SSブログ

松任谷由実 徹底検証 Ⅱ ~歌詞がなくてもスゴイ曲 TOP10~ [ユーミン]

       

ユーミンまつり もすっかり佳境に入ってまいりました。
(ずいぶん質素でダレたお祭りやな~・・・)

さて、松任谷由実の過去24枚のアルバム(デビュー ~ 90年 『Tears and Reasons』 まで)から下記のテーマで曲をセレクションするこの企画。


 

(アルバム・ラインナップについては前回記事を参照のこと)
今回は(2)の "歌詞なくとも、メロディとダイナミック・アレンジだけで心を持っていかれるTOP10" で攻めてみたい。ユーミンの作品群はどれも、歌詞に明白なストーリーがあり、印象的な単語や表現であふれ返っているために、インストものや洋楽を聴くように音楽部分だけを特化して聴く、ということがかなり難しい種の音楽である。どうしてもキャッチィな単語や言い回し、リアリティあふれる情景描写が情報として耳に入ってきてしまう。

それでも 「俺は歌詞は聞かない」 とあくまで言い切る輩も多いが、「♪どうしてどうして私達離れてしまったのだろ~!」 と声高に訴え上げているところで 「ここはルート音の展開がどうのこうの」とか、なおも歌詞については無視して語るようなヤツが居るとしたら、ある意味それは単なるあまのじゃくか、耳がどうかしているとしか思えない。

ここでもう何度も書いている事だが、ユーミンは曲そのものが素晴らしい事はもはや当たり前。
それはもうデフォルト値としてゆったり身をあずけ、その上で歌詞の世界に注目し、それぞれの脳内スクリーンに自分なりのストーリー映像を結んでみる・・・というのが最も楽しいユーミンソングとの付き合い方ではないかと私は思っている。

が、それなのに、中にはそんな私が "歌詞" の存在を忘れ切ってしまうような曲がユーミンソングの中にもたまに存在する。
メロディの美しさ、アレンジの素晴らしさなどが相まっての、曲そのもののあまりの完成度の高さにその上に乗せられたコトバなんかもうどうでもエエ!と、このアタクシに思わしめる曲が。(←何様)

ちなみにこれは何も、「歌詞が良くない」という意味ではない。
歌詞も当然いいに違いないが、歌詞に意識が行く前段階で、興奮値が100%に達してしまうということである。
まあ、言うなれば "ユーミンらしくもなく、私の左脳 (言語脳) を完全に停止させる曲" という感じだろうか。

それでは、張り切って行ってみましょ~!

■■歌詞なくとも、メロディとダイナミック・アレンジだけで心を持っていかれるTOP10■■
 
①Tropic of Capricorn (アルバム 『VOYAGER』)  音源はこちら 

まずこの英語のタイトルの意味、わかる人のほうが少ないかもしれない。
何をかくそう私もこの曲を初めて聴いた当時は意味がわからなかった。なので、すぐに英和辞典で調べてみると、それは「南回帰線」 のことであった。
その言葉自体はよく知っているが、その詳しい意味合いは実は今もビミョーにわからない。
しかしこの曲は、タイトルの意味が何だとか、歌詞がどんなだとかそういうチマチマした事情などどうでもいいくらいに、音の完成度の高い曲である。
何か、ユーミンワールドにありがちな "手近な感傷" を全く寄せ付けないスケールの大きさに満ちている。この曲が入っているというだけで、アルバム 『VOYAGER』 は名盤と呼ぶにふさわしい価値をキープしたのではないだろうか。
このアルバムは、当時の人気アイドル原田知世に提供した2曲とか、冒頭の「ガールフレンズ」のようなちょっとカワイめで軽めの曲も多くて、この Tropic....がなかったら、「フレッシュな珠玉作」どまりだった可能性も高い。

それにしてもこの曲はインパクトある。生音っぽいピアノがやたら走っているし、そしてやっぱりホーンセクションが派手に入っていると曲の豪華さが違ってくる。トランペットやサックスってつくづく偉大な楽器だよなー。いぶし銀のフォーク系ポップスが、キラキラ豪華なダイナミックサウンドに様変わりするからね。

蛇足だが、(触れずにおれない)特に耳に入ってこない歌詞部分ではあるのだが、実はこの曲、歌詞も芸術的。

    ぎらつく波の上を さすらう共犯者
    振り向いたあの人の輪郭が 溶けだして見えた
    ・・・・
    群れ飛ぶアルバトロス 藍色の逆光
    ひびわれた唇のつぶやきは声にならないの

共犯者、アルバトロス、藍色の逆光、ひびわれた唇。う~ん、そうそう出ませんぜ~。
やっぱり天才だ、ユーミン!


②Laundry-Gate の想い出 (アルバム『紅雀』)     音源はこちら

何かで読んだが、これはユーミンが少女時代によく出入りした立川米軍基地のことを歌った曲らしい。そこに実際ランドリーゲイトという門があったのか、私は全く知らないのだが、とにかくこれも素晴らしくスケールの大きさを感じさせる名曲中の名曲だと思う。
拍のウラを取っていく絶妙なメロディライン、サビ部分は音が飛び石を飛ぶようにダイナミックに上下しながらメロディアスに高まっていく感じが何ともゴージャス。

それにしても・・・・・・
歌詞と違って、音そのものの味わいをこうやって言葉で表現するのって結構つまらない作業かも。
かといって、ほとんど音楽知識の薄い私が、よりリアルなところを突っ込もうとして「ここのコードがadd9に移って行くのがたまらない!」「何小節目のどこそこの音が、コードの音を完全に外れているのがクール」とか、こまこま書いたところで、読んでる人の大半はわかるようなわかんないような、だし。

基本的に、音や匂いを詳細に言葉で描写するって難しいのだ。
大変な割に「ふーん、で、どんなの?聴かないと(嗅がないと)わかんない」って感じありますよね。
なので、「とにかく音源持ってる人は、イイ曲だから聴いてみてよ」の一言に尽きてしまうわけだ、結局。なので、このTOP10がどれだけ面白く読めるかはかなり疑問なのだが。

ま、話は戻るが、とにかく、美しい流れるようなメロと広がり感のある感動的なアレンジで、とっても茫洋とした気分になれるこの Laundry-Gate。
個人的にはあまり気に掛けていないのだが、ここでも、実は見逃せないのは歌詞である。

    "ジミヘン"のレコードも返せないまま
    手紙を書くがらでもないし

この辺りはやはり引っ掛かってしまいますね。
ここは奇しくも、ユーミンまつり 「予告編」 のコメントの最後のほうで parlophone さんがこれについて書いていますが

   16、7ぐらいの女の子がふたりで、ジミヘンや口紅、男の話やピッツァの
   作り方とかで意気投合して、でも片方はある日故郷へ帰ってしまって
   その見送りの朝に寝過ごして会えない…。
   米軍基地のあるらしい街の、少し生意気な高校生の女の子のようすが
   じつにヴィヴィッドに描かれていると思います。

まさにその通りで、これ以上私の言葉を加える必要ナシだが・・・。
ジミヘンのレコード、っていうのがこの曲での引っかかりキーワードかな。
クラスの一番目立つ女の子のグループなんかが、タイガースだのテンプターズのレコードを持ち寄って教室でピーチクパーチク黄色い声を出しているのを1人少し離れた席で黙ってやり過ごし放課後、自分に似た大人っぽくてオシャレで、群れないタイプのよその友達と待ち合わせては、密かにジミ・ヘンなんかのレコードを貸し借りしたり、
「実は私、3年の○○さんと少し付き合ってたんだけど3ヶ月で別れちゃった。彼すっごい束縛するのよ」 みたいな話を軽くタバコ吸ってみたりしながら薄暗くなるまでしていたのかも。
そして、そんな掛けがえのない友達とも、ある日いきなり別れがやってくる。これは前回の「ハルジョオン・ヒメジョオン」にも同様な描写が出てきたが、おそらくこの "急に断ち切れた友情に対する空虚な感情" は、ユーミンの心に今も残るリアルな傷跡なのであろう。

しかしこの曲が描く映像の中心に居るのは決してそのマセた女の子達ではなく、あくまで主役は荒涼として何もない米軍所有の土地なのである。この曲のアレンジはその辺の、個人の郷愁を交えつつも、漠としてもっと大きな感じをうまく表現しており、おかげで細かい事情にさほど気を取られずに曲全体のダイナミックなノリに身を任せることが出来るスゴイ曲である。

  (追記)
  その後、この記事を書いた直後に、ランドリーゲイトを口ずさみながらお風呂に
  入っていたら突然閃いた・・・・。この曲中の「あの子(友達)」っていうのは、
  アメリカ人なのだ、きっと。だから横田基地なのだ。アメリカ人だからPIZZAの
  作り方、教えてくれるんだ。
  「あの子が故郷へ飛んでいってから」っていうのは、田舎に引っ越した、とか
  じゃなく、お父さん(米軍兵)の任期が終わって本国に突然帰ったことを言って
  いるのではないか??
  20年もこの曲を聴いていて、今初めて気付きました・・・。
  (というか、今回のテーマだけに、この曲の歌詞について、かつて考えてみたこと
  などなく・・・)

③あの日にかえりたい (アルバム『ユーミン・ブランド』)  音源はこちら

この作品は有名すぎるほど有名な、ユーミンを一気にニューミュージックの寵児に押し上げた初期の大ヒット曲だが、とにかく、メロディとアレンジのドラマティックさが有無を言わせず全てに勝つ。
誰が聴いたって 「こりゃ~売れるワ」 とシャッポを脱ぐ(死語)仕上がり。
ここのサビは「♪青春の~後姿を~人は皆~忘れてしまう~」 なんていう、ある意味彼女の作品の中ではトップクラスにベタな歌詞だったりするが、そんなことはどうでもいい。
「泣きながら ちぎった写真を 手の平で つなげてみるの」 
泣きながらちぎったのか、泣きながらつなげたのか、どっちに掛かっているんだ!という疑問も全くどうでもいい。(だいたい、そんな疑問を投げる声も聞いた事ないが)

あのドラマティックなイントロに山本潤子の美声スキャット、この時点でもう胸がいっぱい。
この名曲にあてる説明は要らないでしょう。
私はユーミンの曲で、一般的に大ヒットした作品群はもう大抵飽きていて好きじゃないのだが、この曲だけは別。基本的に「マイナー志向」であることが、こんなところでも顔を出す。


④ホライズンを追いかけて (アルバム『ALARM a la mode』)  音源はこちら

⑤SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE(アルバム『NO SIDE』)音源はこちら

いきなり2曲セットで、「こいつ、面倒だからってハショり始めやがった」と思われそうだが、そういうわけではなく、この2曲は世界観が非常に似ているのだ。
このころ、ユーミンは定期的にアフリカや砂漠地帯に旅に出るようになっていた。
そして、おそらくユーミン自身が1日中ガタガタと大平原を走り、果てない地平線へ向かっていくジープに揺られ、その中で実際に曲のイメージを作り上げていった2曲と思われる。それだけに、両方とも理屈抜きにダイナミックで壮大な気分になれ何とも爽快な曲だ。

ここではもう、教室や駅のホームを舞台にした淡い恋心や心象風景の世界や、ハヤリの店に出入りしてシーズンスポーツに興じていた小洒落たトレンディ世界などは一瞬にして消し飛んでいて、もはや普通の人には到底経験できず、想像は出来てもリアルな共感は呼ぶことが出来ない、ごく特別な世界を余裕の境地で描いていると言える。

ハリウッド・スターなんかが、あらゆる贅沢をしつくした果てに最終的に空と大地にまた意識が戻って難民キャンプを訪ねたり捕鯨反対とか唱え出す感じにも似て、ユーミンがここに来て草原だの砂漠だの地平線だのを歌い出すのは、素朴さよりも逆に、「究極のゴージャス」を感じさせたりするわけだ。

という背景ありで、とにもかくにもこの2曲は素晴らしい。
歌詞もそれぞれに雄大そのもの。でももう、このゴージャスな曲の仕上がりの前に、歌詞の詳細は特に具体的には左脳に訴えてこない。漠然としたイメージ映像のように、想像上の異国の草原がドカーンと頭の中に広がるだけである。
 

⑥カンナ8号線 (アルバム『昨晩お会いしましょう』)  音源はこちら

『昨晩お会いしましょう』。名盤です。
そしてこの「カンナ8号線」も、まごうことなく名曲でしょう。
そういえば、この前行ってきた最新のユーミンのツアーでも 「カンナ8号線」 やりました。
当然ながらやたら盛り上がった。
ライブでは続いて「DESTINY」もやったのだが、思えばこの2曲はノリがとっても似ている。
どちらもライブにはドンピシャだし!
ただ、DESTINYのほうは曲よりも歌詞のほうが前にせり出ている感じがある。
昔のカレにバッタリ遭遇、そんな時に限って安いツッカケサンダルを履いていた間の悪いワタシ、みたいなのって誰でも思い当たるところがあるし、その部分以外にも情景描写が非常に印象的。
でも「カンナ8号線」の歌詞は、リアルな感情表現より少し引いて、情景をもっと映像的に冷静に切り取っているために、曲全体にしつこさがなくクールに聴き流せる。そして曲そのものの質の良さがグッと引き立つ。
 

⑦もう愛は始まらない (アルバム『DA・DI・DA』)  音源はこちら

アルバム 『DA・DI・DA』 は85年の作品。私も青春真っ盛りな頃だなぁ。
バイト先(VIVRE)で、先輩のひとみさん(当時24歳・・・とってもオシャレで可愛い人だった) が、仕事の合間にウォークマンでこのアルバムを聴いていて、「milkちゃん、本当にこれイイよね~。一緒に聴こ!」 とか言って、よく私の片耳にイヤホンをあてがってくれた。するとまもなく、1曲目『もう愛は始まらない』 の 「ジャジャッジャッ・・・ズッズジャッカ・ズッッチャ・・・」のカッコいいイントロが始まって、2人でニコニコしながら聴いていたものだ。
あの曲のクールで派手めなイントロは、私の大学時代の中盤からの、徐々に華やかになってきた若き日々を象徴するようで、今も本当に思い出深い。まさにバブル時代の到来を予感するような1曲だった。
私は結局、そうやって一緒にユーミンを聴いていたひとみさんとの友情を裏切るように、彼女がそこで恋焦がれていた青年(同じフロアでバイトしていた青学の4年生)と、付き合い始めた。
青春とは残酷なものである。(←青春のせい)
そんなこともあり、今改めてこの曲を思い出すと、何だかあまりに甘酸っぱくて妙に胸が痛くなる。


⑧埠頭を渡る風 (アルバム『流線型’80』)  音源はこちら

これも、間違いなく彼女の作品の中では象徴的な名曲に含まれるだろう。
ここまでの名作となるとワタシ的には例によって、"もう飽き飽き" ではあるのだが、楽曲全体の質の高さということでは、やはり文句のつけようがない。
 
歌詞世界は、いかにも切ない女の子の淡い恋心を、まさに埠頭を吹きぬける強めの風のようなスピード感ある情景に乗せて何とも絶妙なのであるが、それでいてアクの強さはなく、風と一緒に一気に駆け抜けていく感じ。でもどこかちょっぴり切ない。そこはマイナー調のなせるワザ。

    セメント積んだ倉庫のかげで
    ひざをかかえる あなたは急に幼い
    だから短いキスをあげるよ
    それは失くした写真にするみたいに

ふいに、少年ぽいところを見せられると女は弱いんだよね。
若いっていいよなぁ(笑)


⑨丘の上の光 (アルバム『悲しいほどお天気』)  音源はこちら

いぶし銀の名盤 『悲しいほどお天気』 のA面最後の曲。
ストリングスも豪華に取り入れてオーケストラタッチで後半に向かってどんどん盛り上がっていく。
「丘の上の光」っていうタイトルはえらく地味めで、歌詞もあたまから

    すみれ色のまま 夕暮れを止めて
    新しい自転車で 高原をすべる

なんて、まるで前回取り上げた 『晩夏』 のような、ワビサビ的な渋さが漂うのだが、それとは対照的に音作りは非常に壮大。しかし壮大でありながらゆったりと穏やかな優しさに満ちて、全体的には控えめな仕上がりになっているのが心憎いのだ。



⑩DANG DANG (アルバム『Pearl Pierce』)  音源はこちら

アルバム 『PEARL PIERCE』 がねぇ。これがまた感涙ものなんだ。(結局、全部じゃんか)
ユーミンソングがOLや女子大生の気持ちをリアルに代弁しはじめた走りとなる作品であるが、このころ私は高校生。今も記憶に鮮明なのだが、同じクラスのユキが、しばらく付き合っていた先輩のカレに突然手ひどくフラれてしばらくボロボロになっていて、授業中なんかもさめざめ泣いてほとんど使い物にならない状態がしばらく続いていた。
そんな彼女が「今唯一、心慰められるのがこの 『DANG DANG』 を聴いている時なの」 と、手書きのカセットケースを私に見せて赤い目をして言った。
この曲のタイトル 『DANG DANG』 は、「だんだんと」の意味と、ピストルで弾を撃ち込む「ダンダン」という擬音のダブルミーニング。
この「ダンダン」という音の連呼が胸の鼓動と連動していくような感じで、どんどん不思議なグルーブを作っていく。
確かに、あの時ユキがそうだったように、傷ついた心を優しく小気味良く癒してくれるような素晴らしい1曲だ。

                    

ということで、すでにウンザリするほどの長文ワールドになってしまい、今回もまた1テーマしか
取り上げられませんでした・・・・(泣)

さて、今回の "テーマ大賞" 作品はどれだろう。
大好きな ①Tropic of Capricorn かな~?とは思ったのだが・・・いやいや、やっぱり!!

 ②『Laundry-gateの想い出』 (アルバム 『紅雀』) ・・・とさせていただきます。

米軍基地の荒涼とした風景と、少女時代の淡い思い出。
何より、メロディーとアレンジのスケールが共にデカイ。『紅雀』 なんていう地味なアルバムの中で
燦然と輝くこの存在感。これは誰も反対しないのではないか。

は~、くたびれました。
ユーミンまつり、一体いつまで続くのぉ~?

・・・・でも実は楽しい。やっぱりユーミン好きだから。(笑)


nice!(1)  コメント(53)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 53

hamakaze_ataru

"テーマ大賞"は『Laundry-gateの想い出』ですか。 深いですねぇ〜。
遼さんの素晴らしい解説とともに、お風呂の中で「友達」がアメリカ人だって思うアナタは凄い人ですね。
他にも男目線でフェンスの向こうを歌った歌などあるけど、ユーミンの目線ってどっか他の女性SSW(もどき)とは違って、女性からの視点で描写された世界観を、女性は女性の心で感じられ、また男性は、そんな女性からの視点を男なりに理解しようと考えたりできる・・・そんなモノ作れる人はそう居ないでしょう。男性に圧倒的支持層がある「レイバンに袖切ったジージャン着てる元愛奴の人」や「最近妙にビルドアップされた石野真子の元亭主」がどんなに男性ファンを魅了しようと(まぁ、ファン層も限られるが・・・)その歌の内容を女性が女性の視点から彼らの心の叫び(笑)を感じて共感したりは・・・・そうないはず。

学生時代、昭島市に住んでいた友人で父親が横田基地に勤めているヤツがいて、そいつの誘いで7月4日の基地一般開放に行ったことがある。そこでそいつは数人のアメリカ人の友達と軽く会話をかわしていたりして、妙に格好よかったことと、そいつの家にも家族で遊びにきたりするんだって言ってたことに、東京にある異空間を強く感じた。やつも、幾度かの国籍の違う友人(ガールフレンド)との別れを経験していて、日本人同士には無い「切ないさよなら」をしている。そんな話をしながら基地の中で、ステーキやハンバーガーを食べ、日本語がまったく印刷されていないバドやコークを飲んで、アメリカを堪能したような錯覚で夕方ゲートを出たあと、たとえようのないセンチメンタルな気分になったのと同時に、基地の存在意義や、そんな基地と共存している福生市のことを、今までとはちょっと違った目線で考えて新宿のアパートまで帰った。
また、脱線した内容を長々書いてすみませんでした。

今回も長くてスクロール疲れたけど、愛情ある長文がいつも大好きです(長文中毒)
by hamakaze_ataru (2006-08-07 17:20) 

hamakaze_ataru

付けたしって訳でもないのですが、「ひこうき雲」 「MISSLIM」  「 COBALT HOUR」  までくらいはユーミンは圧倒的男性支持者が多かったような気がします。(周りではね。)昔むかし、ある雑誌の読者投稿にユーミン批判(愛のある)が出ていて、ちょうど「いちご白書をもう一度」を提供した頃のその読者の怒りは、69年のケンブリッジでの惨劇を、「2人だけのメモリー」にしてしまったことを嘆いていたようです。「いちご白書」・・・まったく知らない人には、美しくも悲しい恋愛映画ってイメージだったはずです。この投稿した彼は、ユーミンにはこうあってほしいという願いと、それがかなわないなら、ユーミン捨てて、ニール・ヤングを聞きながら70年代を呪うって書いてまいた。きっと学生運動家だったのでしょう。この時点で彼はユーミンとニール・ヤングをある種、天秤にかけています。そして段々変っていく(大衆に支持されていく)ユーミンをモノクロームからカラーに変ってしまったって表現しています。投稿タイトルは「そんなユーミンなら君にあげるよ」でした。彼の言う、この君は「大衆」であり、「松任谷正隆」でもあったのでしょう。きっと最期ユーミンに魅かれたファンの多くが、硬派のようで、反面とても女々しい(いい意味で)男たちだったような気がします。
by hamakaze_ataru (2006-08-07 22:26) 

ayumusic

苦手分野なので、read onlyでしたが、ご無沙汰です。
"歌詞なくとも、メロディとダイナミック・アレンジだけで..."のテーマながら、結局歌詞の素晴らしさに言及するmilkさんのテキストが最高ですね。
「あの日にかえりたい」なんか、もろミディアム・ボサノバですが、変にブラジルを意識することなく、♪青春のー♪なんて、もろ純和風世界観を持ち込むところが、逆に日本人離れしていて飛びぬけています。ヒットを約束されてしまうんでしょうね。
あまりわかってないで想像で言うのですが(間違ってたらごめんなさい)、
サウンド面で言うと、松原正樹(guitar)、林立夫(drums)や、当然ダンナさん(keyboard)も、何というか、演奏がプロフェッショナルすぎて、ひっかかりがないというか、音では核心に迫ってこなかった、という印象でした。
この前出版された、村上ポンタさんの本を読むと、そのへんのユーミン周辺の(ユーミンご自身も含む)ミュージシャンが、ポンタさん世代の、坂本龍一、山下達郎、吉田美奈子、大村憲司などとどう時代をバトンタッチしていたかがリアルに描かれていて面白かったです。
by ayumusic (2006-08-07 22:57) 

MASA

「あの日に帰りたい」の"シャッポを脱ぐ"で大笑い。"脱帽する"でいいじゃないかー(笑)。またやってくれましたね、milkさんの「死語の世界」シリーズ。あー腹いて〜。
ま、それはおいといて、milkさんが上げた10曲のうち、思い出せるのが半分くらいしかない〜(笑)。「悲しいほどお天気」「VOYAGER」「Alarm A la mode」「NO SIDE」って、買った当時聴いただけで、今でも日常的に聴いてるわけじゃないからなあ。これでは何もコメント出来ませんね(笑)。私のmacではOSが古いせいか、せっかく貼ってくれたリンクの試聴も出来ないし、残念。『Laundry-gateの想い出』ねえ、聴けば思い出すのになあ(笑)。
私は「あの日に帰りたい」と「埠頭を渡る風」の2曲はマイナーな曲調と予定調和的な展開が歌謡曲っぽくてそんなにいいとは思えないんですよねえ。先進的で日本人離れした、歌謡曲とは対極のセンスで曲を書いてきたユーミンがその歌謡曲に擦り寄ったような感じがして、あまり感心しない曲だと思っちゃう。milkさんはじめ、この2曲が好きな方ゴメンナサイね。ま、あくまで個人的な見解ということで(笑)。

私の場合は、信じられないコード進行や縦横無尽な転調がスゴイ「中央フリーウェイ」や、やはりこれもすさまじい転調の連続で、これでどう帰結するんだ?という心配になるくらいの展開の「きっと言える」の2曲がベストですね。この2曲がほんとにスゴイと思うのは、そういう複雑な展開でありながら、それを聴く側に微塵も感じさせず、それどころか意外にもあっさりと何気なく聴かせちゃうところ。まさに天才技ですよ。こんなの誰にでも書けるもんじゃない。ユーミンの恐ろしいまでの非凡なる才能を感じ取れる曲だと思いますね。私の大好きな女性SSWのローラ・ニーロもこういう展開の曲を得意とする人なんですが、milkさん、聴いたことがなかったら是非聴いてみて下さい^^。
by MASA (2006-08-08 00:01) 

milk_tea

大安さん、色んな視点からの楽しいコメント(しかも一番乗り)ありがとうござい
ます。
>遼さんの素晴らしい解説とともに、お風呂の中で「友達」がアメリカ人だって
>思うアナタは凄い人ですね。

髪を洗っている時に「あっ!!!」って。変なヤツですね(笑)

>女性からの視点で描写された世界観を、女性は女性の心で感じられ、
>また男性は、そんな女性からの視点を男なりに理解しようと考えたりできる・・

なるほど、それはそうかもしれないです。
やっぱりそれは、単純に浜○省○や○渕○などとは、音楽的な奥行きが全然違う
ってことじゃないですかね。(ファンの方、居たらスミマセーン)

>そんな話をしながら基地の中で、ステーキやハンバーガーを食べ・・・
>・・・今までとはちょっと違った目線で考えて新宿のアパートまで帰った。

そういう話、好きですねぇ。リアルですね。リアリティだからリアルなのは当然か。
そうやって色々な知らない世界を垣間見るのも必要なことなんですよね。

>69年のケンブリッジでの惨劇を、「2人だけのメモリー」にしてしまったことを
>嘆いていたようです。

あははは、そういう屁理屈つけてくるヤツ、いつの時代も居ますね~。

>「そんなユーミンなら君にあげるよ」でした。

とっても興味深いエピソードですけど、しかしよくそんな1投書、覚えてますね!
大安さんが書いたんじゃ(笑)
ということは、ユーミンが徐々に変わっていった感じは、あとになってから変遷史と
して冷静に語られただけではなく、その時々で、そんなふうに嘆かれたりもしてた
のですね。面白いですね~
by milk_tea (2006-08-08 00:44) 

milk_tea

ayumuさん、どうもでーす!苦手分野と言いつつ含蓄アリアリじゃないですか・・・

>結局歌詞の素晴らしさに言及するmilkさんのテキストが最高ですね。

いや、曲の目に見えないところを万人が理解する言語で表現しようとすると
やっぱり、そっち寄りにはなってきてしまうわけですが^^;、でも何であれ、歌詞は
そんなに重要ではないというところは訴えているつもりなんですが・・・。

>サウンド面で言うと、・・・演奏がプロフェッショナルすぎて、ひっかかりがない
>というか、音では核心に迫ってこなかった、という印象でした。

あ~なるほどっ。それは面白い意見ですね。
それは確かに言えるかも・・・・・・・・。
演奏が鉄壁すぎて引っかかりがない、っていう世界はユーミンに限らず、まま
あることですね。
マシンのように素晴らしすぎて、ぬくもりがないというか行間を読む味わいみたい
なのがないというかね。

>そのへんのユーミン周辺の(ユーミンご自身も含む)ミュージシャンが、
>ポンタさん世代の、坂本龍一、山下達郎、吉田美奈子、大村憲司などと
>どう時代をバトンタッチしていたかがリアルに描かれていて面白かったです。

それは面白そう・・・・ユーミンが変わってきたのには、それを取り囲むバック
ミュージシャンの関連も大きいと・・・。というか、それが全てか?
よく考えてみればそうですね。もうユーミンくらいになると、総合芸術ですからね。
プロデューサーや一緒にやるミュージシャン達との兼ね合いで、どうにでも操作
されていくものなんでしょうね。ちなみにその本って何ですか?読んでみたいな。
by milk_tea (2006-08-08 10:20) 

milk_tea

元カーリーのMASAさん毎度!

>milkさんの「死語の世界」シリーズ。あー腹いて〜。

最近はもう、死語の世界を 「あえて」使うことにしてます。普段の会話でも!
「古き良き日本語を残す会(略称:FYN・・・呼称フィン)」会長に就任予定です。
前に、会社の後輩の女の子に「あそこに行ったらガランドウだった(中カラッポという意味の)」と言ったら大真面目な顔で「ギャランドゥ?何がですか?」と聞き
返されました。嘆かわしいもいいところですよ!(笑)

>「悲しいほどお天気」「VOYAGER」「Alarm A la mode」「NO SIDE」って、
>買った当時聴いただけ

そうか~。やっぱりここは世代差ですね。
私達世代だと、その辺からスタートしていてのちに初期に遡っていったクチなので
どちらかというと、このへんの中期のほうがガッチリ聴き込んでいるんですよね。
そして私のブログ、そっち系の人はあまり居ない!荒井由実リアルタイム世代が
多いみたいですね。そこから入ってる人は、中期以降をそんなにリキ入れて聴か
ない感じですね。MASAさんみたいにちゃんと追っていても、我々のようにガチンコ
では聴いてなさそうな・・・。

>私は「あの日に帰りたい」と「埠頭を渡る風」の2曲はマイナーな曲調と
>予定調和的な展開が歌謡曲っぽくてそんなにいいとは思えないんですよねえ。

予定調和。まさにそうですね。
もう彼女の音楽が充分商業的になってからユーミン道に入門した私にとって
彼女の歌謡曲的・予定調和的な曲のまとめ方にさほど抵抗はないんですね。
どちらかというと、そっちが中心みたいな。
そしてそこからの応用編として、初期の、ジャズ的アプローチのいぶし銀サウンドが
ある。なので、MASAさんの言う「歌謡曲に擦り寄っていった感じ」みたいな流れを
"嘆かわしい推移"としては特に感じてないんですよね。(理屈ではそうである
ことがわかっていても)
なので、コアなものをどこに置いているか、によってユーミンソングの見方は
個人によって違ってくるでしょうね。
というか、私はその2曲も好きだけど「きっと言える」も同じくらい好きですね。
ユーミンに到っては、実はこっちは好きだがあっちは嫌いというのはそんなに
ないかな・・・。「きっと言える」は別のテーマの筆頭曲で挙げているので、重なっち
ゃうからここでは使えないんですよ(笑) 別のテーマの"テーマ大賞"なんです
「きっと言える」は!(あ、ネタバレ)

>そういう複雑な展開でありながら、それを聴く側に微塵も感じさせず、それ
>どころか意外にもあっさりと何気なく聴かせちゃうところ。

そうですね~。これってある意味、音楽がどうあるべきか、の究極のところじゃ
ないでしょうか。
「きっと言える」なんかは途方もなくデカイ曲ですよね。近いところをうわうわ漂う
ようなコード進行のこういったスゴイ曲は中期以降にも、ついに彼女は作れなかった
かもしれないです。
一方、「中央フリーウェイ」のほうは、スゴイのはもちろんよくわかるけど、さすがに
大衆化しすぎてチョイ飽きました(笑)
私にとって「スゴイ」のと「好き」なのとはこれまたちょっと別で、「スゴイ」に法則性は
ありそうだけど「好き」にはあんまりないような。
「あの日にかえりたい」はオシャレだった従姉のおねえちゃんなんかを髣髴とさせ
どうしても好きなんです。(何だかんだ言ってその程度・・・)

>ローラ・ニーロもこういう展開の曲を得意とする人なんですが、milkさん、
>聴いたことがなかったら是非聴いてみて下さい

完璧に初耳です。ロバート・デ・ニーロと同じ苗字だからイタリア系か?
MASAさんが薦めるのなら、一度聴いてみたいですね。
by milk_tea (2006-08-08 11:24) 

white berry

早速拝見!楽しいですね~!
どの曲も納得ですが、個人的にはやはり、ランドリーゲートは素晴らしい曲と思います。あと、砂漠地帯を行く?2曲の壮大さは私も大好きでした。
それにしても

>ハリウッド・スターなんかが、あらゆる贅沢をしつくした果てに最終的に空と大地にまた意識が戻って難民キャンプを訪ねたり捕鯨反対とか唱え出す感じにも似て

このあたりはウマイこと言うな~!と感心しました。
そうそう、同じ自然の風景を描いても「ふるさとは深いしじまに輝きだす~」の世界とは完全に別世界。ただただゴージャスなばっかりですよね。
それから、確かにユーミンの位置付けは世代間で差がありますね。
どなたかが仰っていましたが「ユーミンは道具」これをそのまま実践していた世代っていうのは明らかにあるんですよね。ちなみに私もぎりぎり(?)そこに入っているので、荒井由実より松任谷由実のほうにシンパシーは感じるところがあります。やはり音楽面でというよりも、情緒面でユーミンを活用しておりました。
by white berry (2006-08-08 15:53) 

milk_tea

white berryさん、また来て頂いて感謝です!

>どの曲も納得ですが、個人的にはやはり、ランドリーゲートは素晴らしい曲
>と思います。あと、砂漠地帯を行く?2曲の壮大さは私も大好きでした。

お~同意を得た!!ありがとうございます♪
この辺になると、「女の子ワールド」入って来るのかもしれませんね。
ユーミンの線引きはもしかして、世代じゃなくて男女差なのかも・・・・?

>「ユーミンは道具」これをそのまま実践していた世代っていうのは明らかに
>あるんですよね。

時代のムードに連動して、ユーミンがそんな役割を果たしていた感じの時が
5,6年・・・もっとかな・・・ありましたよね。私の4つくらい上から、3つくらい下まで
の世代かな?

>荒井由実より松任谷由実のほうにシンパシーは感じるところがあります。
>やはり音楽面でというよりも、情緒面でユーミンを活用しておりました。

私もやっぱり松任谷由実のほうですね。・・・でもまあ、そうとも言い切れないかな?
何にせよ、ユーミンは私の人生において非常に重要な時期(17歳からの10年
くらい)に、まだまだ空きスペースだらけの音楽脳にたくさんの洗練された音をくれ
同時に文化面・情操面・果ては恋愛面などの各方面を補ってもくれた、まことに
ありがたいお方でありました。
そこまで色々私の面倒をみてくれたアーティストはやっぱりユーミンだけです。
by milk_tea (2006-08-08 22:56) 

ayumusic

お薦めした本は↓
「自暴自伝」 村上“ポンタ”秀一 文春文庫 620円 、抱腹絶倒です。
by ayumusic (2006-08-08 23:30) 

milk_tea

ハイ。今、買いました~。(早!!)
単行本じゃなく文庫本を薦めて下さる感じ、いいですね。(常にジツを取る私向き)
本を単行本で買うこと、めったにないんです。重いし高いから・・・。
by milk_tea (2006-08-08 23:42) 

wanko

こんにちは!
ユーミン祭り、MTさんの選曲に頷いたり、唸ったりしながら楽しませてもらってます。
前回、今回と読ませて頂いて、いかに自分がミーハーかわかりました!
今まで上辺だけでユーミンを聴いていたと深く反省。(ホントか?)
改めて聴きなおしてみないと!と思っているところです。
(まだ、実行に移してないところをみると、あまり反省してないらしい。)

私にとって前回より、今回の方が、メロディがスラスラと浮かぶ曲が多いということは、やはり今回のテーマ「歌詞がなくてもスゴイ曲」ってことなんだ!と思います。

特に、この記事を読んだ後、「DANG DANG」のピアノのイントロが私の頭の中を
しばらく駆け巡ってました。私がピアノを弾けたなら、ぜひとも弾いてみたいです。
あと、この曲を聴くと「DANG! DANG!」の時に入る、テキッ!テキッ!っていう音をついつい探してしまいます。わかります?

今度、友達に誘われてユーミンのコンサートに行きます。
「A GIRL IN SUMMER」が中心だと思いますが、その他の曲も楽しみに行ってきます。哀しい感じを味わうことがないといいなぁ~と思いながら。

次回の10曲も楽しみに待ってまーす。
by wanko (2006-08-09 11:01) 

MOJO

こんにちは。
元縦ロールのMOJOです(笑)。

なんかこうサウンド面でのユーミンを語られると。。。あれ?オレ、意外にユーミン聴いてねーや。。。と思っちゃいました。いや、たしかにパールピアス以降というのは殆ど聴いてないんですけどね。

というよりも、ボクの中ではユーミンサウンド=ティンパンアレイで固まっちゃってるんだなぁというのを再認識しました。

やっぱりあの時代、ティンパンアレイのサウンドというのはスゴク都会的でお洒落に聴こえたと思うんですよ。しかも、それがユーミンの楽曲を得て輝いたという。(ティンパンパレイのアルバムよりやっぱりいいもんね。)松任谷正隆、細野晴臣、鈴木茂、林立夫というユニットは、単なるスタジオミュージシャンの集合体というよりも、それぞれがサウンドクリエーターというかプロデューサー的な資質をもった稀有の存在だったんだろうなというのを感じてしまう訳です。その後の各人の活躍を見ても思う結果論的な部分もあるとは思いますが。

そしてその中では、自分がギターを弾くのもあって、鈴木茂の存在というのは結構大きいんです。ボクにとってはユーミンと言えば、松原正樹ではなく鈴木茂というかね。あの日に帰りたいにしても、卒業写真にしても、あの雰囲気を出してるのは鈴木茂なんだろうなというか。

松任谷由美になってからというのは、だからやはり正隆さんの色一色になっちゃったんだろうなという気がします。良い悪いは別にして。アレンジャーとしては引き出しも増えてスゴイとは思うんですけど、あまりにプロっぽくなり過ぎたっつーか、万能になり過ぎたっつーかなんというか、ボク的には「味」が薄れちゃったというか、個性が弱くなった気がしちゃうんです。

だから、そーいう意味でも、やっぱり14番目の月以降というのはあまり親しみを覚えないのかもしれないですねぇ。

鈴木茂ってモノスゴイ可能性秘めてたと思うんですけど、その後の活躍ぶりはその頃の仲間の人たちと較べるとちょっと地味で残念ですね。はっぴいえんど時代も彼の書く曲はすごく好きでしたし、「氷雨月のスケッチ」とか「はないちもんめ」とか。解散後の最初のソロ「バンドワゴン」はリトルフィートの面々の参加を得てすごくファンキーなアルバムだし、関西のミュージシャンと結成したハックルバックもそれに劣らずファンキーで、これはきっとスゴイことになるという予感があったんですけどねぇ。歌謡曲の作詞家として大成した松本隆、YMOでメジャーになった細野、曲がりなりも A LONGVACATION がヒットした大瀧詠一と較べても、やっぱりp地味ですよねぇ。何がそこを分けちゃったのかなぁ。。。

話が本筋を外れっぱなしで失礼しました。
by MOJO (2006-08-09 11:10) 

あるべりっひ

milkさん、こんばんは!
milkさんのTOP10に『ほぼ納得』です。(自主性欠如ですから・・・!)

『Cobalt Hour』で『アフリカへ行きたい』と唄い、本当にアフリカへ行きスケールの大きな曲を作るあたり脱帽です。本物を知った後は、作品自体に説得力が一段と増しますネ。

どれもアレンジは、さすが手馴れたもので曲調に合っていると思います。その時期に世界で流行っているサウンドを旨く取り入れ、ちゃんと売れるように作ってありますし、今聞いても古さをまったく感じさせない凄さがあります。

一気に『Love Wars』まで聞き気が付いたのは、『B・Grundman』がマスタリングに関わりだした『No Side』以降のLPでは、どれもが美しい音を奏でてくれることです。
CDと比べ『もう愛は始まらない』のスケールが大変大きいことに驚きます。で・でも何気なく聞くとこの曲『セシルの休日』にアレンジの傾向が似てるような気がするのですが・・・。(やぱり、私の気のせい??)
以前、ユーミン全アルバム『B・Grundman』マスタリングでLPが限定発売された時、こんなことなら購入していればとも思った変なマニアです。

もし、milkさん機会があったらLPでユーミンを聞いてみてください。『No Side』以降本当に音が激変してます。びっくりしますヨ。

相変わらず選びきれず、『これがいいよ!』と言われ、『そう、そう』とうなずいてる『自主性の無い』自分でした。
by あるべりっひ (2006-08-09 21:10) 

milk_tea

wankoさんもお越しいただき感謝~

>前回、今回と読ませて頂いて、いかに自分がミーハーかわかりました!
>今まで上辺だけでユーミンを聴いていたと深く反省。(ホントか?)

そんなことはないでしょう!たくさん聴いてらっしゃるじゃないですか・・・。
それに今回はあえて、前回よりも少し「大衆向け」セレクションにしてみた事もあり
(カンナ8号線とか埠頭を渡る風なんかも、少し無理して?入れてみた)
wankoさんならばだいたいご存知なはず・・・。

>特に、この記事を読んだ後、「DANG DANG」のピアノのイントロが私の頭の
>中をしばらく駆け巡ってました。私がピアノを弾けたなら、ぜひとも弾いてみたい
>です。

何を西田敏行みたいなこと言っちゃって(笑)
弾きたいと思った時が弾き時ですよ!これから頑張ってみるというのは・・・。
(無茶いう)それにしてもDANG DANG ってイイ曲ですよね~。ダンダン♪という
音の連呼のたびに、ドキドキする何かが自分にも待ってそうな気分になりました。
まだ高校生でしたからね~。懐かしいな。

>この曲を聴くと「DANG! DANG!」の時に入る、テキッ!テキッ!っていう音を
>ついつい探してしまいます。わかります?

えっ、テキッ? (・_・;) わかりません。確認してみたいです!!
(CD持ってない~)

>今度、友達に誘われてユーミンのコンサートに行きます。

おぉ~!それはそれは!!
新譜からほとんどの曲をやりますので、予習は必須です。(釈迦に説法ですが)
もちろん、DISTINY他、お懐かしシリーズも色々あります。それと、珍しく客席に
降りてきますよ。(言ったらつまらない?)私はナント前から3番目の通路側に
座っていたのでユーミンの左二の腕をギゥゥ~と摑んでしまいました。
感動ポイントは、若いダンサーたちのキレのある踊りです。「プロっていうものは
こういうことを言うのだ」と衝撃を受け、「私ももっとプロ意識を持って仕事をしなけ
れば」なんて、妙なところで感銘を受けたりしました。
もはやユーミンそのものからは、そんなに感動ポイントが見出せなくなっている事は
動かしようのない事実です。ライブ全体は大変良く出来たショーですが・・・。
wankoさんの目で見てどう感じられたか、また教えて下さいね。
by milk_tea (2006-08-09 23:16) 

milk_tea

MOJOさん、いつもありがとうございます!
(元縦ロールだったんですか?ホットカーラー巻いて夜寝てた?私も一度やって
たけど、あのヘアスタイルキープするのはとっても大変ですよね)

>ボクの中ではユーミンサウンド=ティンパンアレイで固まっちゃってるんだなぁ
>というのを再認識しました。

うむうむ、ここのゲスト層はそういう方が圧倒的みたいですね~。
実は!私、恥ずかしながら今回ここで皆さんからコメントいただいて、初めて
「ティンパンアレイ」って言葉を聞きました。それが「グループ名」であることも
徐々にわかったくらいで。鉄アレイの一種?くらい知りませんでした(笑)

>松任谷正隆、細野晴臣、鈴木茂、林立夫というユニットは・・・・・・

ティンパンアレイの構成員はこの4人だったということですね。φ(.. )メモメモ

>ボクにとってはユーミンと言えば、松原正樹ではなく鈴木茂というかね。

なるほどねー。あー居た居た、松原正樹って。
今ライブではだいたい「ギター!中川雅也~~!!!」って言ってるから、少なく
ともライブでは中川雅也さんていうギタリストがメインのようです。
しかし、今のユーミンサウンドにおいては、誰がギターを弾いてるかってそんなに
重要じゃない感じしますね。これはMOJOさん説になぞらえての意見ですが。
アース(E,W&F)のトランペットみたいに、なんか鋼のように隙がなくカンペキだと
「すごっ!」と思うだけで特にキャラが立ってない感じで、「その人ならでは」
みたいなの、ないですからね。

でも可笑しくて、ユーミンのライブではそんな時「キャー!中川さーん!」とか言って
黄色い声を上げる女性も多く 「半分は彼のギターを聴きにくるようなもんだよ」
なんて物わかりな顔して言う男性なんかも結構居たりなどして
なんか、「ユーミンだけじゃなくバックバンドに興味を寄せる私(俺)って、音楽わかっ
てるでしょ」ふうの見栄にしか、どうも私には見えないんですよね。
ギターの真の味わいが聴きたいなら他のコンサート行ったら~?みたいな。

それこそ皆さんの言う初期の頃ならまだしも、少なくとも今のユーミンにおいて
ピンポイントでギターが「たまらん音を出している」とかっていう世界、もはや
存在しないような気がするんですけどね。
だったらまだ「キャー!ユーミンの衣装ステキッ!」って無邪気に騒いでいる人の
ほうが実はシンプルに今のユーミンに迫れているんじゃないかとか・・・。
(この私説、果たして理解されるでしょうか?)

>あまりにプロっぽくなり過ぎたっつーか、万能になり過ぎたっつーかなんと
>いうか、ボク的には「味」が薄れちゃったというか、個性が弱くなった気がしちゃう
>んです。

なので、ここでおっしゃる意味はよぉくわかります。完全に同感です。
真に音楽的な意味合いでいう「味わい」は薄れましたね、これはどうしても。
結局、荒井由実と松任谷由実はベツモノなんですよ。これに尽きる。
別のもくろみを持った、別のアーチストなので、しょうがないのです。
でもプロで万能で、商業的、戦略的に作った松任谷以降のアルバムも、いいんです
よぉ~!!もう、わかっててダマされたいわけ。
これはもう単に個人の趣味の世界ですね。

>鈴木茂ってモノスゴイ可能性秘めてたと思うんですけど・・・・

すずきしげる ってまた随分と地味な名前ですよね!(←これも初めて聞いた
もので・・・) 
他の人達と比べイマイチ浮かばれなかったのは、名前が地味すぎたんじゃ?(笑)
(すいません、カンペキにピント外れてますね。だって知らないんだも~ん)
by milk_tea (2006-08-10 12:12) 

hamakaze_ataru

脱線派、大安洋行です。
私も鉄アレイ・・じゃなくティンパン派です。
鈴木茂のプレイスタイルって、その時代ごとに(状況に応じた)変化してるのがおもしろいですよね。はっぴえんど時代ですら、「ゆでめん」から「HAPPY END」までにスタイル変っているし、
特にティンパンでのユーミンバック時代は、あくまでもバッキングのバランスの中で「抑えに抑えたテクニック」を披露してますからね。その反面、「バンドワゴン」などではモロにリトル・フィートを連想させるネチッこいフレーズ聞かせたり・・・
MOJOさんがおっしゃるように、活動自体は地味ですが、その影響力や存在感は天才ギタリストって言われたオーラありますね。
荒井由実時代のティンパンって、細野晴臣はJUNやDOMON派で、松任谷はVAN、鈴木茂、林立夫はアメリカンカジュアルって印象!
by hamakaze_ataru (2006-08-10 13:43) 

milk_tea

あるべりっひさん、どうもこんにちは!

>milkさんのTOP10に『ほぼ納得』です。(自主性欠如ですから・・・!)

恐怖政治じゃないですから(笑) 納得しなくても大丈夫ですよ~!

>『Cobalt Hour』で『アフリカへ行きたい』と唄い、本当にアフリカへ行きスケール
>の大きな曲を作るあたり脱帽です。本物を知った後は、作品自体に説得力が
>一段と増しますネ。

なるほど、本当ですね!!そうか、初期は「アフリカへ行きたい」って、まだ
"願望レベル" だったんですね~。
じゃあ、ぼちぼち「宇宙へ行きたい」なんていう歌、歌い出すかな?
(ユーミンの場合、マジで最終的には宇宙に行きかねない)

>その時期に世界で流行っているサウンドを旨く取り入れ、ちゃんと売れる
>ように作ってありますし、今聞いても古さをまったく感じさせない凄さがあります。

的を射たことをおっしゃる。まさにそういうことですね。

>『B・Grundman』がマスタリングに関わりだした『No Side』以降のLPでは、
>どれもが美しい音を奏でてくれることです。

おーっと、鈴木茂以上に聞き慣れない名前がまた・・・。
これは、「オーディオ的聴き方」をするあるべりっひさんならではの見解ですね。
そうなんだ~、そういうのって未知の世界。

>CDと比べ『もう愛は始まらない』のスケールが大変大きいことに驚きます。

えーっ、いいな、いいな。CDも持ってないくらいなので、これをLPで聴くなんて
そんな夢のようなこと。羨ましい!!

>で・でも何気なく聞くとこの曲『セシルの休日』にアレンジの傾向が似てるような
>気がするのですが・・・。

おー、「セシルの休日」も懐かし!そう言われてみれば・・・・・そう?(笑)
ピンとは来ないのですがAメロの辺の平坦な作り方など、確かに・・・・
でも、そういうのいいですよね、やっぱり核のところでは変わらないものがあると
したら。

>もし、milkさん機会があったらLPでユーミンを聞いてみてください。

そんな機会、絶対にねーでげす!(←どこの方言)

>相変わらず選びきれず、『これがいいよ!』と言われ、『そう、そう』とうなずいてる
>『自主性の無い』自分でした。

そんな素直な人も、1人くらい必要(笑)
まあ、それは冗談ですけど、他人の好みとか考え方と照らし合わせて、同意したり
「え~」とか思ったりしながら、自分独自の好みや見解が改めて絞れてくるという
作業も楽しいですよね。
また宜しくお願いしますね。
by milk_tea (2006-08-10 13:48) 

MOJO

あ、ちょっと誇張はいりました。縦ロールというより、ベル薔薇アタマですかね(笑)。いや昔ね。コーコーセイとかの頃の話ですから。。。

えーと、それはさておき、そーか、ティンパンアレイって一般にはそんなに有名じゃないのね、ってことに気付きました。(ていうか年齢の問題?)一世を風靡したって感じはあったと思うんですよ、ですからどなたかがコメントされてたその辺りの人々からポンタとかねもうちょっと新しい世代に移ってくってのを書いた本てのは興味ありますね。(MILKさん貸して!カキ氷おごったげるから。)

だけどMILKさんも認めてくださったように、14番目の月までと以降ではやっぱりサウンドが明らかに違うと思うんですね。つまるところ、「松任谷由美」という存在は文字通り、松任谷正隆と(旧姓)荒井由美がセットになったユニットみたいなもんじゃないかと思うんですね。

想像ですけど、松任谷さんは多分音楽的素養がしっかりある人で何でもできちゃうくらい懐が深いんだと思うんですよ。だから昔のいいものも、新しい音もアレンジに取り入れることができる。(やっぱり「君は天然色」とかね、良くも悪くもアレンジャーとしての大瀧詠一がフィルスペクターだか誰だか古いアメリカンミュージックの趣味丸出しで、個性的で、「そればっか」ってのとは違いますよね。もし横軸の左側に「趣味度」、右側に「プロ度」ってパラメータを設置したら、一番右に松任谷正隆、一番左に大瀧詠一、真ん中辺に山下達郎みたいなね。)そして「ユニットとしての松任谷由美」はプロのポピュラーミュージシャンとして「売れ線」を狙うことに徹した。。。そしてそれだけの技量と才能があった。それはそれでモノスゴイことですよね。尊敬しちゃいます。

でもなぁ。。。好きか嫌いかっていうことになると、ボク的には「趣味丸出し」的な人の方にいっちゃうかもしれない(笑)。

スズキシゲル名前地味説。。。なんだか説得力があるな(笑)。初期のユーミンは殆どこの人ですから大体「音」はお分かりだと思うんですけど、大安さんのおっしゃる通り、スタジオミュージシャンぽく一歩引いた中で主張があるみたいな「いいシゴト」してますよねぇ~。

この人のソロ結構お薦めですよ。まあBGMと思って聴いてみては如何?そういう意味ではバンドワゴン(これは熱い!ロウエル・ジョージばりのスライド)より「LAGOON」の方がいいかも。だけど、はっぴいえんどの「HAPPY END」聴いてみて下さいよ。鈴木茂の曲は少年ぽい声も手伝ってか透明感あっていいんだよなぁ。
by MOJO (2006-08-10 14:58) 

hamakaze_ataru

「氷雨月のスケッチ」確かにおすすめですね。「はないちもんめ」から「氷雨月のスケッチ」の頃の作風はやはりオリジナリティーって視点では大滝、松本的な色がしますけど、ギタープレイヤーとしては大きな変化へとさしかかっている時期ですよね。「氷雨月のスケッチ」の録音ってサンセットスタジオでしたっけ?LAでアレを録音するって凄い。「バンドワゴン」は「砂の女」から打ちのめされてしまいました。今までの日本人ミュージシャンのグルーブ感とは明らかに違いますからね。衝撃でしたよ・・・・髪を染めて帰国した鈴木茂は(笑)
勝手な想像ですけど、彼はユーミンのバックレコーディングメンバーだった頃にボーカルとギターの関係性、を模索したのではないでしょうか?「LAGOON」が聞きやすいのもそれが結論として鈴木茂が消化できたからではないかと・・・勝手に考えています。

あ〜・・・・ごめんなさいMOJOさん
milk姐さんがコメント返す前にアレコレ付け足してしまってホントすんません!
by hamakaze_ataru (2006-08-10 15:28) 

milk_tea

いえいえ、かわりに内容のあるコメント返してくれて助かります。
私からも、ひとつだけ。
うちの会社のWEB電話帳で、今「鈴木茂」を試しに調べてみたら、1人居ました。
この割合で行くと、日本に「鈴木茂」氏は1万人以上居るということになります。
(だから何なの~)
by milk_tea (2006-08-10 16:29) 

MOJO

MILKさん、横レスっていうか、場をお借りするようで恐縮です!(ていうか勝手にやってるじゃん!だから。。。ごめんてば。)
大安さん!ちょっとブログを拝見したらなんと!ローリングココナッツレビューの記事がぁあああ!(今度ゆっくり拝見しますね。)ボクもあれ行ったんですよ。関連記事ありますので、2005年11月の「原初的で暴力的な衝動」ってのをよろしければご覧下さい。(CHAR関連なんですけどね実は。)
MILKさん、HAPPY ENDはステ曲なしですぜ。鈴木茂君の「明日あたりはきっと春」というのも名曲(だと思いますョ)。
ああ、本題から逸れっぱなし。。。
MILKさん、ごめんよぉ!
by MOJO (2006-08-10 17:44) 

hamakaze_ataru

WEB電話帳の「鈴木茂」が「鈴木茂」だったら凄いのになぁ・・・・

>細野晴臣はJUNやDOMON派で
コレ食いついて下さいよ〜(笑)
by hamakaze_ataru (2006-08-10 18:22) 

MOJO

実はボクもJUN・DOMON派でして。。。当時は黒か白しか着ないみたいな。(←なんか嫌な奴ですね。)

そもそもハンドルネーム!細野さんのソロから取られてますよね、ねっ?

なんせあの人、お祖父さんがタイタニック号の生き残りっていうとんでもない人(?)ですからねぇ。

あ、MILKさん、ごめんなさい。もう殆どブログジャック状態?
by MOJO (2006-08-10 18:35) 

あるべりっひ

ちょっと『自主性』が台頭してきました。
私は、『ひこうき雲』が『Caramel Mama』(ティンパンアレー)を中心にしたシンプルサウンドで抜きに出ていると思います。
『Misslim』から『Olive』まで、ここまでが『Caramel Mama』(ティンパンアレー)に山下達郎等の華麗なゲストミュージシャンが参加した日本ポップスの最前線を行くサウンドを披露。個人的には、荒井も松任谷も『ユーミン』にあまり大きく影響していないような気がします。ちょうど『荒井』から『松任谷』へ変わる頃、『ALBUM』と言う両名明記のアルバムがありますが私には違和感がありません。
次が『時のないホテル』から『VOYAGER』まで、辣腕プロデューサーが腕によりをかけた大変多彩なサウンドを繰り広げるアルバム群です。本当に素晴らしい仕事をしていると思います。
『No Saide』から『ダイアモンドダストが消えぬまに』までが、洋楽などの影響を強く受けまたよりいっそうスケールが大きくなったサウンドを繰り広げています。
『Delight Slight Light KISS』以降は・・・、しっかり聞いていないので良くわかりませんが、ちょうど当時の『トレンディー』な風潮に乗った感じでしょうか。最近のアルバムは聞き流している感じです。
コンサートも以前はよく出かけていましたが、『シャングリラⅡ』以降遠ざかっています。

アルバム別、個人的分析でした。
by あるべりっひ (2006-08-10 22:40) 

parlophone

milkちゃん、こんにちは~。
ご無沙汰してます。

じつは「ホライズンを追いかけて」と「SALAAM MOUSSON SALAAM AFRIQUE」がどんな曲だったかまったく思い出せないので(笑)、それを聴いてからコメントしようと思ったのに、とうとうできませんでした。

それで「Laundry-Gate の想い出」に絞ってコメントさせていただきます(爆。
まず、コメント欄に書きなぐった駄文を引用されるというのは、なんとも恥ずかしいもんですね。
ブログ本文なら、あるていど推敲もしているので、まあマシなんですが、コメント欄は口から(指から?)出任せですからね~。

で、ぼくが歌詞でお気に入りの楽曲が、「歌詞なくとも、メロディとダイナミック・アレンジだけで心を持っていかれるTOP10」のテーマ大賞に選ばれるというのが、まず意外でした。
でも頭のなかで曲をずーっとなぞってみると、たしかにいいメロディとアレンジなのかもしれない。
聴きすぎて、メロディのよさなんかわかんなくなってるのかもしれませんね。

歌詞にジミヘンが出てくるのに、ギター・ソロはちょっとジャズっぽくて、ロックとジャズのクロスオーヴァー的な雰囲気なのも小憎らしい感じがします。

ところで歌詞のほうなんですが、「アメリカ人なのだ、きっと。だから横田基地なのだ」というmilkちゃん、スゴイ!!
ぼくもなんとなく沖縄辺りのハーフの子なのかなあ、ぐらいは思ってたんですが、横田基地ね、なるほど~~。

ところで「Laundry-Gate」ですが、最後に「なぜかさびれてしまったLaundry-Gate」ってあるから店の名前なのかと思ってたんですが、どうでしょう。

それともうひとつ、「男の扱い」ですからね。
二人の会話は「実は私、3年の○○さんと少し付き合ってたんだけど3ヶ月で別れちゃった。彼すっごい束縛するのよ」
というようなレベルではないと思います(笑。
「だからミチにさ、そんな程度のシチュエイションでカラダ許したらダメだよ、って言ったんだよ。都合のいい女って見られるだけだよって」
「そうそう。男なんてさ、こっちが逢いたいときにはやれバスケだ、サーフィンだってすっぽかす癖に、ちょっと連絡しないと「どうしたの、最近冷たいじゃん」なんて言ってくるんだからさ、ミチも半月ぐらい放ったらかしときゃいいのよ」
みたいな会話だったんじゃないかと…。

少し想像たくましくしすぎですか?(笑
by parlophone (2006-08-11 15:31) 

milk_tea

すっかり夏休みモードになってます、milk_teaです。
今さらですが、色々にレスです。

>えーと、それはさておき、そーか、ティンパンアレイって一般にはそんなに
>有名じゃないのね、ってことに気付きました。(ていうか年齢の問題?)

会社の同僚(女性)にも聞いてみましたが「知らない」とのことでした。
実ははっぴぃえんども知りません・・・(でもこっちは聞いた事は、ある)
敏いとうとハッピー&ブルーとは違う、くらいしかわからないな・・・・。

>ポンタとかねもうちょっと新しい世代に移ってくってのを書いた本てのは
>興味ありますね。(MILKさん貸して!カキ氷おごったげるから。)

わかりました、定価590円の本を、800円の宅急便着払いで送ります!?
MOJOさん宅は遠方みたいだから1000円か?
(昨日届いたので、これから読む予定です!)

>松任谷正隆と(旧姓)荒井由美がセットになったユニットみたいなもんじゃ
>ないかと思うんですね。

なるほどなるほど・・・そういう感じかも。
じゃあ、この先2人が離婚しても「松任谷由実」は変わらず、ですね(笑)

>もし横軸の左側に「趣味度」、右側に「プロ度」ってパラメータを設置したら
>一番右に松任谷正隆、一番左に大瀧詠一、真ん中辺に山下達郎みたいな

そういうのって、やっぱりあるんでしょうね。
前にミスチルの桜井君がそういう話をしてました。やりたい音楽と、やるべき音楽は
違うので、自分の中で常にそのせめぎあいだとか。

>そして「ユニットとしての松任谷由美」はプロのポピュラーミュージシャンと
>して「売れ線」を狙うことに徹した。。。そしてそれだけの技量と才能があった。

まあ、そうですね。でもまあ最近はどうあれ、彼女の音楽にはいつだって「売れ線」
だけでは語れない深いものがやっぱりありますよ。
やはり、「進化していった」という感じはあると思います。ずっと同じところに留まって
いない道を選んだといいましょうか・・・。
by milk_tea (2006-08-12 13:45) 

milk_tea

>WEB電話帳の「鈴木茂」が「鈴木茂」だったら凄いのになぁ・・・・

音楽会社もセットの会社なので、それも充分ありえます・・・。
こんどちょっと、当社の鈴木茂さんの内線に電話掛けて、聴いてみます(笑)
「あ、バレちゃいました?純粋に音楽だけじゃ喰っていけなくてねぇ」とか言うかも。

>>細野晴臣はJUNやDOMON派で
>コレ食いついて下さいよ〜(笑)

ごめん、鉄アレイとかハッピー&ブルーとか言ってる私なんだから、そういう
心憎い例えも理解しようがないですっ(笑)
by milk_tea (2006-08-12 13:51) 

milk_tea

あるべりっひさん、マメにありがとうございます。

>『Misslim』から『Olive』まで、ここまでが『Caramel Mama』(ティンパン
>アレー)に山下達郎等の華麗なゲストミュージシャンが参加した日本ポップス
>の最前線を行くサウンドを披露。

ふむふむ、納得

>次が『時のないホテル』から『VOYAGER』まで、辣腕プロデューサーが腕に
>よりをかけた大変多彩なサウンドを繰り広げるアルバム群です。

うーむ、なるほど・・・

>『No Side』から『ダイアモンドダストが消えぬまに』までが、洋楽などの
>影響を強く受けまたよりいっそうスケールが大きくなったサウンド

そうですね。メロディの紡ぎ方そのものは特に変わらないのかもしれませんが
主に松任谷正隆氏がそういう大きな視点で曲全体を作り上げていった感じは
しますね。

>『Delight Slight Light KISS』以降は・・・、しっかり聞いていないので良く
>わかりませんが、ちょうど当時の『トレンディー』な風潮に乗った感じでしょうか。

私も、全然ちゃんと聴いてません!92、3年くらいからかな~、急激に心の芯に
響いてこなくなりました。キャッチーではあるんですけど、奥深くに届いてこない
んですよね。「トレンディ」からも徐々にズレていきましたし・・・。
本当のファンだったら、そういう推移も愛を持って細かく追っていかないといけないん
でしょうけどね。あまり懐古趣味にもなりたくないんですけど。
by milk_tea (2006-08-12 14:27) 

milk_tea

parloさんキタ━(゚∀゚)━ッ!!いらっしゃいませ。

>コメント欄に書きなぐった駄文を引用されるというのは、なんとも恥ずかしい
>もんですね。

そうかもしれませんね。人の記事の文章を引用するようなことってよくあるけど
コメント欄から本文に移行する文って、普通そうそうない(笑)失礼しました。
でもparloさんは大丈夫ですっ!どこを切っても金太郎。文章練れてますから。

>ぼくが歌詞でお気に入りの楽曲が、「歌詞なくとも、メロディとダイナミック・
>アレンジだけで心を持っていかれるTOP10」のテーマ大賞に選ばれると
>いうのが、まず意外でした。

私は何故か、この曲は歌詞についてそんなに意識が行ったことがなかったんです。
楽曲そのもののムードが大好きなんですよね。
なので、ランキングを始める前に、この曲の歌詞についてparloさんが細かいコメント
を入れて下さったので、ある意味「ヤベッ、この曲って "歌詞" だったのか」
みたいな衝撃が・・(笑) でもまっ、人それぞれ色々な感じ方が、ね。

>歌詞にジミヘンが出てくるのに、ギター・ソロはちょっとジャズっぽくて、
>ロックとジャズのクロスオーヴァー的な雰囲気なのも小憎らしい感じがします。

確かに~。ジミヘンを持ち出しておきながら、曲そのものにはジミ・ヘン的要素が
ゼロなのがまた憎いわけだ。

>ところで「Laundry-Gate」ですが、最後に「なぜかさびれてしまったLaundry
>-Gate」ってあるから店の名前なのかと思ってたんですが、どうでしょう。

これについては、その後よ~~く考えてみました。

   ふた駅ゆられても まだ続いてる
   錆びた金網 線路に沿って
   昔あのむこうを あの子と二人
   風に吹かれて 歩いたものさ

まず、これっていうのはとにかく横田基地のことですからね。あの子と二人
歩いたのは横田基地の中か、近くか、ですよね。
じゃあランドリーゲートって何なのかと。
これね、実は・・・昨晩飲みの席で友人に「ベースにランドリーゲートっていうものが
あるとしたら、それって何?」って突然聞いてみたら、その人がサラリと
「それは洗濯屋が通る門のことだろう」と。 ハッ・・・・!!!
基地って、守衛がバーンと構えている大きな門がありますけど、たぶんその
近くか別の区画に、洗濯屋のトラックが通るような勝手口的な門があるんだと
思うのです。
(そう言われてみると横須賀の海軍基地にもそんなの、ありました)
洗濯屋用の門 → ランドリーゲート。おぉ~!確かに!
たぶん、その門からその彼女に導かれて勝手に基地内に入っていって、どこかで
2人でたまってしゃべくってたって感じじゃないかな。
それって合ってそうじゃありませんか?

>「だからミチにさ、そんな程度のシチュエイションでカラダ許したらダメだよ、
>って言ったんだよ。都合のいい女って見られるだけだよって」
>「そうそう。男なんてさ、こっちが逢いたいときにはやれバスケだ、サーフィン
>だってすっぽかす癖に、ちょっと連絡しないと「どうしたの、最近冷たいじゃん」
>なんて言ってくるんだからさ、ミチも半月ぐらい放ったらかしときゃいいのよ」

すごい。parloさん脚本家になったら・・・・(笑)
うん、そんな感じだと思いますよ。私が書いた「3年の○○先輩」とはもちろん
お祭りに一緒に行った程度の可愛らしい付き合いではないです。高校生に
あるまじきナンタラ異性交遊だったに違いありません(笑)しかもそれを自慢げに
ではなく、ごくごく淡々とこなしてるんですよね、このマセた女の子たちは!
またヨロシクお願いしまぁ~す!
by milk_tea (2006-08-12 15:13) 

メコスジ

やっぱり「埠頭を渡る風」こそ1番だと思います。大好き。
by メコスジ (2006-08-15 20:57) 

parlophone

>「ヤベッ、この曲って "歌詞" だったのか」みたいな衝撃が・・(笑)

そうか、milkちゃんはmilkちゃんで逆に感じたんですね(笑。

>「それは洗濯屋が通る門のことだろう」
>たぶん、その門からその彼女に導かれて勝手に基地内に入っていって

なるほどね~、それで「Laundry-Gateの想い出」かあ。
これは納得できる説ですね。

それにしても「手紙を書く柄でもないし」って、淋しいのに強がって連絡も取らないって、なんかわかるんですよね~。
それでついついジーンとやられてしまうんです。
『紅雀』はやっぱり名盤だわ~。

って、リアル・タイムで聴いてきたわりに「荒井由実」時代に思い入れのない遼でした(笑。
by parlophone (2006-08-16 22:03) 

milk_tea

大変ご無沙汰です。すっかりお盆モード・・・。旅行してました。城戸真亜子と
飛行機ですぐ近くに!う、美しい!!久々に美しいものを目の当たりにし、このまま
ではイカンと妙に焦燥感をかきたてられました。以上近況報告。
メコスジさん、「埠頭を渡る風」が1番ですか?これをユーミンのNo.1ソングにする
層って意外に多いみたいですよ。私のブログに来て下さる方々は、なぜか大半が
ソッチ系統はバツ!みたいなんですけど・・・(笑)
私自身は、埠頭・・・は別の意味で「まあまあ」ですね。(じゃあなんでランキングに
入れるんだ!それはちょっと大衆におもねっちゃったんですぅ・・・ところが、ここの
人々はそういう "大衆" とはちょっと毛色が違ったという皮肉な結末)
by milk_tea (2006-08-17 22:59) 

milk_tea

parloさんこんばんは!お休みも大変ですよね~

>なるほどね~、それで「Laundry-Gateの想い出」かあ。
>これは納得できる説ですね。

その後、もう少し細かい事情が判明したんです。
ユーミンは高校時代、基地在住のハーフのアメリカ人の女の子と仲良くしていて
基地内のPXで洋楽のレコードを色々手に入れたりしてたんですって。
でも、美大の受験が近くなってユーミンのほうから基地に足を踏み入れなくなった、
とのことです。きっと「ここで私もちょっとまともにやらないと」とか、彼女なりに
人生を色々考えたんでしょうね。でも、どんな経験をも自分の作品に昇華させていく
ことが出来る彼女はやっぱしスゴイですね。

>それにしても「手紙を書く柄でもないし」って、淋しいのに強がって連絡も
>取らないって、なんかわかるんですよね~。

その頃のユーミンは、基本 "ワルぶって" ますからね。
本当はきわめて真面目で心根の厚い人でしょうに。

>って、リアル・タイムで聴いてきたわりに「荒井由実」時代に思い入れの
>ない遼でした(笑。

その辺、さすがだと思います。
parloさんのスゴイのは、その歴史と実績(?)がありつつ、サラリとバブル時代の
ユーミンも同じように愛してしまえるところだと思いますよ。
「昔のユーミンは良かった」で話をまとめてしまうのはやっぱり安易だとも思うの
です。その時代ごとに彼女が投げかけた大事なものって、確実にありますからね。
by milk_tea (2006-08-17 23:44) 

hamakaze_ataru

Milkさん、こんにちは。
旅行行ってたんですか〜。最近お姿を見かけなかったのでどうしてるのかなぁ〜って思っておりました。MOJOさんと反省してたですよ(汗)勝手にに鈴木茂だのはっぴいえんどだの言って盛り上がってしまったから・・・でも、またMilkさん絡みトコから新しい繋がり(MOJOさん)出来て嬉しいです。結局ココを経由してなかったら、遼さん、MASAさん、refugeeさん、ayumuさん、幻燈さんなどともコメント書き込みすることも無かったかもしれないし、友人derosa84ちゃんとカミングアウトすることも無かったでしょう。偉大なブログだなぁ〜。

しかし、ワタシより上の世代の遼さんが「荒井由実」時代に固執してないって、大人の視点ンで音楽と関わっているようで素敵ですね。
確かに、「荒井由実」時代のティンパン絡みの頃に感じた繊細さと、洗練されたパッケージは、新しい日本の音楽スタイルの方向性のひとつとして重要だとは思います。でも、進化するからユーミンなんだって思うのも事実。「荒井由実」時代は洋楽(この表現もはずかしいですね。)との擦り合わせて聞いたりして、「はは〜ん、あれ風のアレンジだな〜」なんてこと考えたりしながら楽しめましたが、ユーミン自体が一つのジャンルになって行く過程では、すでにそんなこと考えることも出来ない塊になって、時代に巻かれたり、逆らったりしながら今日を生きてるユーミンって・・・・やっぱ凄い。
by hamakaze_ataru (2006-08-18 11:45) 

V.J.

相変わらず凄い賑わいっすね。
夏祭りの露天みてーだ。
どさくさに紛れて、なんかかっぱらってもわからないかも♪
てな具合です。

横田のベースですか。
僕も学生時代、ベースの中に友人がいて、何度か遊びに行った事があるんですが、体育館みたいなでかいホール?でダンスパーティー(笑)とかやってて、縞々のシャツ着たねーちゃんが、ローラースケート履いてオーダー取りに来たりする(古すぎ、なんせ20年近く前ですから)んすけど、完全に、門ひとつくぐると、そこは別世界だったりしました。

荒井女史は、まだ高度成長時代とはいえ、アメリカとは圧倒的に差のある日本で、ちょろちょろベースに出入りして、向こうの風つーのかなぁ。を吸っていたんでしょうね。

でもね、僕にとっての荒井女史は、リアルタイムを過ごしていないからイマイチピンと来ないんだけど、圧倒的に進んでいたんでしょうけど、なんか今になって見ると、音も詩も「プチブル」(これまた表現古すぎ)の匂いがするんですよねぇ~

所詮、八王子かどっかの呉服屋の娘でしょ?
本当の、筋金入りの金持ちつーかんぢがしない。
最先端の流行に飛びついて、それをまだ知らないほかの若者をちょっとだけ下に見る優越感。
そんな、小さい優越感が見え隠れしてしまうんすよねぇ~

まだ誰も知らないクラブ探して、そこのDJと顔になる事に命賭けるねーちゃんとか今いるかどーか知りませんが、僕がクラブ通いをしてた頃は確かに生息していました。

なんか、似た匂い。
でも、それこそが、大衆に一番受ける要素かいな。
なんてね。
手が届きそうな感じ。
でも手が届かないようなもどかしさ。

これだけ当時一流のミュージシャン使って、結構コクのある演奏してる。
世界を見据えていたはずのアルファ・ミュージック(ここは、レココレのいつだかの記事で斜め読みしただけなんで、嘘八百だと思う)にいたのに、別に世界に出る気も無く、圧倒的にドメな活動。それも、自分に憧れる対象のちょっと上に絶えず居座る。
そのくせ、詩も曲もとっても海の向こうを想起させるつくり。。。

やっぱ、「商売上手」ってとこに、この前の記事もこれも落ち着いてしまうのでした(笑)

こんなこと言ってますが、決して、ユーミン、キライぢゃないでげすよ。あたしも。
by V.J. (2006-08-18 17:18) 

milk_tea

大安さんこんばんは!自営だと「夏休み」感覚とかってそんなにないものですか?
私は20日まで休みなんですけど、もう休みにも飽きてしまって・・・
時間に追われつつ、与えられた小さな時間をやりくりして好きなことをチマチマ
したりするさりげない日常生活のほうが自分には向いてるみたいです。(小市民)

>MOJOさんと反省してたですよ(汗)勝手にに鈴木茂だのはっぴいえんど
>だの言って盛り上がってしまったから・・・

アハハ~。全然問題ないですよ。自分の家の中で、私の友達同士が「やーやー」
とか言って仲良くなっていく過程を見守るのも楽しいものです・・・。
ヘタすると、「くぉらー!家主を忘れるな!」みたいなこともありますけどね(笑)

>偉大なブログだなぁ〜。

そう言われてみると、ホント偉大なブログですね~(自画自賛)
あっさりしてるのに、変なコクがあってまた食べたくなる醤油ラーメン・・・みたいな
ブログを目指したいものです。

>しかし、ワタシより上の世代の遼さんが「荒井由実」時代に固執してないって
>大人の視点で音楽と関わっているようで素敵ですね。

そうそう。「やられた!」って感じしますよね。さすがparlo師匠は懐が深いです。

>「荒井由実」時代は洋楽(この表現もはずかしいですね。)との擦り合わせて
>聞いたりして、「はは〜ん、あれ風のアレンジだな〜」なんてこと考えたり
>しながら楽しめましたが、

あ~確かに、洋楽と擦り合わせて聴くっていう感じ、あったでしょうね。

>すでにそんなこと考えることも出来ない塊になって、時代に巻かれたり、
>逆らったりしながら今日を生きてるユーミンって・・・・やっぱ凄い。

大安さんたら、名文ではないですかっ。そんな感じですよね、まさに~
それにね、へんな話、予告編から始まってもう3回ユーミンについて私はここで
長々書いてコメント欄でもハンパなく色々書いているわけですけど、まだ全然
彼女の音楽について考えたり語ったりすることに飽きてないっていうのがスゴイと
思うんですよね。
それだけの引き出しがある極めて偉大なミュージシャンだと改めて思います。
by milk_tea (2006-08-18 23:33) 

milk_tea

V.J.クン、どうもどうも!来てもらうとやっぱり嬉しいですよ~

>どさくさに紛れて、なんかかっぱらってもわからないかも♪

甘い。一言一句見逃さず熟読してるから。「おーっとお客さん、今何持ってった?
おらおら、出しな」って、ありんこ一匹逃しません。

>僕も学生時代、ベースの中に友人がいて、何度か遊びに行った事があるん
>ですが

私もそんな感じで2度ほど行ったことあるんです!完全に別世界なんですよね。
日本国内に確実にアメリ合衆国が存在するのが、なんとも奇妙・・・。
でも飛行機に乗らずしてアメリカへ行けるってことで、かなりお得体験でもある。
また行ってみたいけど、もうコネがない・・・。

>でもね、僕にとっての荒井女史は、リアルタイムを過ごしていないから
>イマイチピンと来ないんだけど、

ぶっちゃけ、これ、私もなんですよね。
「たぶんそんな感じだったんだろうな」という予測でしかない。

>音も詩も「プチブル」(これまた表現古すぎ)の匂いがするんですよねぇ~
>所詮、八王子かどっかの呉服屋の娘でしょ?
>本当の、筋金入りの金持ちつーかんぢがしない。

ですねえ。この辺もどうなんだろうなあ。実際よくわからないんです。
ただまあ、東京の西のはずれだとしても、呉服屋の娘だとしても、あれだけの
音楽の才能とセンスを携えて流行のスポットに出入りしていたとしたら、それは
やっぱり相当カッコイイ感じはしますよね。
何が真の "ブルジョア" なのかっていうのも突き詰めるとよくわからないし・・・。

>なんか、似た匂い。
>でも、それこそが、大衆に一番受ける要素かいな。

一般大衆が「こんな世界がきっと最先端なんだろうな・・・」って想像する理想の
世界のキーワードを、金属のルアーみたいに釣糸の先につけて、ひょいと水面に
投げればキラキラ・・パクッてな具合で、どんどん魚が釣れる感じだったのかも
しれないですね。でも他の誰が当時そんな術を持てただろうって話ですよね。

>別に世界に出る気も無く、圧倒的にドメな活動。

そう。おっそろしく国内限定なんですよね。あれだけ打ち上げ花火ドッカンドッカン
なのに、島国日本を出て行く気配はゼロ。この落差が可笑しい。
まあ、自分の特性というものをさすがに正しく認識しているという事なんでしょうね。
そのあたりの見極めも、ある意味さすがだと思います。
(ディック・リーなんかとアジア内ではちょこちょこ何かやってましたけど、あれは
"世界" とは到底呼べない感じではあるものの、あれすらもちょっと無謀だった
気もしています)

>こんなこと言ってますが、決して、ユーミン、キライぢゃないでげすよ。あたしも。

そうだろうなと思いますよ(笑)
愛ある毒づきって感じしてます。同じ路線で、もしかしたら私もそんなに嫌われては
いないかもな、という感じも少ししてます(笑)
by milk_tea (2006-08-19 00:29) 

V.J.

当然、ユーミンなんかよりも姐ェのほーが好きですよ♪
by V.J. (2006-08-19 11:43) 

milk_tea

同情なんて要らないわ!(←完全に意味不明)
リアクション恐縮です。
さぁてそろそろ次の記事入れないと・・・!しかし暑いですね。
by milk_tea (2006-08-19 14:33) 

hamakaze_ataru

早く!!みにつまされたい。(こんな短文メッセージでみいいすか?)
by hamakaze_ataru (2006-08-19 14:49) 

milk_tea

たまには、普通のブログみたいでいいですね、短文コメントの応酬。
 ~nice!ありがとうございます~  あ、誰もくれてねーや!(笑)
by milk_tea (2006-08-19 14:58) 

P's

次行ってみよう!
by P's (2006-08-19 15:53) 

milk_tea

いかりや長介さんまで登場してしまいました。早く書きます!
by milk_tea (2006-08-19 15:56) 

MASA

歯磨けよ!
by MASA (2006-08-20 13:17) 

parlophone

>その後、もう少し細かい事情が判明したんです。
>ユーミンは高校時代……でも、美大の受験が近くなって
>ユーミンのほうから基地に足を踏み入れなくなった

なるほどね~。
そうだったのか。
まあ、しっかり自分の人生を考えたんだなあ…。

>parloさんのスゴイのは、その歴史と実績(?)がありつつ、
>サラリとバブル時代のユーミンも同じように愛してしまえるところ

それから大安さんからも、
>ワタシより上の世代の遼さんが「荒井由実」時代に固執してないって、>大人の視点で音楽と関わっているようで素敵ですね

なんて褒めていただいたりしましたが…

いや~、なんつーかですね、
たしかにはっぴいえんど~ティンパン(キャラメルママ)からユーミンに入っていったんですけど、彼女の音楽性はその辺りとは微妙にずれてたと思うんですね。

松任谷正隆もティンパンなんだけど、音楽性でいうとやっぱり細野晴臣や鈴木茂の方が支配的ですからね。
そうするとウエスト・コーストから南部のほうへ行って、ジャマイカ、そのあとはテクノのほうにシフトしていく(つまりリズム重視ですよね)。
だから『コバルト・アワー』ぐらいまではぴったり嵌ってたと思うんだけど、そのあとだんだんズレが大きくなっていって、たとえば『OLIVE』でセルフ・カヴァーされた「冷たい雨」なんか聴くと、ぼくはハイファイのアレンジ(村井邦夫?)のほうが絶対にいいと思っちゃう。
(もちろんこれは好き嫌いの問題なので、ほかの人に押し付ける気はないけど…。)

松任谷正隆はそのあたりのズレをじつにうまく吸収しながらアレンジしていったと思うんですね。

あともうひとつ、ユーミンをずうっと聴きつづけた大きな理由はやはり歌詞ですね。
なんかちょっとした部分にものすごくリアリティがあるんですよ。

たとえばクルマだったら「COBALT HOUR」に出てくる「ベレG」とか「よそ行き顔で」に出てくる「白いセリカ」とか…。
なんでほかのクルマじゃなくて「ベレG」なのかって、同時代の人じゃなきゃなかなかわからないと思うし、ぼくはむかし白いケンメリ(わかります?ケンとメリーのスカイライン…笑)に乗ってたんだけど、セリカはやっぱりライヴァルというか、「セリカか~、なるほどね」って、もう一発で納得しちゃうとこがある(笑。

「心のまま」に出てくる
「私が好きなのは嵐の後光る水平線
 時化た海もやがて月を映す銀の鏡になる」
なんて部分も、実際に体験してるんだろうなあというようなリアリティを感じるんですね。
(ほんとに時化の海を体験したかどうかわからないけど、そう思わせる作家としての力量があるんですよね)

だから若い女性の嗜好とか流行とかをリサーチして云々…ってなったあたりから聴かなくなっちゃいましたね~。

すみません、相変わらずの長文コメでした…。
by parlophone (2006-08-20 16:57) 

milk_tea

ババンバ・バン・バン・バン、また来週~!!!
(あ~そんなこと言ってる間に記事UPできぬまま月曜に・・・・)
by milk_tea (2006-08-21 00:06) 

milk_tea

あ、またparloさんから含蓄あるコメントがっ。
(そんなこんなでまたも記事UPが遅くなる。もう9割がた書けてるのに)

>そうするとウエスト・コーストから南部のほうへ行って、ジャマイカ、そのあと
>はテクノのほうにシフトしていく(つまりリズム重視ですよね)。
>だから『コバルト・アワー』ぐらいまではぴったり嵌ってたと思うんだけど、
>そのあとだんだんズレが大きくなっていって

うおっ、すごい見解だ。
それってホント、あるかもしれない。

>松任谷正隆はそのあたりのズレをじつにうまく吸収しながらアレンジして
>いったと思うんですね。

その主張、乗った!!(笑)
私もまさにそう思います。

>あともうひとつ、ユーミンをずうっと聴きつづけた大きな理由はやはり歌詞
>ですね。なんかちょっとした部分にものすごくリアリティがあるんですよ。

今さらですが、そ~ぉなんですよ、川崎さん。(←古い)
歌詞を抜きにユーミンを語るのはあまりに片手落ち。これは動かしがたい事実と
思います。

>ぼくはむかし白いケンメリ(わかります?ケンとメリーのスカイライン…笑)

それを言われて、そのCMソングがすぐに頭に流れてきた自分がとっても
悲しかった・・・・。(私ってやっぱし昭和の遺物なのかも)
マイカーを持つことがとってもオシャレで特別な感じのする時代の話ですよね。
そのちょっとあとに、赤ファミ青ファミとかが出てくるのかな。
「いつかはクラウン」なんてキャッチコピーもインパクトありましたよねー。
「そうなのか!クラウンが富と名声のゴールか!」って子供心に妙に納得させ
られましたもんね。(話それすぎ)

>「セリカか~、なるほどね」って、もう一発で納得しちゃうとこがある(笑。

そこで、少しだけヒネりを入れて「白いセリカ」って言うのがオツですよね~。
そう考えると今の時代は風情がないなぁ。
「♪ドアのへこんだ白いDEMIOが~」とかじゃ何だかワビもサビもありゃしない。

>だから若い女性の嗜好とか流行とかをリサーチして云々…ってなったあたり
>から聴かなくなっちゃいましたね~。

そうですね。それがあまりにミエミエになると、なんか「だまされてたまるか」
って気分になっちゃうものです。
90年あたりから私も急にユーミンソングに対してそんなふうに身構え始めました。
by milk_tea (2006-08-21 00:21) 

とっち

初めまして。
ネットの海を揺蕩ってこちらに辿り着きました。

③あの日にかえりたい
「ユーミンを一気にニューミュージックの寵児に押し上げた初期
の大ヒット曲」

私もそう思ってましたが……
これがドラマの主題歌であり、内容が合わないから歌詞を書き換えたとは知りませんでした。
オリジナルの歌詞だったらどうなったのか……
気になりますね。

ユーミンにも売れない時代があったんだ【特別対談「荒井由実」を語ろう】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/47314?page=4

私の好きな曲は「気ままな朝帰り」です。
女性の二面性が良く顕れてるように感じます。
by とっち (2018-05-30 20:23) 

milk_tea

とっちさん、初めまして。
昔書いた渾身のユーミンシリーズにコメントを戴きありがとうございます。
「あの日にかえりたい」がドラマの主題歌だったことは知っていて、それとハイファイセットの「スカイレストラン」の歌詞が最初は「あの日に帰りたい」のメロディに乗っていた、というのはこの記事を書いたよりあとで知りました。
笑っちゃうくらい、スカイレストランの歌詞が一言一句たがわず、そのままきれいに「あの日に帰りたい」のメロに合うんですよね。
しかし、明らかにこの歌詞はつまらない。ただ無駄に湿っていてひねりもなけりゃ味わいもない。そりゃあボツにもなります。
しかしながらヒットしたほうの歌詞のサビの「青春のぉ~~」あたりも本来の荒井由実らしくはないですね。青春まっさかりにいる人間は「青春」って言葉は絶対使わない。これを語っちゃった時点で、もう青さは逆に感じられないというのかな。非常につまらなくなってしまう気はします。でもテレビ局に命じられて替えた歌詞だというならば、なるほどなという感じです。

「気ままな朝帰り」私も好きですよぉ!!!あのゆったりしたテンポが懐深くて優しくて良い。それでいて歌詞はちょっとヒネリがありますしね。大好きです。

TOP10とかいって曲を絞っているけど、実際はユーミンの曲全体のうち「2割ぐらい抜かして、8割は大好き」といった感じでしょうか。結局好きな曲ばっかりです。
とにかくユーミンは私の青春です。
あ、青春って言っちまった(笑)

また何か気づいたらコメントお待ちしています!!
by milk_tea (2018-06-01 01:51) 

とっち

おお、レスが付いてる! ありがとうございます。
「スカイレストラン」
あ、つべで拝見しましたねコレ
そういえば、そこのコメにも「あの日に帰りたい」のメロと合うとか書いてあったような……
ちょっとだけ調べてみました。
https://numabe.exblog.jp/11378469/
こちらには、なんと正に幻のスカイレストランの収録現場を見た方のブログ、更にプロデューサーからのコメントまで!!!

今更ながら、ネット社会というのは凄いものだなあと感じております。

私もユーミンはボイジャー止まりなんですよね。
どうも日本の元気が無くなったのが、空気を読むユーミンにも影響してしまったのかも? なんて思ってます。

こちらはまだまだ記事が沢山あるので、あちこち散策させて頂きますね!
by とっち (2018-06-02 09:34) 

通りすがりの地元民です

ランドリーゲートは横田基地ではなく、1977年に返還された旧立川基地にあったゲートです。今の住所で言うと「昭島市もくせいの杜」となり、今は「国際法務センター」という施設になっています。立川基地内にあった洗濯工場に出入りする業者のための門であったことからこの通称が用いられました。
Google mapで検索しても表示されますよ。
by 通りすがりの地元民です (2019-02-17 18:16) 

milk_tea

通りすがりの地元民さん、はじめまして。
こちらもせっかくコメント戴きましたのに、1か月近くも放置になっていまして申し訳ございません。1か月以上放置すると広告が入るようになり、今必死で取り除きました。(久々に入った家のクモの巣を払う感じ)

>ランドリーゲートは横田基地ではなく、1977年に返還された旧立川基地にあったゲートです。

はっ。私は横田基地と書いていたのですね。
(13年前に書いた記事でした。忘却の彼方)
そうか、立川基地だったんですね。ユーミンの地元・八王子からすると横田基地はそれなりに近いのでそう思ったのでしょうが、立川のほうが距離も近いですもんね。で、やっぱり洗濯業者が通る門だったんですね。
(これについては、そうだろうなとは思ってた。)
今さら書き直してもナンですのでそのままにしておきます。事実は立川基地のことだった事は、胸に刻みました!

それにしても、こうやって久しぶりに読み返してみても、ユーミンは涙ほとばしる名曲ばかり。またユーミンのことを文章にしたいな。
図らずもユーミン記事を読み返すキッカケをいただき、ありがとうございました。
by milk_tea (2019-03-13 17:08) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0