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歌詞の世界 Ⅹ (あの日の私とユーミンソング Ⅲ) [ユーミン]

            幻のアルバム 『ALBUM』

「ユーミンソングにあの日の私が居た」シリーズの第3弾ということで、あまたあるユーミン作品の中で私が最も好きな1曲『消灯飛行』('77) をご紹介し、長かった(長すぎた)ユーミン編をこれにて終わりにしたいと思う。

『消灯飛行』
この曲は、膨大な彼女の作品群の中でもとびきり地味な位置に属する。
かなりユーミンを聴く人でも「え、この曲は知らない・・・」という人も少なくないのではないだろうか。
何故ならこれはシングル「潮風にちぎれて」のB面であるが、アルバムとしては、あの幻のベストアルバム「アルバム」にしか入っていない。
(「アルバム」というアルバムなのです。えーい、わかりにくい・・・。)
そして、その幻の1作はまだCD化されていないので(注:このブログを書いた時点の話)もしかすると彼女の作品の中で唯一か唯二、デジタル化されていない曲のうちのひとつなのかもしれない。そう考えるといっそう貴重だ。

地味な位置に属するだけあって、曲自体もかなり地味で淋しい。
にじむような響きのキーボードをメインに、少し遠くで鳴っている音数の少ない控えめなバッキングに、彼女の乾いたあっさりした歌声が男女の無言の別れの情景を歌い、無性に侘しさをたたえた1曲である。

でも曲の基調はマイナー調なわけではないので全体的には変な暗さなどはなく、あくまで穏やかで淡々と、そしてしっとりとした作品になっているのが、私がこの曲を大好きな所以である。
メロディもさることながら、とにかく歌詞が素晴らしい。
状景描写がきわめて美しく、かつ最小限の言葉で、場面の徹底したリアリティを描き、映画のような構図感と奥行きのある別れの情景を思い起こさせる。

   見知らぬ国のヴィザを持ち 
   夜に消えてゆく
   見送りはここまででいい
   風が強いから
   ガラスの向こう あの人は
   唇うごかし
   パントマイムで離れてく
   人に流されて

   海岸線をふちどって
   都会は輝く
   あのひと乗せた TAXI は
   今どこを走る

   もうしばらくは 追いかけさせて
   この胸の中で<
   夜の雲を見下ろすまで
   ライトがつくまで
   テイル・ランプをあのひとが
   星と思うまで


結局縁がなく、別れていく男女。
この曲では女が外国に旅立っていくのを男が見送るという、空港での別れ。
決して嫌いになって別れるとかではなく、何か事情があって致し方なく、運命に無理に逆らわずに別れを選んだ、という雰囲気。

多くを語らずに、彼は搭乗になるまでそばにいてくれ、やがて時間が来て彼女は飛行機に乗り込むために戸外に出る。(昔の空港の搭乗スタイル)
出口のガラス扉にさえぎられて、その向こうで彼は「元気で」とか「さよなら」とか身振りと共に叫んでいるようにも見えるがガラスの向こうなので聞こえる由もない。
やがて雑踏に押し流されるように彼が遠くなっていく。

夕刻の離陸、やがて窓から数千のライトに縁取られた海岸線が見えてくる。
彼は私を見送ったあと、空港から独りタクシーに乗ってあのあたりを走っているのだろうか。

やがて機体は雲を追い越し、窓の下には何も見えなくなる。暗くなった機内にアナウンスと共にライトが灯る。彼がタクシーの窓から空を見上げてみても、私の乗った飛行機のテイルランプは星のように小さくなっていき、やがて虚空に消えていく頃だろう・・・

この歌詞がいいのは「貴方を忘れないわ」とか「幸せになってね」とか「涙で前が見えない」とか、ありがちな湿っぽい感情を何もあらわしていないところである。
無駄のない言葉で、光と影・喧騒と沈黙が交錯する別れの情景を、無声映画のように静かに淡々と追うのみだ。
また、最後に

  夜の雲を見下ろすまで/ ライトがつくまで/ テイルランプをあのひとが星と思うまで

と、同じ旋律の反復に乗せて、言葉も「~まで」の反復で韻を踏んでおり、その流れるような展開はまさに見事で、ほとんど俳句や短歌のように凝縮され厳選された言葉の配置であり、非常に味わい深い。

ここで私ももう何度も書いているように、悲しい悲しいと連呼する悲しみよりも、黙って薄く微笑んで人知れず抑え込んでいる悲しみのほうがずっと悲しい。そういう意味でも、バブル期に彼女が振り絞るように歌っていた「♪どうしてどうして 私たち離れてしまったのだろう?あんなに愛してたのに」(「リフレインが叫んでる」)のような、詫びもさびもない悲しみの訴えは、私にはどうも悲しく思えない。
一方、この曲の一節のように、無言で窓の外を眺めながら、遥か下方に見える車のヘッドライトの光の帯のどこかに、彼が今まさに溶け込んで存在しているのかな?なんて遠く思いを馳せながら噛みしめる寂寥感は、どんなに強い感情表現よりも逆に胸の奥に響くのだ。

さて、関係ないが、この曲の彼女が「見知らぬ国のVISAを持ち」の歌詞で、これから向かうと想像される国はどこだろうと考えたが、最もこの曲の雰囲気にマッチする目的地は、ドバイ(UAE)。
または、アフリカ大陸の上のほうの都市。なんにしても、あの辺だ。(かなり範囲の広い「あの辺」)

ちなみに、私も付き合っている彼を成田空港に送りに出向いたことがある。
(テーマは「ユーミンソングにあの日の私が居た」ですから・・・この切り口は必須)
正確に言うと、別れてだいぶ経った彼を。であった。
初期の私のブログを追うと出てくるが、大学時代少し付き合ったのちにバイ・セクシャルであることが判明して、ギクシャクして別れた彼であるが、別れたとは言っても大学の学科が同じだったため完全別離は無理だった。気まずいムードが漂う日々、彼はその頃アメリカに傾倒していて、長い春休みを利用し3ヶ月ほど短期留学でどこかの州に旅立つことになった。

仲間内で学食でお昼を食べながら「〇君の出発、明日だねー」なんて話を皆んなでしていて、黙りこくってそれを聞いていた私だったが、彼とキャンパス内で出くわしたちょっとの瞬間にどちらからともなく、「じゃ明日、見送りにいくね」「うん」 ということになった。
どうしてそういう事になったのかはよく思い出せない。

翌日、2人で「寒いね」程度の会話をぽつぽつしながらスカイライナーで成田に向かった。
「じゃあ、頑張ってね?」「うん。気をつけて帰れよ」「はい。」といって穏やかに搭乗口で別れた。
もう別れた相手なので「絵葉書ちょうだいね。」も「居ない間、浮気すんなよ!」もあるわけがない。
1人になってから屋上のデッキにあがり、彼の乗るデルタ機が滑走路から離れて空の1点に吸い込まれて見えなくなると、私は何ともポッカリした空虚な気持ちで家路についた。

上の歌詞のように、カッコよくタクシーで帰るようなことも当然なく、学生なのでスカイライナーに乗るお金すらも惜しく、京成線の各駅停車で独りトコトコと帰った。
なので、状況的にも映像的にも、少しもロマンティックなものはなかったわけだが、彼を乗せて消えていく飛行機のチラチラした残像を脳裏に映しつつ胸の奥に去来する言葉にならない淋しさ・虚しさのようなものは、この『消灯飛行』の歌詞が描いている空気感にあながち似ていなくもなかった。

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parlophone

milk_tea さん、こんばんは。
はじめまして、遼(parlophone)といいます。
実はしばらく前から読ませていただいていました。
ぼくはユーミンと同世代なので、デビュー・アルバムからず~っと買い続けて、いちおう『ザ・ダンシング・サン』まで買ったのかな?
でもこの曲好きだなあと思ったのは「September Blue Moon」が最後です。
リストを拝見して、☆LAUNDRY-GATEの思い出 ★ハルジョオン・ヒメジョオンとか、もうほんとピッタシなんですが、『時のないホテル』では☆時のないホテル、雨に消えたジョガー、なんかは苦手で(笑)、「5cmの向こう岸」なんかが好きだなあ。
『アルバム』は持っていないので、「消灯飛行」がどんな曲だったか、もう覚えていませんが、いい詞ですね~。
そしてmilk_tea さんの文章がほんとうにいいです。
恋愛遍歴(←ちがうか^^)もすごくよかったです。
別れの曲でぼくが好きなのはmilk_tea さんもリストされてた「私を忘れる頃」と「あなたなしでも」ですね。

ぼくはビートルズを中心としたサイトを持ってるんですが、ブログでユーミンを取り上げることがあったらトラバさせていただきますね。
ながながと申し訳ありませんでした。

これからもちょくちょく遊びに来ると思います。
よろしくお願いいたします。
by parlophone (2005-09-01 23:39) 

milk_tea

あっ、なんか、知らないかたから長いコメントなど戴くと、妙に嬉しい
ものなんですね。(そういう感覚知らなかった・・・・)
ここ、特に誰も来ないんです。知り合いにもほとんど言ってないし・・・・。
自己満足だけで書いてます。
ビートルズ、ユーミンなど、共通項があるということなので、parlophoneさんの
ブログにちょっと飛んでみましたら、ザッと見渡しただけでも、おっそろしく
音楽キャパが広くて深いので、自分が恥ずかしくなってしまいました。
(この程度でLife with Music 言うな!って感じで~)
今後もぼちぼちと広く色んな音楽について触れてみたいと思いますので、
稚拙でお恥ずかしい内容ではありますが、またたまに覗いてみてください。

あ、parlophoneさんのビートルズのページに今行ってみましたが、シャレに
ならない造詣の深さですね。(でも私もほとんど聴いてるかも~)
また時間のある時ゆっくり拝見させていただきます。
それでは、どうもありがとうございました。
by milk_tea (2005-09-02 02:17) 

parlophone

milk_tea さん、どうもです。
>ザッと見渡しただけでも、おっそろしく音楽キャパが広くて深い
あの、単なる雑食性ということなんで、あんまり過大に考えないでくださいね^^

>ビートルズのページに今行ってみましたが
お、「BEATLESのアナログ盤」のコーナーをご覧になったんですね。
まず、どのタイトルをクリックなさいましたか?
それによってmilk_tea さんの性格がわかります(←ウソウソ)
milk_tea さんの好みがわかります。
やっぱ『White Album』ですか?(笑)
ぼくもいちばん好きなのは『White』ですが、ぜったいC面の途中まで脳内プレイはでけまへん…。
これからもよろしくです^^
by parlophone (2005-09-03 13:54) 

milk_tea

>まず、どのタイトルをクリックなさいましたか?
>やっぱ『White Album』ですか?(笑)

正解は・・・・
『Magical Mystery Tour』でした~!!
実は私はこのアルバム、大好きなんです。
すべてのアルバムを愛し聴き倒した果てに頭に最後に残ったメロディは
意外や意外、『Flying』あたりでしたね。変ですけど。
Magical の、全体を流れるけだるい感じが好きです。
それにしてもどれを拝見しても笑っちゃうほど(失礼)マニアックで、脱帽
いたします。私にはここまでの執念はありませんでした・・・・笑
私もネタが尽きたら、畏れ多くもビートルズでも論じてみようか・・。
いやー、やはりかなり敷居が高い・・・・。
by milk_tea (2005-09-05 00:45) 

parlophone

milk_tea さん、こんばんは。

およそ1年ぶりにこのトピックにコメントをします。
もう福岡でも金木犀の香る季節になりました。
朝クルマを運転するときは軽くヒーターを入れたりします。

さきほど待望の『ALBUM』が届いて、さっそく「消灯飛行」を聴いてみました。
全体の響きは思ったよりセンティメンタルな感じがしました。
出だしのあたりはなぜかマーリナ・ショウの雰囲気もチラチラと感じられたりして、正隆さんのアレンジの方向性が今さらながらに理解できたりもしました。
サビの部分はたしかに聴いたことがあるのに、全体を通してははっきりとした印象が残ってなかったのですが、初期のユーミンらしいセンシティヴな感じがあって好きです。

そして歌詞のさりげない美しさ、それを自分の経験に重ねるmilkさんの感性の豊かさ、あらためてそんなことを感じました。

11月からのブログの再開、楽しみにしています。
by parlophone (2006-10-19 22:15) 

milk_tea

きゃ~parloさん大変恐縮です。
古い記事にコメントをいただくと、結構多くの方にまた改めてその古い記事を
読み返していただけたりもして、するとその周辺の記事もなにげにアクセスが
増えたり・・・。現状の動きが止まっている中、ありがたいことですね。
それにしても、いいなぁALBUM!私の記憶の奥底だけに残る音たちよ・・・。
parloさん、お暇な時でいいですからこんどそのアルバム、なるべく、よりアナログ
っぽい音で(←ムチャ言う)CD-Rに落としていただけないでしょうか。
もう一度追憶の音、是非確認してみたいです。
それから、そうですね 「消灯飛行」は非常にセンシティブですね。そして確かに繊細
なゆらぎのある生っぽい感じ、マーリナショウを感じる部分あるかもしれません。

それにしても、ちょっと忙しくしてブログからすっかり離れている今の自分を思うに
つけ、ずっと変わりなくコンスタントに内容の濃い記事を産出し続けるparlo師匠
の偉大さをつくづく実感いたします。
これってやっぱり、実質的な「根気」とか「努力」とかいう点ももちろんそうですが
やっぱり、肝心な "音楽" の知識量や理解力、許容量、許容範囲などあらゆるもの
が全然比べものにならないんですよね~。(まあ、一番違うのは所有枚数か!)
parloさんは永久にネタが尽きそうにないですねぇ。スゲーなぁ。
・・・とは言いつつ、ない袖を振り回しながら、私も出来るだけ長く続けていきたい
です。
by milk_tea (2006-10-20 12:08) 

MASA

このアルバムなら私も持ってるのに、なぜ私に頼まん?(笑)でも遼さんの方がいいカートリッジをお持ちなので、さぞかしいい音で焼いてくれるでしょう。私はやきもちでも焼いときます。わっはっは。
by MASA (2006-10-23 21:52) 

milk_tea

わーっはっは。(←いきなり爆笑から?)
山田くーん、MASAさんに座布団2枚ね。ついでに、ずうとるびで一番売れた
「みかん色の恋」歌っていっていいよ。
  ♪好きなんだ 好きなんだ 逆立ちしたいほど
   (懐かしい~!)

・・・ってどうでもいい前振りでしたけど、そうか!MASAさんも「ALBUM」持ってた
んですね。それ、表明してましたっけぇ?
いやさ、手に入れたばっかりの人のほうが珍しがって色々やってくれるもんじゃん。
そこに付け込んでるわけですよ。(付け込んでるのかっ)
しばらく待ってparloさんに知らんぷりされたら、MASAさんに改めてお願いする
所存です。(滑り止めかよ!笑)
ところでMASAさんやっと自宅に戻れて良かったですね。新しいPCも来たし。
うらやますぃ~。
by milk_tea (2006-10-25 00:17) 

MASA

>MASAさんも「ALBUM」持ってたんですね。それ、表明してましたっけぇ?

してますよぉー、前回。忘れないで下さいよー。
遼さんからはまだ何の反応もないようですね。じゃあ、出張先からも送れるようにいまのうちにCD-Rに焼いておきましょう。実は11/2からまた次の出張です(泣)。今度は2回目の岡山・広島方面。年末まで帰れません(号泣)。もっと休みてぇ〜。
by MASA (2006-10-25 01:06) 

parlophone

milkちゃん、お元気ですか?
仕事、大変そうですね~。

2005年の9月1日にしたお約束をやっと果たす日がきました(笑。

ついにユーミンのシリーズを立ち上げました。
しかし、書き出してはみたものの、思いの外重いですね、ユーミンは。
なんかプレッシャーで、なかなか筆が進みません(笑。

でもまあボチボチ書いていきますので、ときどきは覗いてみてくださいね♪
by parlophone (2008-02-13 23:18) 

milk_tea

parloさん、コメントどうもありがとうございます!
お~、2年半も前のことでしたか、あれは・・・・?時が経つのは早い!
そう・・・・ユーミンは重いのです(笑)
あとは、parloさんのところにコメント入れましたからね!!
私も、また数日中に久しぶりに記事入れようかなと思ってます。
またヨロシクお願いしますっっ
by milk_tea (2008-02-16 02:01) 

通りすがり

こんにちは、通りすがりです。「消灯飛行」、歌詞が大好きなのでたまに
この曲について触れられているページを読んだりしています。
素晴らしい分析ですね。確かに「悲しい」と表現しない方がずっと
その気持ちが伝わってくる気がします。

一点、気になったことを。
「消灯飛行」は、デジタル化されていますよ。
1989年に「潮風にちぎれて」が8cmCDシングルで発売された
からです。もちろんそのカップリング曲がこの曲でした。
もう廃盤になっているかとは思いますが、自分はまだ大切に持ってます。
amazonでは19800円もしますねw
ということで、一応情報として投稿させていただきました。
お邪魔しました!
by 通りすがり (2014-06-11 04:41) 

milk_tea

通りすがりさん、どうも初めまして。コメント頂戴しありがとうございます。

久しぶりに自分のこの記事、見ましたけど、やっぱり今でもユーミンの曲の中で
最も好きな曲のうちの1つです。フランス映画のシーンのようであまりに美しく哀しい
曲だと思います。別れの情景ってこのくらい淡々と、寒々しいものですよね・・。

>「消灯飛行」は、デジタル化されていますよ。
>1989年に「潮風にちぎれて」が8cmCDシングルで発売された
からです。もちろんそのカップリング曲がこの曲でした。

そうなんですね!!
で、自分でも調べてみたら、本当だ。おっしゃるとおり。

「潮風にちぎれて」 も独特の空気感のある名曲ですね・・・・。
このころのユーミンのすごさはメロディラインの美しさ、凝ったコード進行と、それだけでも贅沢なのに、歌詞がそのまま文学の世界であり、きわめて格調高いのがすごいです。そこに、感情を断ち切ったような乾いた独特なヴォイスが加わり比類なき芸術作品になっているんですよね・・・・。
ユーミンではまた色々書いてみたいです。

他にもユーミン記事、色々ありますので読んでいただけたらと思います。
ちょっと時代を広げ過ぎなのと、個人的見解が混ざりこみ過ぎていてあんまり人気ないのですが(笑)
by milk_tea (2014-06-17 23:00) 

ヤスミン

初めましてmilk _tea さん
私もこの曲大好きです
確かに 映画のシーンみたいですね
モノクロームなフランス映画って感じです

ユーミンの曲は 叙情詩のように 風景が心に浮かんで来るような曲が いくつもありますね
milkさんが おっしゃるように 気持ちを前面に押し出す詞より 心に秘めた想いを 上手に曲に乗っけた ユーミンの曲は せつなさのツボをついてきます

昔 ユーミンは 本当の美は 秘すれば花にあると言ってました
日本人のDNAには こう言った曲に感動する血が流れていることを 百も承知のユーミンに
ヤられたって感じです
まさに 秘孔をつかれました
私は「9月には帰らない」も 好きなのですが
この曲は とても叙情的です

~無口な人は夏の日の儚さを うまく言えずにバスの窓 おろす~

本当に情景が浮かんで来ます
ユーミンの書く詞は 情景を切り取り 人の心の心象風景にすり替える 伝統職人のように感じる時があります


大学では日本画を専攻していましたね
ユーミンが描く絵と ユーミンが書く詞には
何か通ずる こだわりのような物も感じます

最近はJuJu がカバーしたAnniversary を聞きながら せつなさに浸ってる次第です

だらだら とめどない事を書いてすいません

それでは 又
寒くなりました お体にお気をつけ下さい

by ヤスミン (2014-12-11 11:08) 

milk_tea

ヤスミンさんこんにちは。古い記事にコメントをいただきありがとうございます。
「9月には帰らない」ですかあ、いいですね。
ユーミンの歌詞、特に中期くらいまでの歌詞は、ほとんど芸術作品だと思います。
アルバム「紅雀」から選んでくるあたりヤスミンさんもツウですねっ。
あのアルバムで私が好きなのはハルジョオン・ヒメジョオン、それとやっぱりランドリーゲートですね。あの曲はスケールがデカい!
描く映像の広大さと、青春の微細さな光と影を同時に歌っちゃう凄さですね。
それにしてもアルバムのA面1曲目に「9月には帰らない」を持ってくる、その売ろうっ気の無さは見事だと思います。そもそも、アルバムタイトルが「紅雀」ってあまりに地味過ぎる(笑)
入ってる曲の中で、最もアルバム名に冠するにふさわしくない地味なタイトルだと思うんですけど。

とにかくユーミンに関しては、偉大すぎて筆舌に尽くしがたいものがあります。
それでも何記事かに分けて、かなり筆舌に尽くそうとしてみたのですが(笑)、全然語り切ることが出来ません。やはり「神」の域だと思います。

ついこの前会社で仕事をしていたら、窓の外をセスナが通り過ぎて、「ブーーーン・・・・」という音が鳴り響いた途端にそれが完全に「コバルトアワー」のイントロに聴こえ、そのあとは何時間もコバルトアワーを小声で歌い続けていました。あのAメロも本当にメロディアスで美しい。痺れます。
他の記事もご覧いただいて何か感じるものがあれば、また是非コメントをください!
by milk_tea (2014-12-13 00:10) 

ヤスミン

milkさん 返信 あざーす
他の記事に飛ぼうと思ったのですが
実は 私もヒメジョン ハルジオン ランドリーゲイトの想い出ば大好きです

思えば 道端の雑草に こんな素敵な名前が ついてるのを 知ったのは このユーミンの歌でした メロが独特で アンデスの民族音楽のような不思議な雰囲気を醸しだしています

~川向こうの街から宵闇が来る~から始まるのは 何か こう予感させる期待感に手を引っ張られる感じを受けます(うまい手法だなぁ)

~土手と空の間を風が渡った~
この辺はピッタリとそつがない書き方ですね

そして ~ 越していった日から顔も忘れた~
関西人の私は 「結局 顔を忘れとるんかい
(゜o゜)\(-_-)」と思わず 突っ込みたくなるような詞です (笑) これは冗談ですけど(笑)

越していった日から顔も忘れた と言う詞にアクセントを置く事で せつなさを感じます

この曲と詞は とってもピッタリ合っていて
完成度の高い物だと思います
後に出てくる「夕涼み」に通ずるような感じがします

ランドリーゲイト……は 確かにスケールが大きいですね

立川米軍基地に出入りしていた16才の荒井由実がいたからこそ 出来た曲ですね

ユーミンを作り出してる物のひとつとして彼女を取り巻く背景が 大きな核となっているように思います
ここでは フェンスの向こうのアメリカを16才の完成豊かな 少女の目に写った物が ユーミンを形成してる栄養素になっているのだと思います

以前Facebook で ランドリーゲイトの想い出と現在の旧立川米軍基地の写真を上げた時
反響がありました

ユーミンの一番ラッキーな事は 歌唱力がなかった事です
それだから 詞と曲が 鮮明に表現力をおびている
ユーミンの書いた詞と曲は やはりユーミンでしか表現出来ない
ユーミンの声だから 良いんです

ユーミンに関しては キリがなくなるので この返で止めときます

他のも読ませて貰います

それでは 又 お便りします

~母上様~ 一休 (笑)
by ヤスミン (2014-12-13 10:27) 

milk_tea

ヤスミンさん、再びありがとうございます。

>メロが独特で アンデスの民族音楽のような不思議な雰囲気

確かにアンデスっぽい。実際、ケーナ?みたいなあっちの民族楽器っぽい音も聴こえてきますよね。

>~川向こうの街から宵闇が来る~から始まるのは 何か こう予感させる期待感に手を引っ張られる感じ

イントロの歌い出しの歌詞がこれですもんね。いぶし銀ですよね・・・。
しかしながら、期待感をもって待ったところで、やってくるのは「闇」なわけで、その基本的な陰鬱さがさすがユーミンです。(笑)

「悲しいほど赤く~」っていう歌詞も、「悲しいほどお天気」と同じで、「100%であることが、逆にそのあとの衰退を予感させてしまう」日本人の悲しいサガを表現しているんですよね。
アメリカ人なら、真っ赤な夕陽やポカンとした晴天を手を叩いて喜ぶだけでしょうが。日本人は、そういう瞬間的なきらめきに儚さや悲しみを覚える。生来の貧乏性なのかもしれません。

>そして ~ 越していった日から顔も忘れた~
>関西人の私は 「結局 顔を忘れとるんかい

あはは!でもそうですよね。
こういう抒情的な曲の中で急に「顔も忘れた」なんていう歌詞が聴こえてきて
「えっ、何?今なんて言った」って二度見(二度聴き、か)しちゃうような引っかかりポイントの作り方、やはりさすがです。

>ユーミンを作り出してる物のひとつとして彼女を取り巻く背景が 大きな核となっているように思います

そうなんでしょうね。
基地の情景もそうでしょうし、実際に仲の良い友達が「突然引っ越しちゃってプッツリ途切れた」という経験もあったようで、その描写が出て来る曲、2-3曲ありますよね。

>ユーミンの一番ラッキーな事は 歌唱力がなかった事です
>それだから 詞と曲が 鮮明に表現力をおびている

これは逆説的のようでいて、非常に納得です。
歌が下手で単調なので、聴き手はそこに意識が行かない分、詞とメロディにドップリとハマれる、と。
これが岩崎宏美みたいな流麗な歌唱だったとしたら、絶対にその美しい歌声とその余韻に気を取られちゃいますからね。なるほどなるほど・・・・・・。

>~母上様~ 一休 (笑)

実はこの1行が一番ウケました。

2週間くらい前にうちの部のメンバー数人でカラオケに行ったのですが、1人、安田大サーカスのクロちゃんみたいな地声の人がいて(40才過ぎだけど、どういうわけか1度も声変わりをせずに今に到ってしまったらしい) その人が、一休さんのオープニングとエンディングの曲を続けて2曲歌いました。
オープニングでは私も爆笑していたんだけど、エンディングでは、彼があまりに美しい声で情感豊かに歌い上げ、母親を思う少年の気持ちがしみじみと胸に迫り、うっかり涙ぐんじゃったんです私。
そのあと、その一休さんの歌詞で、1つ記事書こうかなと思ったぐらいなんです(笑)

ということで、♪母上様~・・・いっきゅう~・・・・の締めはサイコーです。
ありがとうございました(笑)
by milk_tea (2014-12-16 22:40) 

ケイ

はじめまして。ケイと申します。
以前の記事に今頃コメントすみません。
あまりにも私が感じる思いと同じだったもので・・・。
『消灯飛行』は私の中ではユーミンの楽曲の中でNO1に位置します。
風景と登場人物の心情がここまでシンプルに書ききれていることは本当に素晴らしいと思います。
初めて聴いた当時の若いころの私の心情と、50歳になった今でも同じようにぶれずに心によみがえります。
素敵なブログ記事に思わずコメントをしたくなった次第です。
ありがとうございました。
by ケイ (2015-07-03 21:30) 

milk_tea

ケイさん、どうもこんにちは。初めまして。すごい雨ですね。
私は梅雨のシーズンが1年で一番嫌いで、昨日・今日あたりの重くベッタリした雨模様の天候がとにかく一番嫌いです。(わかったわかった)
髪もボワーッとなって全く決まらないので、今日のようなハナキンでもまっすぐ帰ってまいりました。根が暗いのでこういう天気の日はなお一層暗いです。(はいはい)

で、改めまして、ケイさん!『消灯飛行』がユーミンの中で一番好きな曲だなんて!
本当にお友達になりたい!!何百曲もあるユーミンソングの中からこれだけの珠玉作を1番に選ぶ感性、それだけでも親友になれそうです。
東京・神奈川辺り在住でしたら、ホント「まずはお友達からお願いします!」
(そこから同性愛にでも行くつもりか??)

この曲って、本当に雰囲気があって、胸がポッカリと空くような淋しい別れの情景をおそろしく淡々と歌っていて上質なんですよねえ。
この記事の後半に出てくる、私が成田空港で見送った別れた彼のことを最近の記事(3つくらい前の佐野元春の項)で再び書いてますので、よかったらそちらも読んでください。ちょっぴり『消灯飛行』の匂いがしています。
いや~、この曲が好きな人に来ていただけて嬉しいな。なかなか居ないんじゃないかな、ちょっと地味な位置に置かれた曲だから。
本当にどうもありがとうございました。いやな雨の1日だったけど、いい日でした^^
by milk_tea (2015-07-03 23:03) 

kiss choko

コンニチハ!また来ました。
ここのコメントを数日前に見てから、この曲を色々調べたりしました。
隠れた名曲という感じですね。全然知らなかったです。
そして、聴けば聴くほど胸苦しくなってくる曲だと思いました。
ひとつの恋を終える(単なる失恋ともちがう)曲として、こんなさびしく響く曲もユーミンの中では他にないかもしれませんね。

それで、抜き出されている歌詞なのですが、どうも「夜に消えて行く」 じゃなくて 「夜に消えて行こう」みたいです。
そこが違っていたせいでこの記事はJASRACとやらのチェックをのがれたんじゃないでしょうか(笑)
こんなに長々と歌詞を載せているのですからね。
それともJASRACの手にも及ばないぐらい無名の曲ってことなんでしょうかね?(笑)
by kiss choko (2015-07-07 23:53) 

milk_tea

まあkiss chokoさん!またお越しいただき感謝感謝です。
(こちらも、コメント返しが遅くなりすみません。)
そして、この珠玉曲を聴いていただいてありがとうございます。

>隠れた名曲という感じですね。全然知らなかったです。

知らない人が多いでしょうね。
今の若い人たちがこれを聴いたら「え、それでこの2人はどうなっちゃったの?ライトがどうとか雲がどうとかはいいから結末を具体的に教えて欲しいんですけど~~!」とか思うのかもしれません。
「情景描写の行間から状況を読む。侘び寂びを鑑賞する」という世界ですね。

自分が乗ってる飛行機が夕闇の空港を飛び立って、やがて窓から海岸線が無数のライトの帯となって見えてきて、それも暗い雲の中に入って見えなくなって・・・・やがて、ポーン・・・というチャイム(サインノート)と共にシートベルト着用サインが消えて、ポツポツ機内のライトがつき出して・・・。
(本文に引き続き、また情景の反すうをしてますが・・・(笑)この辺の流れって美しくありません?何度なぞっても、好きな風景なんですよね。)

>「夜に消えて行く」 じゃなくて「夜に消えて行こう」みたいです。

あ・・・・・
これですね。実は知っています。
私はずーーっと「消えてゆく」だと思っていて、これを記事にした時も特にググったりせずに書いたのですが、何年かしてから「消えてゆこう」が正しいのだと知りました。

でも不遜なんですが、どう考えても「消えてゆこう」より「消えてゆく」のほうが詞としては美しいと思っています。
「見知らぬ国のVISAをもち、夜に消えてゆく」のほうが、「消えてゆこう」という、強い意志が見えるよりもずっとさりげなくて、もの哀しくて良いと思います。「消える」なんていうネガティブな動詞に「ゆこう」という能動的な意志って似合わないですよね?
・・・・ということで、あくまでも「こっちのほうがいいでしょ!」ということで、あえて!
修正してません。(間違ってるくせに、ド厚かましい。)

>そこが違っていたせいでこの記事はJASRACとやらのチェックをのがれたんじゃないでしょうか(笑)

もしかするとそうかもしれませんね。
でもやっぱり、検閲対象曲リストに入っていないんだろうなぁ~。
何がどこまで許されるのか、よくわかりませんね。 ま、適当にやろ(笑)
by milk_tea (2015-07-12 19:31) 

エクセルシオールにて…

初めまして。
昨晩ユーミンがマツコデラックスの番組に出ていました。
高校時代に友人が貸してくれたカセットに入っていた曲で「ナントカ飛行」という曲がとても美しかった記憶がよみがえり、「ユーミン_飛行」でググったら、トップページにこちらのブログが上がってきました。
読ませていただき、本当にとてつもなく感動したのです。読みながら、興奮と共感で息がひどく荒くなってしまったほどです。
というのも私がこの曲でイメージしている状景が120%そのまま言葉で再現されていていること、また解説の文章がこの上なく素晴らしいこと、あと、添えられていたmilk_teaさんの体験談にもえらく共感してしまったこと(私自身のセクシャリティの問題も重なる)、そこから転じて、セクシャリティ繋がりで、佐野元春に関する新しい記事も読みました。心に沁み入りました。

消灯飛行、良い曲ですよね。この曲が一番好きというmilk_teaさんの繊細な感性が大好きですし、分析力や文章力、驚嘆するばかりです。
ブログはどの項も面白いです。3分の1くらいは読んだかもしれませんが、どれもコメントもたくさんついているので、読破にはしばらくかかると思います。
milk_teaさんのユーミン観(僭越ながら私も)からすると、昨日のマツコや21歳の青年の考察はまだまだ深掘りが甘いのではないかなと思えます。(ご覧になっていませんか?)
でもあの21歳の青年もこちらのブログを読んでいるかもしれませんね。
長くなりましたが、今後もブログを楽しみにしています。できれば「今のmilkさん」も知りたいので新しい作品?も見たいところです。
by エクセルシオールにて… (2018-04-18 13:35) 

milk_tea

エクセルシオールにてさん、どうも初めまして。何かと忙しくしており、せっかく戴いた素敵なコメントを2週間も放置で大変申し訳ありません。

私もこの「マツコのしらない世界 ユーミン編」見ましたよ!見ましたとも!
翌日の会社ランチで、OL友達とこの話をしましたよ。そこにいた3人みんな見てました。マツコは本当にすごいですね。4人のOLランチの輪の中で、視聴率100%ってことですからね。

>「ユーミン_飛行」でググったら、トップページにこちらのブログが上がってきました。

本当だ、ユーミン 消灯飛行 でトップに出てきますね。すごいすごい。
というか「消灯飛行」なんていうマイナーな曲について論じたりしている人もサイトもほとんどないでしょうからね。その曲名でググる人もほとんど居ないのでしょう。見つけていただきどうもありがとうございます^^


>私がこの曲でイメージしている状景が120%そのまま言葉で再現されていていること、また解説の文章がこの上なく素晴らしいこと、あと、添えられていたmilk_teaさんの体験談にもえらく共感してしまったこと

非常にうれしいお言葉です!これは個人的に本当に好きな曲なので、ここで共感を得られるというのは無上の喜び。
あの何ともいえないポッカリ感、侘しさに包まれた別れの描写は本当に秀逸だと思います。あの時代の、あの時のユーミンにしか書けなかった曲でしょう。バブル時代のユーミンにすでにもう書けない世界観だと思います。ユーミンはずっとスゴイとは思いますが、やはりブリティッシュロックの香り漂う初期の作品群が音楽偏差値としては最も高いでしょう。

>(私自身のセクシャリティの問題も重なる)そこから転じて、セクシャリティ繋がりで、佐野元春に関する新しい記事も読みました。

おっとー。E君(佐野元春編に登場する私の元彼)と同じ世界の方ですかね。
やはりユーミンの消灯飛行に目をつけるあたりの感受性は、LGBT方向の感性の高い方々のアンテナならではということなのかな。ちょっと納得したりします。ユーミンファンにゲイが多いというのはマツコも言っていたような・・・。

しかし、エクセルシオールさんもおっしゃるように、あの番組でのユーミン評としてはけっこう底は浅くて、何をいまさら、と思うことも多かったです。
たとえば「歌声が単調でビブラートもないから、逆に歌の世界観を邪魔しない」とか。マツコが「確かにそうねぇ」なんて言ってましたけど・・・そんなの30年前に語りつくされてますからね。
それとか「白い服白い靴」の歌詞分析とかやってましたが、ユーミンの歌詞って別に、その状況をわざわざ深く掘り下げてみる必要はないというか。それ以前にあれはわざわざあそこで取り上げるほどの曲じゃない。それなりにある多くの駄曲のうちのひとつだと思います。

ということであの番組はやはり「意外と考察は浅かった」というのが私の感想です。衣装のすごさは驚きましたけどね。あれは一見の価値あるものでした!ユーミンはスタイルだけは本当に日本人離れした完璧なプロポーション。モデル並みかそれ以上。なのに顔はなぜあんなに残念なのか、笑っちゃうほどですよね・・・。

>長くなりましたが、今後もブログを楽しみにしています。できれば「今のmilkさん」も知りたいので新しい作品?も見たいところです。

あー。うーー。本当に。長いGW中にひとつニューエントリーを入れたかったんですが。厳しいかな。これから頑張ってみるかな。考え中です。
ユーミン記事のみならず、色々読んでいただいてまた感想をお願いいたします。ありがとうございました。
by milk_tea (2018-05-03 12:07) 

とっち

横レス失礼します。

>ユーミンはスタイルだけは本当に日本人離れした完璧なプロポーション。モデル並みかそれ以上。なのに顔はなぜあんなに残念なのか

だからこそ、ユーミンに成ったのだと昔から思ってました。
「天は二物を与えず」 これは嘘で幾つも持ってる人は居ますが
普通の美人だったら普通にクラスカーストトップに立って、こじんまりと金持ちと結婚してたんじゃないかな?
なんて邪推してます。

でもプロポーションは努力である程度はなんとかなるという証明でもあるのかしら?
JKの娘がブクブクと太っている(太りやすい年齢なのも分かりますけど)のを見て思ったり。
ではでは。
by とっち (2018-06-02 09:53) 

かまちゃん

milk_teaさん
長らくごぶさたしております。覚えておられるか分からないですが、また糠床をかき混ぜにやってきました(笑)。
ナイトフライのポスターの者です。
ユーミンが50周年記念盤を出して、消灯飛行がめでたく収録になったので、あらためて見に来ました(というか、好きな音楽を聴きながら、関連したブログ読むのが好きなのです、中学生からのながら族の名残なのかな)。
消灯飛行で検索するとやっぱりmilk_teaさんのブログに行き当たる訳です。
あらためて今一度拝見して、ハッとした部分がありました、
「最もこの曲の雰囲気にマッチする目的地は、ドバイ(UAE)」。
実は、私はドバイに赴任して3年目になります(そろそろ帰れるかなと思います)。今のドバイはですね。。。諸報道でご存じかと思いますが、何というか実に即物的な生々しい世界です。
ユーミンの曲は自分を投影して浸れるので、たまに、海外に居る自分を、青いエアメイルや消灯飛行になぞらえて、束の間のセンチな現実逃避(ホームシック?)をしています。
少し前はこの歳でもう海外に行くことは無いなと思っていましたが、5年ほど前にいわゆる出向をして、またお鉢が回ってきました。
移った当初は少し辛い時期もありましたが、流れに身を任せてきた生活なので、そういうものなのでしょうね。
milk_teaさんの現況もまたブログでお伺いできると何よりです。

by かまちゃん (2022-10-17 04:26) 

milk_tea

かまちゃんさん、しばらく放置のままで大変失礼いたしました。
コメントが来ているアラートを見たのが会社に向かう朝の電車で、混んだ電車の中でコメントを読んで何か目頭が熱くなるほど嬉しかったんですけど(会社でイヤなことも多く・・・)ちゃんとレスを書こうと思っているうちお返事が遅くなってしまいました。
Nightflyのポスターでしたね。はいはい!
あれから何年も経ち、たしかお互いに「両親は健在」と言っていたと思いますが、3年前に突然父親が亡くなりました。(そのことを文章に残したかったので、ブログに書きました。最新から3つほど前の投稿です。お時間があったら読んでください!(母だけは元気です)
かまちゃんさんの方はご両親事情は如何ですか。

さてさて、「消灯飛行」の話を振っていただいて大変感謝です。
50周年記念アルバムに消灯飛行が入ったのは驚くべきことでした。
(といってもこのベストアルバム買ってません。ベストというものに元々興味が薄い。)

>消灯飛行で検索するとやっぱりmilk_teaさんのブログに行き当たる訳です。

ちょっと前まではかなり上位に出てきていましたが、ベストアルバムに入ったせいか、今はトップ画面には出ませんね。あ、でも「消灯飛行 ブログ」でググったら一番先に出てくるや。やった!(笑)(笑)

>実は、私はドバイに赴任して3年目になります(そろそろ帰れるかなと思います)。

これはビックリ仰天。
ドバイに赴任中なんて、きっと優秀な社員さんですね。(役員とかだったらすみません)やはり商社やメーカーとしてもドバイを拠点にあの辺り一帯の攻略はトップ戦略のうちのひとつでしょう。私の会社でも当然ドバイに支店あります。ま、そんなビジネス会話はいいとして、

>たまに、海外に居る自分を、青いエアメイルや消灯飛行になぞらえて、束の間のセンチな現実逃避(ホームシック?)をしています。

羨ましいですね。「青いエアメール」「消灯飛行」そして「わき役でいいから」なんかもドバイにピッタリな感じ。ドバイはスコールはないのか?
いずれにしても私にとっては「見知らぬ国のVISAをもち」のイメージにぴったりの国で(今や世界の中心という感じでどこも「見知らぬ国」じゃないけど)そんなところに身を置いている、かまちゃんさん「かっこいい!」としか思えません~(*^-^*)

久々に読み返してみましたけど、私、この消灯飛行のレビューはなかなかうまく書けてますね。(自画自賛)
そして、改めて消灯飛行を聴き直してみましたが、やはり私のユーミンソングBEST1です。間違いない。

ところで、積年のユーミン愛をアーカイブ化するため?インスタグラムで、ユーミンの曲について1曲ずつ検証するアカウントを持っています。インスタグラムのアカウントをお持ちだったら、入って「yuming_lyrics1202」と検索してみてください。
感想など戴けたら嬉しいです。(あんまりフォロワーも増えていないので、来ていただいたら嬉しいです^^)
すっかり長くなりました。



by milk_tea (2022-10-23 13:53) 

かまちゃん

milk_teaさん
早速(遅っ)インスタ見てきました。活動基盤が移っていたのですね、しかも更新ペースが精力的!確かにブログはもう新規フォロワー付かないですよね。ご返事もどちらに書くか迷ったのですが、ネームも違うので一回こちらにご返信し、以降はインスタにします。

インスタ企画、情景と音楽をセットに歌詞を語るというのは、映像的なユーミンならでは。milk_teaさんはセンスあるマーケターと思います。会社経験活きてますね。
タイ語の読み書きができるとか(スコールも体験済?)、新ネタも満載で、じっくり読ませていただき、コメント差し上げます。

お父様のこと、何回か書かれていたのを以前から読ませていただいていました。父と娘ってどこか似ているんだよな、と思いつつ。
あの時は、少し感情がまとまらず、迷ったけれど、コメント書けなかったです。
私のところはまだ両方存命ですが、父親の方はだいぶ老いました。
同居していないのだから、日本でも環境は同じなのに、海外に居るとそういう、自分でどうにもできないことに不安を感じ易くなります。

92年まででも、ユーミンの曲数考えると、インスタは長期プロジェクトになりそうですね。引き続きの更新楽しみにしています。

by かまちゃん (2022-10-31 03:04) 

milk_tea

かまちゃんさん、インスタのほうも見つけていただいたようで、ありがとうございます。

そう、ブログというツールはもう確実に衰退の一途のようですね。1日のアクセス数もここ数カ月でガクッと落ちました。それにso-netからSSブログに譲渡されてから広告ばかり出て読みにくいし。こりゃあ誰もわざわざ見に来ないわ、って感じです。
とはいえ、やめたつもりはなくて、本当はGet Back の感想で久しぶりに大作(?)を書きかけたのですが途中で挫折しました。
何しろ8時間の映像から、論じるべき静止画を厳選しても30枚以上になってしまって、これに解説をつけていたら、もう収拾がつかなくなりました。
でもあきらめず、近日中にTRYしたいです。(それだけGet Backには衝撃を受けました)

> 情景と音楽をセットに歌詞を語るというのは、映像的なユーミンならでは。milk_teaさんはセンスあるマーケターと思います。会社経験活きてますね。

わ~、ありがとうございます。レビュー文に反応してくださる人はいても、映像のほうに言及してくれた方はいませんでした。あれもけっこう大変なんです。自分の脳内イメージにあった画像(しかも権利が大丈夫、あるいは大丈夫 "そう" なやつ)を探すのも一苦労。そこから歌詞つけて動画に作り替えるのもけっこう時間かかります。
でもおっしゃる通り、ユーミンソングはどれも見事に映像になるんですよね。

> タイ語の読み書きができるとか(スコールも体験済?)、

そうなんですぅーーー。アラビア語じゃなくて残念ですが。
一時期タイにハマって、大崎のタイ大使館の秘書官の人にマンツーマンでタイ語を教えてもらっていました。なので読み書きもできます。
あの字を書ける日本人、そんな多くない。きっと。

> 私のところはまだ両方存命ですが、父親の方はだいぶ老いました。

ご両親ともお元気とは、素晴らしいことですね。
でも距離が離れているから、何かあった時すぐに駆けつけられなそうで、そこは少しご心配かもしれませんね。でもまあ、なるようにしかならない・・・。


> 92年まででも、ユーミンの曲数考えると、インスタは長期プロジェクトになりそうですね。

正直なところ、大好きなユーミンソングでもどうも嫌いな曲、いつも飛ばして全く聴かないという曲も多いんで、トータル150ポストもいかないと思います。今が折り返しぐらいかもしれません。(現在50曲)でも一番好きな「消灯飛行」はもう少しあとまで残しておきたいと思います。(大好き系をいくらか残しておかないとモチベーションが下がってしまいそう)

長くなりました。
あとはインスタのほうで!よろしければコメントもお待ちしています。(こちらにインスタのIDを書いたら、旧来のブログ読者がポツポツ見に来てくれています。ありがたいことです。泣)
by milk_tea (2022-11-05 23:25) 

baybylonbunbun

milk_teaさんこんにちわ。
9月にユーミンのライブに行ってから頭の中をずっと「消灯飛行」が巡っている状態で、
これはうすら覚えの歌詞と、その意味、解釈などどちらかで解説されていレバ・・・と検索して、ここに出会いました。

mili_teaさんの彼とのお別れの実際のお話とも重なって、「消灯飛行」がより深く心に届いてきました。
そして皆さんのコメントも読ませて頂き、高校時代に初めて聞いて以来、年月を経て聞くと耳から入る歌詞のフレーズが
重なって重なってミルフィーユのように(笑)

それで・・・ここ数日感じたのですが
「消灯飛行」は、歌の主人公が黄泉の国へ行くのではないかと。
仮説を。
すいません、何だか暗い話かもしれませんが・・・

見知らぬ国のビザ、確かにドバイかもしれませんが
もしかしたら黄泉の国?
「夜に消えていく」のフレーズが気になります。
それから
「2度と結べない人ならたぐりわしないわ」の一説に
何だか絶望感や喪失感を感じました。
最後の
「テイルランプをあの人が星と思うまで」は
主人公が星になった例えでは?と思ったり。
主人公の魂が暗い夜の空に登って行く様が
思い浮かぶのは私だけでしょうか?

その他にも思いあたるフレーズがあるのですが
この詩を描いたユーミンはどういう気持ちだったのかを
知りたい限りです。
「深読みしすぎよっ」ってもし会ったら言われるかもしれませんが・・・
通りすがりで長々とすみません。
インスタでmilk_teaさんに会えたらフォローさせて頂きます

by baybylonbunbun (2023-11-01 15:20) 

milk_tea

baybylonbunbunさん、今頃のコメント返しすみません!
インスタのほうでコメントをいただきありがとうございました。
私の大好きな「消灯飛行」について色々見解をいただき感謝です!
本当にいい曲ですからねぇ・・・。
で。「消灯飛行で主人公女性が行く先は黄泉(よみ)の国」説!!!すごいの来ましたね!!(笑)
そうなると、視点は死者側ってことになり、なかなか奥深い。いや、でも絶対違うとは言えませんよね。私が作詞したわけじゃないですし、ユーミンがこの曲の歌詞について語っているのは聞いたことがないし。
死にゆく人が、だんだんに意識が遠のきながらこういう気持ちで残していく大切な人を逆に見送っているというのは、新鮮な視点ではありますね。普通は、こういう人は二度とこっちに戻ってこないから歌詞にもならない。味わいは深い気がします。(でもこの曲は違いそうな・・・あくまで私の見解です)

またこちらのブログもいつかは再開させたいです。
またよろしくお願いいたします。
by milk_tea (2023-11-25 13:37) 

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