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【前編】 ポール・ウィリアムス ~カーペンターズにまつわるエトセトラ~ [洋楽]

             

先日、久しぶりに自室のCD棚の整理をしていたら「あら?私こんなの持ってたんだ・・・」 という
ような、ろくろく聴いた覚えのないCDというものが次から次へと発掘された。
見ると、そういうもののほとんどが、なんちゃらスーパーベスト!とか、ジャズ女性ヴォーカル
ラブソング集とかいう種の作品ばかり。

不思議なもので、どんなに好きなアーチストでもベスト盤とかコンピレーションものっていうのは
だいたいすぐに聴かなくなる。買っただけで1度も聴かないなんてこともよくある。
やはり1枚のアルバムに、ある一定のコンセプトやストーリー、そして制作時のアーティストの
心模様や時代の空気などが匂い立っていてこそ、ひとつの作品として意味があるわけであって。
なので私も、そのテのものはなるべく買わないようにしてるけど、それでもフイと魔が差して
しょーもないアルバムをうっかり買ってしまったりするものだ。

その中のひとつに 『Your Song』 という4枚組の洋楽ベスト盤があった。

               

これは確か2,3年前くらいに、どこかの民放局で、夜中近くにげんなりするほどに何度も流されて
いた、○友商事系の通販CMに誘われてついフラッと申し込んでしまったものだ。
そういえば最近はあのシリーズ、今は放映されてない気がするが、それはもう深夜の疲弊した
脳内に暴力的なまでに何度も叩き込まれるアメリカ製商品のクド~いテレショップCMである。

主な取り扱い商品としては、覚えているものでは 「ロデオボーイ」(電動で動く、簡易ホース
ライディングマシンみたいなもので、なんだろ、あれに乗ってバランス取ってるとウエストでも細くなる
のかな) とか
          
「マッスルトレーナー」(両方で重さ数キロある、ヘヴィなスニーカーシューズ。これでウォーキングを
するとカロリー消費倍増、筋肉にキク~ッて感じの)とか、得体の知れない商品を、白人の男女が
芝居がかったやりとりで紹介していく。そして、絶妙に生活感ただよわす「一般ピープル」が次々
出てきて (これまた絶妙な割合で有色人種系も織り込まれてるのも心憎い)
「これでポッコリのお腹が完全に平らになったよ!最高さ!ガールフレンドも満足しているよ!」とか
「何もしてないの。ただ乗っているだけで1ヶ月で5kg減よ!まさにミラクルじゃない?」みたいな
大絶賛をこれでもか、これでもかと繰り返す。
私の買った 『Your Song』 CD集もこの流れで、アメリカのどこかの賑やかな街頭で色んな
一般人(もどき)がインタビュースタイルで次々と
「ワーオ!懐かしい!こんな名曲がいっぺんにたくさん聴けるなんて驚きだよ!」 とか
「思い出すわぁ、青春の日々。これは絶対みんな買うべきだわ。友達にも今すぐ薦めなくっちゃ」
「こんな素晴らしい曲ばかりが60曲も入ってるわけ?普通ありえないわね!」
みたいなことを大仰にわめく映像に、懐かしいドナ・サマーの 『Hot Stuff』 や、ABBAの
『Dancing Queen』 なんかのサビがハデにかぶる。うーん、安直~。

Life with Music を標榜する、私のようなツウの音楽好き(おいおい)がこんなんで、まさか購入を
決めるはずもない・・・はずなのだが、気付いたらフリーダイヤルに電話して注文してしまっていた
自分が居た。
(人生とは、こんなふうに「フイと魔が差す」瞬間の集合体である、と言って良い)

おそらく私も、往年の70-80年代洋楽スタンダードを再度おさらいしておけば、カラオケの時とかに
いいかしら、程度の興味だったとは思うのだが、実際商品が送られてきたら案の定とでも言う
べきか 正真正銘ヒットチューンだった曲は60曲のうち20曲くらいなもんで、あとは
「こんなの売れたっけぇ??聴いた事ないぞ?」レベルの曲ばかりであった。
しかも、予感はしていたが、名曲だからといって今さら改めてエルトン・ジョンの 『Your Song』
だのギルバート・オサリバンの 『Alone Again』 だのをじっくり聴こうとも思わないものであった。
美しい花は、道端でふいに見つけるのが良いのであって、それをどっさり大きな花束にして贈られ
ても意外にゲンナリするものだったりする。

それで何が言いたかったかと言うと (いつもながら、本当に前置きが果てしない)
買ったきり全く聴くこともなかったその洋楽ベスト盤を、今回、聴くでもなしに流しながら片づけを
していたところ、ある1曲で私の動きは完全に止まった。

明らかに聴いたことのあるメロディなのだが、どこか馴染みのないテイスト。
あ~これはカーペンターズの曲だ。あ~・・・『We've Only Just Begun』 じゃん。

これ、誰が歌ってんの?・・・と曲目リストを見ると、Paul Williams
無知な私もロジャー・ニコルズポール・ウィリアムスの鉄壁コンビは知っており、するってーと
これは作詞家本人が歌ってるのか。というか、元々彼が歌っていたものだったのねぇ・・・と早くも
合点が行った。(知識がまだらなのが私の弱点)

それにしても、きらびやかな造花ばかりが並ぶ一角に、しおらしく咲く一輪のスミレの花を見つけた
かのように、その曲は洋楽名曲選の中にあって、しみじみと素朴で美しかった。
(クインシー・ジョーンズだのロッド・スチュワートだのがギラギラ続いたあとだっただけに・・・)

美しいと言っても、その歌い手ポール・ウィリアムスの声そのものは"美しい"とはかけ離れていて
どちらかというと、ジャリッとして武骨で耳障りは良くない。
白人にしては珍しいほどの彼のルックスの悪さ (背が低い、頭が大きい、全体的に不恰好) を
そのまま彷彿とさせるような声質だ。歌自体もそれほど上手くない。

しかし私は、カーペンターズが歌う 『We've Only Just Begun』 で、これだけ胸を衝かれて心に
深く沁みわたったことは正直、なかった。

話はいきなり核心的になってくる。
私は、音楽を愛する誰もがそうであるように昔からカーペンターズは大好きなのであるが
かといって、彼らのアルバムを手に取ってライナーノーツを読みながら、じっくり1曲1曲を聴いて
しみじみ鑑賞するようなシーンは学生時代に遡ってもそうそうなかった。
ラジオからフイに流れてきたりすると、そのメロディアスさ、歌声の美しさにしばらくウットリし、手を
止めて聴き入るわけだが、そこから
「よーしオリジナルアルバムを全部聴いて、もっとカーペンターズを掘り下げよう!」 とまでは
意外に、至らない。過去通算して3枚くらいアルバムも買ったけれど、思えばすべて「ベスト」だ。

どの曲もきわめて美しく上質で、丁寧に、絶妙に作りこまれたパーフェクトな出来上がりで、
カーペンターズ・ヒット曲集はまことに文句のつけようがない。
でも何だろう、「もっともっと聴き込めば何か見えてくるかも」的な、奥深い "何か" が足りないと
いうか、まったくもってピッカピカの水晶玉のようで、雑に持ち歩いてゴチャゴチャ取り扱う気になれ
ないような。
もっと言えば、あらゆる曲が、NHK「みんなのうた」に即採用可、というくらい毒がなくてあまりに
クリーンなのだ。クリーンすぎる、と言っていい。
音楽に限らず "クリーンで在り続ける" ことは、何にも増して難しく貴いことであり、よってクリーンな
音楽、クリーンな歌声にイチャモンをつける事は、かなりクリーンでない行為といえる。
自らの薄汚れ度合いを露呈するようなものである。
が、しかし、やっぱりリチャードとカレン兄妹が紡ぎ出す音楽世界は私にはちょっとばかりクリーン
すぎる感は否めない。

彼らのどの曲にも言えることであるが、よく読めば奥の深いその歌詞世界も、不思議に上スベリに
なりがちだ。どのような明るい言葉、淋しい言葉、くすんだ言葉、悪戯な言葉を充てようが、カレンの
あまりに美しい歌声の前に、つまらない小理屈解釈などは消し飛んで、清廉で神々しいひとつの
世界を形成してしまう。
そして、メロディやコード進行も、それが実はいかに凝ったものであっても、やっぱり同じ、綺麗な
ばかりの音世界に吸収されていってしまうので、色々な箇所に隠された「妙」に気付きにくくなる。

ひとつ例えて言うならば、『Sing』。
これのAメロは、メロディが徐々に広がりを見せていくのに対しベースラインがずーっと一定で
音楽的には何とも言えないクールな味わいがあるのだが、少年少女合唱団?のコーラスが
加わっていたり、妙に子供じみた「みんなのうた」フィーリングのアレンジで、何となく童謡や唱歌の
ような平坦なものに仕上がっており、清々しい名曲なのは認めるものの、「ク~ッ!いいね!」と
唸れる作品では決してない。

こういった「実は美しいだけじゃないのだが、そのスゴさに気付きにくい」 という点を実感するのは
私の場合、同じカーペンターズの曲を他のアーティストがカバーしているのを聴いた時だ。

今回のポール・ウィリアムスの場合もそうであるが、私が「カーペンターズのこの曲って、こんなに
イイ曲だったのか?」 と、目からウロコがボトボト落ちたのは、4年ほど前に椎名林檎が産休明け
で出した 『唄い手冥利』 というタイトルのカバーアルバムの中で、宇多田ヒカルとのデュエットで
歌われた 『I Won't Last a Day without You』 であった。

   2枚組

最初しばらくはカーペンターズの同曲とすぐにつながらなかったくらい、風合いの異なる作品に
仕上がっていた。
この1曲は本当に素晴らしくて、ライナーノーツを見ると、宇多田と椎名、完全別録りで1度も
会うことなく作られたらしく、宇多田から歌を入れたテープがまず送られてきて、それに椎名が
自分の歌をかぶせたということだが、宇多田の高い歌唱力と表現力、ネイティブの英語力に
ぶつけられるだけの歌がなかなか歌えずに何度も録り直したというようなことが書いてあった。

確かに、この曲では宇多田の歌がきわめて素晴らしい。カレンがどこまでも明るく真っ直ぐに
模範的に歌った元歌を、ああいうくすんだ内向的な解釈でもって新たに表現するというのは
やはり天賦の才能といっていいと思う。
これはこんなにも深いコクのある曲だったのか、と認識を新たにした感じだった。

ポップス界の宝物、世界のカーペンターズに対し神をも畏れぬ発言なのかもしれないが、カレンは
心癒される美しい歌声と、きわめて高い歌唱力の持ち主であったけれども、宇多田ヒカルのほうが
はるかに表現力と奥行きがあるといっても間違いでもない気がする。

カレンの歌い方、音の取り方というのは、ある意味、カラオケがものすごい上手い人の歌い方に
似ている。
(ここからは完全な自説)
ひとつひとつの音への移動がソフト・ランディング方式で、例えば 「ドーーミーーソーーソーー」 と
歌う時、厳密に言うと 「ドーミーファソーーファソーー」みたいな、一気に上がらず直前の音を
拾ってからその音に行くような音取りをする。
これをやると、結構素人でもクロウトっぽく歌が歌えたりするので、カラオケの達人みたいな人は
この方式を無意識に取り入れている人が多い。(やりすぎると明らかにイヤミ)

下世話な例ではあるが、森口博子とか、松本明子(電波少年に出てた)とかが、昔から顕著に
この歌い方をしていて、やたら鼻についたものだった。こういうベタッとした節回しのせいで
「歌が上手い」 感じは2人とも限りなく漂うのだが、いずれも 「なんか上滑りで、グッと心のうちに
入り込んで来ない」 ということでは、カレンも森口も松本もある意味、歌い方のタイプで言うと
同じグループといっていいのではと思う。(カーペンターズ擁護団体から正式クレーム来そう・・・)
まあ「上手い」のレベルが天と地ほど違うことは違うのであるが、丁寧に歌うことに妙に力を入れ
すぎて、逆にスルスルと引っ掛かりなく流れ去っていってしまうと言った、歌唱そのものの主張の
薄さという点では、似たくくりかなあ・・・。

なんてことを書き連ね、方々からクレームが来たらイヤだな、と思いつつ、今ちょっとAmazonの
カーペンターズのアルバム評のページに行って、一般の方々はどんな賛美を彼らにくわえている
のだろうか、とあれこれ見てみたのだが (以下、ダイジェスト)

                 

       ・癒しの声、まさにヒーリングヴォイス!(この意見多数)
 
       ・イージーリスニングのように心がほぐれてきます。

       ・英語のリスニングの練習に最適。

       ・なんとなく心に心地よい曲を聴きたくて買いました。


なんだ・・・浅いな。結構。
癒しの声って、ねぇ・・・。森の中で鳥たちのさえずりを聴くか、カレンの歌を聴くか、って感じ?
それに、「イージーリスニングのように」ってアータ。そんなイージーに聴いてもらうために天下の
バカラックやロジャ・ニコは曲を作ったんじゃないんじゃないのか?
しかも 「なんとなく」 程度かい!
まあ、こういうのって最近CMやドラマとかでカーペンターズをちょっと聴きかじったような若者が
初めてCDを購入して、喜びのあまり寄せたコメントという感じでいかにも安直だが。
しかし「カーペンターズのようなクリーンな音楽に感動出来ないようではダメだ。これはまさしく
現代音楽の原点だ。時々、自らの原点に立ち返りカーペンターズを心静かに聴いてみるべきだ。」
みたいな、高いところからモノを言っているような意見を聞くよりは、上記のように、まだまだ青い
少年少女が 「聴くと癒されます!ホッとします!」とか単純に感動しているのを聞くほうが嬉しい
感じもする。
でもま、何にしろやっぱりこんなもんか。じゃ、この論調で続けてもオッケーそうだな・・・。
本文に戻ります。

カレンの歌詞の発音は教科書の英語のようにハッキリとしていて言葉がきわめて聞き取りやすい。
こんなに単語単語がクッキリした英語の歌もないんじゃないかと思う。上記コメントにあるように
中学・高校のヒアリングの授業の教材に最適という感じだ。

しかし、それほどまでに言葉が聞き取りやすいというのに、息遣いのある生の言葉としてほとんど
リアルに意識に残らず、滑らかなバックの音と一体化してヒラヒラと流れていってしまうのは本当に
不思議だ。

ところが、それと全く同じ歌詞を追っているはずの宇多田ヒカルの 『I Won't Last....』 のほうでは
カレンよりも少しくぐもった歌唱ながら、いきなり 「うわ、いい歌詞だな~」 と内容が頭にスコーンと
入ってきたのである。

ちなみに、この曲は椎名林檎のアルバムに入っている一つの"デュエット曲" だから、当然ながら
半分は椎名林檎が歌っているわけだが、さすがに椎名林檎では英語の発音からして出来て
いないし、それより何より、まだまだカーペンターズの名曲を自分のものにして歌うまでの力量には
到っていないのは明白だ。

話はどんどんそれていくようにも思うが(気にしない、気にしない)、椎名林檎のこのアルバムに
ついての評価ページを先ほどと同様、ちょっと見てみたら

    選曲は面白いが、唯一キャスティングミスが悔やまれる。宇多田ヒカルに
    完全に食われてます。それ以降の曲を聴く気が無くなる。
  
    ソロや他の日本人歌手と歌ってるならともかく、ネイティブの宇多田ヒカルと
    一緒に歌っちゃ、そりゃ違いが出るだろう。

こんなことが書いてあって、あまりにその通りなのでちょっと笑ってしまった。
やはり、ネイティブではない人が外国語で歌を歌うこと自体が、バカバカしく意味のない行為と
言える。どうやったって魂を入れ込むことは出来ない。魂の入っていない音楽に存在価値など
無いからだ。
(それにしちゃあ、どうして日本のアーティストは、ある程度の域に来ると必ず英語オンリーの
曲をレパートリーに加えたがるのであろうか・・・あれだけは昔からナゾ)

そういう意味では、卓越した音楽の才能と歌唱力にプラスしてネイティブの英語力を持った
宇多田ヒカルはやっぱりスゴい。特に彼女のファンでも何でもないが、偉大なアーティストだと思う。

無理やり話を戻すが、宇多田ヒカルと椎名林檎がジャジィにクールに、しかし熱く歌い上げた
『I Won't Last....』 は、言わずと知れた上記のロジャー&ポールによる名作選のうちのひとつで
あり、美しいメロディに引けを取らない味わい深い歌詞こそがポール・ウィリアムスの作品である。
(あ~、やっと本題!?)

このロジャ・ニコとポール・ウィリアムスのコンビは、ある意味、ジョン・レノンとポール・マッカートニー
の奇跡のコンビに匹敵する、「単独でももちろん強いが、合体するとはるかに増幅された電流が
流れる組み合わせ」といっていいと思う。
ロジャー・ニコルズの繊細で浮遊感のあるメロディに、ポール・ウィリアムスの日常の平凡で小さな
感情の動きをきめ細やかに綴った歌詞。
この2人の共作によるカーペンターズのナンバーは、例外なくどれも朝露のように瑞々しく美しい。

あまりに長くなったので、この続きは 『Paul Williams ~カーペンターズにまつわるエトセトラ後編』
にて語りたいと思います。

(全く本題に行けずに終わり、トップのポール・ウィリアムスの画像が泣いている~)


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MASA

けっこうカーペンターズは好きなんですが、しょっちゅう聴こうとはやはり思いませんね。清々しいことこの上ないけどやっぱり毒がない、というか、キチンと襟を正したような生真面目で破綻のなさすぎるヴォーカルはキレイだけどフックがない分刺激もない。英語の発音もキレイすぎますよね。今時こんなキレイな発音をするアメリカ人はいないでしょう。

なぜカレンがこれほどまでに端正な歌声なのかというと、カレンのヴォーカルにはソウルやファンクといった黒人音楽からの影響がほとんどないからでしょう。英語の発音もしかりで、黒人っぽいアクセントやなまりがありませんよね。

ジャンル・国籍をほとんど問わずポップスにおいては知らず知らずのうちにみんな黒人のコブシやグルーヴ感を取り入れた歌い方が現在は手法ということを通り越して当たり前になってますが、今の歌い手がみんなこうなったのはその方がひっかかりがあるしカッコイイからです。
それに黒人音楽をルーツに持つロックを聴いて育った以降の世代にはカレンの限りなく白っぽいヴォーカルがもの足りなく感じるのかもしれませんね。
カーペンターズを最後に、黒人音楽の影響を受けていない正統派の白人ヴォーカルは絶滅したと言っていいワケですし。

結局は黒人音楽のファンキーさやコブシまわし、あるいはポール・ウィリアムズや「A Song For You」のオリジナルを歌ってるレオン・ラッセルみたいなクセがあるヴォーカルの方が遥かに刺激があって、カレンの歌とは真逆の性質を持ったそういうヴォーカルがその歌にまったく違った表情や説得力を見せるってことですよね。

でもねえ、その裏を返せば、だからこそカレンの歌声って貴重なんですよね。黒人音楽の影響を受けることが汚れるってことじゃないですが、こんなに無垢な歌い方をする歌手って今は皆無ですからね。なので心の洗濯するみたいにカーペンターズがたま〜に無性に聴きたくなるときがあります。

でも私はポール・ウィリアムズやレオン・ラッセルみたいなアクが強すぎるヴォーカルもあんまり(笑)。ハマればハマっちゃう性格の歌声なんですが、この二人に関しては私はちょっと苦手ですねえ。

ちなみに、milkさんが思わず購入してしまったという「YOUR SOUNG」を含め、ボックス・セットのテレビ通販、今でも夜中に何種類かやってますよん。私もちょっと触手が伸びそうになりますが、どれも絶対にキライな曲が全体の1/3くらい入ってて、そこがネックで結局購入までには至りません。値段も安いようでありゃ高い!
あれー、こんなに長くなってゴメンねぇ〜。続編楽しみにしてます(^ω^)。
by MASA (2006-11-10 22:07) 

GOMENTE

初めまして。ベアトラックさんのブログから流れてきました。
非常に長い記事ですが一気に読めてしまったのはmilkさんの意見が首尾一貫してるからだと思います。で、集約すると真ん中へんの「というくらい毒がなくてクリーン」ということに尽きるのかなと。毒は依存性がありますのでいったん体内に入ると更なる毒をもとめます。
カーペンターズはもともと世界中の人々に「嫌われない」音楽を大変気を使って(これは兄の手腕が大きい)作ろうとしていたように見受けられます。一人の聴き手の心に響かせることなど考えていなかったのではないか?とすら思えます。だから洋楽好きのmilkさんのような方に支持されないけれど、洋楽を聴くきっかけがカーペンターズだったという人はすごく多いです。(たぶん日本だけではないと思います。)
A Song For You に関してはダニーハサウェイ以上のウタを聴いたことがありません。
最近ボクのブログは音楽の話が少なくなってきたのですが今の連載物が終わったらまた復活しますので遊びにきてください。
by GOMENTE (2006-11-10 22:39) 

milk_tea

MASAさん、のっけから本文を超えた深い考察、どうもありがとうございます(笑)

>キチンと襟を正したような生真面目で破綻のなさすぎるヴォーカルはキレイ
>だけどフックがない分刺激もない。

フックがない・・・うまい言い方ですね。ま、刺激が無いことそれ自体は
いいとは思うんですけどねぇ。

>今の歌い手がみんなこうなったのはその方がひっかかりがあるしカッコイイ
>からです。

ふーむ、なるほど・・・・

>それに黒人音楽をルーツに持つロックを聴いて育った以降の世代には
>カレンの限りなく白っぽいヴォーカルがもの足りなく感じるのかもしれませんね。

そうかもしれませんね。でも私の感じ方としてはちょっとそういう意味では
ないかな。意図する説明がうまく出来ていませんが・・・・

>でもねえ、その裏を返せば、だからこそカレンの歌声って貴重なんですよね。

もちろんそうだと思います。全く異存なし。
誰もがそう思ってると思いますし、私もそう思ってますよ~

>こんなに無垢な歌い方をする歌手って今は皆無ですからね。なので心の洗濯
>するみたいにカーペンターズがたま〜に無性に聴きたくなるときがあります。

私の母親は、その年齢に似合わず演歌とかは大嫌いで普段はフォーク(日本の)
ばかり聴いているのですが、ABBAとカーペンターズが何故か大好きで
家に帰るとよくCDラジカセからカーペンターズが流れています。
自分であまり改めて彼らの音楽を腰を据えて聴くことが少ない分、身体の内部に
ジワーンと沁み込んでくるように、やたら感動します。
涙すら出そうになり、「このCD、ちょっと貸してくれない?次に来た時に返すから」
と言ってウキウキ持ち帰るのですが、改めて自分の部屋なんかでそれを聴き直すと
『Superstar』 が妙にセンチメンタルすぎるように思えたり 『Top of the World』
がどうにも無邪気すぎて聴き通せなかったりして、結局はほとんどちゃんと
聴くことなく母親に返却・・・・そんなことの繰り返しですね。
とても懐かしく、心癒えて、大好きな音楽なのだけど、ま、たまでいいかぁ・・・と
言う事でMASAさんと全く一緒と思いますよ。

>今でも夜中に何種類かやってますよん。

え!そうなんですか。あれってテレ朝でしたっけね?
やはり○友商事ですか?あれとは違うけど、風見しんごが司会で、ジェームス
ディーンのサインの刻印が入った限定100本のZippoライターだとか、ポルシェ
と同じ塗装を文字盤に施した限定リスト・ウォッチだのを順に紹介し、ダチョウ
倶楽部の寺門なんかがもっともらしい解説をくわえるような通販番組がやはり
テレ朝でありましたけど、あれはもうやってないんですかね?
男性仕様の商品ばかりだったので何一つ触手が伸びかけたものはありません
でしたが、けっこう好きな番組でした。

>どれも絶対にキライな曲が全体の1/3くらい入ってて、そこがネックで結局
>購入までには至りません。値段も安いようでありゃ高い!

そぉなんですよ、まさに!結局高いんです!!
よく見たら駄曲ばっかりですしね~。テレビ・ショッピングは本当危険!!
ついつい「おっ!」って思ってしまうことが多いです。
テレショップと言えば・・・・何でしょうね。元祖はやはり「スタイリー」ですかね。
「♪スターイリー スタイリー スターイリー スタイリー」って、レオタード姿で
宣伝してましたよね。ありゃ今冷静に考えると、腰痛めそうだよなぁ~
by milk_tea (2006-11-12 00:23) 

milk_tea

GOMENTEさん、初書き込みありがとうございます。
また、nice!など戴き大変嬉しいです。
このお名前はどこかで見たことがあるなーと思いましたが、やはり新潟三羽烏
(がらす)・・・四羽?わかりませんが、その辺りの方々のブログでお見かけした
んでした。GOMENTEさんもそちら方面在住でしたっけ?
ブログのほうも見てまいりました。
スゴイ!!私、アメリカ内陸の荒野の風景、好きですよぉ~。
最近はそういうスケールのデカイ自然をほとんど味わっていないので、しばし
バーチャル・トリップを楽しむ事が出来ました。臨場感ある写真で、お上手ですね!

>毒は依存性がありますのでいったん体内に入ると更なる毒をもとめます。

それは本当にそうですね。毒は染み付きやすい。依存性がある。
なので毒がないことは、それだけでも一定の評価をすべきことです。

>だから洋楽好きのmilkさんのような方に支持されないけれど、洋楽を聴く
>きっかけがカーペンターズだったという人はすごく多いです。

果てしなくそういう人は多いでしょうね!
ビートルズやストーンズから入るよりも、汎用性のある入り方になるようにも
思いますし。
ちなみに私はカーペンターズを支持していないわけではなく、感覚的には、
例えば自分が長く付き合っているボーイフレンドのことを、友人なんかに
「彼、いっつも待ち合わせに遅れるの!超ムカつく~!」「カッコイイですって?
どっこが!寝顔なんて、ボッケボケでマヌケ顔なんだから~!」などと愚痴を言う
感じに似ています。(笑)

GOMENTEさんのブログは中身もブ厚い感じですから、改めてゆっくり遡って
拝見してみようと思います。今後とも宜しくお願いいたします。
by milk_tea (2006-11-12 00:47) 

GOMENTE

私のブログに来ていただいたようでありがとうございました。ちょうど先月、アメリカへいってきたのでここのところずっとその記事が続いています。記事は音楽なんかのほうがずっと多いんですがめんどくさがり屋で楽器でもCDでもオーディオでも全部「音楽」にカテゴライズしているもので読みにくくてすみません。
いずれ改善しようと思いますがもう記事がずいぶんたまってしまったのでなかなか。。(笑。
新潟県人会の方々とはブログ通じてのお付き合いで音楽とか楽器とか、あとベアトラックさんがニューメキシコによくいらっしゃるのでボクの「縄張り(笑」とかぶったりしてあちこちで盛り上がっていますが実はどなたも一度もお会いしたことはなく私だけ(かな?)東京在住者です。

カーペンターズは実は結構深いと思ってます。細かいところまで聞くとホントに完璧なんですね。で、男から見るとどうしてもカレンは「食えない女」なんだなあ。。。逆に彼女は色んな意味で愛されたかったと思うしそのトラウマを最後まで引きずってあんな結末になってしまったと思うととても悲しいことだと思います。売れなくても人として幸せになるために彼女は独立すべきだったのだろうと思いますね。
by GOMENTE (2006-11-12 01:43) 

MASA

milkさんの本文を超えちゃあいませんが、続編に支障をきたすようなこと書いちゃってませんよね?(笑)。
まあ要約すると、マジメな優等生はそれはそれでいいけど、引かれるのはやっぱりちょっと影があったり不良っぽい人だったり不思議ちゃんみたいな人の方、という感覚に近いのかな。

milkさんのお母様ってなかなかモダンな方ですね。
そう、カーペンターズってプレーヤーにCDをセットして「さあ聴くぞ」という構えた体勢で聴くより、テレビ番組のBGMなどに使われているのを耳にしたり、ラジオからふいに聞こえてきたりする方がなんかいいですよねえ。あれは不思議。やっぱりたまに聴くからいいのか(笑)。

夜中のTV通販番組は風見慎吾や寺門ジモンのはもうやってないみたいですね。マッハ文朱のはまだやってます。あとはジャパネットたかだ!しつこく毎晩のようにやってますね。いくら良さそうな商品でも高田社長のあのカン高い声で薦められると、かえって引いちゃう(笑)。
by MASA (2006-11-12 01:54) 

milk_tea

久しぶりにのんびりしている深夜。即レス攻撃。

>ちょうど先月、アメリカへいってきたので

あ~いいですね!私アメリカ大好き・・・・。しかし実際にアメリカの荒野を旅して
いると、とにかく食べ物がツライですけどね。やっぱり日本の食文化って偉大
ですよね。それにしても乾いた大地、ありのままに広がる大自然、いいですね。
ま、でも暮らしていけるところじゃないです。(上げたり落としたり、何なんだ!笑)

で、えー、GOMENTEさんは東京人だったのですか。すっかりあちらの身内ワールド
の中の方なのかと。

>細かいところまで聞くとホントに完璧なんですね。

リチャードはやっぱりスゴイですよ。偉大なアレンジャーですよね。
しかし、何より

>で、男から見るとどうしてもカレンは「食えない女」なんだなあ。。。

これ、笑いつつ妙に納得です!というかね、後編はこの辺も書こうと思って
いたんですよ・・・書かれちゃったなぁ。
やっぱり「兄妹デュオ」ってのが苦しい。美しいが、苦しいですね。
それに、「兄妹」という在り方である以上、永遠に「男女のいざこざ」は歌えない
というジレンマがあります。三倉マナちゃんカナちゃんの双子の姉妹が、どんな
適齢期を迎えようが、永遠にセクシーシンボルになりえないのと同じですね。
(同じか??) 
あ、この辺はここで書ききっちゃったらもったいないので、次回記事にて改めます。
でも、9割がたそのエッセンス、書いちゃったな。^^;

(コメントが行かないなーと思ったら、上記に「スパムブロックワード」ありました。
自主規制にて「セクシー」に言葉を変えました。笑)
by milk_tea (2006-11-12 01:59) 

milk_tea

>milkさんの本文を超えちゃあいませんが、続編に支障をきたすようなこと
>書いちゃってませんよね?(笑)。

前編後編スタイルにすると、核の部分を書く前に先にコメンターにそれを上回る
名文で、核部分を語られてしまう、という穴に落ちがち。(前例、数知れず^^;)
ま、でもそういうのを読んで、改めて自分の中で見解を再構築できたりもする
のでそれもまた良しと。

>まあ要約すると、マジメな優等生はそれはそれでいいけど、引かれるのは
>やっぱり

一介のコメンターがこんなところで総まとめせんでいい!(笑)

>milkさんのお母様ってなかなかモダンな方ですね。

そうなんですよ。ビートルズも好きです。でも全部ベスト盤レベルしか聴かない
ですけどね。というか、60後半にもなる女性が「やっぱしリボルバーが1番
才気走ってるんじゃない?」とか言ってても怖いモンあるし。
「演歌はどれも同じに聴こえて大嫌い。でもま、阿久悠の歌詞は演歌の粋を
超えてひとつの映像芸術ね」みたいなことも言います。

>やっぱりたまに聴くからいいのか(笑)。

そうなんですよ・・・・・・・・
やっぱりカーペンターズをまっこうから擁護する意見は、四六時中カーペンターズ
ばかり聴きまくって中毒症状になってます、てな人から伺いたいですね(笑)

>あとはジャパネットたかだ!しつこく毎晩のようにやってますね。

高田社長って、実はもうかなりの高齢なのご存知ですか?
私の会社に一度来られたことがありますが、「よーく見ると老人なんだけど
ちょっと離れて見ると40代くらいにしか見えない化け物のような人」とうちの社長が
評していました。
関係ないですがうちの兄は「ブルワーカー」持ってました。
by milk_tea (2006-11-12 02:18) 

MASA

> やっぱりカーペンターズをまっこうから擁護する意見は、四六時中カーペンターズ
ばかり聴きまくって中毒症状になってます、てな人から伺いたいですね(笑)

そういう人がいるとしたら黒人音楽やロックに対して不感症の人でしょうね。要するに角がある音楽がダメで耳触りがいい軟弱な音楽ばっかり好んで聴く人。こーゆー人はさだまさし、堀内孝雄、谷村新司、演歌、イージー・リスニングが大好きです。そうに決まってます(笑)。
そういう人たちから意見を聞いても身のある答えはおそらく帰って来ないでしょう。

>高田社長って、実はもうかなりの高齢なのご存知ですか?

え、ウソッ!30代とかいう話を聞いたんですが、実際はジジイですか。こいつぁおどれーた。
だとすると、とんでもなく若いですねえ。私も実年齢より若く見られる方ですけど、比じゃないですね(笑)。
やべ!もう寝ます〜。
by MASA (2006-11-12 02:44) 

GOMENTE

体調悪くて伏せっていたもので昨夜からやたらいろんなとこに書き込みしてます(だから直んないっつーの)。
食い物は。。そうですねえ10日くらいの旅だったら日本食無しでも全然平気ですがその間別の人間として育っている感はありますね。
ぼくは結構一度住んでみたいと思ってるほうなんですが、タバコ一個買いにいくのに隣町まで20kmとかはつらいかなやっぱ。
ボクがちょくちょく演奏している品川のお店ではカーペンターズを持ち歌にしている歌い手さんは結構多かったりします。演奏する側からすると決して悪くはないですね。カレンの声のイメージからいったん離れてみるといい曲が多いのがわかる。
カーペンターズの本質的な部分のお話はmilkさんの後編に期待するとして、こと演奏や制作という面に関して言うと、当時はロックミュージシャンより遥かにレベルの高い人たちが放送関係の業界に沢山いた、と思います。カーペンターズを支えたミュージシャンってどちらかというとそういう方面から登用されていたと思います。この辺の業界の人たちは洋楽シーンで全く語られることはなかったんですがアメリカの音楽業界の層の厚さはこういう完璧な技術で安定した音楽を供給する集団が存在する一方でジミヘンみたいのが生まれてくる
ところなんだよなあって思ってました。「ジャンバラヤのギターって誰が弾いてるの?」って探しても当時は名前すらわかんなかったですからね。
70年代のTV音楽とかってあなどれないです。
by GOMENTE (2006-11-12 11:40) 

Refugee

milkさん、天に吐いたつばが落ちてくる前に傘さしましたね(笑)

カーペンターズは、私も、好きだけど、じっくり聴き込みませんねぇ。
もってるのもアナログ2枚じゃないかなぁ。
よくHOでアナログ見つけますけど、日本盤ばっかりなんで買わないし。

milkさんの言うことも、MASAさんの言うことも、わかる気がします。
ポール・ウイリアムズ・ヴァージョンも宇多田バージョンも知らないんですが(笑)

話それますが、『唄い手冥利』 ってアルバム聴いたことなくって、どんなカバーやってんだろう?と検索してみたら、「木綿のハンカチーフ」やってんですね。
えっえ~~~椎名林檎が「木綿のハンカチーフ」?@@;って、まるっきり想像できないんですが(笑)
by Refugee (2006-11-12 12:46) 

MASA

巻き舌で歌う林檎ちゃんの「木綿のハンカチーフ」すごいですよ(笑)。
完全に新解釈になってます^^。
by MASA (2006-11-12 23:01) 

white berry

milk_tea様おはようございます。
超久しぶりの更新、楽しく拝見しましたよ。ユーミン編では私の要望にこたえて下さり(そういうわけでもないかもしれませんが)、色々な角度から掘り下げていただいて大満足でした。
ポール・ウイリアムズはあまり(いえ、全然)知らないのですが、カーペンターズはやっぱり大好きです。(嫌い!って言う人はまずいないでしょう)
トップ・オブ・ザ・ワールドなんかは仰る通り無邪気すぎますけど、アメリカ人の心の奥底にはああいうメロディやリズムを懐かしく心楽しく受け入れるDNAがありそうな感じがしますね。アメリカ人だけでもないと思いますが。
カーペンターズソングは、そういう心のルーツに語りかける直球のものと、実はとても凝った曲をあまり凝り過ぎずさらりと歌ったものとに分けられる感じがしますが如何でしょうか。
などと生意気を書きましたが、実はきちんとカーペンターズを聴いたことはないかもしれません。レコードもCDも1枚も買ったことないですし・・・・(^^;)テープを持っていた記憶もないです。一体どこでどうやって聴いて来たのでしょうね。
後編楽しみにしております。(実はこれから帰宅します。そんなオシゴト)
by white berry (2006-11-13 10:15) 

milk_tea

>要するに角がある音楽がダメで耳触りがいい軟弱な音楽ばっかり好んで聴く人。
>こーゆー人はさだまさし、堀内孝雄、谷村新司、演歌、イージー・リスニングが
>大好きです。そうに決まってます(笑)。

可笑しすぎ。でも実際そうでしょうね。
・谷村新司の「昴」を心の応援ソングにしてる人
・彼女の前でさだまさし「関白宣言」を弾き語りで歌って、プロポーズがわりに
 した人(いつの話だ)
・いまだに、リチャード・クレイダーマンのオッカケをやってる人

そんな人がカーペンターズばかり1日聴いている人、かもしれません。
(居るんですよ!R・クレーダーマンのオッカケが。一昨年だか、役員のお付きで
リサイタルに付き合ったことがありまして)
やはり、そんな人々と話し合ったところで、何一つ接点を見出せないでしょうね(笑)

>え、ウソッ!30代とかいう話を聞いたんですが、実際はジジイですか。

公称(隠れた公称)は55歳くらいとなってたと思います。(55歳にしても超若い)
実際は還暦くらいだったと記憶しています。(定かでない)
やっぱり、前向きではつらつとした生き方が人を若く見せるわけですよね。
私も頑張らなくちゃ・・・・
by milk_tea (2006-11-13 13:28) 

milk_tea

GOMENTEさん再びありがとうございます!

>ぼくは結構一度住んでみたいと思ってるほうなんですが、タバコ一個買いに
>いくのに隣町まで20kmとかはつらいかなやっぱ。

私はパリかロサンゼルスどちらかに住め、と言われたら断然ロスですが
スイスかアリゾナどちらかに住め、と言われたらスイスかなぁ。
アメリカの大自然(特に砂漠地帯)は相当キツイですよね。車で横断を目指して
走っている時、一度ガソリン補給のため立ち寄ったボロいコンビニに入るまでの
数十メートルの炎天下の徒歩で、「あと50メートル歩いたらたぶん、死ぬ」って
思ったことありました。
フライパンの上の目玉焼きはこういう気分かと思いましたね。

>ボクがちょくちょく演奏している品川のお店では

え~~どこですか!品川なら庭です!(またまた・・・いや、でも本当)
港南口は最近楽しいですよね。どっち方面ですか?

>カレンの声のイメージからいったん離れてみるといい曲が多いのがわかる。

そうそう、私が言いたいのはまさにそれなんですね・・・・・
ま、ここではいいですね。

>・・・・・・アメリカの音楽業界の層の厚さはこういう完璧な技術で安定した音楽
>を供給する集団が存在する一方でジミヘンみたいのが生まれてくるところ

なるほどーーっ 納得できる見解ですね。
そうなんでしょうね。カーペンターズなんかは、小細工作業の域をはるかに超えた
オトナなミュージシャンたちが、肩に力いれずしかし安定した高い音楽性で作って
いった音楽なのかもしれないですね。
ミュージシャンの層が厚いってことなんだ、やっぱり。
by milk_tea (2006-11-13 13:34) 

hamakaze_ataru

milk_tea様
訛りと方言が無い、あちらの身内の大安洋行と申します。
ふ〜・・・・コメント入れるタイミング遅れると、書く事ないよ〜って感じです。
お〜っ!GOMENTEさんも居たのですね。
すみませんねぇ〜身内と勘違いされて(笑)
昔観た、バート・レイノルズの「トランザム7000」とかで金持ちの親子やってたポール・ウィリアムスの印象強いっす。サントラにも絡んでいたみたいだし。
ポール・ウィリアムスネタはまだ、milkさんがはじまってないので黙っていますね。

カーペンターズって否定するのが難しい「ジャンル」ですよね。
え〜って兄妹の仲のよさそうな(プロモーション的に)笑顔がキツいくらいで、
ビートルズとはまた違った意味で世界中どこでも当たり障り無く、愛されたんじゃないでしょうかね。
もちろん嫌いじゃないし、殆どの作品は聴いてるはずなんですが、
ワタシにとってのカーペンターズって、常に主軸の外でした。
熱狂的に今でも愛情をもって聞いてる人も多いと思いますが・・・やっぱり「外」なんです。
GOMENTEさんのいう「嫌われない音楽」やMASAさんの「フックがない分刺激もない」ってことにも起因してると思うのですが。
A&Mって土壌と、初期の兄妹を支えたバカラック、ポール・ウィリアムスによってつくられた「カラー」は、確かに良質で安全で安心なポップスだったと思います。
アクの強い曲ほど解毒したカバーに作り変えられ、誰にでも合う味に仕上がった分、
クセになる程のめり込めなかったのも事実。

しかし主軸の外って存在でありながら、絶対遠くへ行かなかったのははリチャードの才能もそうですが、やはりカレンの「声」だったと思います。
感情の欠片も見えないくらい、サラッと楽しげにアレンジされた通りに歌ったり、
時にはリチャードの思いとは違うカレンが出てくるような息づかいを聴かせたり・・・

後者のカレンが見えた時、カーペンターズはワタシの主軸の内側に入ろうとします。
特に「パッセージ」からラストアルバムまでは、カーペンターズでいなければならないカレンと、自分の「芸術的な声」を全面に出したい(兄から解き放たれたい)カレンが共存、精神的にも肉体的にもズタズタなのに泣けちゃうくらい「無垢」な歌声を聴かせてくれてたカレンは完全に自分の中の主軸でしたけど。

世界中の子供から大人まで愛してやまなかったカーペンターズより、そんな状況が薄れていった頃の方がどちらかというとい好きなので・・・・
milkさん的には、次に繋がらないコメントになってしまったかなぁ・・・
by hamakaze_ataru (2006-11-13 14:08) 

milk_tea

Refugeeさんどうもでーす。

>milkさん、天に吐いたつばが落ちてくる前に傘さしましたね(笑)

ええ、久々に頑張ってみました。Refugeeさんも共に頑張りましょう!
(その前に、借りてきた「白い巨塔」見ちゃって下さい。笑)

>カーペンターズは、私も、好きだけど、じっくり聴き込みませんねぇ。

全員それじゃ、つまんないですねぇ~
1人くらい居ないもんか、カーペンターズ・ジャンキー。(笑)

>えっえ~~~椎名林檎が「木綿のハンカチーフ」?@@;って、まるっきり
>想像できないんですが(笑)

MASAさんもおっしゃる通り、かなりラジカルな「モメ(木綿)ハン」です。
他にも面白い曲いっぱいあります。2枚組なんですよ。
でもね、音楽評で複数書かれているように、ちょこっと出てるだけの宇多田ヒカルに
完全に喰われちゃってますね(笑)
それにやっぱり、基本的に「カバーアルバム」って逃げの行為だと私は思う。
正当に評価できないなー。
椎名林檎は誰が何と言おうと1stアルバムですね。最初にあんなスゴイの出し
ちゃったのが彼女の最大の失策と思っています。
(いつか、彼女についても書きたいな)
by milk_tea (2006-11-13 16:09) 

milk_tea

white berryさん、こんにちは!
ここ、ずっと放っぱらかしにしていたのにちゃんとまた見に来て下さり感謝です。

>(嫌い!って言う人はまずいないでしょう)

ですね~。
なんか、明るくて優しくて皆んなに人気がある友達について、おそるおそる悪口を
言ってみてるみたいな気分になってきました。いや別に悪口言ってるわけじゃない
んですけどね・・・逆に村八分を喰らいそうな予感(笑)

>アメリカ人の心の奥底にはああいうメロディやリズムを懐かしく心楽しく受け
>入れるDNAがありそうな感じがしますね。

確かに!そうかもしれません。
「Top of the World」 とか 「ジャンバラヤ」とかね。「Please Mr. Postman」
のアレンジなんかも・・・・・
古き良きアメリカを彷彿としますよね。うーーん、どれも見事に好きじゃない ^^;
好きじゃないとまでは言わないですが、ダルくてとてもじゃないがラストまで聴き
通せない感じではある・・・・。

>カーペンターズソングは、そういう心のルーツに語りかける直球のものと、実は
>とても凝った曲をあまり凝り過ぎずさらりと歌ったものとに分けられる感じが
>しますが如何でしょうか。

ピピ~(警告笛)、white berry さんてば、そんなナイスな見解をコンパクトに
表現されては、商売上がったりです!(笑) (どこが商売!)
そうですね。そう言われてみると、カーペンターズナンバーで私が特別好きなのは
すべて、これで言う後者かもしれないです。
で、どうも好きじゃないのは全部前者・・・・。
結構シンプルな話か?えーい、こんなところで結論出したくなーい!^^;

>(実はこれから帰宅します。そんなオシゴト)

完徹明けってことですか?スゴッ さすが出版業界。
今頃は夢の中ですかね~。またお願いいたします~
by milk_tea (2006-11-13 16:44) 

GOMENTE

あっ大安さんだ(笑。なんか他人の家に勝手に上がり込んでちゃぶだいでメシ食ってたら家人が帰ってきたようなバツの悪さを感じますね。
「すいません、いただいてます」意味わかんねー(笑。

あ、で、milk様(家人はこっちでした)、そうですかアリゾナ無理ですか。。けっこうあの「死ぬんじゃないか?」みたいな暑さが好きなんですけどね。一回ボクもほんとにヤバかったことありましたが。下記参照。
http://blog.so-net.ne.jp/gomente/2006-08-12
こういう思いしてもまた行ってしまうところなんですよ。

>え〜〜どこですか!品川なら庭です!
えー誘導尋問にかかって身の回りのことを明かしてしまうのを警戒しつつ言いますと、ボクのブログにそのお店の名が沢山でてきます。
一応れっきとした会社員ですがよくそこで演奏してます。最近は主にベース。元々はギターでしたが。

>オトナなミュージシャンたちが、肩に力いれずしかし安定した高い音楽性で作って
これはちょっと違うかな。彼等は言ってみればオーケストラの一員であり、アレンジャーやプロデューサーのリクエストに完璧に応える技術を持っていてそれでギャラをもらっている人たちです。アーティストとしての優劣ではないんです。

大安さんが来たので、A&M側の思惑、いわゆる制作という面からカーペンターズを見ると、70年代前半くらいですよね? バカラックとかPウイリアムスもそうかな?これらの人たちのリスナーはだんだんいい大人になってゆく一方でティーンは見向きもしない。自分の息子の同世代はなんかクスリみたいのやってヤバヤバだしあんなになったら大変ざーますと思ってる親は多い。いわゆる王道ポピュラーソングを若い層に浸透させる「これならママもオッケーさ」な若手がA&Mとしては欲しかったんではないか?古いポピュラーやカントリーを新しくアレンジして聴かせる手法の狙いは「親と共有できる若者向け音楽」ってことじゃないですかね。マーケットとしては結構堅いですよね、それって。ティーンの支持は得たいが彼等自身は金がない。ロックは人気だが世間に叩かれやすい(まだそういう時代を引きずってたでしょうから)。そう考えたら超安定マーケットですよね?
その辺はアバも似てるのかな。。
あっ大安さん!!今、アバって変換かけたらABBAって出てきたっ!やるな、ことえり。
by GOMENTE (2006-11-13 22:58) 

あるべりっひ

milk さん こんばんは!!
相変わらずの文才、洞察力に脱帽です。

カーペンターズ・・・じっくり聞くことは『あまり』ありませんネ私も。どこからともなく流れてくると、お~と耳をそばだてますが、そこまで。流れてて気持ちはいいのですが・・・。

『あまり』と書いたのは、ジャケットがアップされている『ベストCD』です。それは、この『ベストCD』に『SACD』なる曲者があり、5.1チャンネルのマルチ音源が収録されています。これが実に楽しいのです。四方からいろんな楽器が聞こえてきて、Goodです。これは、ちょっと聞き入ってしまいました。
この『SACD』が唯一の私のカーペンターズ盤です。アナログ大好きの私ですが、さすがに『LP(USA or UK 盤)』を探す気になりません。カーペンターズLPを探すならオリビア・ニュートン・ジョンを探します。
by あるべりっひ (2006-11-13 23:03) 

milk_tea

大安さん、久々ありがとうございま~す。

>昔観た、バート・レイノルズの「トランザム7000」とかで金持ちの親子やってた
>ポール・ウィリアムスの印象強いっす。

あ~そうなんですか~、さすが色々ご存知。
私は俳優としての彼はほとんど印象ないんですよね。
でもああいう個性的なルックスのキャラは映画やTVでは確実にポジションあります
もんね。

>しかし主軸の外って存在でありながら、絶対遠くへ行かなかったのはは
>リチャードの才能もそうですが、やはりカレンの「声」だったと思います。

おっしゃる意味とてもよくわかる。私も同じだろうな~。
あの声はおそらく、声紋分析で波形など見ても、きわめて滑らかな曲線を描いて
人の耳に最も心地よい周波数とかじゃないですかね。
そして当たり前だけど、おそろしく歌が上手い。カレンも自分の美しい声に酔いしれ
ながら、自らその声が織り成す環の中を泳ぐように歌ってます。
あれは誰でも吸い込まれてしまいますよね。
(まあ私はあの歌い方そのものはそんなに好きじゃないわけですが・・・)

>感情の欠片も見えないくらい、サラッと楽しげにアレンジされた通りに歌ったり

そうそう、感情のカケラも見えない感じがすること多いです・・・。
あんなに丁寧に歌い上げているのに感情が見えないっていうのもある意味スゴイ。
職人系シンガーと言えるかもしれません・・・・。

>時にはリチャードの思いとは違うカレンが出てくるような息づかいを聴かせたり・・・

私はこちらのカレンにそんなに出会ってないのがいけませんね。
きっと中にはあるんでしょうね。その歌声に「おっ!」みたいな、カレンそのものが
匂い立つ瞬間が・・・。
私、オリジナルアルバムで聴いた事、ないんですよ。モグリですね、完全に(笑)

>カーペンターズでいなければならないカレンと、自分の「芸術的な声」を全面に
>出したい(兄から解き放たれたい)カレンが共存、精神的にも肉体的にもズタズタ
>なのに泣けちゃうくらい「無垢」な歌声を聴かせてくれてたカレン

のぁーるほど。そういうカレンが居たんですねぇ・・・・・。
彼女はやはり、もっと違う生身の自分を歌で表現したかったわけですか。
そのつらい心や体のありようを、自分の歌に投影するという術を身につけていなかっ
たわけではなく?
無垢に歌う以外の歌い方を知らなかった、ということはないんですかね。

>milkさん的には、次に繋がらないコメントになってしまったかなぁ・・・

浅くしか知らないヤツに深い話をしちゃったかなって感じ?^^;
いえ、充分理解できますし、そうだろうなって想像に難くないですよ。
by milk_tea (2006-11-14 12:04) 

milk_tea

>こういう思いしてもまた行ってしまうところなんですよ。

見ました。ただ平地を歩いただけで死にそうだったのに(たぶん体感温度60度
くらいでした)、山に登っていくだなんてちょっと信じられないです。
名実共に「蒸発」しそうです。

>一応れっきとした会社員ですがよくそこで演奏してます。

なんか、ブログを読むだけから見ると、とても会社員とは思えないのですが
そうなんですか?プロのミュージシャンとかではなく?

>アーティストとしての優劣ではないんです。

コチャコチャ言わずレベルの高い音楽を黙々と作り出す職人クラスの層が厚いって
いう感じでしたがそうじゃないかな。(まあ、わかります)

>そう考えたら超安定マーケットですよね?

本当、そのとおりと思います。

>その辺はアバも似てるのかな。。

カーペンターズとABBAは、音楽性は微妙に違うのに、あの手堅さ、正当さ、
生真面目さは似たテイスト確実にありますよね。
上にも書きましたが、特に洋楽に明るいわけでもない私の母親がこの2つの
大ファンというところから見ても間違いないです(笑)
by milk_tea (2006-11-14 12:11) 

milk_tea

あるべりっひさん、大変ごぶさたしています!忘れずに居て下さりどうもありがとう
ございます。

>この『ベストCD』に『SACD』なる曲者があり、5.1チャンネルのマルチ音源
>が収録されています。これが実に楽しいのです。

音質とかには、全くこだわりがない私、自分の会社でもXR-CDとか出している
んですけど、その価値も全くわからず・・・・高くて迷惑、くらいにしか思えず(笑)
でもSACDは楽しそうですね。

>アナログ大好きの私ですが、さすがに『LP(USA or UK 盤)』を探す気になり
>ません。

カーペンターズって、ジャリッとしたところのない滑らかな(滑らかすぎる)音楽だけに
逆に聴き手の「違う聴き方、違う音で聴いてみたい!」といった貪欲な飢餓感を
誘わないんでしょうかね。

>カーペンターズLPを探すならオリビア・ニュートン・ジョンを探します。

お~~!実は、カレンの声を今一度聴いて何がどうなのか考えてみるために
比較材料としてオリビアのアルバムを聴いてみたんですよ、今回!
カントリーつながりで、聴き比べやすいですしね。
後編にその辺を書くかもしれないので(書かないかも)細かいことは書かないで
おきます。が、確かに、あえて聴き込むならカーペンターズよりオリビア、その
方向性はとっても理解できますね・・・。
また宜しくお願いします。
by milk_tea (2006-11-14 13:06) 

GOMENTE

>ブログを読むだけから見ると、とても会社員とは思えないのですが
そうですね。逆に会社員なんで仕事のこと書けないんですよね。って書く気もしませんが(笑。ミュージシャン、10日も海外で遊んでたら仕事来なくなりますよ(笑。

>コチャコチャ言わずレベルの高い音楽を黙々と作り出す職人クラスの
そう、そういうことなんですけどね。あくまでブレーンはアレンジャー、プロデューサーであり彼等はその手足であるという位置づけです。でもその仕事ぶりがすごいと。ただしソロアーティストには絶対なれないようなひとたちですね。
ドナルドフェイゲンも「小さいときに見たTVの音楽にすごく影響を受けた」って言ってますが、彼のような音楽の作り方ってたぶんにこの辺の影響だと思いますし、参加ミュージシャンに求めるものもそういった音楽制作集団へのアプローチと似てる気がします。
by GOMENTE (2006-11-15 22:01) 

milk_tea

>ミュージシャン、10日も海外で遊んでたら仕事来なくなりますよ(笑。

あ~、逆にそういうものですか(笑)
意外に会社員が一番気楽な稼業だったりするのかな・・・。
とにかく定められた働くべき時間を必死に働き、お休みには目いっぱい休む、
みたいなON-OFFの切り替えがアーティストとか、自由業に近いような人は出来
にくいかもしれませんね。

>ドナルドフェイゲンも「小さいときに見たTVの音楽にすごく影響を受けた」って
>言ってますが、

いきなりドナルド・フェイゲンまで行きますか。
なるほどね~奥深い・・・
まっ、とにかくプロフェッショナルである事っていうのは偉大ですね、どの道。
(雑駁すぎる、総まとめ・・・笑)

関係ないですが、今朝「めざましテレビ」でカーペンターズが鳴ってました。
確か For All We Know だったかな。朝っぱらから何と清々しい~~~。
有象無象のイージーリスニングには到底作り出すことの出来ない、芳醇で美しい
音楽世界がそこに。
カーペンターズに文句をつけることは、世の中の美しいもの全てを否定する行為に近いですね~。暴挙です。
後編は一転して、賛美編になる可能性大(笑)
by milk_tea (2006-11-16 12:14) 

YandU

名前違いますがRefugeeです。
音楽関係ではないHP(放置してたんですが)のほうでSo-netブログをはじめたら、こうなりました(笑)

カーペンターズ、確認したら、うちにはHrizonとLive in Japanのアナログしかありませんでした。でも、私的には、これで十分です(笑)
確かに美しくて心地よいんですが、私的にはどこかのめり込めないところがあります。でも、理由はよくわかりません。

椎名林檎のカバーアルバムは、そのうちレンタルでもして、聴いてみますね~

で、「白い巨塔」ですが、観終わりました。
後半は、確かに、印象的なシーンがたくさんありますねぇ。かなり号泣しましたです。
きわめつけは、やっぱり財前五郎の死の場面でしたね。
(いやぁ、ここで泣かせようって製作者側の意図がわかっても、だいたいそこで泣かされる単純な私 笑)
アウシュビッツの二つに分かれた線路は、いろんな意味で象徴的に描かれてましたが(たとえば、財前五郎の生き方と里見脩二の生き方、あるいは、終末期医療のあり方などなど)、アウシュビッツと私たちの違いは、分かれ道でいずれの道を進むかは自分自身で選べるということ、そして死への過程をどう生きるかも自分たち次第だってことでしょうね。
いろいろ考えさせられる良いドラマでした。ご紹介ありがとうございました(^^)
by YandU (2006-11-19 14:42) 

MASA

カーペンターズの名盤と言えばやっぱり'73年の「NOW AND THEN」でしょうね。映画「アメリカン・グラフィティ」とともに'70年代に起こった60年代懐古ブームのきっかけを作ったアルバムで、B面の60sメドレーが圧巻のコンセプト・アルバムです。「Yesterday Once More」のアルバム・ヴァージョンや「Sing」、レオン・ラッセルの「This Masquerade」も入ってますのでRefugeeさん、これだけは聴いてください^^。
by MASA (2006-11-19 21:49) 

YandU

MASAさん、どうも~
カーペンターズのアルバムって、聴きこんだことは一度もないですが、たぶん、後期の一部をのぞいては、ほとんど聴いたことはあると思います。
Now and ThenもCDはもってましたねぇ。かつての同居人が出てくときに持ってきましたが(笑)
カーペンターズも、米盤LPで見つけたら欲しいんですが、HOあたりに日本盤はゴロゴロしてるのに、米盤となると、レコ屋にもないという~(まあ、米盤日本盤に限らず、通常の中古レコ屋では値段がつかないんでしょうが。あっ、ファーストの初版は高いか・・・)
かといって、イーベイで買う気にもなれませんで(^^;
そうですねぇ。Now and Thenくらいは、名盤だといわれているので、イーベイで白プロモでも見つけて買ってみましょうかね。
by YandU (2006-11-19 22:45) 

MASA

カーペンターズのアメリカ盤てどれもすごく音質がいいんですよねえ。「NOW AND THEN」や「HORIZON」などもしかりでカレンの声が生々しいっす。白プロモ欲しいですね〜。

あ、なんかブログの主がいないところでマニアックに盛り上がっちゃってゴメンね、milkさん^^。
by MASA (2006-11-19 23:04) 

milk_tea

Refugee(Y&U)さん、どうも~。so-netブログ始められたんですね!!

>HorizonとLive in Japanのアナログしか

あ、私の友人が「ホライズンいいよ!!」って言ってました。
そうか、ちゃんとオリジナルアルバムを聴いたら、もっと生の息遣いのあるカーペン
ターズがわかるんですね、きっと。これ、聴いてみるかな・・・。

>で、「白い巨塔」ですが、観終わりました。

観ましたか!(本編にま~ったく関係なくて恐縮ですが・・・白キョト話に突入!)

>きわめつけは、やっぱり財前五郎の死の場面でしたね。
>(いやぁ、ここで泣かせようって製作者側の意図がわかっても、だいたい
>そこで泣かされる単純な私 笑)

そうなんです。ただね、本当に泣かせようと思ったら、「お、俺は・・・幸せだった・・
ガクッ(息絶える)」「ご臨終です」「ざ、財前!財ぜーーーん!!」みたいな臨終の
瞬間を克明に追ったり、フジらしく、もっとクサイ演出はいくらでも出来るはずだった
のです。なのに、財前の余命が短いことが判明してからの脚本は特に、限りなく
簡素で、感情に走り過ぎない秀逸なものだったと思います。
抑え目であることがかえって涙を誘うんですよね・・・
私が一番泣いたのは、里見先生の病院に夜、そっと訪ねて行って、皆が隠しに
隠している「末期ガン」であることを里見から告知を受け、「僕の病院で最期を
迎えればいい」と勧める里見に、財前が「僕は(死ぬ事に)不安はないよ。ただ・・・
(ものすごいタメて)・・・ただ、無念だ」と一言言うところですかね。
あれは唐沢の俳優人生の中でも一番か二番であろう名演技と思います。
それと・・・・病院の屋上で愛人役の黒木瞳と最後の別れをするところですね。
やはり自分は女性なので、心情的にリアルに響きます。
相手が死に瀕し、おそらくもう2度と生きて会えないだろうという時、一体どういう
言葉をかわしあうものかなぁと少し想像してみますが、怖くて想像もつかないわけ
ですが、黒木瞳は「五郎ちゃんの事、一生忘れないわ・・・。でも五郎ちゃんより
もっと素敵な人が現れたら・・・別だけどねっ」と明るく言ってその場で泣き崩れる
んですよね・・・。(←思い出して泣きそう)
それから、石坂浩二の演技にも非常に感動しました。
中でも、財前の胃のガンが治癒不可能であることを確認する瞬間の前の20秒
くらい、もんのすごい演技がリアルなんです。あれが実は手元で手術をしてる
「フリ」をしているだなんて信じられないくらいに迫真の演技(しかもさりげない)
でした。(マニアックなところなので誰も気に留めないでしょうが)

>アウシュビッツと私たちの違いは、分かれ道でいずれの道を進むかは自分自身
>で選べるということ、そして死への過程をどう生きるかも自分たち次第だってこと

なるほど。本当にそうですね・・・・あの辺の描き方も重々しくて良かったです。
田宮二郎のほうではドイツ訪問なんてしなかったんじゃないかと思いますけど
原作はどうなんでしょうね。
それにしても、私ごときの薦めに従って本当に観て下さりありがとうございま
した!そういうのって何か嬉しいですよね。
by milk_tea (2006-11-20 00:21) 

milk_tea

>カーペンターズの名盤と言えばやっぱり'73年の「NOW AND THEN」

あ~それも聴いた事がある・・・

>Refugeeさん、これだけは聴いてください^^。

オ・レ・に・薦めんか~!!(←なんで、"オレ"?笑)
カーペンターズについてmilkに語りかけても、もはや無意味、と思っとるな。
悔しいから Now and Then いの一番に聴いてやる~!(←思うツボ?)
by milk_tea (2006-11-20 01:02) 

MASA

わー、怒られた〜(>_<;)もちろんmilkさんにも大推薦ですよっ。カーペンターズは聴き込んだことないっていうのでRefugeeさんに薦めただけじゃんかー。
あともう1枚のオススメは大安さんも薦めていた後期のアルバム「PASSAGE」。人気もピークを過ぎ、カレンが精神的に不安定になり拒食症でガリガリになり出した'78年頃のアルバムですが、そんな中でレコーディングされたとは思えないクオリティです。優雅に泳ぐその水面下では必死に水を掻いて進んでいる白鳥のごとく、痛々しさを微塵も聴く側に感じさせずカレンは見事にプロ根性でカーペンターズのカレンを演じています。そんなに売れなかったアルバムですが、なかなかの佳作です。
by MASA (2006-11-20 01:37) 

YandU

MASAさん
おっしゃるとおり、米盤だと、カレンの声の生々しさは別格ですね~


milkさん

> 財前の余命が短いことが判明してからの脚本は特に、限りなく簡素で、感情に走り過ぎない秀逸なものだったと思います。

私もまったく同感です。
っていうか、それこそ第一話から、脚本は相当に考え抜かれて書かれている印象でした。

milkさんが印象に残ったシーンは、私もいずれも印象に残ってます。
特に、夜中に財前が里見の病院に行って、自分の見立てを確認する場面は、milkさんがおっしゃる唐沢の名演技ももちろん印象的でしたが、あのシーンがあってこその財前臨終シーンなのですよね。

> 黒木瞳は「五郎ちゃんの事、一生忘れないわ・・・。でも五郎ちゃんよりもっと素敵な人が現れたら・・・別だけどねっ」と明るく言ってその場で泣き崩れるんですよね・・・。(←思い出して泣きそう)

セリフまでしっかり覚えてるんですねぇ。
このシーンも、とても印象的でしたが、財前の妻杏子(若村真由美)の、レスピレーターを拒否する場面や、里見の到着を財前に知らせる場面(これでずっと意識がなかった財前が意識を取り戻す)も、印象的でした。
ただの世間知らずのお嬢さんのようでいて、財前という男を一番理解している人間の一人だったんだなぁと。

milkさんがあげたケイ子(黒木瞳)とのシーンでは、私、ちょっと前の財前がオペでミスした夜のケイ子の店でのシーンを思い出しました。
酒でごまかそうとしていた財前に、ケイ子は「それは二流の男のすること」だと言い、それではとケイ子の部屋に行こうと言った財前に「それは三流の男のすること」と言われたあと、財前は「一流の男は、何をしていても一流だけどな」って言うんですよね。
惚れた女の前で弱みを見せても、一流は一流だよなぁって(笑)

って、いろいろ思い出してたら、キリがなくなりますので、このへんで~

また、良い映画やドラマがあったら、ぜひご紹介くださいね。
by YandU (2006-11-20 01:51) 

hamakaze_ataru

おはようございます。
MASAさんにRefugeeさんがいらっしゃると、ど〜しても混ざりたくなる悪い癖。
邪魔だったらつまみ出してください。
「PASSAGE」MASAさんも推薦ですね〜。うれしいなぁ。
歌唱ロボットのようなカレンが好きな方には不向きかもしれませんが、現実と理想の狭間で苦悩してるカレンを感じずにはいられませんね。
その後に出た81年の「Made in America」や亡くなった83年の「Voice of The Heart」この辺りは・・・やっぱ切ないですね。
初期の鉄壁A&M作品とは明らかに違うけど、やっぱカーペンターズなんですよ。
時代的にもAOR(この言い方きらいだけど)ファンが食いついたのが
「Made in America」。US盤を発売当時買いましたが、あまりに綺麗な、そしてキラキラしたサウンドがすばらしい。
収録曲の「Touch Me When We're Dancing」を小林明子が後にカヴァーしましたが、止めてくれ〜って思ったのはワタシだけじゃないでしょう。歌い出しの声質だけマネしてもなんの感動もない。あれ?このカヴァーにはリチャードも関わっていたんでしたけけね??
そして、ど〜しても無視出来ないのが「異質」なアルバムではありますが、カレンのソロとして発売を拒否されたフィル・ラモーンのプロデュース作品数曲とリチャードのプロデュース作品を上手く1枚にまとめた1989年発売の「Lovelines」は面白いです。カレンのやりたかったことが、カーペンターズっぽくない。フィル・ラモーンに仕上げられた数曲は・・・・やっぱ「カレン」の声の魅力がイマイチ発揮できていない。カレンじゃなくてもイイって感じがしてなりません。どれも良く出来ているのですが・・・
対照的にリチャードが仕上げた楽曲はカレンの「声」を大切にしています。結局カレンを一番理解していたのは・・・やっぱにいちゃんだったってことになりますね。
by hamakaze_ataru (2006-11-20 10:50) 

MASA

私は「MADE IN AMERICA」以降やカレンのソロは興味がなくなり買っていないので全部を聴いていないんですが(パンク/ニュー・ウェーヴにドップリの時期だったので^^)、この時期セールス的にはいまいちだったものの、決して悪くないですよね。
そうそう、リチャードが小林明子の声に惚れ込んでアルバムをプロデュースしたことがありましたよね。
フィル・ラモーンのプロデュースしたカレンのソロも聴いたことがありますが、悪くはないけどやっぱりカレンはリチャードあってのカレンでしたね。兄キの作る音楽を表現できる唯一のボーカリストであり、どちらが欠けてもカーペンターズ足り得なかったという事実を証明したにすぎないアルバムだったような気がします。
リチャードもまたしかりで、カレン亡き後これといった仕事が出来ていませんね。
by MASA (2006-11-20 13:03) 

milk_tea

Refugee(Y&U)さん、再びどうもです。(どちらで呼ぶべき?)
「白い巨塔」、Refugeeさんご指摘のところ、全てその通り、同じように思います。
そうそう、若村真由美もなにげに好演でしたよね・・・。
愛人が居るのもわかっているからアッサリした夫婦の関係を保ちつつ、でもその実
財前への深い理解があったようにも思います。それもやはりひとつの確かな愛で
しょうね。

>惚れた女の前で弱みを見せても、一流は一流だよなぁって(笑)

なるほどわかります・・・・・・。
私はあのシーンではまた少し違った感慨があって。愛人側は愛人側で、あるところ
で自ら線を引いてるんですよね。本当は、愛する男が自分の前でだけ弱みを見せる
というのは、女にとってはおそらく無上の喜びなのだけど、それを全身で受け止め
てもそれはそれで結局つらいし。
「そんな男は三流よ」って、あえて突き放して何とか距離感を保っていかないと
やはりドロドロは必至だし。
本当は、「よしよし、貴方が一番よ」って優しく受け止めてあげたいだろうに、女も
ツライよなぁと思ったりしました。
やはり、男視点、女視点ってありそうですね。

>また、良い映画やドラマがあったら、ぜひご紹介くださいね。

こちらこそ何かいいのあったら教えて下さい!
心の機微がキメ細かく、リアルに描かれたものは大抵好きです。
by milk_tea (2006-11-21 15:05) 

milk_tea

大安さん、こんにちは~

>歌唱ロボットのようなカレンが好きな方には不向きかもしれませんが

「歌唱ロボット」って可笑しいですけど、言いえて妙かもしれません。
怖ろしく丁寧に、夢のように美しく歌っているんだけど「歌唱ロボット」っぽいという
何という皮肉・・・・。
私もその「現実と理想の狭間で苦悩してるカレン」を是非聴いてみないといけない
な~。ロボットカレンしか結局知らないのでした。

>小林明子が後にカヴァーしましたが

おー。言われてみれば確かに小林明子の歌唱は、カレンのロボット歌唱に
似てますね!質感もそっくり。

>フィル・ラモーンに仕上げられた数曲は・・・・

久々に聞いた、この名前。
松田聖子のプロデュースもしてました。
たしか、当時聖子が「ラモーンが・・・」とか親しげに語っているのを数度見ましたが
よく考えるとこれだと苗字の呼び捨てではないか。失礼なやつ(笑)

>結局カレンを一番理解していたのは・・・やっぱにいちゃんだったってことに
>なりますね。

なるほど、深いですねぇ。
カーペンターズは兄妹のコンビだったことで、ある限界を見た気がしますが
やはりこの兄妹だから、あの栄光があったと・・・・・
by milk_tea (2006-11-21 15:30) 

milk_tea

>リチャードが小林明子の声に惚れ込んでアルバムをプロデュースしたことが
>ありましたよね。

小林明子の滑らかな声に、カレンの幻影を見たんでしょうかね。やはり。

>兄キの作る音楽を表現できる唯一のボーカリストであり、どちらが欠けても
>カーペンターズ足り得なかった

そうなんですね・・・いたく納得。
その鉄壁のコンビネーションゆえに、近親愛疑惑なんかが出てしまったのでしょう
かね。ああいうのは本当に気の毒です。

>リチャードもまたしかりで、カレン亡き後これといった仕事が出来ていませんね。

確かに。少し前に「あの人は今」的な番組に出ていて、誰か忘れちゃいましたけど
タレントがリチャードの自宅を訪問してピアノを弾いてもらったりしていましたが
もうすっかり、品のいいおじいちゃまが隠居してるムードでしたね。
片腕をもがれたらもうそうなるしかないかもしれないです。
でも華麗なる印税生活って感じで、「これといった仕事が出来てない」というより
これといった仕事などする必要がない、のかも・・・!
by milk_tea (2006-11-21 15:55) 

イルカちゃん

プリーズ・ミスター・ポストマン

元祖、マーベレッツのプリーズ・ミスター・ポストマンを観て見ましたが、やはり、soulっぽかったです。
ビートルズはマーベレッツのをそのまま演ったみたいですね。ロック好きはビートルズ、ポップ好きならカーペンターズ、ソウルなら好きならマーベレッツでしょうか??
by イルカちゃん (2007-01-20 21:31) 

milk_tea

イルカちゃんさん、どうも初めましてです。
私は本当のオリジナルの Please Mr. Postman 知らないんですよね・・・。
それにしても、個性的なブログを書かれてますね。
英語は私も昔から好きで、私もイルカちゃんさんのように、映画のシナリオを
丸覚え、とか昔やりましたよ。
英語に限らず語学って結局、単語やイディオムでではなく、文章まるごと
「まんま覚える」ことが一番身に付く!という結論に個人的には到ってます。
by milk_tea (2007-01-21 00:27) 

ぷくちゃん

ポール・ウィリアムスについて、ちょこっと書いたので文中リンクさせていただきました。でも本当に彼の演奏はいいですよね。
by ぷくちゃん (2007-02-11 00:32) 

milk_tea

ぷくちゃん先輩ってば、なんで「milk_tea先輩」なんてめっそうもないことを!
とんでもございません。でもリンクなど付けていただき嬉しいです・・・!
実はポル・ウィリ(?)の後編も9割がた書き終わっているのですが、何となく
乗り切れないままズルズル日々の暮らしに流されております・・・。
ぷくちゃんさんの文章に、「あ!やべ、先に書かれた!」というところが
1つ2つ見つかりました。これはヤバイ、早く後編の記事を上げよう。
背中を押して下さりありがとうございました。
by milk_tea (2007-02-11 23:19) 

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