが2つ並んでフワフワしてるような感じ・・・
by milk_tea (2007-07-18 23:59) 

milk_tea

GOMENTEさん、ようこそです!

>「ダイナミクスは殺して少しでも長いロングトーンが出るように」

あ~そんな風潮があった時もあるんですか。サンタナだけが勝手にやって
いたのかと思ってた。

>そもそもギターは急峻な立ち上がりと早い減衰がその特質であって、
>それゆえ弾き手のタッチによりいろんな表情を見せると思っていた。

ふむふむ。そうですよね。クラプトンが神様と言われるゆえんも、あの細かい
小手先芸(?)で情感豊かなビブラートをウィンウィンきかせるからであって、
カルロスのような、アンプ頼みの異様なまでの一音伸ばしは・・・・
(←"異様"まで言う?)
いやいや、でもあそこまで徹底してると、なんか神がかってますよ。
ある悟りの境地にないとああいう音は出せないと思う。

>「ツェッペリン、パープル、高中やりたし」ってお前どんなバンドだよそれ(笑

あはは。でもありそう、ありそう。
昔はネットとかもないから、付近でメンバーが見つからなければそういうところで
探してくるしかない。書ける行数も限られてるからそうなっちゃうわけですね。
そうでなくても、昔は色んな雑誌の後ろのほうに「ペンパル募集」なんていう
コーナーがあったりしましたね。
「17歳高校生女子です。一緒に夢を語り合える方。高校生男子希望」
とか。ごく普通に住所が併記されて・・・のんびりしたいい時代でした。

>この曲はそんな時代のある種象徴みたいなもんだね。

とっても分かる気がします。

>これシングル盤ぢゃん。しかも今はなきレーベル名とロゴ(笑。
>しかもしかも。。これ来日記念盤って書いてある??

そうそう、日本サイドの野望てんこもりな感じでいいでしょう。
「哀愁のヨーロッパ」の字のデカイこと。そしてこの曲のヒットに味を占め
その後も「哀愁のボレロ」とか「哀愁の旅路」とかあった。超安直。
柳の下にそうそうドジョウも居ないっつーのー。
そういう意味ではこの曲、この邦題のせいで価値を落としたのかも・・・(笑)
by milk_tea (2007-07-19 00:23) 

GOMENTE

>ある悟りの境地にないとああいう音は出せないと思う。

うん、ていうかね、あのサンタナというバンドをやるに当たって、カルロス自身が相当ホーンを意識したと思う。ギタリストがある意味一番コンプレックスを感じるのはホーンのロングトーンだったりするし、ギターがメインのバンドをどう成り立たせるか、の当時の答えのひとつがああいうとにかくつぶしまくって少しでも長く、だったんだと思う。ギタリストについてよく言われるのが「ホーンライクなプレイヤー」とか「ピアノライクなプレイヤー」っていう表現。やはりホーンライクなプレイヤーって音の出し方に共通性がある。ロベンフォードとかもそうだし。
ひょっとするとこの辺の始まりってサティスファクションかもしれないね。カルロスがヒントを得たのは。
by GOMENTE (2007-07-19 14:02) 

milk_tea

☆偶然知ったのですが、今日20日が、カルロスの60歳のバースデイでした。
やはりお祝い記事が色々あがるのでしょうか?
赤いチャンチャンコが意外に似合いそうなカルロスです。
(でも、その情報が本当に合ってるかちょっと自信ない)
by milk_tea (2007-07-20 10:15) 

MORE

http://www.santana.com/frameset.html

↑ここに行くと・・・

でも、バイオに誕生日は書いてなかったですね。
やはりあまり年齢のことは気にしない?(気にしたくない、か?)
by MORE (2007-07-20 10:25) 

white berry

また元気に再開され、良かったです!
パワーも衰え知らずで…非常に楽しく読ませていただきました。
(サンタナ…ほとんど全く知りませんが。知らなくても面白く読めるのがmilk_teaブログのすごいところ)
milk節って皆さん仰るのはやはり判りますね。ある独特の視点があって、その描写の仕方がとても明快でうまく起承転結がついてるのでひとつの節と捕らえることが出来るからかも。
無理をしない程度に今後も是非続けていただきたいなと思います。
by white berry (2007-07-20 11:08) 

路傍の石

そうかー。カルロス・サンタナ還暦か。
それくらいの年齢であっても不思議じゃないですよね。

「哀愁のヨーロッパ」についてみなさんの色々な感想が読めて非常に興味深かったです。これだけのスタンダード・ナンバーであっても人によって受ける印象、語り口に随分と隔たりがあってそれもまた面白かったです。あまりに有名すぎるフレーズを持った曲なので流して聴いてしまうことは可能なんですが、そこからmilkさんのように無常観の世界を読み取るのもまた真理かなと感じています。

「哀愁のヨーロッパ」は40を過ぎた今の自分に、「世の中は常に移り変わってゆくもの。だから周りに惑わされるな。自分を見失うな。己を信じれば道は開けるってものさ」そんな風に問いかけているように感じます。(最初に書いていたコメントと全然違うじゃないかー。のツッコミはなしということで)

いずれ自分にも訪れる”還暦”。ああ。ヤダヤダ。そんな先のことなんか考えたくもねぇや!(笑)
by 路傍の石 (2007-07-20 11:11) 

milk_tea

>カルロス自身が相当ホーンを意識したと思う。

ホーン!?そうなんですか。ふ~ん(ほ~ん)
私は、もっと本能的な音楽欲求の果てにああいう音がほとばしり出てるんだ
と思ってました(笑) 多分に作為的だったわけでしょうか?
まあでも、あまりその音がどういう経緯や目的で出されている音なのかなんて
事は考えずに単純に楽しみたい感じかなー(笑)

>ギタリストについてよく言われるのが「ホーンライクなプレイヤー」とか
>「ピアノライクなプレイヤー」っていう表現。

なるほどねぇ~勉強になります・・・。
私の好きなパットメセニーなんかはピアノライクということになりましょうか?
by milk_tea (2007-07-21 00:24) 

milk_tea

white berryさん、また来て下さりありがとうございます。

>(サンタナ…ほとんど全く知りませんが。知らなくても面白く読めるのが
>milk_teaブログのすごいところ)

面白く読めましたか?良かったで~す。そう、出来るだけ平易に書こうとは
思っています・・・。まあ音楽の細かい知識もそうないんで、難しくも書けない
のですが。
これからも、milk節(やっぱりど~も引っ掛かるけど。笑)全開で頑張ります。
いつも読んで下さって本当に感謝です。 white berryさんも頑張って下さいね!
by milk_tea (2007-07-21 00:29) 

milk_tea

路傍さん再びどうもです。

>そうかー。カルロス・サンタナ還暦か。
>それくらいの年齢であっても不思議じゃないですよね。

でも、何だか誰ひとりその事で騒いでる形跡がない。
(というか、よそ様のブログとかもそう見ないのだけど)
本当に今日が還暦記念日なのか、いまだちょっと怪しいです。^^;

>これだけのスタンダード・ナンバーであっても人によって受ける印象、
>語り口に随分と隔たりがあってそれもまた面白かったです。

確かに、確かに。
私としては「えっ。これって結構、扱い軽かったのね」って今回ちょっと認識を
新たにしたくらいです(笑)
私にとっては、小学生のみそらで「あ、人生って意外と陰影に満ちているの
かなっ?」なんて、この曲を聴きながら初めて考えたような、非常に重要な
役割を果たした1曲なんですよね。

>「世の中は常に移り変わってゆくもの。だから周りに惑わされるな。自分を
>見失うな。己を信じれば道は開けるってものさ」

ありがとうございます。^^ いいこと言いますね。
あれ、「俗っぽさが耳について・・・」とか言ってた人も居たな(笑)

>いずれ自分にも訪れる”還暦”。ああ。ヤダヤダ。そんな先のことなんか
>考えたくもねぇや!(笑)

怖ろしすぎますね。でも時が流れるのは思いのほか早い!
なんか杜甫だか李白だかが、ちょっとうたた寝をしている間に見る夢のように
一生は早い、みたいなこと言ってた気がする。
充実した毎日を大切に生きましょう!
(こうやって、人生の教訓で締めたりする辺り、私もホント枯れてるわ~)
by milk_tea (2007-07-21 00:48) 

GOMENTE

杜甫!!李白!!!まいいや。
長いたびも終わり明日帰ります。あまり期待していなかった写真のほう、思ったより全然充実して今回ほんと良かったです。

>多分に作為的だったわけでしょうか?

っていうわけでもないんでしょうけど、僕らがCDなりレコードなりで聴く音楽はすべて音楽産業のプロダクツなんで、やはり「こういうスタイルは売れる」とかある程度戦略めいたもの上に乗っかっているものです。カルロスのスタイルってのも、ある程度試行錯誤の末だったと思うんですよ。でもなにせウッドストック出てた人だからね、音楽シーン自体がいろんなものを模索していた時代だし、そういう意味で何やってもアリだったとは思うのね。ラテンとくっつけたりクラシックとくっつけたり。
人によってはそういうのを打算ていうかもしれないけどボクはCoolだと思う。プロフェッショナルだよ。
もしカルロスがインタビューかなんかで哀愁のヨーロッパについて「あの曲でめちゃ儲かってさーえへへへ」とか言ったら最高にかっこいいよ(笑。
by GOMENTE (2007-07-21 15:53) 

hamakaze_ataru

話が難し過ぎて、参加機会をのがしてしまった。
by hamakaze_ataru (2007-07-31 09:42) 

milk_tea

大安さん、さてはサンタナに関しては素人サンた(だ)な?(ダジャレです)
by milk_tea (2007-07-31 22:28) 

hamakaze_ataru

サンタナは・・・ド素人レベルですね。完全に。
だってアルバム1枚も持ってないんだもん。
by hamakaze_ataru (2007-07-31 23:44) 

srbigote

陽水の「心もよう」は、1973年9月21日だよね。
サンタナの「哀愁のヨーロッパ」がリリースされたのは、その後だと記憶しています。
昔、サンタナ自身が、日本滞在中に陽水の「心もよう」を聴いてインスパイアされたと話していたような。
当時、「心もよう」は日本各地の、あらゆる場所で流れていたからね。
by srbigote (2010-02-09 22:54) 

mas

腹を抱えて笑ってしまいました、私はベースの方が得意な、でもあくまでもギタリストです(笑)

『そ』のベース音、よく分かります、私もあれにやられました


サンタナとクラプトンのユーチューブ見ました?


あんなじじい共みたいに成りたい(笑)
by mas (2010-07-01 20:19) 

milk_tea

masさん、どうも・・・・ん?初めまして、でしょうか???
masさんはギタリストさんなんですか。ギタリストは常に私の中では優遇される
存在ですよ(笑)
サンタナとクラプトンのyou tube とは・・・知りません!
そういえば、サンタナでyoutubeを見てみたことがない。最近はiPODで色々な
ライブ映像をyoutubeから取り込んで電車の中で見るのを小さな楽しみにしてる
ので、こんどサンタナものも集めてみたいと思います。

by milk_tea (2010-07-03 03:51) 

mt

はじめまして。
記事・コメント欄、楽しく拝見させていただきました。

あの、誰も触れていないので気になったのですが、
哀愁のヨーロッパはチックコリアのスペインのコード進行を
ほぼパクってます。(半音上げただけ?)

ちなみに、シンコーミュージックの記事によると、
カルロスが日本に来た時、ホテルでテレビ
から演歌が流れているのを聞いて「日本にもブルースがある!」って
感動して、そこからインスピレーションを得たようですよ。
by mt (2011-12-08 01:54) 

milk_tea

mtさん、しばらくコメントに気付かないですみません。けっこう前の記事を読んでいただきありがとうございます!

>哀愁のヨーロッパはチックコリアのスペインのコード進行をほぼパクってます。(半音上げただけ?)

え~。それは新説。ほんとですか?
どこがパクっているかな?マイナー調な展開が一瞬似てるかな、とは思わない
でもないですが・・・全然違うと思いますけどね。
そもそも哀愁のヨーロッパはかなりベタな作りですが(笑)、Spainは個性的な
フレーズが差し込まれた独特な曲なので、あまり同じ括りでは捉えていません。
どちらかというと私は、葉加瀬太郎の「情熱大陸のテーマ」とSpainがカブります。

そうですね、哀愁のヨーロッパは日本の演歌の要素ありますね。
私はもう、子供の頃に兄の部屋からいつも聴こえていた遠く懐かしいこの曲に、
理屈抜きで愛着を覚えてしまいます。だからこそ、あそこのコードは決して
間違えないでほしい(笑)

by milk_tea (2011-12-29 16:13) 

村中

村中です。は~、なるほど~、なんか、ルート音とか、ソとかレとか、馬鹿みたいな話ですが、わたしには新鮮です。おもしろいなあ。
by 村中 (2013-11-11 00:37) 

milk_tea

村中さん、これまたマニアックな記事にもコメントを戴きありがとうございました。
村中さんは全く楽器などやられませんか?
ナンでしたら、ご自分のiPhoneやスマホにピアノアプリをダウンロードしてみてください。
(ピアノが弾けるアプリが色々存在します。単に鍵盤が並んでいるだけの。)
で、youtubeなどで出した哀愁のヨーロッパの音源を流しながら、
最初の箇所(この本文に書いてある箇所)で、シ♭を長押しするパターンと
ファを長押しするパターンを聴き比べてみてください。
ファだと、ごく普通の哀調なのですが、シ♭だと何とも「喜びと悲しみ、悠久の時の流れ」みたいな複雑な味わいが感じられます。
音楽って奥深いんです!(…ってずいぶんエラそうですが、私もさほど音楽の楽理に
詳しいわけじゃないのです。だまされちゃいけません。エセ知識ばっかりです。)

by milk_tea (2013-11-11 13:08) 

al

私は、映画もマンガも音楽もぜんぶ鑑賞者ですが、最近はそれらについて「作り手が書いた技術書」を読むのが好きです。なんでかというと、そういう本を読むと、鑑賞がいっそう楽しくなるからです。たとえば映画なら、黒澤明の右腕の美術監督の村木吉朗の本とか読むと、「そうか、デルスウザーラのあそこはあんな風に取っていたのかあ」と分かって、隅々の美術に関心が出るので、次に映画を観るとき楽しい。撮影監督の本を読めば、撮影構図に関心が出てきて、おお、日本映画の構図の特徴は「ずかっとした前景だ」と分かって楽しくなります。http://blog.customerwise.net/?eid=1233661。マンガにしても、評論家のマンガ批評とかではなく、プロまんが家が著した「マンガ書き方指南 」みたいな「創作の秘密」を明かしてくれる本の方が面白い。菅野博之の本を読んだときは、「そうか、マンガのコマ割りのツボは視線誘導なのかあ」と気づいて、そういえば萩尾先生も「マンガは、コマ割り次第で読者の感情を徹底的に揺さぶれるのが魅力」と言っていたのを思い出す。そういう視点で、大島弓子のマンガを改めて、読むと、各コマの主人公の顔の向きや目線の移動が、読み手である自分の感情を揺さぶっていくのが分かりますし、それまで地上で横目線で一貫していたカメラの向きが、クライマックスで地面に90度垂直になって、コマいっぱいに大空を映し出す手法のすごさが分かるし、単なるねこエッセイマンガじゃないかと一部で揶揄されている「グーグーだって猫である」も、いやいや、コマ毎の視線移動の技術は並みのマンガ家とはレベルが違うよと分かる。

作り手の技術が分かると、鑑賞が楽しくなるとしみじみ思う今日この頃。

だけど、音楽だけはね、どうも、その辺の技術の妙味が楽器を弾かない私にはようわからん。「音楽理論」なんて言葉があるぐらいで、全芸術の中で、最もシステマチックで数学に近そうだけど、でも巷の音楽評論は、歌詞に感動したとか、才能のキラメキがとか、そういう文学ぽいものばかりで、技術の側面から素人にも分かりよく教えてくれる評論はないなあ。どっかそういうのないかなあと、探し求めていたところで、このサンタナの文章を見て、「おおぉぉぉぉ、これだあ!」と思った次第です。milkさんの文章は、楽器を弾かなくても音が聞こえるようでいいですよね。

というわけで最近は、絶版になった「音楽の正体」を始め、音楽を「技術の面から解き明かす本」をいろいろ買いあさっています。中でもいちばんアタリだったのが、「音楽力が高まる17の『なに?』」。現役フルート奏者が書いたこの本は、タイトルは今いちですが、中身は素人にも良く分かってすばらしい。私は、これを読んで、ついにクラシックとジャズとロックを歌謡曲を同じパースペクティブの中でとらえることができました。山口百恵のいい日旅立ちのA-B-A構成の起源が、ハイドンにある話とか、視界がスッキリしたなあ。
もくじが気合い入っている。「オーケストラって何?」「コンサートって何?」「才能って何?」「演奏って何?」のように、全編にわたって根源的な問いを投げかけ、そして各章できっちり答を出している。いやあ、ええ本見つけたわぁ。

あと、youtubeの「JPOPサウンドの核心部分が、実は1つのコード進行で出来ていた 」http://www.youtube.com/watch?v=VMW4eyNY_Rk は耳からウロコだったなあ。なあんだ、ヒット曲って、サザン「いとしのエリー」もSPEED「WHITE LOVE」も上田正樹「悲しい色やね」もぜんぶ、おんなじコード進行だったのね…、んでそれの大元はボーイズタウンギャングだったのかぁ。へえ~~。これを知ってしばらくは、J-POPを聴いて感動するのが何だか少しあほらしくなってしまいました。作曲者の思うつぼにはまっているようで。

音楽は、映画やマンガに比べて技術内容を本で知るのがなかなか難しいですが、でも、これから長い時間をかけて、少しずつ、理解していこうと思います。

その契機を与えてくれた、このサンタナのブログにあらためて感謝です。

by al (2014-02-05 23:05) 

milk_tea

alさん、どうもこんにちは。ちょっとしばらくぶりですね。
Rebeccaフィーバーは少し落ち着いたって感じですかね~(笑)
相変わらずの好奇心旺盛さが溢れ出る文章、ありがとうございます。
話が多方面に広がるので(笑)部分的にしか拾えませんが、

>全芸術の中で、最もシステマチックで数学に近そうだけど、

あ、これってなかなか鋭い指摘ですよね。なんか近年とくに、音楽ってそれこそシロウト衆はとかく右脳だけで語りがちですね。alさんの言うとおり。
日本人は、(いや、J-POP派の人は、かな)どうしても歌詞ありきで音楽を聴きますよね。だからどんどん陳腐なメッセージがてんこもりになった曲ばかりもてはやされる。
「"あきらめないで、キミの夢は叶う"っていうあのサビ、泣けます!!」とか歌詞だけに感動しているけど、実は歌詞の感動のウラに、絶妙なコード進行が仕込まれていて、ちゃんとその感動のサポートをしてる、みたいなことが気付かれてなかったりする。
あまり左脳的な数学的理論で音楽を語ったって面白くも何ともないけど、その両輪で鑑賞できないとね。・・・・とは思いますね。

>このサンタナの文章を見て、「おおぉぉぉぉ、これだあ!」と思った次第です。

そういう意味では、私の音楽に対する受け止め方、捉え方をalさんにはちゃんと理解して同意していただけて、本当に嬉しいです。^^
ブログやってて嬉しいのはこういう共感に出会えるからですね。

>ヒット曲って、サザン「いとしのエリー」もSPEED「WHITE LOVE」も上田正樹「悲しい色やね」もぜんぶ、おんなじコード進行だったのね…

ちょっと見ました、なるほど、FM7-G7-Em7-Am っていう展開ね、確かにこのパターン多いですね。このメロウで少しやるせない感じ、サビにはピッタリ来ますよね。私もブログで何度か語った「カノンコード」はそれよりもっと基本的な素朴な展開(それなりに感情の起伏はありつつ)ですが、このFM7-G7-Em7-Amの展開は、甘く切なくやるせなく、そして少し哀しい、というニュアンスがJ-POP的に少し芝居がかって出てくる感じしますね。
あまり洋楽では出てこないかもしれない。出てきたとしたら、それこそ「あ、なんか歌謡曲っぽい!」って思うのかもしれません。
ボーイズタウンギャングが大元なんですか。でも確かにそうだ。
ふむ、だからあの曲は日本ですごく受け入れられたんですね。
あ、余計に色々語ってしまいました。またもや面白い問いかけありがとうございます^^
さーてと、フィギュアスケート見なくっちゃいけないんで失礼しま~す(笑)
by milk_tea (2014-02-09 23:02) 

キリングマッスル

他の方のコメントに導かれるように、こちらのサンタナの記事を読みました。
youtubeで調べると、なるほど耳になじみのある曲でした。これが哀愁のヨーロッパですか。
フィギュアスケートの羽生君のオリンピックのプログラムの曲調に似ていますよね。
(あの曲は今急に売れ出しているそうですよ)
ご指摘の場所もしっかり聴いてみました。なんというか、メロディに媚びることなくわが道を行っているような、全く別のところをけだるく見つめているような感じなんですかね。理解できた気がします。
グーグルアースで見たヨーロッパ大陸の変遷といった表現も、面白いですね。

論じるポイントの選択の面白さがこのブログの肝ですね。これはやろうと思っても出切るものではなく、センスの問題なのだと思いますが。
真に音楽に通じている専門家であればもしかすると「今さら何を当たり前なことを言ってる」と思う内容なのかもしれませんが、「音楽は好きだが理論は分からない」という我々の手を取って、ちょっと音楽理論の雑木林に入り込ませてくれるような感覚にさせます。
新しい作品(?)も心待ちにしています。
by キリングマッスル (2014-02-11 19:05) 

milk_tea

キリングマッスルさん、再訪どうもありがとうございます。

>フィギュアスケートの羽生君のオリンピックのプログラムの曲調に似ていますよね。

あ~、昔から馴染みがある2曲すぎて、考えたこともありませんが、確かに似ていますね。
これとJeff Beck の「悲しみの恋人たち」も含め、ギターでメロディを奏でたバラードとなると、どうしてもこういう感じになっちゃうんだと思いますね。
カルロスの名誉のために言うと、どっちが先のリリースかというと「哀愁のヨーロッパ」です。もーしかすると、ゲイリームーアも「俺も、日本人好みなバラードつくっちゃお♪」って似たテイストで仕掛けてきた可能性はありますね。

今、ピンポイント的に(オリンピックシーズンで)、哀愁のヨーロッパよりもパリの散歩道のほうがずっと有名ですね。なにせ、中高生までもがダウンロードしてると言いますから。
ギターがメロディを弾くような曲を珍しくスケートのプログラムに持ってきたことが新鮮で、今回は明らかに企画勝ちって感じがしますね。メダル取れればいいですけど!今晩ですね。

哀愁のヨーロッパ・パリの散歩道・悲しみの恋人たち・・・
思えば、組合せをどう変えてもバラード曲のタイトルになりそうですね。
哀愁の恋人たち。悲しみの散歩道。パリの恋人たち・・・・
何でもいいんだろうな、結局(笑)

>メロディに媚びることなくわが道を行っているような、全く別のところをけだるく見つめているような感じなんですかね。

そうそう、そういうニュアンスです。
こういうふうに、たまには1音に注目して音楽を聴いてみるというのもひとつの鑑賞の仕方だと思います。確実に自分の音楽性が一ランク高まることでしょう。(←えらそう)

>「音楽は好きだが理論は分からない」という我々の手を取って、ちょっと音楽理論の雑木林に入り込ませてくれるような感覚にさせます。

そういう目的では書いていませんが、結果的にそうなってるなら嬉しいですね。私も日々精進して、また面白い記事を書きたいと思います。(その辺怠慢もいいところ)
by milk_tea (2014-02-13 13:37) 

al

「パリの散歩道」ってゲイリームーアだったんですか!? 今日の今日まで知りませんでした。

私は羽生君の演技でこの曲を初めて聴いたとき「アルビノーニのアダージョをブルース風にしたような曲だな」と思いました。

これがゲイリームーアの曲だというのなら、その予想もそこそこ当たっていたような気が。

個人的には、「パリの散歩道」の元ネタが「アルビノーニのアダージョ」というのは、「愛しのエリー」の元ネタがマリーナショウであるのと同じぐらいに確実だと思っています。(カラヤン:http://www.youtube.com/watch?v=zuh3WyfVL2M の2:40あたりからの主旋律が似てる。いや、ドアーズ版の方が分かりやすいかな。http://www.youtube.com/watch?v=EsZEWhj4pVg の0:48のあたり)

「アルビノーニのアダージョ」は、今URLを載せたドアーズのアメリカンプレイヤーの最終曲に出てくるのを聞いて初めて知りました。最初に聞いたときの印象は「なんて下世話な、泣かせのメロディなんだろう。まるで演歌だ」というもの。

でも、実はこの曲、レモ・ジャゾットがバロックの絶対音楽を参考に作曲したという、なかなか由緒正しいクラシックだそうで、だから葬儀でも使われるし、カラヤンを始め、様々なクラシック演奏家も演奏している。いわゆる「名曲」だそうで。

でも何度聞いてもこの曲は下世話に歌謡曲ぽく聞こえてしまう。ベートーベン、モーツァルト、マーラー、ショスタコーヴィチなどは、どんなにコマーシャルな曲でも、どこかに「クラシック音楽」として通底する物がある気がするし、おセンチの代表のようなチャイコフスキーだって、やっぱり歌謡曲じゃなくクラシックだと思う。

でも、この「アルビノーニのアダージョ」だけは私にはどうしても泣かせの歌謡曲に聞こえるんですね。ワインレッドの心じゃん! みたいな。

これは、私だけの思い込みじゃないような気がする。だってyoutube見ると、アルビノーニ…をまんま自己陶酔ボーカルで歌っている歌手がたくさんいる。山本陽子:http://www.youtube.com/watch?v=sLFImL1-U2w。布施明:http://www.youtube.com/watch?v=L-nQx6W1jbk。Lara Fabian http://www.youtube.com/watch?v=B3vPVcDMQy0。Natalia Ustinovich http://www.youtube.com/watch?v=8YyGVRwfvP0 etc、etc …。

日本風の音楽がファシ抜き四七抜きであるのと同様、この「アルビノーニ…」も、もしやクラシックとして異質な点が、音楽理論的に何かあるのでしょうか。教えて、楽理に詳しい人! と思ってます。
by al (2014-02-14 00:45) 

milk_tea

alさん、こんにちは。2週続けてドカ雪でびっくりです。

>個人的には、「パリの散歩道」の元ネタが「アルビノーニのアダージョ」というのは、「愛しのエリー」の元ネタがマリーナショウであるのと同じぐらいに確実だと思っています。

うーん、どうでしょう。あの感じのメロディラインはちょいちょい散見されます。
それに、パリの散歩道のように「下降ライン」ではなく、アルビノーニ・・・のほうは上昇ラインであるだけ、少し遠いとも言えます。それより、メロディが完全に一緒(同じく下降もしていく)なのはこれです。聴いてみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=uu-SUz2erCw

これは、Joe Henderson の代表曲 Blue Bossa を、ギターで弾いているものなので分かりやすいですが、リズムが違うだけで最初全部同じです。
リズムが違うと気付きにくいのですが。
知らない人が聴いたら「パリの散歩道を軽快に弾いている」と思うかもしれません。でも全く別の曲。
それでも、とくに盗作とか言われている様子もない。
私はJAZZは詳しくないので、Blue Bossa のほうを後付けで数年前に知りましたが(実際の作曲年は当然逆。20年はちがうだろう)、すぐに「パリの散歩道に似てる」と思いました。

要するに、意外に音楽って歴史的に「マネッコ」の連鎖、そして同パターンの踏襲で成り立っているものなんじゃないでしょうかね。
いとしのエリーなんて、一番罪がないレベルかもしれません。

さて、ちょっと家の下の道を雪かきしてきます。先週、たまたま通りすがりに気が向いて、近所の人の雪かきを手伝ったら管理人さんに喜ばれました。「日頃、高いブーツで澄まして歩いていると思いきや意外と働き者でイイ人」みたいに思ったらしいので、ダメ押しの一撃を食らわしてきます。
by milk_tea (2014-02-15 14:54) 

al

あいやー、ずいぶん青臭いコメントをしてしまいました。

何でも鑑定団で、自己評価額100万円で出したら、ジャカジャン、5000円! みたいな。

こりゃ、猫は顔洗って出直します!

※ 先日のドカ雪の日は、相模原の工場に仕事で行かねばならず、雪の中を進軍しました。
by al (2014-02-18 22:23) 

milk_tea

alさん、いえいえ、青臭くないです。面白かったですよ。
5,000円ってことないです。30,000円くらいは行ってますよ!(←嬉しくない?)
ところで、パリの散歩道と哀愁のヨーロッパが似てる、とか言ってたら、オリンピック見てたらフランスの女子選手がショートプログラムで哀愁のヨーロッパで滑ってました!ビックリ。たぶん羽生のマネッコしたんだと思います。
しかし、別の曲いくつかとミックスしてて、曲の感動が完全に薄まってました。
こういう時「潔さ」って大事ですね。羽生はパリ散だけで勝負してた。これ、と決めたらそこ1本に絞るって、人生において重要なことかもしれません。
by milk_tea (2014-02-22 14:25) 

ジョー

超久しぶりの訪問です。

いやあ、相変わらずmilk teaさんの文章は
読ませる!
笑わせる1
ですね。
ちなみに、サンタナのパクリとしてもう一つ!
もっとマイナーになってしまいますが、もんた&ブラザーズの「赤いアンブレラ」

https://www.youtube.com/watch?v=AG3K3qCJRyM

これも哀愁のヨーロッパしてますw
音までとってなかったんですが、milk teaさんも頑張ったので、私も取ってみました。
「まんま、パクリやんwww」と感じていたのですが、まあ多少の工夫はしているだろうと思いきや、

なんと、驚 愕 の

 ♪ミッ ラーシッ ドーシッ ラ・ソ・ファ~
                     レ~

まんま、サンタナのライヴ版でした~wwwww

そういえば、ダンシング・オールナイトもあれにパーカッションとかでリズム強調するとかなりサンタナっぽいですよね。

by ジョー (2016-03-15 13:46) 

milk_tea

ジョーさん、コメントをありがとうございます。
以前にも戴いたことがあるのですか。ごめんなさい、ちょっと過去コメントを探してみたのですが見つかりませんでした。
もんたの「赤いアンブレラ」見ました!これ、本当にまんま哀愁のヨーロッパですね。
よくぞここまで同じメロディライン展開を恥ずかしげもなく!!笑えますね~
そしてたしかに、サンタナのライブ版のマイナーコードでしたね~(笑)
だめだ、全然クールじゃない!ただひたすらに哀しいばっかりですね、これは。

最近でも、テレビや街角でふいに哀愁のヨーロッパが流れてくることがあるけれど、やはりいつ聴いても狂おしい追憶の世界に引きずり込まれて無性に切ないです。
by milk_tea (2016-03-15 23:59) 

たま

心模様、は1973年
ヨーロッパ、は1976年だから
陽水はパクれない。
by たま (2017-11-28 11:18) 

milk_tea

たまさん初めまして。
ここのところ多忙だったため、長いことコメント放置で失礼いたしました。
10年も前に書いた記事にコメントをいただき感謝感謝です。

>心模様、は1973年 ヨーロッパ、は1976年だから陽水はパクれない。

あ、これはその通りです。ここのコメント欄の上のほうでもそれを指摘され

 その指摘を受けて、ちょっと調べてみたら(調べ・・・苦手)
 本当だ。「哀愁のヨーロッパ」より「心もよう」のほうが古いのね!?

と答え、しかもカルロスは来日時に日本でやたらと耳にした当時の陽水のこのヒット曲をマジでパクったのではないか、という仮説でフィニッシュしています。
(本文については、いつもあまり下調べをせずに書いているのでこのように間違いが多いわけですが、あえて直さずにそのままにしています。申し訳ありません)

しかしブログなどで文章になっていると、あたかもそれが事実であるかのような印象を与えるし、出来ることなら本文も直すべきかもしれませんね。
(まっ、でもいいや!←反省の色なし)
by milk_tea (2017-12-06 23:01) 

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