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Stevie Wonder  ~モータウン・サウンドが呼び起こす風景 Ⅰ~ [洋楽]

              

ある程度音楽を愛好する人なら誰しも、自分が初めて深く "音楽" というものに触れたと感じる
原体験的なシーンというものを持っていると思う。
それは大抵の場合、小学校3、4年生くらいから中学1,2年あたりの最も多感な時期に多い。
そしてその場所は、友達の家だったり、親戚のお兄ちゃんの部屋だったり、誰かに連れて行か
れた何かのコンサートだったり、またはテレビでふいに見た歌番組だったりと人それぞれであると
思う。

私の場合、今覚えている最も古い「音楽の記憶」 (上記で言う深いところでの意味ではなく) は、
3歳くらいの時に、父と私だけで乗り合わせたタクシーの中でカーステレオから聴こえてきた
いしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」である。そのタクシーでどこからどこへ移動したのかは
覚えていないが、時間はかなり夜遅くで(3歳だからそう思えただけで実際はまだ夜7時くらい
だったのかも)繁華街が少し遠くに見えている車道をずーっと走っている感じだった。
父が、前に身を乗り出すようにして 「この歌いいよねぇ。なんか(この空間に)ぴったりくるねぇ」
みたいなことを運転手さんとさかんに談笑していた。
私は後部座席でちんまり座りながらも、夜のネオンを横に見ながら聴くいしだあゆみのアンニュイ
な歌声に、幼児らしくもなく妙にうっとり酔いしれていたことをリアルに記憶している。

また、これは音楽の記憶というのかわからないが、やはり3歳とか4歳とかごくごく小さい頃に
夜、時々母親が私と弟に添い寝しながら小さな声で歌ってくれた

   ♪ ねんねこしゃっしゃりま~せ~・・・ 寝た子~の かわいさ・・・・

という、陽音階だか陰音階だか、とにかく古い子守唄独特の調べだったが、この、「かわいさ・・・」
のあとは何となくあいまいにフェイドアウトして(だから私も記憶にない)、しばらくするとまた最初に
戻る、といった繰り返しだったが、いつも賑やかしい母が消え入りそうな声で歌うその歌は、妙に
心落ち着くものであった。(だいたいは、先に母が寝てしまっていたような気もする)

しかし、これらはあくまで「音楽を音楽として脳が捉えた原体験」に過ぎない。

もっと真の意味で私が、音楽というものを身体の中に深く沁み込ませた原点となる場所は、となる
とそれは、私が12歳まで住んでいた家の北側の4畳半の部屋である。そこは基本的に兄の部屋
ということになっていたが、なにぶんにも狭い家、兄の勉強机と共に、私と弟が寝る2段ベッドも
その部屋にあった。
私は上のベッドに陣取って、毎晩天井の、木目のうねうねした模様などを見つめながら、夜半の
静まり返った狭い家の中で、兄がカセットデッキで小さく流している音楽を聴くでもなく聴きながら
寝入るのが常であった。

このあたりの風景についてはすでにこのブログでもしつこいほど書いているけれども、それは、この
情景とそこでの音の記憶が、私の今現在の音楽との関わり方に相当大きく影響しているからで
あり、別の言い方をすれば、結局のところ私の Life with Music はここを出発点とし
おそるおそる新しい未知の音楽に手を伸ばし長い時間をかけてそのテリトリーを広げながらも
結局その核にあるものは時を経ても何ら変わっていないということなのだと思う。

いつものように前置きばかりがむやみに長くなったけれども(笑)

その、静かな夜に兄が勉強机の上で小さくかけていた数々の洋楽の中で最も印象が強く、最も
好きだったのは、Stevie Wonder 『You are the Sunshine of My Life』 だ。
今、私が「何でもいいから好きな曲を10曲挙げろ」と言われたら、間違いなくこの曲は上位に
挙がってくる。2段ベッドの上で聴いていた小学生当時からこの曲だけは妙に胸に沁み入って、
聴くたびに泣きそうな気分になっていたのだから、四半世紀もが経過した今改めて聴いて、沁み
入らないわけがない。

エレピ(フェンダーローズ?)とコンガによる、ゆったりと、でも左右に揺れ動くような浮遊感のある
イントロ。そこに穏やかに Stevie の歌声が乗る。優しいボサノヴァのリズム。
もう何とも言葉に出来ないくらい心が癒され、優しい気持ちになる。懐が深いとはこういうサウンド
のことを言うのだろう。

これだけ大きい音楽ともなると、もはや聴く時間や場所を選ぶことがない。
朝聴けば、早朝の草原の緑の葉っぱに載った朝露のように明るく瑞々しいし、夜聴けば、深夜の
まったりとした空気になじんでどこまでも深く濃いし、潮風の吹く浜辺でも、林立するビル群を見渡し
ながらでも、情景にぴったりはまって感動できるにちがいない。

そういう茫洋とした魅力に加えて、子供の頃の原体験に身体ごと引き戻される感覚がプラスされる
ので、この曲はかなり特別な1曲となるわけだが、そのせいでモータウン・サウンドそのものが
自分の中では原体験感覚を呼ぶ独特な質感を持ったものとなっている。実際のモータウン全盛期
と私の子供時代とは、実はタイミングはズレているのだが・・・。

ところでモータウン (Motown) とは、1960年くらいにアメリカのデトロイトでスタートした黒人レー
ベルの名前で、この所属アーティストとしてはスティービー・ワンダーやダイアナ・ロス、あとは
マーヴィン・ゲイなどが有名である。

  

Motown という言葉自体なんとなく造語っぽい響きだが、いかにもそのとおりで、自動車産業で
有名なデトロイトは当時からモータータウン (Motor Town) と呼ばれており、このレーベルの
創始者が、この名前を略して Motown と名付けたらしい。

一概にモータウン・サウンドといっても当然色々あるが、基本的には、うねるような特有のベース
ラインに重く強めのビート、レトロ感のあるエレクトリックピアノ、そして歌はどこまでも明るく健康的
で等身大の人間たちを歌っていて、きっと当時のアメリカの黒人達・・・そのほとんどが貧民層で
あり被差別層であったわけだが・・・彼らを明るく踊らせ、元気づけてきた音楽だったのだと思う。
そういう生活に根ざした、日本の歌謡曲ノリも持っているのがモータウンの好きなところだ。

さて、私は Stevie 作品としては今、CDでは 『Talking Book』『A Greatest Hits
Collection』 の2枚しか持っていないのだが、不思議なもので、同じ曲でもオリジナルアルバム
の中で聴くのとベストアルバムの中の1つとして聴くのとでは随分印象が違う。
ベストの中では若干、平坦に響く。有名な 『Superstition(迷信)』 も、 『Talking Book』
B面1曲目として聴くのと、ベストアルバムで I Just Called to Say I Love You
Sir Duke という"両巨頭"の間に挟まれて豪華に聴くのとでは相当印象が変わってくる。
やっぱり、ベストアルバムなんていうものはロクなもんではない。前後のストーリーもなければ
ぬくもり感もないし。 (じゃあ何で買ったのよっ 笑)
これは、全米バスケットボールのNBAがたまにオールスターだけを集めてドリームチームを作り
試合をするが、どれだけの最強チームになるかと思いきや意外にそれほど強くなかったりするの
に似ている。スター選手はちょこちょこと混ざりこんでいるのがいいのだし、名曲は、一定の
ストーリーの中の一部として見え隠れしているのがいいのである。そこには、箸休めのための
2,3の駄曲さえ必ず必要なのである。

ところで 『I Just Called to Say I Love You』で思い出したが、Nick Hornby 著の小説
『High Fidelity』 (ジョン・キューザック主演で映画化もされた)の中で、中古レコード屋を
やっている主人公ロブが「店のBGMで 『I Just Called to....』 を流して、安易に客を引こうとする
ようなクソみたいな店にはしたくない」などといったセリフをほうぼうで吐いていて
「大衆におもねった面白くねぇ曲」の代表格としてこれが何度も取り上げられていた。
Stevie ファンの私も、実はこれにはちょっと同意したものである。
音楽界の重鎮・大御所になってしまうとやっぱり、ついついこういう曲も出しちゃうわけですよね・・。

最近も Stevie は、娘を伴って来日していたが 「戦争はやめよう」みたいなシャラくさい歌を、
ミュージックフェアかなんかで、娘と一緒に満足げに歌っていた。
ああいう世界にはあまり私は興味がない。

ところで話をムリヤリ戻すが、『Sunshine....』は当然ながら歌詞も素晴らしい。

   
   You are the sunshine of my life   君は僕の人生の太陽だ
   That's why I always be around   だからいつも近くにいるんだ
   You are the apple of my eyes    君は僕の目の中のリンゴ
   Forever you'll stay in my heart    僕の心の中にずっと居続けてほしい


一見 「君は僕の太陽だ!」なんて、あまりに陳腐な求愛のセリフのようだが、これを Stevie が
言うと、だいぶ味わいは違ってくる。
彼は全盲である。
生まれた時からずっと暗黒の世界に暮らしている彼にとって、「太陽」という存在の意味合いは
通常人のそれではない。また、太陽の姿を目で確認できないだけに、逆にそのぬくもり、暖かさ、
ありがたさは人よりもずっと強く感じられるに違いない。
そういう身の上の彼が「君は僕の太陽だ」と言う。これ以上の愛の言葉、賛辞の言葉は他に
ないだろう。
そして You are the apple of my eyes ・・・。 この "apple" には色々意味があり
「(目の中に入れても痛くないような)宝物」というような意味もあるし、また、そのまんま 
「眼球(ひとみ)」のことでもある。
なので、「君は僕の宝物」でもあり、「君は僕の眼球だ」すなわち、僕に欠落した最も大事なもの
を君が埋めているのだ、という奥深い意味合いでもある。

なんと強く深い愛。こんな魂の叫びのような求愛を、一度くらい受けてみたい気がしますねぇ。
愛する人にこんな風に言われたら、私とて喜んで 眼球 になっちゃいます。
目玉おやじ みたいになって、24時間、彼の肩に乗ってまとわりついていることでしょう。
(なんか意味ちがう)

この 『Sunshine....』を1曲目に据えた72年のアルバム 『Talking Book』 は、スティービーの
輝ける黄金時代の序章となるような初期の頃の1枚になるが、重みのあるファンク・サウンドと
優しく甘さのあるメロディが渾然一体となり、その後のスティービーサウンドの骨格を作っている
という意味でも名盤であり必聴盤である。
当然だが、『I Just Called to Say I Love You』 は入っていない。


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Motown 編、もう1本やります。


それから、気付いたら記事数が "50" になりました。
これは普通の人にとってはたぶんまだまだ全然少ない数でしょうが、私の場合は
イマドキのオシャレなブログのように軽やかな日記スタイルには出来ず、
鶴の恩返しのおつうが自分の羽を抜いて部屋にこもって独り、機(はた)を織っていたように
自分の過去や日頃の思いとガチンコで語り合いながら、1記事入魂?で書いてきたもの
なので、格別な感慨があります。
飽きっぽい性格でもあるし、1ヶ月もすればネタも尽きるだろうと思っていましたが、これも
ひとえに、果てしない長文に付き合っていつも読んでくださる皆様のおかげかもと思います。
自分一人で書いているだけでは、やはりここまで続きませんでした。

これからも何卒宜しくお願いいたします。

P.S.
皆さんの過去における「初めて音楽に撃ち抜かれた1シーン」も是非ご紹介下さい。


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コメント 36

zzhiro2002

こんにちは。50本めのブログご苦労様です!最近、ちょっとした事からmilk_tea さんのブログを知り、その1記事入魂の記事に感心して密かな読者になってしまいました。スティービー、いいですよね。「Talking Book」から「Songs in the Key of Life」までは傑作のオンパレード。すっごい辛い時「A Place In The Sun」聞いて癒されたな~
>初めて音楽に撃ち抜かれた1シーン
LED ZEPPELINの「Whole Lotta Love」・・これでギター弾き始めたし。
by zzhiro2002 (2006-02-05 18:11) 

ayumusic

こんばんは。
音楽に撃ち抜かれたシーン:中学のとき、ともだちの家でともだちの兄貴のターンテーブルでビートルズのレコードのりんごをスライスした絵がゆっくり回っていた光景かな、、、
スティービーワンダーは、key of lifeあたりのちょっと哲学的な時期が魅力的だったなー。コード進行にたくさんのサプライズがあって独特の香りがした。
50記事おめでとうございます。milkさんの一ファンとして、これからも楽しみにしています♪
by ayumusic (2006-02-05 18:44) 

縦割

しまったー、今回は切り込み隊長を逃しました!
確かに貴女の文章は、自らの羽を抜いてはパタンコパタンコ丁寧に
タペストリーを織っているようです。
思いは伝わってますから大丈夫です。
またこんどは100記事を目指して頑張って下さい。

さて自分のファースト・ミュージック、それは父親が聴いていたLP
ジョー・ヘンダースンのBlue Bossa ですね。
なかなかCOOLな親父でした。(いや、まだ生きてました)(笑)
by 縦割 (2006-02-05 19:04) 

milk_tea

路地裏の少年さん、再びおいでいただき感謝です。

>その1記事入魂の記事に感心して密かな読者になってしまいました。

ありがとうございます!路地裏の少年さんのところもかなりディープですね。
本当にギター好きなのが伝わってきます。お互い、こだわっていきたい
ものですよね。

>「Talking Book」から「Songs in the Key of Life」までは傑作のオンパレード

やはりそのあたりですね。何かこう、心の奥底に語りかけてくるんですよね
彼の歌声は・・・・。

>初めて音楽に撃ち抜かれた1シーン
>LED ZEPPELINの「Whole Lotta Love」

もう導入の時点から、一直線だったのですね~(笑)
by milk_tea (2006-02-06 00:21) 

milk_tea

ayumuさん、どうもぉ~。

>音楽に撃ち抜かれたシーン:中学のとき、ともだちの家でともだちの兄貴の
>ターンテーブルでビートルズのレコードのりんごをスライスした絵がゆっくり
>回っていた光景かな、、、

ありがちな光景!そうですかぁ、緑のリンゴが回っていましたか。
それは素晴らしい体験でしたね。そのアルバムは何だったんでしょうね。
そういう、センスのいい「友達の兄ちゃん」みたいなキャラクターを神様は
ちゃんとキャスティングしてくれるわけですね、ayumuさんの人生に・・・。

>コード進行にたくさんのサプライズがあって独特の香りがした。

あーーそうなんですか。そういう切り口はわからないので・・・。
やはり楽理的にも画期的だったわけですね。

>milkさんの一ファンとして、これからも楽しみにしています♪

ありがとうございます!
ayumuさんは扱うテーマが懐が深いので、いつも感心してます。
ゴムリンも可笑しかった・・・。私は小学生時代、科学と学習マニアでした。
by milk_tea (2006-02-06 00:34) 

milk_tea

縦割りさん、本当にいつも毎度です。
アクセスしたらスタンプがもらえる制度だったら、もうスタンプが相当
たまったんじゃありませんか?新しいスタンプ帳差し上げないと・・・。
(って、いつも読んでいただいててふざけちゃいけませんね。感謝感謝)

>確かに貴女の文章は、自らの羽を抜いてはパタンコパタンコ丁寧に
>タペストリーを織っているようです。

タペストリー!美しい表現だ~! ありがとうございます。
でも実際そんな気分で書いているんですよね・・・・。
さすが縦割りさん、わかってらっしゃる!

>さて自分のファースト・ミュージック、それは父親が聴いていたLP
>ジョー・ヘンダースンのBlue Bossa ですね。

おぉぉーっ。縦割りさんパパにNice!あげたい。
それ私、大好きなんです!
それはBlue Bossa が入っている、アルバム名は「Page One」ですよ!
ああいうのが胸に沁み入る私はやっぱり基本的に「マイナー(調)志向」
みたいです。あれがファーストミュージックっていうのは、いいですね。
by milk_tea (2006-02-06 00:49) 

parlophone

milkちゃん、どうもです。
ぼくはスティーヴィーはベストしか持ってない^^;のでコメントできません…。

そんでグチャグチャ書きたいこと書きますが笑って許してね!

>この、「かわいさ・・・」のあとは何となくあいまいにフェイドアウトして
>(だから私も記憶にない)

うふふ。
じつはこの後は

♪起きて泣~く子~の ねんころろん
 面(つら)憎さ~ ねんころろん ねんころろん

と続くのです。
記憶にないというより、恐ろしくて記憶から無意識に消し去っているのかも(笑。
ぼくも長女がちっちゃなときにはよくこの子守唄をモーツアルトやシューベルトの子守唄と一緒に歌ってあげました^^

今も覚えている最も古い「音楽の記憶」というと、ぼくの場合NHKのラジオ番組ですね~。
「一丁目一番地」という、正確に言うとこれはラジオ・ドラマなんですが、毎日夕方になるとラジオの前に座ってこの番組を聴いてました。
主題歌が

♪ちょっと失礼お尋ねします ここらは何丁目何番地?
 あちらの角のポストから こちらの橋のたもとまで
 みんなの町です 一丁目一番地
 昨日も今日もまた明日も ニコニコ笑って日が暮れる
 ここは 一丁目 一丁目一番地

という歌詞で、今でも歌えます(笑。
しかしいかにもNHK的な毒のない歌詞だな~。

さて、「初めて音楽に撃ち抜かれた1シーン」ではありませんが、子どものころの音楽の記憶を「MUSICAL BATON」という形で書いたことがあります。

http://blog.so-net.ne.jp/parlophone/archive/20050629

せっかくだからmilkちゃんにこのバトンを渡したいと思うので、
もしよかったらmilkちゃんも書いてみてください。
よろしく~。
by parlophone (2006-02-06 01:13) 

milk_tea

>ぼくはスティーヴィーはベストしか持ってない^^;ので

あ、本当ですか。人の音楽の嗜好性って意外に法則性がないものですね。
「こんなところまで聴くんだ!」というようなこともあれば「へ~、これはそんな
に聴かないんだ?」というように驚くこともある。

>♪起きて泣~く子~の ねんころろん
> 面(つら)憎さ~ ねんころろん ねんころろん

はっきり言って、初耳です。うちの母は絶対にここまで歌っていない。
途中までしか知らないでごまかしていたか、あるいは最初の5小節くらいで
いつもどうにも眠くなってしまっていたか、です。
しかし、この歌詞を総合すると、「寝た子は可愛い。しかし寝ないで起きて
泣いている子の何と憎たらしいことか!」 ということですね。
半ば、子供を脅しながら寝かしつけているわけですね。コッワ~~。(笑)
これは有名なのですか?母親の口からしか、聴いたことがありません。

長くなりますが、ここのメロディはどんなですか?
私が知っている冒頭部分を

 ミーミミ |ファーララ|ミーーー|ファーーー|ーファラー|ラーミー|
 ーーファミ|ドーード|ミーーー

と、表すとして、続きはどんななのでしょうか・・・。知りたいです。
あ、めんどくさかったら結構です・・・^^; 
「ねんころろん」とかいって、カワイイ割には詞は怖いという、なかなか
興味深い世界ですねー。

>ぼくも長女がちっちゃなときにはよくこの子守唄をモーツアルトや
>シューベルトの子守唄と一緒に歌ってあげました^^

あらま~素敵ですね。シューベルトの子守唄なんか歌うと寝室にブルジョワな
空気が漂いそうですよね。一方、「ねんねこしゃっしゃり」だと
隣の部屋で寝たきりのじぃちゃんの空咳が聞こえたり、働きの悪い父ちゃん
が茶の間で酒飲んで暴れてたり、かなり貧乏くさいイメージです。
(どういうイメージ広げてんだか)

>「一丁目一番地」という、正確に言うとこれはラジオ・ドラマなんですが、
>毎日夕方になるとラジオの前に座ってこの番組を聴いてました。

いいですね~。"三丁目の夕日"の世界ですね。いい時代でした。
昨日の朝日新聞の4コマ漫画で、おじさんが子供に「竹とんぼの飛ばし方
教えてやるよ」といったら子供が「そんなの知っても何の得にもならない。
M&Aの手法でも教えてくれ」みたいなことを言って、たそがれるおじさん、
みたいな展開でスゴイ可笑しかったんですけど。
なんか昔はホント、心が豊かな良い時代だったと思います。

>しかしいかにもNHK的な毒のない歌詞だな~。

あはは。確かにNHK発想ってやつは本当、毒にも薬にもならないん
ですよね~。

http://blog.so-net.ne.jp/parlophone/archive/20050629
>せっかくだからmilkちゃんにこのバトンを渡したいと思うので

見ました。うわっ これは面白いけど、大変そうだ。
しかも、こういうのってなにげに自分の音楽観の 「核」 部分じゃないですか。
やっと50記事を終えてまた100記事を目指そうっていう苦しい時に
そんな核となる手の内、明かせられませんっ。自分の大切な羽は
小出しに抜いてチビチビ織っていきたいので、とりあえず辞退かな~!^^; 
代わりにバトン受けて下さるかた、いらっしゃったらお願いしま~す。
by milk_tea (2006-02-06 14:44) 

parlophone

>人の音楽の嗜好性って意外に法則性がないものですね。

う~ん、リトル・スティーヴィ・ワンダーってハモニカ吹いてるころから知ってるもんで、なんとなくあまり深入りしなかったなあ…。
でも『TALKiNG BOOK』はやはり興味はありますね~。

>はっきり言って、初耳です。

この歌は「中国地方の子守唄」といって、作詞者不詳です。
曲は中国地方(たぶん岡山県)に伝わる原曲を山田耕筰が編曲しているようですね。

>続きはどんななのでしょうか・・・。知りたいです。

せっかくですからHMVで試聴できるページを集めてみました。
以下そのレヴューです(←アホか^^

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1925292
波多野睦美という、おそらくはクラシック界の歌姫のアルバム。
ピアノをバックに、いかにも歌曲という感じで歌われます。
チゴイネルワイゼンのような物悲しい雰囲気。
ほぼ1番の終わりまで聞けます。

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=939732
陳美齢、アグネス・チャンのアルバムです。
いかにも童謡ですというアレンジのオーケストラをバックにアグネスが歌いますが、声の幼さに驚かされます。
それにしてもイントロ長すぎ!
「起きて泣~く子~の ねん」でフェイド・アウト。残…念。

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=33368
由紀さおり / 安田祥子のアルバムから。
おそらくお姉さんが歌ってると思います。
オーボエを思わせるようなキーボードのイントロからして情緒連綿です。
もうあとちょっとで1番が終わる…というところまで聞けるのはいいのですが、
思い入れたっぷりという感じで、ウザくて眠れません!

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1964106
『おじいちゃんもおばあちゃんも聴いてねむった子守歌』という、「だから?」みたいなタイトルのアルバムから。
もうこれはスゴイです。
尺八と三味線と女声コーラス(+ピアノ?)のイントロからして「コモリウタ~!!」と主張してます。
ヴォーカルの出だしは意外にいい感じなのですが、すぐに甘えた感じの声になって、ちょっと醒めます。
間奏であべ静江みたいな人の「そして今でも…愛していると、言ってくださいますか?」というせりふでも入っていそうな子守唄です。
ヴォーカルにからむ三味線のオブリが聞きどころ(笑。

さて、どれがお好みでしょうか。
お好きなページに行って「中国地方の子守唄」のところをクリックしてください(笑。

>半ば、子供を脅しながら寝かしつけているわけですね。

子守はだいたい5~6歳ぐらいからの少女たちのつらい仕事でしたから、悲しい歌詞が多いですよね。
「おどま盆きり 盆きり 盆から先ゃ おらんど 盆がはよ来りゃ はよ戻る」(島原の子守唄)とか
「守も嫌がる盆から先は 雪も散らつくし 子も泣くし」(竹田の子守唄)とか
「おどみゃ島原の おどみゃ島原の なしの木育ちよ …はよ寝ろ 泣かんで おろろんばい 鬼の池ん久介んどんの連れん来らるばい」とか…。

>「そんなの知っても何の得にもならない。M&Aの手法でも教えてくれ」
ぎゃあ~、今の子どもたちならほんとに言いそうで怖い(笑。

>こういうのってなにげに自分の音楽観の 「核」 部分じゃないですか。
>そんな核となる手の内、明かせられませんっ。

なるほど~。
そういやあそうですね。
うむむ、残念だけど、今後のmilk_teaワールドの展開に期待ということであきらめましょう(笑。

すみません、過去最高に長いコメントです^^;
by parlophone (2006-02-06 21:23) 

derosa84

milk_teaデカ
Sunshineつながりで僕にとっての
「初めて音楽に撃ち抜かれた1シーン」は
Sunshine on my shoulders/John Denver邦題 太陽を背にうけて です。
これかなり突っ込んだ話になりますが(あやふやな点も多いですが)
その昔、TBS(6チャンネル)で月曜ロードショーってやっていたのを覚えていますか?確か映画解説は荻 まさひろ(漢字は忘れました)
そのプログラムの提供の一社にジーンズのBIG JOHNがあり、そのCMの曲が
Sunshine on my shoulders/John Denverだったんです。確かガウボーイが雪の中を歩いているか、コーヒーを飲んでたようなシーンでコノ曲が流れていました。サンシャ~イン オン マイ ショルダ~ メイクス ミー ハッピーってね。
そのCMの全てカッコよくて、本当にカウボーイに憧れるくらい良かったんですよ。
だからコノ時間帯しか見れない、聴けない、CM、楽しみだったんですね。
その頃は確か小学5年か6年で、女の子にも、もてたい年頃、ちょっと渋い男を演出したかったderosa84少年はこずかい500円握りしめレコード店てこのシングルを購入し、毎日、毎日、聴きまくり、当時、中三トリオや新御三家全盛期、女の子に好きな歌手は?なんて聴かれたら
ジョン デンバーって鼻高々に答えて、「えっ誰それ?」なんて聞かれたら、もうこっちのものって講釈こいて・・・独りよがりのderosa84少年だったのですね。
でも僕もコレは10曲の1曲に入る曲ですね。

おまけですがTV映画のエンディングでホルストの木星をBGMに使っていたのも子供心に強烈な印象として残っているんですよね。
だから平原綾香がカバーした時には「やられた」って感じでした。
by derosa84 (2006-02-06 22:09) 

roland bynum

あの頃の彼のアルバムはほとんど全楽器を自分で演奏して
作ってるってのがすばらしい。彼の脳内にあるイメージとしての
音楽がそのまま伝わって来る。有名な「living in the city」なんかも
楽器編成はシンプルですが、なにか壮大な音楽を聴かされたような
感覚を持たされる。彼の脳内世界をミクロの宇宙船に乗って旅する
ような感じといいましょうか。あの人は確か視覚嗅覚味覚の三重障害者だと
聞きましたけど、それで聴覚の感覚世界が異常に肥大化するのではなかろうかとも思います。
by roland bynum (2006-02-07 16:37) 

milk_tea

parloさん、長文コメントおよび子守唄情報ありがとうございます~!

4種類全部確認し、どういうメロディかは完全にモノにしました。
で、私が好んだ順は、

①『おじいちゃんもおばあちゃんも聴いてねむった子守歌』
②陳美齢、アグネス・チャンのアルバム
③由紀さおり / 安田祥子のアルバム
④波多野睦美という、クラシック界の歌姫のアルバム。

(なんでも順位つけないと気が済まないタチ・・・だが順位つけるほどの
差異はないですけどね)
①が一番原曲のムードを出せてるでしょうかね。やはり和風テイスト
なので。三味線のオブリ(笑)いいですね。でも確かにボーカルが甘すぎ。
②は、やっぱり外人(アグネス)に歌われても説得力に欠けるというか。
③④は歌い上げすぎですね。
子守唄は基本的に「高らかに歌い上げたらいけない」のですね。やはり
消え入るような声で歌わないことには。
また、全てに言えることですが、コードのつけ方がどれもイマイチ気に入り
ません。なんというか、最初っから、Amでドーンと哀しく来られても、なんか
違うと思うのです。音楽の楽理的なことは良くわかりませんが、あれは単純
にマイナー音じゃないような。日本独自の和音があるんじゃないのかな?
あの曲って、そんな哀調じゃないはずですもんね。

>「おどま盆きり 盆きり 盆から先ゃ おらんど 盆がはよ来りゃ はよ戻る」
>「守も嫌がる盆から先は 雪も散らつくし 子も泣くし」
>「おどみゃ島原の おどみゃ島原の なしの木育ちよ

うわー、どれもイイですよねえ。沁みる!
やはり生活に根ざした歌というのはいいものですね・・・・。

ということで、本題とは1ミクロンも!関係ない話をかくも掘り下げて下さり
大変どうもありがとうございましたっ (笑)
by milk_tea (2006-02-07 16:50) 

milk_tea

derosaさんドモドモ~。捜査進んでます?(あれは冗談ですから)

>その昔、TBS(6チャンネル)で月曜ロードショーってやっていたのを覚えて
>いますか?確か映画解説は荻 まさひろ(漢字は忘れました)

あ、覚えてます~。ダンディなおじさま・・・・。彼はもう亡くなったのでしょう
かね。見ないですね。

>そのCMの全てカッコよくて、本当にカウボーイに憧れるくらい良かったん
>ですよ。
>「えっ誰それ?」なんて聞かれたら、もうこっちのものって講釈こいて・・・
>独りよがりのderosa84少年だったのですね。

タクシードライバーでも、なりきってましたもんね。なりきりやすいんだ。
カワイイ少年でしたね。でもそんな時、女子は「えーージョンデンバーなんて
私、知らなーい」って案外冷たかったんじゃ。

>でも僕もコレは10曲の1曲に入る曲ですね。

結局は、背後に個人的なストーリーのある曲が「好きな曲」になりますね。

>おまけですがTV映画のエンディングでホルストの木星をBGMに使って
>いたのも子供心に強烈な印象として残っているんですよね。
>だから平原綾香がカバーした時には「やられた」って感じでした。

私も平原綾香の、いいと思いました。彼女も最初にデカイ曲を扱いすぎて
あとが続かない感じで気の毒ですが。
平原綾香の木星は、なんか違うな?と思ったら、原曲の3拍子と違って
4拍子なんですよね。リズムを変えるとハッとする仕上がりになることが
ありますね。私、「蛍の光」は、原曲の4拍子ではなく、デパートの閉店時に
かかる6/8拍子のほうが好きです。
ぐいぐい話がそれて恐縮です。
by milk_tea (2006-02-07 17:15) 

milk_tea

rolandさん、しばらくです。

>彼の脳内にあるイメージとしての音楽がそのまま伝わって来る。

また、このころの彼の音楽は、そういう生々しさがあふれてましたよね。
周囲の俗な世界の音に惑わされず、ただただ自分の脳内で鳴る音に忠実
だったと言いましょうか。

>有名な「living in the city」なんかも
>楽器編成はシンプルですが、なにか壮大な音楽を聴かされたような
>感覚を持たされる。

うわ、この曲ってインナーヴィジョンですよね。
実はこのアルバムだけ、ちゃんと聴いてないんです!(あんなに色々語って
おきながら、モグリですよね~)
その説明を聴いて、すぐに買おうと思いました。(最近買ってばっかりです)

>あの人は確か視覚嗅覚味覚の三重障害者だと聞きましたけど

えーーっ。そうだったんですか。
それは想像もつかない世界・・・・。
しかし、生まれた時から目が見えないと、一体どういう映像が彼の脳内
には浮かぶのでしょうか。はかり知れません。
とはいえ、笑い話?で、ある時スティービーがレコーディング中かなんかに
「その赤いスイッチ押してっ」みたいなことを咄嗟に言って、みんな固まった、
とかいう逸話がありますよね。
「実は見えている」というウワサが根強くあります。(笑)
by milk_tea (2006-02-07 17:38) 

milk_tea

rolandさん
Living for the City (for でした)、あれ~でも、なんか知ってるぞ?と
あとで不思議に思い、よく見たら私の持ってるベストに入ってました!
(Innervision からは、これだけ収録)
これはあのいきなり3拍子になる印象的な間奏部分がキーですよね。
よく知ってました。
ちゃんと聴くと、やっぱりこのベストもなかなかいいな。早速iPODに入れる
ことにしました。
by milk_tea (2006-02-07 23:05) 

parlophone

>本題とは1ミクロンも!関係ない話をかくも掘り下げて下さり

あれれ?
たしか1ミクロンという単語はスパム・コメントに登録されていて使えないはずなのに…^^;
いや~、冗談はさておき、昨日コメントしたあと、つくづく関係ねえよな~と思って深く反省したところでした。
ということで、今後は少し自粛いたします。
おそらくここに遊びに来ていらっしゃる方のなかには「あのparlophoneってやつは何者なんだ?チョーうぜえ」とか思ってる方がいるはず…(汗。

ということで今日は2ミクロンばかり関係のある話を…^^

>あの人は確か視覚嗅覚味覚の三重障害者だと聞きましたけど

視覚障害はいわゆる未熟児網膜症というやつで生後まもなくですが、味覚と嗅覚は交通事故による後遺症だったと思います。
その話をパートナーから聞いたときはぼくも暗然たる気持ちになりましたが、今はリハビリで回復しているそうです。
よかった~!!
「チャングムの誓い」もあながちデタラメではない(笑。

>レコーディング中かなんかに
>「その赤いスイッチ押してっ」みたいなことを咄嗟に言って

盲目の人たちはぼくらが思っている以上にいろんな能力をお持ちですよね。
よく「視覚障害を疑似体験しよう」とか言って目隠しをして手を引いたりしますが、生まれつきの全盲の人はもっといろんな情報をいろんなところから手に入れてる。
それこそ視覚以外の感覚を総動員して情報をキャッチしてるわけです。

レイ・チャールズもクルマの後部座席で友人と大はしゃぎしながら、交差点が近づくと「次の信号を左ね」などと的確に指示したという話がビル・クロウというベーシストの『さよならバードランド』という本(村上春樹・訳)に出てきます。
by parlophone (2006-02-08 01:22) 

milk_tea

寝ようと思ったらコメントが~

>いや~、冗談はさておき、昨日コメントしたあと、つくづく関係ねえよな~と
>思って深く反省したところでした。

いえいえ、私はどの部分を拾われてもそれについてもっと語りたい、という
ところばかりを本文に書いてますので、全く問題なしなのです。

>おそらくここに遊びに来ていらっしゃる方のなかには「あのparlophoneって
>やつは何者なんだ?チョーうぜえ」とか思ってる方がいるはず…(汗。

まったく、全然それはないと思います。
常に含蓄があります。だてにパロちゃんと呼ばれていません。
(そんなん呼んでるの私だけでした・・・)

>視覚障害はいわゆる未熟児網膜症というやつで生後まもなくですが、
>味覚と嗅覚は交通事故による後遺症だったと思います。

えーっ。なんていうおっちょこちょいなんでしょう・・・スティービー。
泣きっつらに蜂もいいところ!

>盲目の人たちはぼくらが思っている以上にいろんな能力をお持ちですよね
>それこそ視覚以外の感覚を総動員して情報をキャッチしてるわけです。

あーそうかもしれません。
もぐらとかも、暗闇の中で正確に穴を掘っていきますしね・・・・
与えられた環境と能力で、最大限の成果が発揮できるようには出来ている
んですよね、生き物というものは・・・。
って、スティービーの顔から もぐら を思いついたわけじゃないんですけど。
(何にせよ、例えは悪い・・・笑)

>レイ・チャールズもクルマの後部座席で友人と大はしゃぎしながら、
>交差点が近づくと「次の信号を左ね」などと的確に指示したという話が

ほほぅ~。まさに、赤いスイッチのエピソードと同じですね。
あるんでしょうね、通常の人間の能力からは説明のできない、色々な
感覚が。 勉強になります、うむうむ。
by milk_tea (2006-02-08 01:43) 

V.J.

1ミクロン、核爆、姐ェ

これで通ればダイヂョウブ♪
夜は相変わらずの激重&仕事激務のため、ちょこっと時間があいたので、会社から久しぶりに堂々のコメです。

で、あまりの絶賛の嵐に、
「アンタは、リコメン系かぃ!おぃ」(マニア過ぎて分からないツッコミ)を入れたくなり、最早、アラを探す事しか考えられないビニです。

S.ワンダーすばらしいですよ。
でも、眼が見えないことを良い事に、来日時は、通訳のねぇちゃんの、どこぞをさわりまくりのもみまくりだそうです。
私の友人の通訳の間では有名な話らしいです。

で、Sunshine~は、Talking Bookですよねぇ~
彼のこの辺の3部作は、愛に満ち溢れた作品だったりして評価高いのですが、実は、こいつらを出す前の作品、Music of My Mind が重要なんですよ!
こいつは、愛に満ちた生活の前、前妻だかなんだかとの、離婚だかなんだかの愛憎劇ぐっちゃぐちゃの中で製作されたと記憶してます。
おもいきり、曲調が変わる曲があったり、ビックリするほど美しい曲があったりと、分裂症爆発です!

で、私が何をいいたいかというと、SOUL MUSICは聖(性)と俗がぐちゃぐちゃに入り乱れ、そのカオスの中で、生まれる魂(SOUL)がホンモノなんぢゃねーか。と言うこと。
マービン・ゲイもしかり。
What's Goin' Onうたって、すぐにLet's Get It Onであり、その後、Sexsual Healing
挙句の果てはオヤジに射殺。

この性と俗の振幅の大きさに、音楽そのものよりも、その背景に眼が行きがちのV.J.は、大きな驚きや共感を感じえてしまうのでした。

なんで、サンシャイン~を聴くときは、セットで、Music of My Mind もね。
って事で、宜しくお願い致します。
by V.J. (2006-02-08 16:20) 

milk_tea

リコメン系って何ダロウ?
よくわかりませんが、たぶんそのリコメン(デーション?)系なのかもしれない
です。自分で、いいなと思う音楽のことしか書いていないので・・・。
アラ探されるの、怖いなぁ~。常に、深いところを知らないまま好き勝手な
こと書いてしまってると思うのですが、どうか広い心で、ご容赦下さい・・・。
by milk_tea (2006-02-09 00:07) 

V.J.

鬼の様な反論が来ると思ったら…
ホントに怒らせてしまったような気がして、出入り禁止を確信しました。
ごめんなさい。

言葉だけのコミュニケーションの難しさを痛感しました。
失礼致しました。
根がひねくれている人間なもので、どうしてもチャチャが入れたくなってしまいました。そういう事は自分のとこだけにします。
改めて失礼致しました。

ちなみに
リコメン系は、リコメンドナンチャラと言うレーベルから出していたアーティストを指す言葉ってだけで、意味ないです。。。語感だけで書いただけです。プログレの出来損ないです。
by V.J. (2006-02-09 00:36) 

roland bynum

硬い言い方だけど、彼のあの辺の作品群はビートルズのサージェントペパーズあたりと比肩し得る、時代を超えて永遠に残る芸術品だと思う。ファースト・フィナーレの中のBoogie On Reggae Woman なんかの新しさは、現在のヒットチャートにあったとしてもあまり違和感はないのではないか。「脳内」は無限大の宇宙が広がっていると言いますが、そこで純粋培養された作品はまさに時間も空間も超えて行くのではないかと思います。まあ、それは古典と呼ばれるものに共通する要素かもしれませんが。ところで、Thursday heartbreakだっけな、
断末魔の叫びのようなサクソフォーンで有名な人がバックでやってるでしょ。
あの曲、好きだね。
by roland bynum (2006-02-09 13:17) 

milk_tea

rolandさん、
>硬い言い方だけど、彼のあの辺の作品群はビートルズのサージェント
>ペパーズあたりと比肩し得る、時代を超えて永遠に残る芸術品だと思う。

方向性が違うので比較は難しいながら、偉大さの点では絶対そうですよね。
おかしな言い方ではあるけど、ヘレン・ケラーが水と格闘していたように
S・Wonderが様々な音を手探りに模索している、決められた枠組みのない
自由な感じがやっぱりいいんですよね。

>ファースト・フィナーレの中のBoogie On Reggae Woman なんかの新しさ

あの辺は本当に自由でグチャ~ッとしていて、捕らわれてなくてカッコイイ
ですね~!
これとかTalking Book とかより前の、本当の初期 (Music of My Mind など
も含め)を私はあまり知らないんですけど、彼の音楽が、グチャッとした無秩序
のものから徐々に洗練された音になっていったものであるとしたならば
やっぱり出世作を立て続けに出したこの辺りの時代が一番、絶妙なバランス
で奥行きある音楽世界を作れていたんじゃないでしょうかね。

>そこで純粋培養された作品はまさに時間も空間も超えて行くのでは
>ないかと思います。

まさにその通りと思いますっ
うーん、やっぱりベストじゃなくて、オリジナルアルバムでもっと聴き込もう!
・・・ということで、Innervisions 買っちゃいました~。ひゃ~(^-^;
by milk_tea (2006-02-09 18:40) 

MASA

「目玉おやじ」のところで大爆笑してしまいました。想像したらカワイイ!
スティヴィーの天才的才能はまさに盲目だからこそ、というのは絶対あると思います。目が見えない分感覚が研ぎすまされるんですよね、やっぱり。
ちなみに交通事故で負った味覚嗅覚障害は完治しないと聞きましたが、直ったんですかね。だとするとそいつは良かった^^。
「赤いスイッチ」で思い出しましたがもうひとつ、以前スティーヴィーがアメリカでの飲酒運転による交通事故撲滅キャンペーンの宣伝に駆り出された時、その広告に「酒を飲んでクルマを運転するくらいなら、ボクが運転した方がマシさ!」というキャプションが付いていたんですよ。自虐ネタって言っていいんですかね、こーゆーの(笑)。懐が深い人です。
モータウンは私も大好きなので、次回も楽しみにしてます!

私の「初めて音楽に撃ち抜かれた1シーン」て何だろな?と幼少の頃を思い返してみると、あれは恐らく小学校へ入るか入らないかというくらいの年、どこからか流れてくるニール・セダカの♪チューチューチュレ〜ン(こう聴こえた(笑))の「恋の片道切符」を道ばたで耳にした記憶が残ってました。あれは一体どこで聞いたのやら。記憶は霧の彼方で今もってナゾですが、曲だけは鮮明に憶えています。あれが私の洋楽原体験と言っていいかも知れませんね。
by MASA (2006-02-09 23:19) 

milk_tea

MASAさんどうもです! 朝のオフィスより元気にコメントです(ごら~!) 
知らぬ間にMASAさんもso-netブロガーだったのですね。
今バババッと見てきました。(だから・・・仕事中)
なにげに、ミーハー魂も炸裂なのがいいですね!実は私も ASAYAN大好き
でしたよ。KABAちゃんと小室の前妻と元アイドル西川妙子の「DOS」とか
あと、「太陽とシスコムーン」大好きで、デビュー曲のシングルCDうっかり
買っちゃいました。(隠したい過去?)あれはなかなかクオリティ高かった。

それと、S.Wonderのことも書いてらっしゃいましたね。娘のアイシャと歌った
やつね。私が見たのはミュージック・フェアで、かなり最近です。
アイシャは、第2妻との子供でしたっけ?(Sunshineで、眼球呼ばわり?され
たのは第2妻のことですよね、確か)
第1妻はシリータっていう歌手で、私アルバム持ってます。結構いいです。

ところで
>飲酒運転による交通事故撲滅キャンペーンの宣伝に駆り出された時

この「駆り出された」の表現にブハッと笑ったあと
(盲目のスティービーが忙しいスケジュールをこなしてる感じが可笑しく)

>「酒を飲んでクルマを運転するくらいなら、ボクが運転した方がマシさ!」

これは本当に爆笑(爆苦笑)しちゃいました。本当ですか、これ!?
いや~、さすがに飲酒者の運転のほうがいいですけど・・・私は・・・。

また、ニール・セダカのチューチューチュレーンか~。(笑)いいですね。
あの芝居がかった歌い方がたまらない。
いかにも子供時代の音楽原体験にはふさわしい^^ しかも「道ばた」なのね。
はい、仕事に戻ります・・・。      三三( ゚∀゚)φ
by milk_tea (2006-02-10 10:06) 

MASA

>「太陽とシスコムーン」大好きで、デビュー曲のシングルCDうっかり
買っちゃいました。(隠したい過去?)あれはなかなかクオリティ高かった。

「月と太陽」でしたよね。私も嫌いじゃなかったですね。中国人がひとりいたけど(名前忘れた)、中国に帰ったんでしたっけ。今何やってんですかねえ。民謡の家元って人もいましたね。最近はたまに稲葉あつこを見かける程度なのが淋しい(笑)。DOSも懐かしいなあ。西野妙子けっこう好きでした(笑)。
「ミュージックフェア」にもスティヴィー親子が出たんですね。見たかったなあ。
そう言えば、先週の「スマスマ」に出たE.W.&F見ましたか?モーリス・ホワイトがいませんでしたが、脱退したんですかね?
by MASA (2006-02-10 23:34) 

milk_tea

>中国人がひとりいたけど(名前忘れた)、中国に帰ったんでしたっけ。

Lulu (ルル)ですよね。やはり帰ったんじゃないでしょうか。

>民謡の家元って人もいましたね。

彼女は、実の弟と民謡テイスト歌謡曲みたいな曲でデュオ組んでますね。
この前、深夜にテレビに出てました。噂によると、秋田(だっけ)にそのまま
とどまっている家族と離散状態とか何とか。人生踏み誤った模様・・・。
腰に爆弾を抱えていた元体操選手はその後見ないですね。
彼女はファンキーでした。(ある意味、ファンキーすぎました。)
・・・などと、無駄な知識ばかり頭に溜め込んでいる私って何者?

>そう言えば、先週の「スマスマ」に出たE.W.&F見ましたか?モーリス・
>ホワイトがいませんでしたが、脱退したんですかね?

あ、それはちょっとだけ見ました。スマスマに限らず、なんかああいう姿は
個人的には情けないです。たまに来日して、なんのためらいもなく口パクで
TV出演し小ガネを稼いで帰る。そういう収入を、家の庭の、孫のために
作ったプールの設置費用なんかに充てたり、地道にきちんと生活してそうな
感じがイヤですね~。なので逆に、モーリス・ホワイトが居なかったことだけが
せめてもの救いという気がしました。
by milk_tea (2006-02-11 01:47) 

parlophone

MASAさんの書き込みで思い出しましたが、ぼくの大好きな『ダイ・ハード』に有名な?スティーヴィねたがありましたね。

クリスマス・イヴのナカトミ・ビルに、不審な通報を受けて1台のパトカーがやってくる。
マクレーン刑事はたった独り上のほうの階にいて、下の階で人質を取っているテロリストを名乗る集団との戦いに挑んでるわけですが、せっかくの援軍なのにパトカーは異変に気がつきそうにない…。
そのときのマクレーン刑事のせりふ。

日本語字幕 :「目が見えんのか」
日本語吹替え:「高けえビルなんだよ、上も見ろ」
オリジナル  :「Who's driving this car- Stevie Wonder?」

日本ではありえませんね(笑。
おそらく「目が見えない人-可哀想」という意識が消えない限り、日本ではこういうギャグは出てこないでしょう。
by parlophone (2006-02-15 20:52) 

milk_tea

>オリジナル:「Who's driving this car- Stevie Wonder?」

へーっ最高ですね。知りませんでした。そのシーン自体はウロ覚えで
記憶してますが、そんなこと言ってたんだ。
これが経験者戸田奈津子じゃなかったら、そのまんま
「・・ったくスティービー・ワンダーが運転してんじゃねーだろな?」とかに
して、日本の身障者団体から大クレームが来たりしてたかも。
まあ、それはないですね。通りませんね、日本じゃその脚本。
いやぁ、明るい国だ。アメリカって。
ていうか、スティーヴィーも人が好すぎる!怒れや!(笑)
by milk_tea (2006-02-15 23:16) 

MASA

あー、これはですね、ひょっとして私がカキコした飲酒運転撲滅キャンペーンの広告に出たのと関係あるのかも知れませんね。その広告って確か「ダイ・ハード」が公開された'89年とかそれくらいだったと思うので。
多分アメリカではこの広告が話題になってて、みんな知ってたという可能性が考えられます。それでジョークにしたという、ね。
by MASA (2006-02-16 00:32) 

milk_tea

>多分アメリカではこの広告が話題になってて、みんな知ってたという
>可能性が考えられます。それでジョークにしたという、ね。

あーそうかも。あの撮影時のタイミング的には、とっても旬なネタだったん
でしょうね。でも、こういう小ネタを持ってると、何かっていう時(どんな時?)
「へぇ~milk君、色々知ってるね」とかって感心されそうだから、ネタ帳に
ガッチリ書き込んどきます。(えんま帳とか、色々持ってます)
by milk_tea (2006-02-16 00:50) 

parlophone

>多分アメリカではこの広告が話題になってて、みんな知ってたという
>可能性が考えられます。それでジョークにしたという、ね。

な~るほどね、そういうことだったのか。
いや~、深く納得。

>ていうか、スティーヴィーも人が好すぎる!怒れや!(笑)

何言われても首を大きく振りながら歌ってる、そんなおおらかさがスティーヴィにはありますね(笑。
by parlophone (2006-02-16 23:59) 

ねこだむ

初めまして、ねこだむといいます。
以後よろしくお願いします。
S.W(ワンダー)はベストしか持ってません。
その中で、「レゲ.ウーマン」・「回想」・「迷信」・「マスターブラスター」ベースとくずしたリズム系の軽い曲が自分は好きでース。
音とともに楽しんでいる、ワンダーの姿があるかな(?)と思います。

今度、時間あったら、ワンダーのオリジナルの方も、聴いてみたい思ってるんですけと、どれがいいですか?
by ねこだむ (2006-06-24 17:07) 

milk_tea

ねこだむさん、どうも初めまして。コメントありがとうございます。
そうですねー、ベストしか聴いた事がない・・・というかただと、いきなりディープ
なのもナンですし・・・・。やはり 『Innervisions』 なんかはたぶん、気負って聴か
なくても名曲揃いなのが一目瞭然って感じですから間違いないかも知れません。
黄金期の1枚ということで、名盤ですから1度聴いてみても損はないかも!
まあ、私もそうエラそうに語れるほど詳しくないんですよ、実は(笑)
by milk_tea (2006-06-24 23:28) 

ねこだむ

ご返答ありがとうございます。
「Innervisions」ですか。確か2、3度みたんですが、「HIGHER GROUD」(ベストに入ってました。)が入ってましたよね?
上のプログに書いてあった「TALKING BOOK」も良いですが?
名前は聴いたことあるんですよね。
今日はこの辺で。時間あるときのぞいてみます。
by ねこだむ (2006-06-25 21:58) 

福則

Charから流れて来ました。
Stevie Wonder、も、いいですよね。
「Talking Book」や「Hotter Than July」辺りはアナログレコードしか
持っていなく、最近聴けていません。 ダンボールの中だし。
こんなの見てたらまた聴きたくなりました。
「Talking Book」は確か"I Believe"が入っていましたよね。この曲が好き
なんです。Art Garfunkelのカバーも良かった~!

Stevie Wonderで一番好きなアルバムは私は「Songs in the Key of Life」
ですね。2枚組なのに捨て曲ないです。
"AS"、"Isn't She Lovely"、"Love's In Need Of Love Today"、
"Knocks Me Off My Feet"、"Saturn"、"Another Star"、"Sir Duke"他
名曲の宝庫だと思ってます。
あの「マニアック」のマイケル・センベロのギターをフィーチャーした
"Contusion"も好きなんです。なぜかこれだけインスト。不思議です。
by 福則 (2007-07-25 00:17) 

milk_tea

今、福則さんにコメントの返しを書いたところでした。
再びありがとうございます。
最近私は、Talking Book よりも、やたらとInnervisionsをよく聴いています。
本当に捨て曲ないです。Talking・・・のほうがバラつきがあるような。
で、実は最高傑作といわれるKey of Life は私全編通してきちんと聴いた事
ないんです!(こうやって、結局穴だらけの私の音楽歴)
CD持ってないし。やっぱり買おうっと・・・。(今さら・・・)
彼の曲を聴いているととても自由で、何に捕らわれることなく好きな音を好きに
拾って紡いでる感じがいいですね。目が見えない分、そういうところで
より自由になれている感じ。(実は見えてるっていう噂は尽きないが。笑)

今朝みたワイドショーでもベッカムとかトムクルーズ夫妻と並んで、社交界の
パーティに華々しく出ていたS.ワンダー。悟りを開いてるようでやっぱり
単なる俗人なのかな、って感じの彼が好きです。やっぱり、ちょっと見えてる
んじゃないのかー?(笑)
by milk_tea (2007-07-25 01:12) 

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