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【番外編】 映画 『硫黄島からの手紙』  ~観てしまいました~ [非音楽ジャンル]

                 

音楽とは全然関係ないのだが。

昨日、『硫黄島からの手紙』 を見てきた。
本当は、お正月に観てとても面白かった 『プラダを着た悪魔』 をどうしてももう1度見たくて、改めて
1人で映画館に向かったのだが、何を思ったか、つい『硫黄島からの手紙』を観てしまったのだった。

私は、戦争に関連した本や映画が意外に好きだ。
何故なのかはよくわからない。
それだけに、こんなに巷で話題になっている硫黄島を観ない手もない、と思った。

2時間半にもなるこの作品を見て、私はついに最後まで1粒の涙もこぼすことはなく、妙に乾いた
空虚な気持ちで映画館を出た。
しかしあれからもう丸1日以上の時間が経っているのに、いまだにこの映画のことを考え続けて
いて、いつまで経っても意識が離れていかないことにさすがに自分でも当惑し始めた。
風が吹き渡る硫黄島のセピア色の風景や、二宮君扮する西郷の血まみれの顔などがまぶたの裏
に浮かんだり消えたりし、妙な虚脱感も抜けない。
パソコンに向かうと、気付くと You Tube で硫黄島陥落の実写映像を探したり、出演した数人の
無名俳優の名前やプロフィールを調べてしまったりして、どうしても頭を切り替えて次の行動に行く
ことが出来なくなっていた。

そのうちふと、これは自分の言葉で、思ったことを文章にして吐き出してラクになるのが一番いい
かも、と突然思い立ったのだった。
(なるべくBlogに音楽のテーマ以外は書かない方針なのだが・・・)

ちなみに、以下は物語の核心・結末にまで触れているので、これから映画を観ようと思っている人は
読まないほうが良い。
(いわゆる ネタバレ というやつです)

           

映画が始まって10分でまず思ったことは
「これほど日本映画中の日本映画を、なぜ日本人以外が撮っているのだろう?」
そういう根源的な疑問がわくほどに、普通に日本映画っぽかったのだ。
ちょっと前に映画になった 『SAYURI』 『ラストサムライ』 など、外国人の描く日本の姿はいつも
どことなくチグハグしたところがあって、青い目で見た風変わりな日本を感じさせるのが常だが
これは全く違った。
1人1人の足がきちんと地に着いて、ウソのない日本人が描かれている感じがした。
ただ時々複数の出演者のセリフがモワッとこもっていて良く聞き取れないことがあったのだが、
これはセリフのやりとりが、アメリカ人スタッフ達にとっては知らない言語(日本語)であるため
音声を拾うのにそこまで注意を払うことが出来ずケアが甘かったのではないかと感じた。
セリフそのもののカツゼツが部分的に悪かったりしても、日本語を知らないから、それに気付いて
テイクを撮り直したりもしなかったのかもしれない。
また、栗林中将を出迎える脇役の上官などのセリフが多少たどたどしかったりするのも同様の理由
で、ケアが足りないままGOになってしまった感じはした。

しかしこの映画は、そういう細かいところをどうこう言うために存在するのではない。

戦争映画は星の数ほどあるが、私がかつて観た戦争映画の中でこれほど敵・味方の区分けが
あいまいになっているものはなかった。

確かに敵国はアメリカで、大艦隊が水平線の向こうから大挙してやってきて、米兵たちが浜から
ドヤドヤと上陸し血みどろの直接決戦が始まるのだが、何故か「頑張れ日本!」 「そこだ!撃て!」
的な気分は微塵も起こらない。
だいたい、日本軍が何十日も陥落せずに堪えたというあの名高い硫黄島の戦線で、現在見ている
シーンは一体何日目の戦闘なのか、どういう作戦のもとで今動いているのか、また、かの有名な
地下要塞はどういうものだったのか、などといった具体的な説明は全く、されていない。
そういうものが排除されているために、観ている我々としても戦闘そのものに肩入れしようがない
のだ。

では、もっと人間ひとりひとりの感情の動きを繊細に追った、センチメンタルな人間ドラマ中心なのか
というと、それも、もっと違う。
西郷(二宮和也)の仲の良い仲間の1人が赤痢で死ぬエピソードも、ちょっと下痢をしている描写の
あとは、もう知らぬ間に死んでいて、誰1人それについて振り返ったり、涙するでもない。
誰が死ぬ時も、お涙頂戴ふうな、いわゆる "ドラマ的溜め" など全くなしに、いともあっけなく死んで
画面から消えていく。我々観ている側に、 過度の感情移入を全く許さない のだ。

1人で投降して米軍の捕虜になった清水(加瀬亮)に、米兵たちは一体どんなひどい仕打ちをする
のかと思ってヒヤヒヤ観ていたら、彼らは清水を殺す事なく穏やかに受け入れて、見張り番を立て
たりしたので 「あ、ここでアメリカ人の良心でも表現してるのか?ずるいな~」 などと思いつつも
少しホッとして観ていると、いきなり見張りの米兵が、面倒くさくなって清水を簡単に撃ち殺す。
もう、何の溜めもなく。

こうして観客は「何に感情のウェイトを置いて見ればいいのか分からない」という浮遊感を抱いたまま
で、2時間30分は終わる。

このギリギリの戦闘の場においては、いい者も悪い者も一切なく、誰もが加害者でありまた被害者
でもあるという、ある意味限りなく公平であることをクリント・イーストウッドは徹底して訴えているに
違いない。
そういった一見非常にドライで突き放したトーンの中に、彼の奥深い戦争観、そして彼自身の懐の
深さ、優しさ、国を問わず戦死して行ったあまたの兵士に対する限りなく深い敬意を、時間が経つに
つれ水が沁みてくるように感じるようになった。

ラストで、捕虜となって米軍によってタンカで運ばれ、他の米国人負傷者と並んで地面に寝かされた
西郷(二宮)が、ゆっくり頭をこちら側に動かしてふいに カメラ目線 になり、薄い笑顔を浮かべて
しばしこちら側を見ているシーンが一番印象的だった。

あそこでカメラ目線、っていうのはちょっと驚いた。まるで
「こうやって僕ひとり生き残ってしまったけど、どうかな?許してくれるよね?君はどう思ったかい」
と私たちに問いかけているように感じられた。
『プラトーン』 で、最後生き残ったチャーリー・シーンも、何ともやりきれない表情でヘリに乗せられ
戦地を去っていくが、私はこの二宮くんの薄笑いの表情のほうが胸に響いたし、最後の最後に
映画の中の主人公とふいに目が合ったことで、思いのほかハッとして、遥か遠い61年前と今とが
急に繋がったような錯覚を覚え、何とも言えない余韻が残って素晴らしかったと思う。

それより何より、擂鉢山陥落がほぼ決定となり、部隊の隊長が部下たちに自決を命じ、青年たちが
次々と恐怖で狂い出しそうな表情で、1人1人手榴弾のピンを抜いて自分のヘルメットにその信管を
打ち当て、手榴弾を抱え込んで自爆し自決するシーンはとにかく凄まじく、圧巻だった。

無名の俳優ばかりだったが、死にゆく兵士達の演技は皆素晴らしかったし、それと対比して、
爆発とともに飛散した肉体の破片は本当に凄惨でリアルで、崇高な精神が瞬時に、単なる醜い
肉塊に変わり果てるという、命というものの無常を確実に伝えてもいた。

皆、本当に死にたくて死んだわけではない。
天皇陛下への信奉、国への忠誠心、あるいは「同期のあいつも自決するのに、俺もしないわけには
行かない」という義理人情や連帯感、「上官の命令には背けない」という上下関係のしがらみなど
色々なものがゴチャ混ぜになりながら、手榴弾のピンに指を入れるのだと思う。

この映画を観ることによって、感動ウルウルの熱い泪にくれることはたぶん出来ないし
「硫黄島の決戦ってこういうものだったのか!」と、より深く戦争の具体的な内情を知ることも出来
ないのだけれど、たぶん今生きている誰もが1度は観ておいた方が良い作品ではないかと思う。

これから亭主を殺してバラバラにしようとしている人や、クラス内のつまらないイジメを苦に首を吊ろう
としている人、買ったシュークリームの賞味期限が1日切れていて今まさに店にどなりこみに行こう
としている人など・・・・・とにかく皆んなこれを観てからにしてほしい。
くだらない事に逡巡していないで、今のこの生温かい平和をありがたく思いながら、粛々と生きて
いこうと、きっと思い直すだろう。

ふぅ。ちょっとスッキリ。
やっとゆっくり寝られそうです。(昨晩はうなされた)

                  
                                

           

ところで、アメリカのアカデミー賞受賞の可能性が囁かれている本作品であるが・・・・
主なキャストの、個人的評価。

          

■渡辺謙  (左から3番目)
  さすが、今や日本を背負って立つ国際的俳優。ものすごい貫禄。
  そしてやはり演技力が飛び抜けている。ハリウッド的華やかさと、いぶし銀的な質実剛健な
  雰囲気のバランスが絶妙。とにかくスゴイ。
  とはいえ、安定した存在感だけにある意味、キャラがパターン化されてしまっている感じもある。
  まあ、もうこの人はこれでいいのかな。是非ともさらに活躍の場を広げて、わが国が誇る
  世界のトップスターになって欲しいものです。

■二宮和也 (右から2番目)
  嵐(ARASHI)の二宮クン、という認識しかなくて、蜷川幸雄にも誉められているような逸材とは
  実はずっと知らなかった。
  彼は今もう23歳くらいにはなっていると思うが、若く見えるので "永遠の17歳"とからかわれ
  たりしているらしい。実際、映画の中での彼はどう見ても10代にしか見えず、彼が東京で
  パン屋をやっており、妻も子も居るという設定に違和感を覚えるほどだった。
  童顔な上に背が低く線も細いので、家の食卓でちゃぶ台にあぐらをかいて座り、妻に食事を
  運ばせている情景などは、ちょっとしたコントみたいに馴染んでいなかった。
  しかしイーストウッドが心底惚れ抜いていたのはよく解った。ものすごく瑞々しく、主役のオーラ
  が溢れているのだ。当時の日本人兵士のステレオタイプとしては、何となくリアリティがないが
  きわめて地味で、明快な起承転結のないこのテの映画において、このくらいフレッシュな存在が
  1人くらい居ないと、全国上映するメジャーな映画として成立しないだろう。            
  かといってただフレッシュなだけでなく、独特の暗さも携えているところがやはりこの役に抜擢
  されただけのものを感じさせる。
  これを木村拓哉がやらなくて本当に良かったと思う。^^;

■伊原剛志 (左から2番目)
  頑張っていたし、独特な存在感があって悪くなかったが、なにしろ演技力がまだまだだった。
  セリフ回しがたどたどしい。特に前半のやりとりは、台本を読んで、書いてある台詞そのままを
  緊張の絶頂の中必死に吐き出している感じで、かなり興ざめだった。
  でも最後に米兵の捕虜と話をする辺りは脂も乗ってきたか素晴らしかったと思う。
  

■加瀬 亮  (一番右)
  これ、誰??と思っていたら、あとで見たら、こんど周防正行監督の10年ぶりの映画
  『それでもボクはやってない』 の主演の人だった。
  こうやって、幸運の女神に目を付けられた者は、チャンスを次々自分のものにしていくのだな。
  この人の存在感は凄かった。後半までほとんどセリフがないのに、確実に「主要キャスト」で
  あることが匂い立っていた。それなのに、果てしなく地味。
  これだけ地味で色がなく、かつ存在感を際立たせることが出来るというのは稀有な存在かも。
  こういう俳優は雑に使い回さないで丁寧にキャリアを積ませてほしい。
  これも・・・・ミッチー(及川光博)なんかがやらないで良かった・・・。

■中村獅童 (一番左)
  この人の顔は、きわめて "日本兵顔" だよなあ。それだけでも起用は正解。
  この映画の中では最も露悪的な存在となってしまい、よく演っていたとは思うけれど、この人は
  人情味あるキャラクターとして使ったほうが持ち味が生きる人のような気がする。
  そこはちょっともったいない感じがした。



こうやって、試写会でステージに並ぶことがなかった俳優の中にも2,3個性が光る人が居たが
どこを見ても彼らを紹介しているところが見つからなかった。
映画のパンフにはちゃんと紹介されているといいけど。彼らにとっても大変貴重なキャリアになった
ことでしょう。皆、志を高くもって今後も頑張って行ってほしいものです。

・・・などと延々 "上から目線" でエラそうなことを書き綴っている私自身も、もっと色々な事を
頑張っていかないといけないなぁ!と感じました。
せっかく、戦争のない自由で平和な社会に生きているのだしね。


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ぷくちゃん

こんにちは。ポール・ウィリアムスについてコメントしようと思ったら、こちらは一番のりなのでこっちにしました。

さてこの映画で一番思ったのは、戦争って怖いなという当たり前の事です。この作品と対になる「父親達の星条旗」。こちらではアメリカ兵が怖がっています。日本軍のゲリラ戦法に皆恐怖しています。

ところがこの映画では日本軍は最初から余裕などなく玉砕覚悟で皆震えている・・・恐怖している・・・

もちろん結論から言えば米軍が制圧したのですが、現場で戦っている兵には全くの(感情面での)相違はありませんでした。日本人、アメリカ人、皆さん怖がっています・・・・

>今のこの生温かい平和をありがたく思いながら、粛々と生きていこうと、きっと思い直すだろう。

そうです。だから私達も人に恐怖を与えてはいけないと肝に銘じて生きていきたいと思っています。たとえそうできなくても、気持ちの上ではそれを念頭において・・・
by ぷくちゃん (2007-01-14 08:10) 

milk_tea

ぷくちゃん先輩!!ようこそお越しいただきました。
実は、この前「犬神家」でそうしたように、ぷくちゃんさんのブログのほうで
この映画の感想をコメントしようかな、と最初思ったのですが、この前以上に
文章が長くなりそうな気がしたし、よそ様のところであまり語りまくっても
ご迷惑と思って自分のほうで立ち上げたのでした。
それにしても上記コメント、文体がいつものぷくちゃんスタイル?じゃなかった
のでどなただろうと思いましたよ。

>戦争って怖いなという当たり前の事です。

シンプルに言って、本当それに尽きますよね。
いかに戦争が怖いかを皆んながきちんと自覚することが出来たなら、地球上
の無益な戦いはもっと減るでしょうに・・・

>この作品と対になる「父親達の星条旗」。こちらではアメリカ兵が
>怖がっています。日本軍のゲリラ戦法に皆恐怖しています。

そうそう、これについて本文で触れるのを忘れました。
この2つを両方見ないとクリント・イーストウッドの真に意図するところは
理解しきれないんでしょうね。(観ていないのですが、きっとそうだと思う)
片側から見ると、敵は冷徹に、果敢にこちらに向かってきているように
見えるけれど、実は双方が同じように恐怖におののいているのでしょう。
お互いが怯えながら、恐怖しながら、向かいあい殺しあう・・・なんと
哀しく空しいことでありましょうか・・・・

>そうです。だから私達も人に恐怖を与えてはいけないと肝に銘じて生きて
>いきたいと思っています。たとえそうできなくても、気持ちの上ではそれを
>念頭において・・・

本当ですね。
人間なかなかそう出来ないことは多いわけですが、少なくとも肝には銘じ
ながら生きていきたいものですね。
それと、栗林中将のように、どのような状況にあっても無意味に感情に
走らずに冷静に事態を俯瞰して真実を見極め、正しい判断が出来るように
なりたいな、と思いました。これまたなかなか難しいんですけどね。
また宜しくお願いします!
by milk_tea (2007-01-14 11:45) 

GOMENTE

今年は新年のご挨拶なしなので一個飛ばしました。(紅白の記事、いまいちだったというのもあるが。。なんて、ごめんね(笑。)
ボクの知り合い(アメリカ人)の息子がアフガンにいます。今も元気でいることを聞いて安心しましたが明日のことはわかりません。アメリカを旅すると(他の国でも同じでしょうが)突然「戦争」という現実に対面することがあります。下記ボクのブログの方でこの辺の話を書いています。
http://blog.so-net.ne.jp/gomente/2006-05-07
(と、その次の記事)
あと、これかな。。?
http://blog.so-net.ne.jp/gomente/2006-03-22-2
ちなみにこの映画は見ていません。が、今この映画を世に出す意味はこの人達のためにある、と思います。
by GOMENTE (2007-01-14 13:29) 

milk_tea

GOMENTEさん、コメントどうもです!今年も宜しくお願いいたします。
前の記事イマイチでした?(笑)そんな、全員が共感できて賞賛してもらえる
記事なんて書けませんからね~。シロウトですから、なにしろ(笑)

>ボクの知り合い(アメリカ人)の息子がアフガンにいます。

広い交友関係をお持ちで・・・すごいですねぇ。
これだけ戦争批判が大々的に訴えられている世の中において、アメリカ
ほどのクレバー(で、あるべき)な国がいまだに戦争をやってるってのが
理解不能ですよね・・・・。

>ちなみにこの映画は見ていません。が、今この映画を世に出す意味は
>この人達のためにある、と思います。

そうですね。でもそういう方々へのオマージュという意味以上に、もっと
リアルな問題として、世界各国の首脳の方々に、この2部作を観てもらって
色々考えてもらいたい感じがします。
by milk_tea (2007-01-14 14:11) 

GOMENTE

>シロウトですから、なにしろ(笑)
なにいってんの、「今回の文章は。。」とかブログで言われるのって凄いことだよ。
>アメリカほどのクレバー(で、あるべき)な国がいまだに戦争をやってるってのが理解不能ですよね・・・・。
そう、ほんとそう思う。政治的なことはおいといても、命令で死ぬ国民がこの国にいることがやはり日本に生まれ育ったボクの理解を超えてる。そのメンタリティというか。。だってその知人も特別な人じゃないし、息子が戦っていることを自慢してるわけじゃない。どう見てもこの家族も犠牲者なんですよ。じゃ「なぜ?」って、ね。。。
by GOMENTE (2007-01-14 18:20) 

derosa84

僕も先々週、見てきましたよ、
そしてmilk_teaさまとまったく同じような考えだったので驚きでした。
カツゼツの悪い日系人俳優のこと、名前さえ知らない気になる俳優のこと
しばらくはyahooで硫黄島と検索して色々と調べたり。
井原剛のバロン西がかっこよすぎるとか、この手の映画には欠かせない
中村獅童のこととか、格闘家、須藤元気に似た赤痢で死んだ俳優とか・・・
でも衝撃的だったのはやはり洞窟の玉砕のシーンでした。
で、一番知りたいのは、西郷と一番仲の良かった情報通の兵隊役の俳優の名前なんですよね(彼も自爆してしまいましたけど)知ってますか?

で、この映画、みて友人たちにどーだったと聞かれたとき、おもしろかったっていえなかったんですよね。どう、説明していいものか、確かに2時間半、あっというまにみれて、退屈することなく引き込まれていくんだけど、これをおもしろいとはいえなくて、かといって戦争とは・・・なんていえないしと思っていた矢先
>この映画を観ることによって、感動ウルウルの熱い泪にくれることはたぶん出来ないし
「硫黄島の決戦ってこういうものだったのか!」と、より深く戦争の具体的な内情を知ることも出来
ないのだけれど、たぶん今生きている誰もが1度は観ておいた方が良い作品ではないかと思う。
このmilk_teaさまの言葉が参考になりました。
by derosa84 (2007-01-15 00:59) 

parlophone

milkさま、新年明けましておめでとうございます(←遅すぎっちゅうねん!)

ぼくも戦争映画にはなぜか惹かれるものがあり(おそらく人を殺さなければ自分が殺されるという究極の二者択一状態に対する本能的な怖れみたいなものから逃げ出したいのに逃げられないために起きるいびつな関心?)、『第十七捕虜収容所』、『ナバロンの要塞』、『大脱走』というような娯楽作から、『地獄の黙示録』、『フルメタル・ジャケット』、『プラトーン』、『プライヴェート・ライアン』、『シン・レッド・ライン』、『ウインドトーカーズ』などのシリアスものまで、たくさんの戦争映画を見てきました。
(子どものころ見た東宝映画で人間魚雷「回天」を描いた映画はほんとうに恐くて悲しかった…)

この映画、ぼくは見てませんが息子が冬休みに見てきました。
「どうだった?」と訊くと、
「う~ん、惹かれるものはあるけどすごくキツイ映画だった」と言ってました。

ちなみにうちの子、中学生のころまでは二宮くんに似ているとよく言われてたんだけどなあ^^;

今年もよろしくお願い申し上げます。
by parlophone (2007-01-15 01:41) 

ベアトラック

お久し振りです。
『プラダを着た悪魔』をもう一度観るつもりだったのが、この映画になったとは!(笑)
私はまだ観てませんが、是非とも観ておきたいですね。結末がわかっているだけに、気分は少し重いですが。
クリント・イーストウッド作品なので、以前の作品同様に、淡々としているんだろうなと想像していましたが、やはりそうでしたか。
日本とアメリカが、かつて戦争をしていたことがあった事実を知らない若者たちが、両国には実に沢山いるらしいです(驚)
各国の首脳だけでなく、学生たちにも見て欲しいものですね。
そうですよ、ごく単純に、戦争をしてはいけないということを知るべきです。
by ベアトラック (2007-01-15 15:04) 

MASA

なんでプラダが硫黄島になっちゃったの?(笑)
お正月に「嫌われ松子の一生」のDVDを観てとっても面白かったMASAです(笑)。
この2部作の映画、私も観たいのですが、なかなか映画館に足も運べず、こうなりゃおそらく初夏あたりになるであろうDVD化待ちです(笑)。
アメリカ側から太平洋戦争を描いた前作の「親父たちの星条旗」よりも日本側から描いた「硫黄島〜」の方がかなりアメリカで受けがよく評価も高いみたいですね。
あの戦争を敵国だった日本の側から描いた作品をアメリカ人が観るのもこれが初めてでしょうから、あの戦争を日米お互いにしっかり理解する上である意味画期的な映画なんじゃないですかね(と、観てないのに観たような感想を言ってみる・笑)
by MASA (2007-01-15 17:12) 

white berry

あ、なかなかのハイペース(?)で次の記事、来ましたね。
しかも私も先月見てきた硫黄島!興味深く拝見。
そして改めて(いつもですが)大・大感心!
上記の方も仰っていますが、「う~ん何だか涙も出ないし…重苦しい…」と言葉にならない何かを抱えて帰ってくるわけですが、その理由を大変うまく分析されています。この映画評はそのまま小誌でも採用可能かも…。(^^)
でも父親たちの星条旗のほうもご覧になったほうがもっと堅固な評価が下せるかもしれませんね。星条旗のほうが私は興味深かったです。
それから「木村拓哉じゃなくて良かった」大爆笑!!ぶち壊しでしょうねー。
ついでに東京に残してきた妻が常盤貴子とかじゃなくて良かった(笑)
ゆうきなえも微妙ではありましたが…
by white berry (2007-01-15 18:03) 

milk_tea

derosaさん、こんにちは!
おー、derosaさんも硫黄島、見たんですね!^^ それは話が早い!(笑)

>カツゼツの悪い日系人俳優のこと、名前さえ知らない気になる俳優のこと

ね、なんか台詞が聞き取りにくいところがチョイチョイありましたよね。
それと、気になる無名俳優。私は2人居ました!

>しばらくはyahooで硫黄島と検索して色々と調べたり。

う~む、同じ行動を取るものですねぇ。興味深いです。
私とderosaさんの感性が似ているのか、あるいはこれを観た人はたいてい
同じ行動をとる傾向にあるのか。

>井原剛のバロン西がかっこよすぎるとか、

そーそ、なんか浮いてましたよね?
まあ、バロン西っていう人を私は全く知らないので、本当にこういう人だった
のかも知れませんが・・・それにしても台詞がたどたどしい!

>この手の映画には欠かせない中村獅童のこととか、

あの顔って、妙に「日本人のリアリティ」をダイレクトに投影しているかの
ような不思議な "引き" のある顔ですね。映像がグッと締まります。

>格闘家、須藤元気に似た赤痢で死んだ俳優とか・・・

あははは~!同意です!そんな感じでした!
なんか、手榴弾で自決するのも気の毒ですけど、ひどい下痢の果てに
消耗し抜いて死ぬっていうのも神も仏もない気の毒さ。私も妙に気になり
ました・・・。

>一番知りたいのは、西郷と一番仲の良かった情報通の兵隊役の俳優
>の名前なんですよね(彼も自爆してしまいましたけど)知ってますか?

笑わせないで下さい・・・!私もこの人が気になって気になって!
あの大きな目と人なつっこい笑顔はとても印象的でした。
そして最後、手榴弾のピンを抜く時の追い詰められた表情!圧巻でした。
彼、どこかで見たことあります。何かの映画かドラマに出てました。
調べようとしたけど、私もわからないままです。

>確かに2時間半、あっというまにみれて、退屈することなく引き込まれて
>いくんだけど、これをおもしろいとはいえなくて、かといって戦争とは・・・
>なんていえないし

そうなんですよね~。「面白いから是非見なよ!」とは、どうも言いがたい。
面白かったのかよくわかりません。見たことで何かズシンと、とてつもなく
重いものを背負った感じはするのだけど、それ自体、良いのか悪いのか。
しかし、こんな長いことズッシリ来るっていうのは、やっぱり大きな意味のある
映画だったのかな・・・という感じですね。

>このmilk_teaさまの言葉が参考になりました。

何よりのお言葉です。その3行が一番ここで訴えたかったところなので
derosaさんにまさにそこを拾ってもらえて、非常に嬉しかった!*^^*
by milk_tea (2007-01-15 23:40) 

milk_tea

あれ?parloさんと新年のご挨拶交わしてませんでしたっけ?
今年も何卒、師匠!宜しくお願いいたします。

>(おそらく人を殺さなければ自分が殺されるという究極の二者択一状態
>に対する本能的な怖れみたいなものから逃げ出したいのに逃げられない
>ために起きるいびつな関心?)

難しい分析ですが(笑)、「いびつな関心」、これは確かです。
ナチスものもどうしても見ちゃいます。「シンドラーのリスト」とか・・・渋いけど
「Music Box」とか。これはあまり見てる人いない。
それに、どうしても一度アンネ・フランクの隠れ家を訪ねてみたいといまだに
思ってますし!フランクルの「夜と霧」も繰り返し読みました。(暗い)
まあ、南京大虐殺までは追っていませんが・・・
(日本人として、ここまでをあえて直視する勇気が出ない。ずるいですけど)

>『第十七捕虜収容所』、『ナバロンの要塞』、『大脱走』

ふむふむ、この辺は戦争の「ドンパチ」部分だけを陽方向に切り取って
描いていて、完全に「娯楽作」と言えるんでしょうね。
日本側でいうと「トラ!トラ!トラ!」とかね・・・・。

>『地獄の黙示録』、『フルメタル・ジャケット』、『プラトーン』、『プライヴェ
>ート・ライアン』、『シン・レッド・ライン』、『ウインドトーカーズ』

さすが、たくさん観てますねぇ~。私もこのうち3つは観ました!
シンレッドラインは観たはずですが何も覚えていない・・・

>(子どものころ見た東宝映画で人間魚雷「回天」を描いた映画は
>ほんとうに恐くて悲しかった…)

へ~、それ知らないです。子供には戦争映画はキツイですよね。
しかし人間魚雷とか特攻隊とか、一体 "大和魂" って何だったんだ・・・。

>「う~ん、惹かれるものはあるけどすごくキツイ映画だった」

それしか言えない映画です。本当に・・・・
何か、多くは語れない作品です。(充分語ってるじゃんって?^^;)

>ちなみにうちの子、中学生のころまでは二宮くんに似ていると

それはジャニーズ系ということではありませんか。
ジャニーズ系の子の父親もやっぱり、ジャニーズ系だったりしませんか?^^
by milk_tea (2007-01-16 00:04) 

milk_tea

ベアトラックさん、またお越しいただいてありがとうございます!

>私はまだ観てませんが、是非とも観ておきたいですね。
>結末がわかっているだけに、気分は少し重いですが。

ですね、観れたら観ておきたいという感じの作品だとは思います。
家でDVDで観る、っていうよりやっぱり映画館が正解のような。
ああいう映画って、暗闇の中で作品とがっぷり四つに組んで、どっぷり
入り込みながら(韻ふんでるし)観るべきで、
観ている途中「ご飯出来たわよ~」なんて階下から声がして
「あいよ~」って、自決シーンで一時停止して夕飯食べてからまた続きを
観る、みたいなのはダメ!絶対ダメです!(←何様)

>日本とアメリカが、かつて戦争をしていたことがあった事実を知らない
>若者たちが、両国には実に沢山いるらしいです(驚)

いまや、そんなのも多いんでしょうね。だいたい学校の日本史でも、近代史は
怖いほど大ざっぱに流しますからね。あれじゃ全然わからないと思います。
確かに、今の若者たちには是非とも観てもらいたい!
(どうでもいいけど、私もホント、言う事が年寄りくさい・・・)
by milk_tea (2007-01-16 00:18) 

milk_tea

MASAさんどうも!記事止まっちゃってますね?お忙しいんですか?

>なんでプラダが硫黄島になっちゃったの?(笑)

プラダ、お正月の間に見てものすごい感化されて、NY行きたい!とか
もっとオシャレしよう!とか、もっとバリバリ仕事をして輝きたい!とか
あれやこれや気分が前向きになれたので、もう1度見たくなったわけですが
やっぱりねぇ、根が暗いもんで、ついフラフラと・・・(笑)
若い女が(ウソをつけ!)平日の日中、1人で硫黄島見てる図って、ちょっと
した涙を誘う光景だったかもしれませんが、ほっといて下さい(笑)

>お正月に「嫌われ松子の一生」のDVDを観てとっても面白かったMASA
>です(笑)。

面白いんだ!ちょっと観てみたいかもです。
ドラマではちょっと見ましたけど、かなりエキセントリックですよね・・・。

>こうなりゃおそらく初夏あたりになるであろうDVD化待ちです(笑)。

だから!ダメなの、家ででぃーぶいでぃーは!(笑)
じゃあ、部屋のドアを締め切って電気を消して、32インチ以上で観ると
約束してくれるなら・・・・・(だから、何様!)

>「親父たちの星条旗」よりも日本側から描いた「硫黄島〜」の方が
>かなりアメリカで受けがよく評価も高いみたいですね。

そうなんだ!アメリカでも!?それは知りませんでした。
話題とはいえ、あくまで星条旗の補助作品としての話題かと思った。

>あの戦争を敵国だった日本の側から描いた作品をアメリカ人が観るのも
>これが初めてでしょうから、あの戦争を日米お互いにしっかり理解する
>上である意味画期的な映画なんじゃないですかね

あ~、本当にそうですねえ。まさにガスだね!そのとおり。
アメリカ人がそういう視点で戦争映画を観るって貴重な機会ですよね。
日米が戦争に対する認識を共有する上で、非常に価値ある作品になった
のかもしれません。
こうなったら、作品賞でも助演男優賞でも何でもいいから、賞を獲って
もらいたいなー!特に二宮くんを応援したいです。

>(と、観てないのに観たような感想を言ってみる・笑)

んとだよ!観ろ!!(笑)
by milk_tea (2007-01-16 00:38) 

derosa84

発見しましたよ!
http://www.yukimatsuzaki.com/blog/
by derosa84 (2007-01-16 00:54) 

milk_tea

white berryさん!やっとここまで来ました~
(なんでコメントまで、こうも長文?私って)

>しかも私も先月見てきた硫黄島!興味深く拝見。

やった~!観ましたか!

>その理由を大変うまく分析されています。
>この映画評はそのまま小誌でも採用可能かも…。(^^)

いつも誉めていただき本当に感謝です・・・・・・・
ライターさん(編集さんでしたか)に誉めていただくって、光栄のきわみです!

>でも父親たちの星条旗のほうもご覧になったほうがもっと堅固な評価が
>下せるかもしれませんね。星条旗のほうが私は興味深かったです。

そう言う方、多いですね。作品の総合的評価としては、「星条旗」のほうが
高いみたいですね。観なくちゃダメか、やっぱり?
でももうロードショーではやってなさそうな・・・・

>それから「木村拓哉じゃなくて良かった」大爆笑!!

でしょ、でしょ。ヘタするとありそうで怖い。
フジテレビが協賛なんかしちゃって、気付いたらキムタク送り込んじゃって。
どの役やらせても全て同じ「チョイ悪キャラ」になってしまう彼のことだから、
兵隊役でも唇ひん曲げて「おいちょっと待てよ!」みたいな、妙に癇に障る
演技になりそうで・・・。
そして常盤貴子ね。ありげですね!それとか、ありかねないのが菊川怜とか。
ハリウッド映画に出る俳優や女優の日本でのスタンスって難しいですね。
日本で売れ過ぎてる人だと、日本の茶の間臭がついてしまっていて新鮮味
がないし、全く無名じゃこれまた引きが弱い。
そういう意味では二宮クンなんか絶妙な位置なんですよね。蜷川幸雄の
舞台に出ていたり・・・。
それにしても、確かに何故今さら裕木奈江!(笑)
オーディションで辛くも勝ち取った役だったんでしょうかね。
彼女ももう32,3になったのでしょうか。悪くはなかったですけどね。
by milk_tea (2007-01-16 01:09) 

milk_tea

derosaさん、ありがとうです。
おー!この人、この人!!そう、コメディアンなんだった!
私、彼がアメリカでスタンドアップ・コメディやってる映像見たことあるん
です!なんか思い出した!

・・・でも、硫黄島の洞窟の中で決死の形相で自決していった人が、鼻に
割り箸突っ込んでフザけた表情をしているのを見ると、やや引きますね^^;
「なんだよ!あれは演技だったのかよ!だましやがったな!」という気分に
なります。(そんな無茶な・・・ですが)

それにしても、あんないい役をやった人のブログなのに、まだコメント欄も
ちゃんと設けていて、しかもコメント数が(4)とか、地味なのが驚きます。
しかもまだ毎日CMのオーディションとか受けまくっていたり。
俳優業も本当に食べて行けるようになるまでは、なかなか道のりは
厳しんでしょうね。コメントでも入れてみようかな?(笑)
by milk_tea (2007-01-16 01:22) 

MASA

>記事止まっちゃってますね?お忙しいんですか?

それもありますが、ネタがないというのが最大の理由ですね(笑)。

「嫌われ松子」は是非ご覧下さい。内山理名のテレビ版は単に不幸な女の一生を暗く描いただけで身も蓋もなくなってますが(笑)映画版は松子の悲惨であるはずの人生を涙と笑いとミュージカルを織り交ぜて軽快なテンポで描いていて、その見せ方がとっても斬新です。

>じゃあ、部屋のドアを締め切って電気を消して、32インチ以上で観ると約束してくれるなら・・・・・

私がDVDを観る時はいつも部屋を真っ暗にして5.1chサラウンドを大音量にし、36インチのテレビで観てますよー。画面サイズ以外はこれで一応劇場で観るのに近い環境で視聴出来ます。これで「プライベート・ライアン」なんか観たら大変だよ〜。リアルな音色で機関銃のタマが後ろから前からあちこちから飛んで来て、こっちに当たりそうな臨場感で、まるで自分が戦場にいる気分になります(すいません、ちょっとオーバーに言ってしまいました・笑)。
by MASA (2007-01-16 01:41) 

milk_tea

>ネタがないというのが最大の理由ですね(笑)。

ネタもそうそうコンスタントにないですよね~。
parloさんのように、永遠にネタが枯渇しなそうなキャパ(と、素材調達力?)
を持った千手観音みたいなスゴイ人、本当尊敬しちゃいます・・・。
MASAさんも同様に怖ろしく広いですけどね。
まあ、原稿料が入るわけでもなし、趣味の世界ですから気楽に構えて
時間のある時に書きたいことを書いていればいいやって私なんかは考えて
います・・・。あまり前のめりになると疲れちゃって続かないですからね。

>「嫌われ松子」は是非ご覧下さい。内山理名のテレビ版は単に不幸な
>女の一生を暗く描いただけで身も蓋もなくなってますが(笑)

あ、映画はああじゃないんですね。
MASAさんオススメならばちょっと観てみるか。

>私がDVDを観る時はいつも部屋を真っ暗にして5.1chサラウンドを大音量
>にし、36インチのテレビで観てますよー。

おぉー。釈迦に説法でした!
私もごく最近、37インチの高速液晶TVを買ったのですよ・・・。
(会社から買わされたといった方が正しいですが・・・)
これで5.1chも備えて、座り心地のいいソファでも置けばもうそこは映画館
なんですけどね!そこまでは手回りません~
部屋を暗く!これも大事なことですよね。集中度合がちがってくる。

>リアルな音色で機関銃のタマが後ろから前からあちこちから飛んで
>来て、こっちに当たりそうな臨場感で、まるで自分が戦場にいる気分に
>なります

でしょうね。ドンパチもんは臨場感ありそうですねぇ。
それで見る硫黄島の集団自決のシーンもスゴそうだ・・・。
by milk_tea (2007-01-16 12:15) 

MASA

おおっ、そんないいテレビを買ったんなら、是非この機会にmilkさんも5.1chサラウンドを導入しましょう。迫力はもちろん、説得力が違いますよ。つまんない作品も面白くなります(笑)。

「硫黄島」ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞を受賞しましたね。
       ↓
http://www.excite.co.jp/News/entertainment/20070116170505/Fuji_EN_320070116003.html
by MASA (2007-01-16 22:09) 

milk_tea

MASAさん、どもども

>おおっ、そんないいテレビを買ったんなら、

いやぁ、高速液晶TV、本当に夢のようにキレイですよ。動きのある映像では
特に違いがクッキリです。(←いかにも言わされてるふう)

>つまんない作品も面白くなります(笑)。

それってわかる気がする。
「臨場感がある」っていう要素は、かなり大きなポイントになりますよね。
中身はどうあれ・・・・(世の中、つまらない映画も多すぎると思う)

>「硫黄島」ゴールデン・グローブ賞の外国語映画賞を受賞しましたね。

それは誉れ高かったですけど、でも作品賞を逃しましたからね。これを獲れ
ないとオスカーは遠のくって言われてますよね。ややガッカリだったかな~。

受賞後、イーストウッドがジョークのように言った、
「これで私も外国の監督だ。外国語を勉強しないと」というセリフは、暗に
「外国語での作品だから、作品賞ではなく外国語映画賞になるのか。アンタ
(選者)ら捕らわれすぎだよ。俺を誰だと思ってんだ」って言いたい気持ち
からの、精一杯のイヤミだと私は感じました。
by milk_tea (2007-01-17 13:09) 

MASA

外国や外国語の映画がアメリカの映画賞で作品賞を取るというのはなかなか難しいですからねー。ゴールデン・グローブにしろアカデミーにしろ未だかつてほとんどないはずだし。
イーストウッドの発言は多分milkさんの感じたところがまさに本音なんじゃないですかね。

よほどの映画好きじゃない限り、多くのアメリカ人は字幕を読まなきゃならない外国の映画は観ないっていう話をどこかで聴いたことあります。横柄だなあ、アメリカ人(笑)。そんな中、この作品の高評価や「グリーン・ディスティニー」「ヒーロー」などの全米NO.1ヒットになっている中国の映画ってスゴイと思いますね。
by MASA (2007-01-18 00:09) 

milk_tea

MASAさんばかり、恐縮です(笑)

>よほどの映画好きじゃない限り、多くのアメリカ人は字幕を読まなきゃ
>ならない外国の映画は観ないっていう話をどこかで聴いたことあります。

それ、よく聞く聞く。ったく、つくづく高慢なやつらだっ(怒)
だいたい駅のホームなんかで Hey, Is this train bound for Tokyo?
みたいな事よく話し掛けられて(何故かよく話し掛けられる)、卑屈なまでに
必死できちんと応対してる私だけど、よく考えると、なんで外国に来て自分
とこの言語を平気で使うのだろう。やな感じ!(←今頃気付く)
こんどは「此処は日本国也。拙者も日本人也。故に日本語で話し給へ」と
叱ってみます。(無理)

>そんな中、この作品の高評価や「グリーン・ディスティニー」「ヒーロー」
>などの全米NO.1ヒットになっている中国の映画ってスゴイと思いますね。

硫黄島は本当、よくやりました。あんな地味な映画でねぇ。ある意味
アメリカ人も変わってきたのかも。
でも中国は本当、底知れぬ力を持ってますね、芸術面にとどまらず。
さすが四千年の歴史。"中華三昧"発売時にもそれは思った(笑)
by milk_tea (2007-01-18 01:30) 

starfish

お久しぶりで~す!

私は「父親たちの星条旗」を観る前は、「硫黄島からの~」は観るつもりはなかったのですが、「父親たちの~」のエンドロールを眺めながら、絶対に観なければ!となって、2本とも観てしまいました。

クリント・イーストウッド、恐るべし!
俳優時代からは、想像もしない監督ぶりですよね。
by starfish (2007-01-22 13:23) 

milk_tea

starfishさん、再びようこそです。

>「父親たちの~」のエンドロールを眺めながら、絶対に観なければ!と
>なって、2本とも観てしまいました。

ギク・・・やっぱりそうですか。星条旗のほうも観るべきだろうなぁ~
これはTSU○AYA上陸を楽しみに待つとします。
2つ両方を観た私の友人の話では、「硫黄島」のほうで、アメリカ軍の大艦隊
が島に着いて兵隊たちが次々上陸してきたシーンで
「うわー、彼ら(星条旗に出てた人達)が来た来た!」って、2シーンを重ね
合わせて見ちゃった、と言ってました。
そういう見方が出来るということで、いかにも面白そうですね。

>クリント・イーストウッド、恐るべし!
>俳優時代からは、想像もしない監督ぶりですよね。

ホント、それに尽きますね。同感です。
俳優時代は、わりと薄っぺらい役柄も多かったじゃないですか。
まさか、身の内にあんなに奥深く知的な思想というか価値観というか、
持っていたなんてね。完全にみくびってました(笑)
by milk_tea (2007-01-22 17:16) 

milk_tea

やったぁ~! ヽ( ´¬`)ノ
「硫黄島からの手紙」が、オスカーの作品賞と監督賞にノミネート
ですって!速報が今、報道ステーションで!!
えらいぞクリント、よくやったよ!(←なぜか関係者気分でいっぱい)
自分の記事に自分でコメント入れるやつ・・・。
by milk_tea (2007-01-23 23:21) 

white berry

milk_teaさまあ~!スゴイ!おめでとうございます!(^^)
(そういうことではないような…笑)
でも二宮君も渡辺君(?)も個人では逃してしまいましたね。
ここはちょっと残念でした。でも作品として大賞を獲ったら本当に素晴らしいことです。来月の発表が楽しみですね!
by white berry (2007-01-24 18:02) 

milk_tea

ありがとうございます!(そういうことではないですね、ハイ ^^;)
そう、まあ二宮クンは知名度もまだまだだししょうがないとしても、渡辺謙は
主演男優賞にノミネートされてもおかしくなかったですけどね・・・・。
そこはまあ外国語映画だったし・・・。
それにしても菊池凛子。よく知りませんけど、根性で破格にデッカイ夢を
掴んで行く、こういうラッキーな人ってまれに居るんですよね。
工藤夕希はきっと悔しがってる。おそらく彼女もこの役のオーディションを
受けたに違いない・・・。
何にしても発表が楽しみです。確か2月26日だったかな?
by milk_tea (2007-01-25 19:58) 

横浜のA

自分が思い入れや(固定)観念を既に持っているかどうかで、印象が物凄く変わる、という経験をしたばかりの私です。(後述)
私の場合、栗林中将や硫黄島での戦いについての話を多少知っていたので、思い入れが有る状態で(TVでエェ加減に)観ました。で、「だよな〜、ダヨナ〜」と要らん相槌を打ちつつ、日本人的理不尽な体質に突っ込みを入れつつ、観たって感じでしょうか。
余裕が出来たらDVD購入しようと思うListに入ってます。

私的には、日本の過去について正しい目や興味が向けられる様に成って来た事が好ましいナと感じます。何しろ、死して護国の鬼と成る、と言う悲壮な覚悟の下、玉砕前提で、どれだけ敵に出血を強いてやろうかと手ぐすね引いて待っていたのが、西欧的合理主義を重んじた栗林中将だったのですから。(米国と共通する価値観が、最大の障害に成った)

印象が変わる、の件について。
中森明菜のEast LIVEに続いて、'91のLIVEも観てみました。
もう、こっちは涙が止まりませんねぇ。だって「想い出して込み上げて来る感情」に泣き崩れそうに成るのを堪えながら歌ってたりするんだもの。アレから2年も経ってる筈なのに。
でそれが、度重なる裏切りも在って「憎い」なら解りもするし、Proに徹してやり過ごせそうにも思えるのに、あの燐寸男を忘れられなくて泣くんだもの。
歌詞でパニック障害起こしちゃってないかなぁ、と心配に成りました。
でも、時がデビュー20周年に至ると、インタビューで開口一番に「人のイイのも程々に」と語って居たのが忘れられません。

私、明菜さんのデビュー当時の高めで透き通った声が、段々ハスキーに成って来るのが好みに合わなかったんですね、多分。昔は、マイク乗りが悪い声には魅力を感じなかったんでしょう。今でも坂井泉水の声と健気さを感じさせる歌い方が意外に好きだし。
それが何時しか、基本はハスキーで、感情豊かに声音が変わる様な方が好みに成りました。ピストン西澤とグルーブラインやってた頃の秀島史香とか。。。
で、歌謡曲の再発掘の中から「明菜はどうじゃ?」とふと気付いて探してみた。
けど、最初はEast Liveに行き当たらず、昔の甲高いのか、近年の枯れちゃった声(誠に残念)にしか行き当たらず、他を主に当たっていたのです。
そっちが一通り掘り起こされ、さて、他に何か無いかと漁る内に、、、Eastに行き当たり、興味が湧いてウィキったりする内に、もう先入観、元い、思い入れ無くして明菜を見る事が出来なく成っちゃった。あの枯れ切っちゃった声にさえ、哀愁と共に愛おしさを感じる様に変わってしまったのです。(復活を祈念)

「硫黄島からの手紙」も、大戦の中での位置付けやら中将の人となりやらを知った後から、見直したら、又違った感慨が湧いて来るんじゃないかなぁ、と思います。
今でも、業務で○菱重工の人等が出張する際は、「何も言わずに、数珠を2本持って行け!」と言われるのだそうです。「日本はその後どう成ったかい?」って聞きたい方々が大勢眠って居られるのでしょう。(-人-)合掌
by 横浜のA (2012-07-14 00:30) 

milk_tea

横浜のAさん、いまさらごめんなさい。こちらのコメントにレスするのを忘れてました。

思えば数日前の終戦記念日、私は葉山でカクテルを飲みながら浜辺で夕陽を
見て過ごしました。硫黄島で玉砕した日本兵の方々には本当に申し訳ない話
ですが、そのくらい時は流れたのです・・・・。67年・・・・。

>余裕が出来たらDVD購入しようと思うListに入ってます。

私も改めてこの自分の記事を読んでみて、映画のストーリーの細部がサッパリ
思い出せなくなっているので、再度DVDで観たいです。

話は戻りますが、終戦記念日の15日に何かそれらしい事もしてみようと思って
私がしたのは、人間魚雷の「回天」部隊について調べてみたことでした。
テレビでちょっとだけやっていたのでWikipediaその他色々な資料を改めて
読み漁ってみたのでした。ほんの70年前の日本人がこんなことを本気でやって
いたというのがやはりどうしても信じられませんでした。
(など感銘を受けつつ、PCを閉じて葉山へ繰り出していった・・・(笑))

>今でも、業務で○菱重工の人等が出張する際は、「何も言わずに、数珠を2本持って行け!」と言われるのだそうです。「日本はその後どう成ったかい?」って聞きたい方々が大勢眠って居られるのでしょう。(-人-)合掌

そうでしょうね。
サイパンやグアムもいまだにその種の暗い余韻が漂ってますよね。
私はサイパンは行ったことがないですがグアムはそうでした。夜、フラフラと
夜遊びに出かける気に一切ならないような黒々とした闇というか陰が森林や
海辺を覆っていて、その言葉にならない暗さはとてもリゾート地とは思えません
でした。サイパンはもっとそうらしいですね・・・・。

Aさんの意図とちがうレスだったかも。すみません(笑)
私も改めて「合掌」したいと思います。
by milk_tea (2012-08-19 16:03) 

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