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『サウンド・オブ・ミュージック』 ~山すそに咲く白い花のように~ [サントラ]

               

荒川静香のキメ技 イナバウアー並みに優雅な頻度でブログの更新をしている私ですが・・・。
皆さーん、やっと新しい記事書いたから、戻ってきて~っ ^^;

さて唐突ではあるが

「貴方はスキヤキって好き?嫌い?」
こう聞かれたら、たいていの人は明快に自分なりの見解を示すし 「あの甘辛い味がどうもクドくて
私は水炊き系のほうが好き」 とか 「牛肉を美味しく食べるならスキヤキは邪道でしょ」とか
侃々諤々(かんかんがくがく)することもできる質問である。 でも、

「貴方は、太陽って好き?嫌い?」 
と、いきなり問われたとしても、何とも答えようがない。その質問自体かなり無意味である。好きだ
ろうが嫌いだろうが、常に太陽は空の上にあり暖かな光を万人に浴びせかけているわけで、存在
そのものがただただ偉大である、というような場合それは当然、好き嫌いの範疇を超えている。

「映画 『サウンド・オブ・ミュージック』って、好き?嫌い?」という問いかけも、ほぼこれに似て
いる気がする。(しょっぱなから、はなはだ強引ながら)

おもえば私自身この映画を特別に好き!と思ったことも、誰かとこれについて熱く語ったことも
ないような気がする。
「milkちゃんの好きな映画って何?」と、過去誰かに聞かれて答えたいくつかのタイトルに、この
映画が入っていたことも、もしかしてないかも知れない。
それはどういう心理かというと、私にとってこの映画は、それこそ太陽のように燦然と光り輝いて
いて、自分は言葉もなくただその暖かくもありがたい光を受け取っているのみで、好きだの嫌い
だの言うのは僭越と思えるような、懐深い、深すぎる、大きな一作だからかなと思う。

大きな一作・・・などと言うと、往年のアメリカ映画の大作、たとえば『ベン・ハー』 だとか
『ドクトル・ジバゴ』 だとか 『アラビアのロレンス』 だのといった、あからさまに壮大で制作費も
膨大で、かつ人間を繊細に情緒豊かに描いた名作というものはもちろん色々あるわけだが
(実はその辺も結構好きな私。えーえー古臭い人間ですよ!)
こと 『サウンド・オブ・ミュージック』 に関しては、規模が壮大というわけではなく・・・・
何でしょう、"愛"が壮大なのだ。たぶん。愛のスケールがデカい!
家族愛、師弟愛、男女愛、夫婦愛、国家への愛、自然への愛、そして生きることそのものへの
愛情にあふれている。もう、あまりにひねりがなく真っ直ぐで、クリーンすぎてちょっと気恥ずかしい
ほどに。

この映画は、もともとブロードウェイ・ミュージカルで人気を博し、ロングランになっていたものの
映画化である。
"ミュージカル" と言えば、あのタモリが何十年にもわたって訴え続けている、
「会話の途中で、意味もなく突然高らかに歌ったり並んで踊ったりしはじめる不自然さが俺には
耐えられない!」説の、あれだ。
確かに私もそれは大いに同感だ。かつて、ミュージカルの舞台を5,6度は観に行ったことがある
けども、あの有名な 『ミス・サイゴン』(故・本田美奈子主演)ですらも、やっぱり私も
「いきなり声を張り上げて歌いだす不自然さ」に、なんだか背中がこそばゆくなってしまう。
「普通に会話劇でやってくれたほうがわかりやすいんですけど・・・」という感じで、何だか歌う
必然性というものを感じられないシーンが多いのだ。

が、しかし!!唯一、『サウンド・オブ・ミュージック』 だけは、そういう「こそばゆい感」を爪の先
ほども感じることがない。
冒頭の、ジュリー・アンドリュース扮する修道女のマリアが緑の丘を駆け上がっていきなり
テーマ曲を高らかに歌い上げるシーンからして 
「そりゃー歌うよね!この広大な自然を目の前にしたら!!」 と、いきなりウンもスンもなく
納得だ。
シスターとマリアが、家庭教師に行く行かないで話し合ってる途中、唐突にマリアが1人勝手に
歩き出して歌い出したり、カーテン生地で作ったおそろいの洋服を着て7人の子供たちとマリアが
公園でいきなり列を組んで噴水の周りで狂ったように踊りだしても、「歌いたくもなるよねぇ~!」
と手放しで許してしまう、というか、気づくと自分のつま先が一緒にステップを踏んでいる。

とにかく、無理がない。「そりゃそうよ、Life with Music なんだから(手前味噌)!!なんか文句
あんの?」という感じ。特にタモリに聞いたことはないが、彼だってさすがにこの映画には文句は
つけないと思うのだが。

さて、私のブログは一応音楽専門ブログなので、映画そのものよりサウンドトラック盤の内容から
まず攻めてみたいが、


 1. 前奏曲/サウンド・オブ・ミュージック (マリア)
 2. 序曲から前奏曲              (オーケストラと修道女のコーラス)
 3. 朝の讃美歌~ハレルヤ         (修道女のコーラス)
 4. マリア                    (修道女のコーラス)
 5. 自信を持って                (マリア)
 6. もうすぐ17才                 (ロルフとリースル)
 7. 私のお気に入り               (マリア)
 8. ド・レ・ミの歌                 (マリアと子供たち)
 9. サウンド・オブ・ミュージック       (子供たちと大佐)
 10. ひとりぼっちの羊飼い          (マリアと子供たち)
 11. さようなら,ごきげんよう          (子供たち)
 12. すべての山に登れ            (アベス修道院長)
 13. 何かよいこと               (マリアと大佐)
 14. 行列聖歌とマリア            (オルガンとオーケストラと修道女のコーラス)
 15. エーデルワイス              (大佐とマリアと子供たちとコーラス)
 16. すべての山に登れ            (リプライズ/コーラスとオーケストラ)

このサントラの素晴らしいのは、以前紹介したタクシー・ドライバーと同様、挿入曲のほとんどが
映画の中で出てくる順番そのままに、スッキリと収められているところ。

この映画で音楽を担当したのはロジャース&ハマースタインといって、一時期のミュージカル
音楽では定評ある作曲家と作詞家のコンビ作品であり、二人の名前を並べて1つのクレジット名
にしている。藤子不二夫みたいなものだ。(違うな)

若き修道女マリアが緑あふれる広大な丘を登ってきて両腕を広げながらタイトル曲を歌う前述の
冒頭シーンは、空中撮影による壮大な映像と美しいメロディ、ジュリーのつややかな歌声によって
あまたある映画作品の中でも最も美しく、偉大な場面のひとつと思うが、ロジャース&ハマース
タインらしい正攻法でドラマティックな曲がまさにドンピシャ。とにかく、しょっぱなからデカイのだ。

さて、上記の曲はどれも、当然ストーリー展開の節目節目に重要な役目を担って出てくるわけ
だから、音楽を語る前にやはり簡単にこの映画の内容を紹介しておこう。
(観たことない人って居るのかな?まあ結構居るのかも)

ウィーンのとある修道院の修道女の卵マリア(ジュリー・アンドリュース)が問題ばかり起こすので
院長がある時マリアを、妻に先立たれたトラップ海軍大佐(田宮二郎みたいな顔のクリストファー
なんたら)のお屋敷に送り込み、7人の子供たちの家庭教師をさせる。
母に先立たれ厳しい父に怯えながら暮らす、心が冷え切った子供たちは最初は彼女を避けるが
歌を通じて徐々にその距離を縮め心が通じ合い、やがてかたくなだった大佐の心も次第にマリア
に傾いてゆく。
マリア自身も大佐への恋心に気づき、悩みながらもやがて二人は結ばれ夫婦となるが、徐々に
第二次世界大戦の戦火が忍び寄る。折も折、オーストリアを占領したナチス・ドイツ軍はトラップ
大佐を徴兵しようとする。 ドイツ軍に魂を売ることを拒否した大佐は、ナチス軍の厳しい監視下の
もと、たまたま開催されたウイーンの合唱コンクールに乗じて家族もろとも国外に亡命しようと
するが・・・・・・・。(あとは映画をご覧下さい)

前半は、マリアと子供たちの心の触れ合いや、長女の16才のリースルの恋、最後はトラップ大佐
とマリアの感動的な結婚式で荘厳かつ感動的に終わるが、後半は一転して戦火ムードで、
観ている側もスリル満点。
小学校3年生くらいに映画館で従姉妹たちと共に初めてこれを見た私は、前半のマリアと大佐の
恋の道行きや、夜の中庭での告白&抱擁シーンなどは子供心にも妙~に気恥ずかしくて心臓が
ドキドキし、果たまた後半のナチス軍による追跡シーンでは両手の平が脂汗と冷や汗でビシャ
ビシャになるほど本気でハラハラし・・・と、何か結局ずーっと心拍数が上がりっぱなしだったような
記憶がある。
その前半と後半の様変わりようも、いかにもミュージカルテイストであり面白いのだが。

そして何より、合間合間に歌われるトラックが、本当にどれも素晴らしいのだ。

『サウンド・オブ・ミュージック』 といえば、まず 『ドレミの歌』 だと思う。もう有名すぎて、ビートルズ
の『オブラディ・オブラダ』同様に、小学校の音楽の教科書に気軽に出てきてガキらに雑に歌い
倒される、数少ない外国曲の筆頭と言えるかもしれない。
この『サウンド・オブ・ミュージック』の映画そのものを、日本の音楽の教科書に出てくる「ドレミの
歌」のイメージだけで内容全体を捉えた気になり、「なんか妙に健全で安易で子供だましな、
NHK教育テレビみたいな映画」 という位置に置いている人が多そうだ。
いわば、"映画界の『路傍の石』" とでも言おうか。(路傍の石は、必ず夏休みの読書感想文の
宿題に使われる。しかも、この作品も私は好きだと来た。ケッ)

映画の中で出てくるドレミの歌は、非常に美しく深い味わいがありとても素晴らしいのに、日本で
歌われるドレミの歌は何故かひどく単調で奥行き感がない。
私が思うに、これは全て "ペギー葉山" に責任がある。(いきなり名指しか)

 
(誰がペギー葉山の画像を見たいんだろ?)

アメリカで最初にこの映画がロードショーとなり日本には未上陸だった頃に、ペギー葉山が現地で
この映画を観てこの上なく感激し、日本にも是非この感動を何かの形で、と思い立った彼女は
挿入歌の1つ「ドレミの歌」に目をつけ、いち早く、帰りの飛行機の中でその日本語歌詞を自ら
作詞して、帰国後すぐにリリースしたらしい。
その素早いアクションは賞賛されるべきだが、いかんせん飛行機の中。・・・ちょっと雑に作りすぎ
たのではあるまいか?

原曲の、ピアニシモな感じで味わい深く入ってくる最初の導入部分を切り、いきなり
「♪ドーーはドーナツのドーー」から、ベターッと始まる。いきなり"ドーナッツ" だからな。
どこから来たんだ、ドーナッツ。いや、ド がつく日本語ってことで、理解は出来るけど。

ちなみに、当初彼女は「どうせ単語しか入らないのなら、全部食べ物で統一しよう」と考えたらしい。
で、その路線で歌詞は作られたが、ある理由でこれは通らなかった。その歌詞だとNHKの
「みんなのうた」で使えないという判断だったかららしい。それは何故か?
答えは簡単。"ファ"が 「ファンタ のファ」 だったからだそうである・・・。(冗談ではなく本当の話)
(山口百恵が昔、紅白出場時に、大ヒット曲「プレイバックPart2」を
"♪緑の中を走り抜けてく真っ赤な車" (実際は"ポルシェ") と歌わされた過去を思い出す。)

それで結局、食べ物統一の夢はあきらめ、ややストーリー性をもった青春路線?で落ち着いた
ようである。

さてそれでは、原曲ではこのラインはどういう歌詞なのか。
ちょっと追ってみよう。

   Doe, a deer, a female deer Ray, a drop of golden sun
   Me, a name I call myself Far, a long, long way to run
   Sew, a needle pulling thread La, a note to follow Sew
   Tea, a drink with jam and bread
   That will bring us back to Do (oh-oh-oh)

   doe それは鹿 メスの鹿 
   ray は金色の太陽の粒
   me は自分を呼ぶときの名ね
   far 駆けていく長い長い道のり
   sew は針で糸を紡いでいくこと
   la は ソの次の音ね
   tea はジャムとパンのお供の飲み物
   そしてまたdoeに戻ります

結局、英語では "ド~" という1音だけで1単語の意味があるから、次の1.5小節で色々な
説明が可能。しかし日本語だと、"ド~" だけの言葉はないから、ドーナツのド と端的に単語
ひとつを置く以上のことは出来ない。
しかも、ドーナツやレモンやラッパというモノの羅列だけでは情緒がないと踏んだのか、「みんな」
とか「ファイト!」とか「幸せよ」 とか、なんだか、押し付けがましく道徳的かつ教育的ムードに
なってしまっている。なので、結果的には妙に無粋感が広がるわけで。

それに対し、原詞の、何と慎み深くも味わい深いことよ。
ray(光線)は金色の太陽の粒・・・farは駆けていく長い長い道・・・など、なんとも美しい。
しかも、「ラはソの次の音」などと、ネタがないことを包み隠さず、ユーモアに変えていたり。
そういう奥行きが、日本語のほうでは何ら出てないんですよねぇ。

とはいえペギー葉山も、ドーナツのド~ だけじゃヤバイと思ったか、2番では 

      んな時にも 
      つを組んで 
      んな楽しく
    ファ イト持って

などと、何とか原曲のような文章スタイルに持っていこうとしているが
「どんな時にも列を組んで」ってアータ、軍隊じゃないんだし・・・。
ちょっとね~。どうなんでしょう。英語のまま歌ったほうが良かったんじゃないの~?
でも昭和40年代初頭っていうと、英語モノは何でも日本語に訳して使うのが当たり前だった
(ビートルズの曲タイトルもいちいち日本語題になっていた)から、それはないか。

そういうわけだから、「サウンド・オブ・ミュージック?ああ、ドレミの歌を歌う映画でしょ?」という
短絡的な決め付けは、個人的にはやめてほしいのだ、絶対に。
この映画にはドーナツもレモンも出てはこないし、(レモネードは出てきたような気も)
どちらかというと "どんな時にも列を組んで" 行進することを批判している映画でもあるのだ。
その辺、ご理解いただきたい。

さて、かなりどうでもいい枝葉末節のところで時間を食ってしまったが
(ドレミの歌なんかを熱く語るためにこの映画を取り上げたわけじゃない~)

とにかく!素晴らしい曲ばかりである。

他にもドレミの歌くらい有名なところでは 『My Favorite Things』 (私のお気に入り)だ。
この曲で、まず誰もが最初に思いつくのは「そうだ、京都、行こう。」(by JR東海のCM)のBGM。
なんだかなぁ。個人的には、ミュージカル界の至宝であるこの名曲を、コマーシャルソングなんか
で雑な使い方しないでほしいんだけどね。 「そうだ、ウィーン、行こう。」ならまだしも・・・。

また、この曲を聞いて、ジャズ寄りの人だったら誰でも、サックスの巨人ジョン・コルトレーンによる
『My Favorite Things』 を思い出すに違いない。
「私のお気に入り」はまさにコルトレーンのお気に入りだったようで、繰り返し演奏・録音しているし
このタイトルのアルバムまで出しているので、コルトレーンのオリジナルだと思っている人も多いの
かも。何にせよ、映画の中でもとびきり若々しく可愛らしく使われた3拍子のこの曲をことのほか
気に入って自分でそれを吹いてみたという清廉さもイイなと思うし、一見少しもジャジーではない
この曲を結局見事にモノにし、自分の代表作にしたのはやはりコルトレーンならではなのだろう。

ところで、この映画でスゴイところは、上記の16曲のラインナップの3分の1ほどが、劇中2度
にわたって使われることだ。
しかも、全くトーンの違うシーンで、アレンジを変えて使われるので、どのパターンでも印象が
全然違っていて、さっき同じ曲が流れていたということにしばらくは気付かないほどである。

中でも、感動の涙なしに聴けないのが、『すべての山に登れ』 (Climb Ev'ry Mountain)。
前半の終盤のあたりで、恋に破れて大佐の元を去り修道院に戻ってきたマリアに、老齢の修道
院長が「もう一度、行っておいで」という意味合いで、窓辺に向かってソロで歌い上げるのだが、
これが本当に素晴らしい!
80歳代の修道院長(扮する、オペラ歌手、だろうな)が生で喉を震わせながら歌っているのだが
歌も素晴らしければ歌詞も感動的。
夢をその手につかむために全ての山に登り、全ての小川を越えていけ・・・という内容なのだが、
小室哲哉が安っぽく歌詞に入れ込んでいた「夢」とは、夢のデカさの次元が違う感じ。もっと神の
領域に踏み込んだ、個人を超えた人類レベルの夢の話である。
で、この曲が本当の最後にもう一度出てくる。
美しいアルプスの山々をトラップファミリーが手をつなぎ、誇らしげに越えて行くのを再び空中撮影
で追った壮大なラストシーンに、大コーラス隊の『すべての山に登れ』がかぶる。
ここはもう、涙と感動の堤防決壊に素直に身を任せ、涙にむせんで流されるだけ流されていい
シーンであります。

しかし、私が常に一番涙が出るのはそのラストシーンではない。
合唱コンクールの野外舞台で、トラップ大佐がまず独りで歌い、最後観衆と大合唱になる
『エーデルワイス』だ。
(ちなみに、これも出てくるのは2度目。最初は屋敷の中で、大佐がギターをもって腰掛け
長女リースルとともに、さりげなく、かつ万感の思いを込め味わい深く歌う。)
私ったらオーストリア国民でもないのに、この国の国花である(残念ながら、国歌ではない)この
エーデルワイスの歌を聴くといつもどうにも胸が熱くなり、涙が出そうになるのだ。よくわからない。
もしや私、前世はオーストリア人だったのかも?
(いや、荒川静香の表彰式の時にも泣けたから、そういうことでもなさそう。)

で、これまたいつものように(笑)、歌詞も美しい。サビのところ、

 Blossom of snow, May you bloom and grow 雪のようなその花びらよ どうか咲き誇れ
 Bloom and grow forever   永久(とわ)に咲き誇れ
 Edelweiss, Bless my homeland forever  エーデルワイス 祖国よ永遠に

結局は、"祖国"だ。"ホームランド"だ。
人間という愚かな生き物は、何もない広い土地に無意味に境界線を引き、その所有を巡って
太古の昔から戦いを続けてきた。オーストリアの山にもドイツの山にも白いエーデルワイスは
同じように咲くのだろうに、その花はオーストリア国家への愛国心・忠誠心を示す小道具として
使われる。歌だけでなく、実際にエーデルワイスの花束も劇中、出てきたりもした。

そう。この映画は、よーく観ると思いっきり「反戦映画」なのである。
前半のノーテンキなドレミなノリでうっかりだまされてしまいそうになるが、実はかなり赤裸々に
反戦を謳っている。第二次世界大戦時下のヨーロッパというと、ナチス×ユダヤ人というお決まり
パターンの戦争描写がほとんどであるが、色々な国で、色々な形で戦争の影響は各所に及んで
人々の心を痛めていたわけで、ちょっと違った視点から戦争というもののバカらしさを改めて考えて
みるには、非常に良い素材である。戦時下というと普通必ず描かれるべき貧乏くさい描写や風景が
全くないのも麗しくて清々しいし。

私は、クラシック系はほとんど聴かない人間だが、この映画のメインテーマ曲や、「すべての山に
登れ」や「エーデルワイス」などシンプルかつ荘厳な曲たちを真摯な気持ちで聴いていると
コード進行の妙だの、泣きのギターがどうだの、ロック魂がどうだの、逆回転がたまらないだの、
そういった音楽が全て、くだらない小手先芸のように思えてくる瞬間がある。
この映画の登場人物たちのクリーンさ、敬虔さ、愛情深さ、真っ直ぐさ、素朴さなどに改めて
心打たれながら、たまにはこういう、人間の愛の原点に立ち返ったような、ピュアで高貴な音楽に
心静かに身を任せてみるのも良い。



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ところで、今回これを記事にするまで知らなかった事だが、私はこの映画が出来た年に生まれた。

それは日本中がお祭り気分に酔いしれた東京オリンピックの翌年であり
ビートルズ来日で大人も子供もわけもわからずテレビの前で浮き足立った年の前年でもあり
明らかにインパクトのない年で、私は今までそれがずーっと不満だったのだ。

でも、この名作映画 『サウンド・オブ・ミュージック』が世に出て、アカデミー賞を取った年だった
のですね・・・!!  ヽ( ´¬`)ノ  ワーイ

うっうっ。それだけで何だか今後の後半人生、明るくやっていけるような気がしてきた。
全ての山によじのぼり、全ての階段を1段抜かしで駆け上がりながら、今後も何とか
頑張っていきたい所存です。 (ヘンな終わり方)



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derosa84

サウンドオブミュージックは姉が大好きな映画だったので、
よくサントラを聴いていたのを覚えています。
僕も映画好きでしたが、やはりミュージカルというのはmilk_teaさま、
タモリと同じ理由でどうしても好きにはなれませんでした。
この理由はミュージカル嫌いの全ての人が同じだと思うのだけど

ただサウンドオブミュージックだけは
別な意味で思いいれがある映画なんですよ。
それは中学の時、好きな女の子と初めて行った映画だったからなのでした。
(当時もリバイバルですよ)
戦争映画やウエスタン、ブルース・リー世代、
そして男くさい映画、チョットHな映画(18未満でも見れた映画ですよ)が
好きだった僕は、ミュージカルかぁ、なんて思いながらも
好きな女の子が行きたいと言った映画、当時映画少年を自称していた僕は
嫌な顔ひとつせずに、色々と下調べ、そして姉のサウンドトラックのLPを聞き込んで名画座のデートに出掛けたのでした。(なんていいやつなんだ)
で、やはり見始めるとミュージカルといえどもどんどん引き込まれていったのでした。ジュリー・アンドリュースのすばらしい歌声、声量にはホントびっくり、もちろんストーリーも面白かった。戦争映画も好きだったし
(余談ですが、沢田研二のジュリーはジュリー・アンドリュースから取ったらしい)
そんな思い出のある映画なので、ときどきビデオレンタルして見たりすることもあったしBSでやっていたりすると何故か必ずといっていいほど見てしまいます。コレと小さな恋のメロディ、野生の証明 は僕にとっては特別な映画なんですよ。って余計なこと言ってしまいました。

なんかmilk_teaさまの映画ネタにコメントするといつもこんな感じですね。

そういえばこの映画の監督ロバート・ワイズってウエストサイドストーリー
というミュージカルの名作も手がけていましたね。
ウエストサイドストーリーの感想は?次回?

ちなみに僕は、この映画の出来た2年前に生まれた。
(思っていたより歳 離れていませんでしたね)
by derosa84 (2006-02-28 23:19) 

MASA

ミュージカル大嫌いのMASAです(笑)。理由はタモリのそれと同様。
でもビョークの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とかユアン・マクレガー、ニコール・キッドマンの「ムーラン・ルージュ」とかキャサリン=ゼタ・ジョーンズ、レニー・ゼルウィガーの「シカゴ」など、嫌いと言いつつけっこういろいろ観てるのが自分でも不思議(笑)。
この映画もおっしゃるとおりNHK教育テレビのようなクソ健康的でコテコテなイメージはあるものの、決して嫌いじゃないですよ。milkさんみたいに100回以上も観てませんが、5、6回は観てます(少なくて自慢にならねー)。確かあの中に「宇宙家族ロビンソン」の次女ペニーをやった女の子が出てましたよね、名前忘れたけど。
中学時代には英語の時間に「エーデルワイス」を英語で歌わされた思い出もありますねえ。でももうほとんど忘れちゃったなあ^^。

ちなみに「ドレミのうた」にはぺギー葉山のとは別に日本語の歌詞があって、♪「ドーはあまーいドロップのド」なんていうちょっと字余りの歌詞でしたが、当時NHKでこどもの歌番組にレギュラー出演していた彼女がこれでは子供たちが歌いにくいということで、ぺギーさんが新たに作詞したという話を以前テレビでしていたのを憶えています。恐らく飛行機の中でうんぬん、というエピソードも間違いではなくその理由とは別にその時期にすでに作詞したい気持ちがあったんでしょうね。
by MASA (2006-02-28 23:46) 

parlophone

milk さん、こんばんは!
『サウンド・オヴ・ミュージック』、またもや完璧でございます。

ぼくにもミュージカル・バトンのところで書いたように、ある日母に連れられて妹と3人でこの映画を見て、それまでの『ゴジラ対モスラ』にはまってる悪ガキから、ウィーン少年合唱団にあこがれる瞳キラキラの少年に変身してしまったという経歴がございます。

それ以来レーザー・ディスク、DVDと、もう130回はこの映画を観たことでしょう^^

で、個人的な思い出などをちょこちょこっと書いてみたいと思います。

ぼくが胸ときめかせて見たのは長女リーズルが郵便配達夫のロルフ?とあずま屋で逢いびきするシーン(古いなあ、言い回しが…笑)と、前妻をあまりにも深く愛しすぎていたために、それを思い出すのがつらくて歌を禁じていたトラップ大佐が、家族の歌声を耳にして思わずエーデルワイスを口ずさむというシーンでした。

>結局は、"祖国"だ。"ホームランド"だ。

平成の大合併で自分の生まれた町や村が大きな行政単位に飲み込まれていく…そんなのといっしょにしちゃいけませんが(笑)、ナチスの支配するドイツに併合されていこうとするオーストリアという"ホームランド"にかぎりない愛着を持ち、それゆえに祖国を捨てるトラップ一家の哀切きわまりない気持ちは「エーデルワイス」の歌を聴くぼくらにも切々と伝わってきますね。

娘が小さなころには「一人ぼっちの羊飼い」の人形劇のシーンや、舞踏会で子どもたちが挨拶をしながら一人ずつ消えていくシーンをよく再生しました。

ちなみにこの映画は実話でございまして、『サウンド・オヴ・ミュージック』以前にも映画化されていて、日本でも『菩提樹』というタイトルで公開されておりました。
(ドイツ映画だったか、オーストリア映画だったかはっきりとは覚えておりません)
ぼくは無論その映画は観ていないのですが、母は見たことがあるようで、そのサウンド・トラックのシングル盤は家にもありました。

ちなみに母は旧制の青山女学院中学の出身で、ペギー葉山の先輩に当たります(←ず~っとたどれば桑田の先輩でもあるわけね、強引だけど 笑)。
ネイティヴの先生に英語習っただけあって、「ドレミの歌」の日本語詞には思いっきり文句を言っておりました^^
by parlophone (2006-03-01 00:10) 

bassclef

milk teaさん、みなさん、こんばんわ。特に映画好き、というわけではないのですが、「サウンド・オブ・ミュージック」は、僕も・・・そうだな・・・やはり一番好きな・・・そして最初に映画というものの楽しさを知った映画です。
小4の時~日付まで2月11日と覚えている。祝日で映画館が超満員だったのだ~なぜか母親が僕と4つ上の兄貴を連れて「映画館」まで連れてきてくれたのです。それで3時間だか見て・・・兄弟揃ってはまりました(笑)兄貴はすぐに
サントラの「シングル」を買い、友達からLPを借り(全曲聴けるので、うれしかった。一ヶ月くらい借りてたような:笑)てなことで、映画より音楽がもっと好きになってしまったようです。
僕の好きな曲(シーン)は・・・milkさんも書かれている「エーデルワイス」(1度目)です。prlophoneさんが好きなシーンと同じなのですが、トラップ大佐がギターを弾いて(ここで子供達が、あの日ごろから厳格なオヤジが!と、そのギター弾き姿にも驚くわけです)歌い、でも途中から胸が詰まって・・・そこへマリア(ジュリーアンドリュース)が部屋のこちらの方から、唄いながら入っていく~あのシーンが好きなんです。こうやって書くと・・・クサイですが、映画の中では・・・やはり「音楽」の効果か、全く不自然じゃあないんですよね・・・と好きな映画だったので、長くなってきました。ではまた。
by bassclef (2006-03-01 00:54) 

milk_tea

わ~皆さんやっぱりこの映画好きなんですね!!o(^o^)o
でも、ちょっと待ったーーっ。時間のない中、会社の昼とかに書き殴って
アップしたので、まだ推敲してないっ (たかがブログで推敲とか言うな!)
まだ途中だからっ ちょっとお待ちをー。
(と、言いながら明日ひとつひとつにレス入れるのがとても楽しみでぇす・・・)
by milk_tea (2006-03-01 01:17) 

縦割

イナバウアーだってもう少しコンスタントなタイミングで出ますよ!
更新なさすぎです!
いやまあそれは冗談ですけど。そんな冗談でもないですけど。(笑)

我々世代(どこの世代だ?)の心わしづかみですよね。いつもですけど
今回みたいなのは特に。自分もこの映画はかなり見たなあ。
なんでしょうTVでやってると、ついつい見ずにおれないんですよね。
なんちゅーか人間には「清くありたい。気高くありたい。」っていう本能が
あるんですかね。milk_teaさんは、ものすごい生真面目なところがある人
なんだろうなと推察します。素敵な人だと思いますよ。
(まずはお友達からーって手出されそう。爆)
ドレミの歌の考察、笑えました。でもファンタのファって本当ですかあ???
by 縦割 (2006-03-01 16:32) 

ayumusic

んー。文章がそれ自体感動的です。
ジャズの側から見ても、my favorite thingsなど、音楽の本質的な部分で、ジャンルを越えて共感できるんですね。
私が一番好きなシーンは、エーデルワイスで、ギターを抱えて歌い始めたのに呼応して、娘たちが清らかなハーモニーを奏でるところです。アンサンブルの楽しさが、とても感動します。また見てみようっと。
by ayumusic (2006-03-01 23:45) 

milk_tea

derosaさん毎度でーす。
>それは中学の時、好きな女の子と初めて行った映画だったからなのでした。

出たぁ~!!それは思い出深いことでしょう。
でも中学生の男女が観るにはちょっとスケールがデカすぎる映画かもしれま
せんね。
トラップ大佐の頼もしさに比べて、中坊の男の子の幼さが際立ちそうな・・・。
だって、カーテンの服着て走ってる少年側ですもんねえ。年齢的に(笑)
ちなみに、私の「異性との初映画」は高2の時の「E.T.」です。
おそらくこのほうが初デート向き!?
鑑賞後に入った喫茶店でも、「ETかわいいねー」の感想だけでもちますから。
サウンド・・・のほうだと、感想ひとつにしてもなかなか難しい。

>沢田研二のジュリーはジュリー・アンドリュースから取ったらしい

へー!そぉなんですか!?それはトリビア的驚き。

>小さな恋のメロディ、野生の証明 は僕にとっては特別な映画なんですよ。

そういうの、あるある。誰にも「特別な映画」がいくつかありますね。
やっぱり・・・・映画って、ホンットにいいものですよね (by 水野晴郎)
by milk_tea (2006-03-02 01:11) 

milk_tea

MASAさん早速ありがとうございます。

>「宇宙家族ロビンソン」の次女ペニーをやった女の子が出てましたよね

その番組は見た事ないんですけど、それ知ってます。(昔のこと、色々
知っててアーいやだ)
7人兄弟のうちの、一番生真面目そうなストレートヘアの女の子ですよね。
しかしやっぱり一番印象的なのは末娘の可愛いグレーテル。
彼女はキム・カラスというのですが、実は私は長いこと、あれはマリア・カラス
の幼少時代の出演作なのだと間違えてました。カラス違いでした。

>中学時代には英語の時間に「エーデルワイス」を英語で歌わされた

そう、私もやりましたよ~!!でも全然感動的じゃなかったです。
かなりつまらない曲に思えた。
私が教師だったら、まずあの映画を見せて背景を知ってから歌を歌わせる
だろうなと思いますけど、年間の学習指導スケジュールもタイトなんだろうし、
そういう学園ドラマに出てくるイイ先生みたいな教え方って、やりたくても
出来ないんでしょうね。

>♪「ドーはあまーいドロップのド」なんていうちょっと字余りの歌詞でしたが

それ、本当ですか?かなり初耳!
ちょっと調べてみたいです。何が本当なのか、よくわかりませんね。
"飛行機の中で"説はかなり本当っぽく伝わってるようですけど・・・。
by milk_tea (2006-03-02 01:19) 

milk_tea

parloさんこんばんわ。結局ヒントを戴いて、これで1本書いちゃいました。
安易すぎ?(笑)
>母に連れられて妹と3人でこの映画を見て

皆さんそんな感じですね。やはり親心として、こういう映画って子供に見せ
たいものなのだな~。

>もう130回はこの映画を観たことでしょう^^

あれ、この前から25回増えてる!
さては私を出し抜こうと、必死で25回観ましたね??(見るかい!)

>家族の歌声を耳にして思わずエーデルワイスを口ずさむというシーンでした。

そうそう。私はエーデルワイスを歌うシーンは2つとも大好きです。
なんか、「パパ!歌ってよ!」「そうよパパ!」みたいに促され、おもむろに
ギターを取る・・・といった感じでしたよね。で、途中から長女があとを追う
ような感じで歌を重ねる。温かいシーンです。

>ホームランドにかぎりない愛着を持ち、それゆえに祖国を捨てるトラップ
>一家の哀切きわまりない気持ちは

ですよねぇ~。
まあ島国に住む我々には、100%はわからない感覚なんでしょうけども。

>『菩提樹』というタイトルで公開されておりました。

知らねー知らねー、全然知らねーー。(笑) そうなんですか!?
それは見てみたい!!!
実在の音楽一家の話がモチーフ、というのは知っていました。

>母は旧制の青山女学院中学の出身で、ペギー葉山の先輩に当たります

前々から、parloさんはタダモンじゃぁないと思っていたけど、血統がよろしそう
ですよね・・・・。やっぱり、"教育"なんだなぁ、全ては。parloさんもお子さんの
教育に熱心ですものね。私もそういうお父さんが欲しかった!
うちは恥ずかしいくらいスーパー雑種な家庭ではありましたけど、でも本を
読め読めといって、家庭内にはそこそこアカデミックな空気は漂ってました。
母と兄が、トルストイのカラマーゾフの兄弟がどうのこうの・・・とかいってよく
大ゲンカしたりしてました。(アカデミックというか、単に変わった家庭か?)
by milk_tea (2006-03-02 01:31) 

milk_tea

bassclefさんいらっしゃい!!
>やはり一番好きな・・・そして最初に映画というものの楽しさを知った映画
>です

で・す・よ・ね~!!さーさ、入って入って・・・・(座布団を出し、お茶を煎れに
台所に走る私^^)

>小4の時~日付まで2月11日と覚えている。

それ、すごくないですかい。やはり、私が自説として訴えている、「小学校
4-6年生の体験がその人の文化の根幹を作る」ですよ。

>母親が僕と4つ上の兄貴を連れて「映画館」まで連れてきてくれたのです。

ここでも、出ましたっ親心!皆さんそうなんですねぇ。
私は、田町に住む従姉妹んちに行った時、その家族と兄と私とで丸の内あた
りの映画館に観に行きました。

>そこへマリア(ジュリーアンドリュース)が部屋のこちらの方から、
>唄いながら入っていく

この入り方がね。ミュージカル的なんですよね。
で、子供たちが大佐の周りに座っているそのそれぞれの座り位置みたい
なのがこれまた絶妙なんですよね。計算され尽くしてる。
子供同士が「パパと先生、歌っちゃってるわ!」みたいな表情で顔を見合わ
せ微笑んだりしてるのも、すごい芝居じみた感じなんだけど、でもおっしゃる
通り!全く不自然じゃないわけです。・・・というか、自然であるかないかと
いうことはどうでもいいんですよね、この映画では・・・・。
by milk_tea (2006-03-02 01:39) 

milk_tea

縦割さん、今回遅いじゃないですかぁ~(笑)
ハイ、なかなか記事書く時間がなくてすみません。
書き出したら2時間くらいでドバーッとすごい集中力で書くんですけど
忙しくてそう時間もないし、なかなかそんな集中力も出なかったりします。

>なんでしょうTVでやってると、ついつい見ずにおれないんですよね。

わかります!私も必ず見てしまうかも。
おっしゃるとおり生真面目な性格なもので(?)名作映画系は、いつも
ちゃんと見ちゃいますね。与えられた夏休みの課題のように。

>素敵な人だと思いますよ。
>(まずはお友達からーって手出されそう。爆)

文章のみで評価され、素敵などと言われるのもなかなかイイものですね・・・!
普段、誉められるのは外見ばっかりですから・・・・ o(・_・)○☆ パーンチ
では、是非ともお友達から!(笑)

>でもファンタのファって本当ですかあ???

だんだん自信なくなってきましたけど、これは本当なはずです。
♪あまいドロップのド~ と合わせて、リットン調査団を派遣したいと
思います。(どこに!)
by milk_tea (2006-03-02 10:24) 

milk_tea

ayumuさんどうも!
>ジャズの側から見ても、my favorite thingsなど、音楽の本質的な部分で、
>ジャンルを越えて共感できるんですね。

そういうことなんでしょうね。真に美しいメロディがあれば、あとはどう
トッピングや色を付けていくかで、色々な出来上がりが楽しめるのでしょうし。

>私が一番好きなシーンは、エーデルワイスで、ギターを抱えて歌い始めた
>のに呼応して、娘たちが清らかなハーモニーを奏でるところです。

皆さん、やっぱりそこ好きなんですね!
私はそれとやっぱり、最後の最後にシスター2人が、「院長様、私たちは
罪を犯しました」って言って、手にナチス軍の車のパーツを持っているシーン
「うわぁぁ、でかした!!」って感じでスカッとするので大好きです。
今回、映像をひとつも見ずに記事を書きましたけど、私もまた改めて
見てみたくなりました。106回目ですが(笑)
by milk_tea (2006-03-02 12:12) 

roland bynum

ロバート・ワイズといえばやっぱり僕は砲艦サンパブロだなあ。
マックイーンの刈り上げ頭と油まみれ汗みどろのマコ・岩松がよかった。
愛する女を逃がして一体何なんだーとか叫んで死んでいく男の哀愁がまた
高倉健のようで堪りませんでした。
ああいう亜細亜的生ナマしさに親近感を覚えちゃったけど
そういうもんはサウンドオブ・・・・には残念ながらないよね。
最初のヘリコプターかなんかから撮影したようなアルプスの草原のロング
ショットからジュリーアンドリュースに近づいていく場面はよかったけど。
かと思うとミクロの決死圏でしたっけ、あれもワイズですね。いや、実に
多彩多能な方です。
by roland bynum (2006-03-02 14:36) 

縦

>普段、誉められるのは外見ばっかりですから・・・・ o(・_・)○☆ パーンチ
ホントの美人はこういうことは言わないものだが・・(笑)
イヤまじめな話、おきれいな方と拝察します。
美貌ゆえに否応なしにあれやこれやを経験してきた人の艶のある文章と思う。
(何言い切ってんでしょう)

それと、リットン調査団の報告を待ちきれず自分でもちょっと見てみましたが
「ファンタのファ」は色々なところに出てました。
本当みたいですね。ミはミカンのミだったそうです。
しかし、ドーナツ レモン ミカン ファンタ この食べ物路線で進むと・・・
ソーダ ラッキョ シーチキン ああシーチキンも商品名だからダメだー。
by 縦 (2006-03-03 11:17) 

milk_tea

rolandさん
>ロバート・ワイズといえばやっぱり僕は砲艦サンパブロだなあ。

またシブイところを・・・・。でもこれってスゴイ面白い映画なんですってね。
日本ではそんなに評価されてないっぽいですけど。
サウンドオブ・・・みたいな映画を作ったあとにすぐこんどは戦争映画、って
やっぱり巨匠は多彩なんですね。頭の中に色々なドライブがあるのでしょう。
私は戦争映画というと、やっぱりどうしても一線引いちゃいます。戦争モノでは
唯一「プラトーン」だけは何故か大好きなのですが・・・。

>ああいう亜細亜的生ナマしさに親近感を覚えちゃったけど
>そういうもんはサウンドオブ・・・・には残念ながらないよね。

ま、棲み分けが違いますからね~180度別世界というか。
亜細亜な我々は、サウンドオブ・・みたいな白人上流階級の夢の世界の
お話は、ただ指をくわえて黙って見させてもらうだけですね。
しかし、上層部の軍人って当時あんなスゴイ暮らしが出来たんですね。
家の門から、車で延々走ってやっと屋敷に着いてましたもん。
しかし、TVで見たジャン・アレジとゴクミの屋敷もあのくらいでした。
(無関係もいいところ)
by milk_tea (2006-03-03 12:41) 

milk_tea

では、美貌ってことで。(オフ会、絶対しない・・・笑)

>しかし、ドーナツ レモン ミカン ファンタ この食べ物路線で進むと・・・
>ソーダ ラッキョ シーチキン ああシーチキンも商品名だからダメだー。

ソーダまで雰囲気いいけど、ラッキョからおかしいじゃないですか!(笑)
ところで、私も調べたんですけど、♪あまいドロップのド~ になかなか
突き当たりません。
あとちょっと関係ないですが、数年前に宮本亜門脚本・演出、大地真央
主演でこれのミュージカルをやっていましたが、そこでは
「♪ドはドーナツのド レはレモンシャーベット~」 だったそうです。
しかも、シャーーーベーーーッ(ト) という英語らしい譜割りではなく、
「シャーベットォォーーー」と、最後のトを母音込みで長伸ばしだったらしく
多少でも英語を理解する人間には耐えられないものだったということです。
それより何故、レモンではなくレモンシャーベットにしたのか。
それは、違いのわかる男 宮本亜門に聞いてみないとわかりません。
by milk_tea (2006-03-03 13:12) 

milk_tea

それと、もうひとつ発見した面白い豆知識(?)
「ドレミの歌」の原曲は、なんとハ長調ではなく変ロ長調なのだそうです!
ということは「ドはドーナツのド~」ではなく
「ビフラ(B♭)~はエ~ビフライのビフラ~」 とかじゃないといけなかった
ということですね!(面白い?面白い?←鬼の首取ったよう)
by milk_tea (2006-03-03 13:32) 

MASA

>「ビフラ(B♭)〜はエ〜ビフライのビフラ〜」 とかじゃないといけなかった
ということですね!

B♭でもドはドじゃろがい、なんじゃそりゃ〜!バコーン!ガッチャーン!(ちゃぶ台をひっくり返した音)
はっ、あまりの強引な展開のギャグに取り乱してしまいました。milk ー10点(笑)。

「あまいドロップのド」は私もちょっと調べてみたんですが、全然見つかりませんねえ。でもその歌詞の歌を実際に聴いたんですよ、確かに。何だか天地総子(この人ご存じなかっらた調べてみてね)みたいな感じの歌でしたよ。
その代わりちょっと分かったことがあります。「サウンド・オブ・ミュージック」は映画化される以前ブロードウェイでのヒット・ミュージカルだったようで、この時マリアを演じたメリー・マーティンという人が歌った「ドレミの歌のシングル盤が1964年に日本でも発売されていました。
当時は「可愛いベイビー」など作詞家の漣健児氏を筆頭にした洋楽を日本語の歌詞で歌うのが流行っていた時代。私が耳にしたのはひょっとしてこの時誰かが歌った日本語カバーだった可能性があるのでは?と想像します。そしてこの時の歌詞が「ドロップのド」で、また必然的にペギー葉山より1年ほど先にこの日本語ヴァージョンが出ていたのかも知れないってことですね。ま、あくまで想像の域を出ませんけども。

私が見つけたサイトがここですので、よろしければ参考までに見てみてね。
http://homepage1.nifty.com/Kinemount-P/ongaku-5-doremi.htm
by MASA (2006-03-03 22:32) 

parlophone

>結局ヒントを戴いて、これで1本書いちゃいました。
>安易すぎ?(笑)

とんでもない!
おかげで大好きなこの映画についてmilkちゃんを初めいろいろな人の意見やら感想が聞けるのだから、もうすご~くウレシイです^^

で、じつは…

130回というのはオーヴァーな話で…

ほんとうは30回ぐらいしか見てません(自爆
(←オマエ100回もサバ読んどったんかいっ!)

な~んか、ビミョーに違うよなあ…
と思って映画見直したら(31回め^^;

>家族の歌声を耳にして思わずエーデルワイスを口ずさむ

ではなく、

家族の歌声を耳にして思わず「サウンド・オヴ・ミュージック」を口ずさむ…

で、お客様におもてなしするために歌っていた子どもたちがあっけにとられるものの、即座にその場に対応してハミングのコーラスをつける…
(日本だったらありえないこんなシーンも、音楽の本場ザルツブルグならありえちゃうのかな…なんつってもモーツァルトの生地だから…なんて複雑に感動したりする)
というシーンでした。
わはは。

>知らねー知らねー、全然知らねーー。(笑) そうなんですか!?

なんか知らないってことをよろこんでるでしょ?
「え? 何、その話?わたし知らな~い(…よかった、生まれてなくて)」みたいな(笑。

MASAさんの話のつながりでいえば、この『菩提樹』という映画がブロードウェイのミュージカル『サウンド・オヴ・ミュージック』になって大ヒットを記録し、おそらくペギー葉山はこのミュージカルを観て「ドレミの歌」の翻訳を思いついたのでしょうね。

>私もそういうお父さんが欲しかった!

なんか、同じ映画の話しながらコソ~リ世代の違い強調してるでしょ。
「違うのよ、パロちゃんとわたしは親子ぐらい世代が違うのよ!」みたいな(笑。

>母と兄が、トルストイのカラマーゾフの兄弟がどうのこうの・・・
>とかいってよく大ゲンカしたりしてました。

すげえ~。
めっちゃ、アカデミックやん!!
milkちゃん、ロシア文学を論じ合うハイブロウな家庭の美貌の令嬢だったのね!
by parlophone (2006-03-04 00:58) 

milk_tea

MASAさんレスどうもです。
so-netブログがあまりにつながらなくて、グレかけている milk_tea です。
ちょこちょこつまらないメンテしてないでもっと画期的な改善を
していただきたい!!凸(-_-メ)

>B♭でもドはドじゃろがい、なんじゃそりゃ?!バコーン!ガッチャーン!

しくしく・・・(泣きながら散らばった食器類を片付ける)
うっそ、ダメですか?私の知り合いで
「音で言ったら、♪ドーはドーナツの"ミー"だよなぁ」と言った人がいて
これはそれより面白いと思ったのですが。

>天地総子(この人ご存じなかっらた調べてみてね)みたいな感じの歌

ふつうにわかります、あまちふさこ。大丈夫・・・・

>「ドレミの歌のシングル盤が1964年に日本でも発売されていました。

サイト見ました!これはビックリです。メリー・マーティン知らないなぁ。
うん、きっとこのレコードでは「あまーいドロップのドォ(芝居がかった感じで)」
って歌ってたんでしょうね。聴いてみたい!
by milk_tea (2006-03-04 19:43) 

milk_tea

parloさんこんにちわ。so-netつながりませんね、とことん。

>ほんとうは30回ぐらいしか見てません(自爆
>(←オマエ100回もサバ読んどったんかいっ!)

大丈夫です。私もたぶん15回くらいしか見てません。 (#/__)/ ドテ

>即座にその場に対応してハミングのコーラスをつける…
>(日本だったらありえないこんなシーンも、音楽の本場ザルツブルグなら
>ありえちゃうのかな…

そうそう。「ビックリ」から立ち直り早いんですよね。
で、コーラスがミョーーに美しい!!
7人だけの声じゃないだろ?もう少し重ねてないか?というくらいに。
(ジャニーズじゃあるまいし、それはない?)

>なんか知らないってことをよろこんでるでしょ?

あ、いえいえ全くそうじゃなくて。私の好きなこの映画の前にそんなものが
あったなんてと単純に驚いたんですよね。みじんも知らなかった。という
驚き表現。私、精神年齢はかなり低いけど、文化年齢はたぶん47-8才
くらいなので(笑)、だいたいのことはわかるはずなんですが!

>なんか、同じ映画の話しながらコソ~リ世代の違い強調してるでしょ。

ぷっ・・今回 parloさん疑い深くないですか?(笑)
「こういうお父さんがほしかった」は単純に本音なんですよね~
お恥ずかしい話ですが、私の父は本当に何ひとつ子供に対して教育的な
ところのない、家庭を顧みない勝手な父でしたので、parloさんがお子さんに
してきたような「ほらこの曲聴いてごらん、どんなふうに聴こえるかい?」
みたいな空気、本気でうらやましいんです!

>milkちゃん、ロシア文学を論じ合うハイブロウな家庭の美貌の
>令嬢だったのね!

実はそうなんですよ。
ペチカに当たりながらウォッカ片手にピロシキやボルシチ食べながらね~。
(知ってるロシア語全部出してみましたが、意味不明)
実際はおそらく悲しいほどに、水呑み百姓の血筋だと思います・・。^^;
by milk_tea (2006-03-04 20:11) 

parlophone

Charで盛り上がっておりますね~^^
やっとのことでソネブロも少し軽くなってきましたね。
それでも他社のブログに比べればまだ重いけど…。

ところで…
>私もたぶん15回くらいしか見てません。

ち、ちみー、ウソはいかんよ、ウソは^^;

>ぷっ・・今回 parloさん疑い深くないですか?(笑)

そんなんじゃよ、歳を取るとついひがみっぽくなってのう…
って、ダレがやねん!!

>>B♭でもドはドじゃろがい、なんじゃそりゃ?!バコーン!ガッチャーン!

これは移動のドと固定のド、の問題ですね。
移動のドならB♭でもドはド、ですが固定のドならシ♭ですね。
だから泣きながら食器類片付けなくても、
「固定のドの話をしてんだよ!」といいながら、
茶碗の破片を星一徹のアタマに突き刺すこともできます^^

あれ?
サウンド・オヴ・ミュージックの話なのにどうして巨人の星の話?
by parlophone (2006-03-09 23:09) 

milk_tea

>Charで盛り上がっておりますね~^^

お茶(Char)1杯で、喫茶店に延々居座るお客がいましてっ。(笑)

>ち、ちみー、ウソはいかんよ、ウソは^^;

はい、口から出まかせで25年生きて来ました。(こんなところでもサバを)

>これは移動のドと固定のド、の問題ですね。
>移動のドならB♭でもドはド、ですが固定のドならシ♭ですね。

頭の ド~は・・・っていうところで、実際ドを押さえずにシの♭を押している
ということに単純に可笑しさを感じただけなんですけどね。
いいんです、ちゃぶ台ごっこ、結構楽しいんで・・・・。
最近は弱い男が多いから、たまにどなられたりすると、うっかり惚れちゃっ
たりしますよね。(しねーよ!)
新しい記事、殴り書きで入れましたのでそちらもヨロシクお願いします!
by milk_tea (2006-03-10 22:51) 

parlophone

こんばんは!
相変わらずスティーヴィねたにはコメントが入れられないパロです^^

さきほどDVDショップからメールが来まして、
新しい2枚組版『サウンド・オブ・ミュージック ファミリー・バージョン(初回限定生産) 』が出るそうです。

で、なにが「ファミリー・バージョン」かというと、今までのDVDの日本語吹き替えはしゃべりの部分だけで歌になると原語になってたのが、今回は歌も日本語吹き替え ( きゃ~ウレシ~イ!!…って何人の人が喜ぶんだろ?)
そのために全部新しく吹き替えたんだって。

そのキャスティングが

トラップ大佐──布施明
マリア──島田歌穂
リーゼル──華原朋美

ん~、どうなんだろ(笑。
これまでず~っとリーズルに恋してきたけど
(でもよく考えたら彼女は16歳なので、今やりっぱな犯罪です…涙)
華原朋美じゃあなあ…。

milkちゃん、どうですか、この声優陣?
by parlophone (2006-03-17 21:12) 

milk_tea

parloさん、農林問題でご多忙な中、コメントすみません。
(なんかこう書くと、国がらみのたいそうな問題みたいですけど、かなり
瑣末な問題ですので皆様お気になさらず・・・笑)
これ、知ってます!めざましテレビでやってました。ぶっ飛びましたよ。
ここにも書きたかったんですけど、自分でコメントに入れるのも恥ずかしいの
でやめてたんです。
普通どっちかというと、「しゃべりは日本語でも、歌の時だけはナマ歌で
聴きたい」みたいな思考をするものですよね???今回はその真逆をいく
わけで、完璧にナゾですね。
しかも、ロビンちゃん(島田歌穂)はまだいいが、華原の朋ちゃん!
小室に甘やかされて、ろくろくヴォイトレもせずトップチャートを駆け抜けた
朋ちゃんがリーズル~!?
うーん・・・・逆にある意味、欲しくなって来ましたね。ファミリーバージョン。
大量ストーンズ紙ジャケ購入ついでに、買っちゃってみてくれませんか?
ついでに農林娘。が1回でそのタイトルを聞き取り可能かもテストできて
一石二鳥ですよ。
by milk_tea (2006-03-18 00:12) 

MASA

ちょ〜っと待ったあー!!
華原朋ちゃんを悪くゆーなー(笑)。実はけっこう歌うまいと思いません?
聴いてて気持ちいいのが歌がウマイってことの要素のひとつとするならば、私、朋ちゃんの歌はそのとおりで、独特のヴィブラートとか気持ちよくて、なにげにウマイと思うんですけど〜。

ちなみに歌まで日本語吹き替えでっていうのは私はシラケちまってダメだなあ。
by MASA (2006-03-19 01:02) 

milk_tea

あ、こちらも私ちょっと勘違いだったことが今わかりました。
しゃべりも歌も全てが日本語なんですね、ファミリーバージョンは。
(そりゃそうだよな。普通・・・)
確かに朋ちゃんの声は音域が高くて気持ちいいですが(それでこそあんなに
売れたんですもんね)、「うまい」というには音程が不安定すぎると思うんです
よね。最初の頃は丁寧にレコーディングしていたこともあり、とても上手ですが
後半の3,4曲はかなりひどいことになってました。
精神的に荒れていたのかな・・・?曲自体もどんどん質が落ちましたしね。
でも、音楽の感動は上手さより「音色」といいますから、そういう意味では
朋ちゃんは「アリ」なんですね。まあ、そうじゃなきゃ選ばれないですよね。
by milk_tea (2006-03-19 01:29) 

Cecilia

「サウンド・オブ・ミュージック」に関して熱く語っていらっしゃって、しかもこのコメント欄が非常に盛り上がっていますね!
私もこの映画のファンの一人で、ミュージカルのスコアも持っています。(使うこともないのに・・・でもこれから使う予定です。)
私も「ドレミの歌」は英語のほうが好きです。日本語歌詞は幼稚な感じがしますし、面白くないので、歌いたくありません。
特に大好きなのはテーマ曲と、「一人ぼっちの羊飼い」ですね。

トラップ一家が実在だったというのは有名な話でご存知だと思いますが、大変な音楽一家だったようですね。(映画の音楽とは系統が違いますが。)

私の高校の時、リーダーでミュージカルと原作両方に触れました。
「全ての山に登れ」からもわかるようにすごく信仰深い一家で、「反戦」も一つのキーワードですが、「キリスト教」抜きには語れない話だと思います。

アニメでも「トラップ一家物語」があり、これもミュージカル化されていて実際観ましたが、こちらのほうが原作に近く、内容的にもかなり深いので「たかがアニメ」とはいえないものを感じます。
by Cecilia (2006-07-05 14:49) 

milk_tea

Cecilia様。こちらにもコメント返し忘れていたのを発見。

>私も「ドレミの歌」は英語のほうが好きです。日本語歌詞は幼稚な感じが
>しますし、面白くないので、歌いたくありません。

ホント、日本に持って来たらどうしてああも平板な歌になっちゃったんでしょうね。
あの曲は、ほぼ同じメロディ展開でスライドして昇って行くから、表現力豊かに
歌わないとベタッと平坦になってしまうっていうのもありますね。
なので、日本の小学校の教科書に載った時点で、もう望みナシって事になります。

>特に大好きなのはテーマ曲と、「一人ぼっちの羊飼い」ですね。

ヨロレヒ・ヨロレヒ・ヨッホッホ~ ですね。
私も、あれは可愛くて大好きです。(ただあの人形劇シーン自体は、無用に長くて
少々ダレる感じも。)

>「全ての山に登れ」からもわかるようにすごく信仰深い一家で、「反戦」も
>一つのキーワードですが、「キリスト教」抜きには語れない話だと思います。

確かに、おっしゃるとおり。テーマは、愛と信仰、そして反戦って感じですね。
原作を読むとか、「トラップ一家物語」を見るとかすると、この映画の奥行きがもっと
よくわかるのかもしれないですね。機会があったら見てみたいと思います。
それにしても、こういうピュアな人間愛を描いた大作映画ってもっとあってもいい
のにと思うのですが、昨今は本当に商業主義的な作品だらけでイヤですね。
年寄りみたいなこと言ってますが・・・。
by milk_tea (2006-07-12 12:43) 

Gintonic

“ハリウロッドの声”といわれたマーニ・ニクソン(「王様と私」のデボラ・カー、「ウエストサイド物語」のナタリー・ウッド、「マイフェアレディ」のオードリー・ヘップパーンの歌声はすべてマーニ・ニクソンの吹き替えです)がこの映画に役者として出演しています。
ナチの追手の車からエンジンを取り外してしまうシスターの役で…。
by Gintonic (2008-06-17 07:06) 

milk_tea

Gintonicさん、こんなところも読みに来てくださりどうもありがとうございます。
えっ、あの2人のシスターのうちのどちらが???知りませんでした。
もしや中盤で「すべての山に登れ」を窓際で歌っているシスター?
あれはものすごい老女でしたから違うか。
Gintonicさんなかなかその世界(どの世界?)のツウですね。色々教えて
下さい!!


by milk_tea (2008-06-17 22:15) 

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