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チルく生きればきっとラク。ネオ・シティポップの世界を考察する [邦楽]

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5月のゴールデンウィーク明け初日の朝、まだボーッとした頭で出社し席に着いたと同時に、上司に別部屋に呼ばれた。

「おはよう。milkさんね…7/1付で〇〇事業部門に異動になったから。引き継ぎもあるだろうから早めに言っとくわ。まだみんなには内緒でね」

「え・・・・えぇ??」

昨年の当社の未曾有の業績不振により、多くの人を早期退職あるいは別部門へ放出せざるを得なくなったらしい。私にはまさに青天の霹靂(へきれき)だった。

そういえばこの4月の組織変更で、色々な仕事の担当を外されてたっけ。そうか、徐々に引き剥がされていたのだな。そーですか、そーですか・・・。
それにしても、なにも異動の2カ月も前に言わなくても。異動といっても私の場合「転籍」になるため組合の都合などもあって内示を早くしたらしい。

そこから私の「やさぐれの2か月」が始まった。
有名作家だか人気漫画の主人公だかが「人間、腐ったら終わりだ。腐っちゃいかん」みたいな事を言っていた気がするが、本当にそう思う。「どうせ私なんかさ」的な感情というのは全てを負の方向に追い込みがちだ。
この劣等感や疎外感、無力観に覆われた自分のささくれた心には「癒し」と「気分転換」が明らかに必要であった。

元々私は車の運転が好きなので(ヘタだけど)、気持ちがやさぐれている最近はとにかく、休日になるとフラフラと1人で葉山へ江の島へ、みなとみらいへとドライブに出かけて現実逃避している。

そんな日々の中でいつしか私の心を明るくも優しく慰めるようになったのが
Chillい(チルい)シティポップの世界」なのであった。

チルいって何よ?続きはこちら!


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猫のように消えていった父と古賀メロディ [邦楽]

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早くも1年以上が経ってしまったが、それは昨年の6月の半ばのこと。

私は展示会関係の仕事で3日間大阪にいたのだが、母親がたまには旅行がしたいと言うので、最終日に母1人で新幹線で京都まで来てもらい、1泊だけのプチ京都観光旅行をした。

初日は金閣寺や二条城など訪ね、夕方からは少しフンパツして、鴨川の河原で初夏の涼風を感じながらの川床料理。
そして翌日は三十三間堂、伏見稲荷と回ったのち、まだ時間は15時頃だったが母が
「パパが家で独りでちゃんとやれてるか心配だし、まあちょっと早いけどもう帰るわ」
と言い出して、まだ日差しも傾かないうちに新幹線に乗り込んで帰途に向かった。

両親の住む実家は私の自宅からさほど遠くないので、改札で「楽しかったね、じゃあね」と母と別れ、20時頃だったか自宅に着いて一息ついたら母から電話があった。

「あ~お疲れ~。パパはどうだった?大丈夫だった?」

「・・・・それが。大丈夫じゃないのよ」

「え?何が大丈夫じゃなかったの?」

「パパね、冷たくなってる」

「はぃ?」

「氷みたいに冷たい。これはおそらく死んでる」

「・・・は??え、何、何???何かの冗談?やめてよ~」

「冗談じゃないの、本当なの。寝転んでテレビを見てる姿そのままで死んでるのよ・・」

「・・・・!!?」

何が起こった?続きはこちら!


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逃げ水のように消えていた二人 ~周回遅れのキリンジ (KIRINJI) 論~ [邦楽]

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桜咲く、 ですね。

最初に言っておくが、このトップ画像は別に、たまにエピソードに登場する私の兄と弟の写真とかではない。(なんか、そのくらい地味な1枚だけど)

昨年末、HONDAヴェゼルハイブリッドのCMソングに耳を奪われすっかりSUCHMOS(サチモス) ファンになった私だったが、ここ最近また、それ以上にガッツリ心を鷲づかみにされてしまったCMがある。

1ヶ月ほど前、それを初めて見た時は、その個性的な映像と繊細な音楽との合わせ技で、朝の出社前のひととき、私はバタートーストをかじりかけた口を半開きにしたまま、画面に釘付けになった。

それは、LINE MOBILE とやらのCM。

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しばらくその姿を見なかった女優の 能年玲奈 改め のん が、洗いざらしの白いYシャツを着て壁を背に立ち、ほわ~んとした表情でこっちを見ている。

その映像で、おそらく大半の人が
「おっ、シビアな事務所問題も片付いてやっとテレビに出て来たな能年玲奈」 と思うにちがいないが、そこに思考が行くと同時か、それより前に 「え、何このBGM…」 と、妙な違和感に包まれた人はきっとかなり多い。

可憐な若手女優を全面に押し出した映像にはややフィットしない浮遊感、脱力感、そこはかとない厭世観までもが漂うムードの歌声とバッキング。
しかし、得も言われぬ気持ち良さ、心のひだに語りかけてくるものがある。

けだるい春の日曜の午後、小花の咲き乱れる庭先にかけたハンモックでお昼寝をしている時に聴きたいような。
(家の庭でハンモックで寝てるやつなど見た事ない)

一体、これは 誰が 唄っているのだ?

続きはこちらをクリック!


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COOLでJAZZYでACIDな都会の夜に stay tune。~Suchmos~ [邦楽]

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10月のとある日曜日の午後、私は某アパレルメーカーのプレセールを覗きに、一人で有明の東京ビッグサイト に行った。

私は昔からバーゲン運がないというか、好きな服に出会えた試しがまず無いのだが、その日もやっぱり気になるアイテムは見事にひとつもなくて、完全に手ぶらなまま国際展示場駅のホームで新橋行きの ゆりかもめ を待っていた。

すると背後から突然
「セール、あまりいいものなかったですか?」 という声がして振り返ると、40歳くらいに見える長身の スーツ姿の男性 がニッコリ笑って立っていた。

急だったので 「えっ?ええ・・・まあ・・・」 と、あいまいに答えて、一歩離れたと同時にちょうどホームに滑り込んできた銀色のゆりかもめにそそくさと乗り込むと、混んだ車中の正面にきれいに2席だけ空いている。
その男性が、微笑んだまま「どうぞ、座りましょうよ」 と私を促した。
ここから30分近くも乗るから出来れば座りたいし、まあ変な感じの人じゃないし・・・と思って、言われるまま彼と隣り合って座席に座った。

電車が走り出し、東京ベイエリアの広々とした景色を眺めつつポツポツとその男性と話をしていたら、何と今私が毎日仕事で、AV機器を納入する新市場用の提案書まとめに苦労している、まさにその市場に特化したビジネスを展開している企業の社長をしているという。

しかも私の自宅のすぐ近所にある関係施設に日々営業で出入りもしていることも判明した。
私にとってはちょうど情報が欲しかったその市場をどう攻略していくべきか、の面白い見解を色々聞かせてくれて、いつしか話はやたらと盛り上がり、あっという間に新橋に着いてしまった。

話が佳境だったし、少しだけ名残惜しい感じはしつつ、会釈をして離れようとしたら
「もし良かったら汐留で少しお茶でもしながら続きを話しませんか?」 と邪気のない笑顔で言う。

私も長いこと生きてきて、街でナンパもけっこうされてきたと思うけれど、こういう「お茶しない?」 的な常套句を出されて、本当にお茶をしたことは1度もない。
でもこの彼の、自分で会社を起こすまでの苦労話とか、独自の事業ビジョンとかを30分聞いていて非常に好感が持てたことと、何よりもスーツ姿がピシッとしていて品があり、アクの強くない系の整った顔に真っ白い歯のこぼれる笑顔が何とも涼やかで。
会社の同僚男性は数多くいれど、こういうタイプには久しくお会いしていない。

少し迷って(まぁ、迷ったふりをしたというか) 「そうですね、じゃあちょっとだけ・・・」 と答えて、さっき出会ったばかりのその人と私は、コンコースを汐留方面に折れて歩いていった。

え、行ったの?と呆れたでしょうが、続きはコチラ!


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僕が僕であるために。~尾崎豊、50歳にはならなかった永遠の17歳~ [邦楽]

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久しぶりのブログ投稿でいきなりなのだが・・・・

私は今日で 尾崎豊ファン 3日目になる。

亡くなって23年も経ってから今さら、しかもファン暦たった 3日 であれこれ語るのはあまりに僭越とは思うのだが、今、急激に尾崎がキている。 (u_u)
昨夜も、YouTubeを追いかけ過ぎて完全に寝不足だ・・・。

--
3日前。穏やかに晴れた日曜日。
見るでも無しにテレビをつけながら隣の部屋でゴソゴソ片付けなどしていたら、まったりした休日の午後の空気を裂くように、故・尾崎豊 の張り詰めた歌声が突然耳に飛び込んできた。

特に彼のファンでもないので、テレビの画面に目を向けることもなく何となく歌声を聴いていたのだが、サビに向かっていく直前のBメロの展開が妙に美しい。
いつのまにか自然と一緒に口ずさんでいた。

なんでまた急に尾崎豊??と思ったら、その日は 尾崎豊の誕生日 だったらしい。
今まで、彼の "命日" がニュースになったのは何度も見てきた気がするが、"誕生日" という切り口は初めてな気がした。

彼が今も生きていたとしたら、この日(11月29日)でちょうど50歳だったという。
なので、TV局によっては「尾崎豊・生誕50周年」と謳っていた。記念CDや、アナログボックスのようなものもリリースされたりしているらしい。

普通「生誕◯◯周年」とか言う場合、通常の寿命では生きない年月、たとえば100年とか経って初めて付けられる形容詞じゃなかったっけ?たったの50年程度でも生誕とか言っちゃうんだ・・・と最初は思ったが、青臭い17歳の心のままで時を止めた少年が、もしそのまま生きていたとしたら、何ともう50歳にもなるのね、という逆の感慨も湧いてきた。

それにしても、なんて心に響く良い曲だろう。

その時流れていた曲は 『僕が僕であるために』 だった。
(あまりにも有名な曲だが、一応ライブ映像にてご紹介。すぐ削除されちゃったらすみません。)

  

ちょっと、ど~ですか、これ! (動画見てから次に行くように!)

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佐野元春 『Someday』 ~青春って、蒼くて痛いものだった~ [邦楽]

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先週、大学を卒業してから一度もやったことのなかった、所属していたテニスサークル仲間での同期会が突如として開催された。

1ヶ月前に案内が来た時はかなりビックリしたし少し戸惑ったけれど、久々にあの頃の友人たちに会ってみたい気持ちになり 『出席』 で返事をした。
そのメンバーの中でも、ずっと親しく付き合いが続いているチナツにメールをして
「どうする、チナツは行く?」 と尋ねてみると、即答で 「行かない」 とのことだった。

そうだ、今回の同期会の幹事となっているAちゃんとそのチナツは、大学卒業まで長いことモメていたんだった。そのサークルの1年後輩の男の子O君を巡って三角関係にもつれ、結局Aちゃんに彼を取られた形で終わったような気がする。
四半世紀経った今でも、やっぱり過去の恋敵と一献かたむけて穏やかに談笑する気持ちにはならないんだろうな。

しかしそれを言われると、私だって本当は少し行きたくない理由があったのだ。

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人生は、終わりなき旅なのか ~今さらの Mr.Children ~ [邦楽]

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ボヤボヤしていたら、もう2013年も3分の1を終え、季節は初夏へ向かおうとしている。
(ま、ここ最近意外と肌寒いけど。)

なんだか最近、季節の移り変わりが異常に早い。
まるで新幹線から眺める車窓の風景のように季節がどんどん通り過ぎ、このままではすぐに
シワシワのおばあさんになってしまいそうだ。

杜甫だか李白だかが、ちょっと日中にうたた寝をしている間に、自分が生まれてから死ぬまで
の長い夢を見て、目が覚めた時に人の一生とはもしかしてこのくらい短く儚いものなのかもと
思った、といった詩を書いていたと思う。
(あまりに漠然とした記憶すぎて、ググッて調べることすら出来ない(泣))

なんか、人生の最終地点にたどり着いた時、私もそんな風に感じるんじゃないかと思う。
この長く見える人生の折り返し地点を過ぎた辺りにいる今、そのことを予感している段階で
これからもっと悔いなく濃い人生を送ろうと努力すべきだとは思うが、それにしても季節の移り
変わりは早すぎる。

さて。
私は最近ベースギターの練習に余念がない。(それなりに濃く生きようと頑張ってる模様)

去年、会社にポツポツいる「Char ファン」でいつか一度バンドを組もうよという話が具体的と
なり、私と男性3人との計4人で "にわかチャーバンド" を結成して、社内の小ライブに出演
するに至った。

続きはこちら・・・(Charが今回のテーマなわけじゃない!)


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夏の終わりのハーモニー ~永遠の少年 玉置浩二~ [邦楽]

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気付けばタイトルどおり、夏も終わり。

1年以上もブログを放ったらかしにしてしまうと、つまらない記事は逆に書きにくくなってしまい
なお一層自分のブログから遠ざかる形になってしまった。
でも何か書かないと、もはや何も書けなくなりそうなので、一念発起して何か書きます。
(↑文章力まで地に堕ちているような)

8月のお盆休みの頃にフジテレビでまた恒例のFNS歌謡祭をやっていた。
この番組は、一見似たようなものに見える普通の歌番組の特番モノ(HEY HEY HEY とか
ミュージックステーションとか)なんかとは全く規模(予算)が違っていて、ステージセットが何とも
豪華で高品位だし、武部聡志や鳥山雄二など大物ミュージシャンで構成されたバックバンドが
前面に出て、これまたこの上なく贅沢。

そこで普段見られない人気アーティスト同士の競演などが見られる。しかもそれが生放送。
生放送のショー番組って基本的に何でも面白い。紅白歌合戦もしかり、出演者の緊張っぷりが
ハンパなく、その人の「これが最高」と自分で考えているであろう真剣勝負のパフォーマンスが
見られるのはやはり興味深い。

まあ、3曲に1度の割合でAKB48が登場するうっとぉしさについては、視聴率を取らなければなら
ない業界のしがらみとしてあきらめて、トイレ休憩や家事などに充てるとして(寛大だな~)
マイナスポイントも色々あれどとにかく濃密な歌謡祭で、けっこう毎回ちゃんと観ている私だ。

その中で印象的だったのが、安全地帯の玉置浩二とEXILEのATSUSHIがデュエットで歌った
夏の終わりのハーモニー』 だった。
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 (YouTube動画を載せようとしたら、もう削除されてる!悔しい~。なので画像のみ・・・)


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『トイレの神様』 植村花菜 ~泣ける名曲を襲った悲劇?~ [邦楽]

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気がついたら前の記事アップから早くも半年の月日が流れている。時の流れが加速度をつけて早くなってきている気がする今日この頃。
忙しさにかまけてすっかりブログからも遠のいていたけど、たまには何か書こうかな。
思い立ったが吉日と言うし、今日はひとつ勢いで書いちゃおう。


     [かわいい]        [かわいい]        [かわいい]


年末のある日のこと、実家に行ったら 「トイレの神様」 というタイトルの白い単行本がリビングのテーブルに置いてあった。
聞くと、患者さん(母は病院勤務)にプレゼントされたという。

あぁ~知ってる、今ちょっと流行ってる植村ナントカの歌のタイトルだ。
きっとその歌にまつわるエッセイか何かだ、と思ってしばらくソファに座ってその本を読んでみた。
ななめ読みで半分近く読み進みそれなりに面白いと思いながらもその日はそれで終わりになった。

そして大晦日になり、例年よりちょっと低めのテンションでぼんやりと NHK紅白歌合戦 を見ていたらまさにその植村花菜が出てきて、穏やかに情感的に例の 『トイレの神様』 をアコースティックギター片手に歌い始めた。

そういえばこの曲、今回の紅白の目玉らしい。
記者会見の席上で、「切るところが全く無い曲なので、9分間の歌を紅白でもカットせずに歌いたい」と、初出演歌手らしからぬ毅然とした発言をして、しばし話題になっていたことも思い出した。

これについて和田アキ子が 「冗談じゃない。厳密にいったらどんな歌だって作詞家さんが思いを込めて書いてるものなんだから切るところなんかない。あんな訴えを受けてNHKがホントにノーカットで9分も歌わせるような考えなら、じゃあ逆に私の歌は普通より短くしてもらっていい。どうぞNHKさん、そうしてちょうだい」 と、怒りゆえの変化球コメントをして物議をかもしていたのも知っていた。

なので、どれどれ・・・という感じで居ずまいを正して植村花菜のステージを見始めた。

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『帰れない二人』 --- 帰らない清志郎のこと [邦楽]

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タイミングを微妙に外しているけれども、忌野清志郎 が先日夭逝し、その悲しみがボディブローの
ように業界をじわじわと覆っているように見える今日この頃。
私は彼の死に2つの事を思った。

ひとつは、K君のこと。
私がハタチくらいの時、高校からの大親友 メグミ に初めての彼氏が出来たのだが
(違うな、2人目かも・・・どうでもいいか)その彼 K君 が筋金入りの清志郎ファンだった。
その心酔ぶりは尋常なものではなく、髪型もファッションも口調も生き方も清志郎を完全に模して
おり、傍目から見たら滑稽なものでしかなかったが、真面目なメグミのどこにそういう要素があった
のか、親友の私でも驚いたほどに彼女は恋人K君にすべて合わせて、ファッションからスピリット
から「ロックンローラーの彼女」に完全になりきっていた。

よく2人でポンコツの軽自動車に乗って(ロッカーは貧乏臭くなければならないゆえに)私の家に
遊びに来るメグミの送迎にマメに付き合ってくれていたが、いつも運転席から照れくさそうに首を
伸ばして「よっmilkちゃん、元気?メグミをヨロシクなぁ・・・」と、言葉少なに笑顔で声をかけて
くれた、優しいK君であった。
彼は大学もロクに行かずに、清志郎のようなミュージシャンになることを夢見て活動していたが
2年くらい付き合ったのち、彼らは割とあっさり別れた。まっとうに生きる女の子には、そんな地に
足つかないフワフワした夢をもった男と人生を共にする勇気なんか、やはりない。私もそれは
仕方ないと思った。

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REBECCA(レベッカ) ~全速力で駆け抜けたその栄光の軌跡~ [邦楽]

          

突然だが
こんな私が実は、80年代後半に邦楽ロック界を席巻した REBECCA (レベッカ) の大ファンだったのをご存知だろうか?

まあご存知のわけはない。
身近にいる人でも、知っている人はほとんど居なかったと思う。
当時から周りの誰にも言ったことはなかったのだが、私は実はレベッカのアルバムは全部持っているし、なんと91年の解散コンサート(本当の最終日)にも人知れず行っていたのである。

私とレベッカの出会いと言えば、それは忘れもしない、私が大学に入ってさほど経たない頃、ある日の夕食後に当時高校生の弟が食卓に座ったまま雑談でしてくれた話だったが、

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【緊急寄稿】 阿久悠を偲んで・・・・ [邦楽]

                     

阿久悠 氏が亡くなったという訃報は、昨日の昼過ぎくらいに友人がメールで教えてくれた。
その瞬間、何か遠くに住む親戚の叔父あたりが亡くなったような、かなりリアリティをもった衝撃が
身の内を走った。(この例えは全然良くない)

かといって別に私も、以前ブログで何度かにわたって阿久悠について記事を書いた以外は
日常的に特別思い入れがあったわけではないので、そのまま淡々と時間を過ごしていたのだが
今朝目をさましてすぐにテレビをつけ、彼の訃報のニュースを見た時、はっきりと形をもった喪失感と
悲しみに包まれたのだった。

朝のワイドショーにはピンクレディーの未唯(Mie)が生出演しており、可愛かったアイドル時代から
すると、相当人工的に変貌を遂げた鼻筋や輪郭で、時に淋しげに、時に明るく色々しゃべっていた。

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不滅のアニメ主題歌 ~終わり良ければアニメ良し、の法則~ [邦楽]

          

昨日の会社の帰りに、iPODでシャッフル演奏モードにして色んな曲を聴いていたらフイに、アニメ
『タイガーマスク』 のエンディングの主題歌である 『みなし児のバラード』 がかかった。

           
       妙にワイルドな、デッサン画ふうな絵のアニメ 「タイガーマスク」

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中森明菜の青春 【後編】 ~歌謡界のDIVA(ディーバ)について考える~ [邦楽]

          

   中森明菜と掛けて ついに捕まった放火魔と解く

        そのココロは

     マッチ で人生を狂わせました・・・・


のっけから、下世話なノリですみません。

思えば、この周辺の時代(私が高校生くらいの前後の時期・・・1980-85あたり)は、芸能界そのものはアイドル全盛期でたいそう賑わってはいたものの、その頃続々登場してきた歌手の歌唱力や楽曲の質などから考えると、歌謡曲が最もその音楽的レベルを落としていた暗黒の時代と言っていいかもしれない。
かの阿久悠大先生もおそらく、あの時代の歌謡界の有様にはさぞやお嘆きだっただろうと思う。

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中森明菜の青春 【前編】 ~歌謡界のDIVA(ディーバ)について考える~ [邦楽]

           


あれは忘れもしない、私が中学3年生の、受験も近い晩秋のある平日に、山口百恵は赤坂の霊南坂教会で結婚式を挙げた。

親友だった亜矢子が百恵ちゃんの熱狂的ファンで、結婚式の日は学校を休むだの休まないだの前の日から大騒ぎして、結局その当日は何故か泣き腫らしたような目で学校に来ていたのを昨日のことのように思い出す。

百恵ちゃんはいつにも増して菩薩のような悟りきった表情を浮かべ、白い花が顔を取り囲む清廉なヘッドドレスに、修道女のようにシンプルなウェディングドレスで教会の戸口に立った。

  (どうしてもこの画像しか見つからず、不本意ながら大衆女性雑誌より・・・)

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