パット・メセニー Ⅱ ~拍子がわからないと拍子抜けだ!~ [洋楽]
いやぁ、何ともイイ表情でギター弾きますよねぇ~、パット・メセニー。
さて、唐突ですが
これは何でしょう?
何かの暗号とか、モールス信号とかではありません。
新幹線のぞみ号のトイレの位置確認表でもありません。
しかし、これはパット・メセニーファンなら誰でも知っているべきものです。
パット・メセニー Ⅰ ~いい音楽に、感傷は要らない!~ [洋楽]
これは、あまた有る音楽アルバムの中で、間違いなく 私が好きなジャケットTOP3 に入るであろう
と思われる1つである。
色々な写真やイラストのコラージュで作られている作品であるが、見れば見るほど色使いがいい。
質感がいい。バランスがいい。とにかくオシャレ。
このまんま、スカーフ柄になってもいいような際立ったセンスである。
もしエルメスかGUCCIあたりがこのままの柄でスカーフを売り出したら、速攻で買うと思う。
リボン結びにした時に、柄部分と、黒い字体が並ぶ白いラインのところが、絶妙なブレンドで立体的
に首元を彩ってくれそうだ。
実際私は、10年くらい前までスカーフ収集が趣味で、海外に行った際は必ずエルメスかGUCCI
に立ち寄って、上記のような、柄の才気走ったオシャレなブランドスカーフを1,2枚ずつ買って
帰っていたものである・・・・・。特にGUCCIが、当時こういうアシメトリーで尖ったセンスの柄を
好んで使っていたんだよね。
(バブル時代の終焉と共に、なぜかスカーフもすっかり流行らなくなった。持っていたコレクションも
ほとんどフリーマーケットとかで売っ払ってしまい手元には何もない。またスカーフブームが来たら
どうしよう。)
で、申し遅れましたが(笑)
これは、私の愛する パット・メセニー・グループ (Pat Metheny Group) の1989年のアルバム
『Letter From Home』 である。
結婚するかもしれなかった人の話 ~オルゴールの音色に寄せて~ [音楽的雑談]
誰も知らない話ですが、お暇な方はお付き合い下さい。
* * *
ゴールデン・ウィーク中に、とある観光地のショッピングモールをブラブラしていたら、趣味のいい
輸入モノの雑貨屋さんがあったので、フラッと入って色々見て回っていた。
その中に、繊細な作りの美しいガラスのオルゴールが飾ってあったので何げなく開いてみると
流れてきたのは、あの有名なイタリア映画の 『禁じられた遊び』 のテーマだった。
その哀しげなメロディは、連休中の明るく賑やかしいモールの空気に全くなじまないものであったが
私はこれを無性に懐かしく聴いた。
【本編解説:後編】 映画 『レット・イット・ビー』 ~幻の映像が蘇る!~ [Beatles]
ストーリーに添いながらの映画解説は結構骨が折れる。
しかし、乗りかかった船!勢いで最後まで行きましょう!
・・・ということで、映画 『レット・イット・ビー』 本編解説の後編です。
前半の続きから。
不本意に終わったトゥイッケンハム・スタジオでの寒々しく不毛なレコーディングから、場所をアップル本社ビルの地下スタジオに移した4人が、『For you Blue』の軽快なBGMに乗せて、バラバラとスタジオに入っていくシーンから後半は始まる。
【本編解説:前編】 映画 『レット・イット・ビー』 ~幻の映像が蘇る!~ [Beatles]
遠い昔、一目で好きになって4度か5度は会ったが、その後は電話だけのデートを何百回と繰り返し
それでもいつしか自然消滅してしまった男性と、20年ぶりくらいで最近いきなり再会した。
・・・・という感じに限りなく近い、映画 『レット・イット・ビー』 との再会である。
とはいえ、音声だけでは限りなく慣れ親しんでいるので (この辺は前回の記事をご覧下さい)
どのセリフにどの音がかぶるとか、どの曲がどこから始まりどこで切れるか、みたいな音の記憶
だけは怖いほど残っているわけで・・・
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ここでいきなり、クイズ☆レット・イット・ビー!! パフパフ~
【問】さて、これはどのシーンの音でしょう?
ドドッドー ミミッミー ソソッソー ドドッドー ・・・ドーン!! キャハハハハ・・・!!!
(オクターブ上)
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ノーヒントでわかった人・・・・・・・けっこうなビートルズオタクです。 (ё_ё) b
(答えは文中にて、そのシーンが出てきたらお答えします。)
【周辺解説編】 映画 『レット・イット・ビー』 ~幻の映像が蘇る!~ [Beatles]
私はごくごく最近、思いもかけず友人から、あるスゴイものを譲り受けた。
ところで (冒頭2行目から、"ところで"って何だ!)
上記の写真を見て「これって何だっけ?」と、特別ビートルズマニアでもない人は思うかもしれない。
写真自体は確かに、誰もが知っているビートルズ最後のアルバム 『Let it be』のジャケット写真。
でも、青い。タテ長。カタカナのルビ入り。しかも右上の端には
こんなマークが・・・。「東宝」 とある。
中森明菜の青春 【後編】 ~歌謡界のDIVA(ディーバ)について考える~ [邦楽]
中森明菜と掛けて ついに捕まった放火魔と解く
そのココロは
マッチ で人生を狂わせました・・・・
のっけから、下世話なノリですみません。
思えば、この周辺の時代(私が高校生くらいの前後の時期・・・1980-85あたり)は、芸能界そのものはアイドル全盛期でたいそう賑わってはいたものの、その頃続々登場してきた歌手の歌唱力や楽曲の質などから考えると、歌謡曲が最もその音楽的レベルを落としていた暗黒の時代と言っていいかもしれない。
かの阿久悠大先生もおそらく、あの時代の歌謡界の有様にはさぞやお嘆きだっただろうと思う。
中森明菜の青春 【前編】 ~歌謡界のDIVA(ディーバ)について考える~ [邦楽]
あれは忘れもしない、私が中学3年生の、受験も近い晩秋のある平日に、山口百恵は赤坂の霊南坂教会で結婚式を挙げた。
親友だった亜矢子が百恵ちゃんの熱狂的ファンで、結婚式の日は学校を休むだの休まないだの前の日から大騒ぎして、結局その当日は何故か泣き腫らしたような目で学校に来ていたのを昨日のことのように思い出す。
百恵ちゃんはいつにも増して菩薩のような悟りきった表情を浮かべ、白い花が顔を取り囲む清廉なヘッドドレスに、修道女のようにシンプルなウェディングドレスで教会の戸口に立った。
(どうしてもこの画像しか見つからず、不本意ながら大衆女性雑誌より・・・)
世界の車窓から・・・? バーチャルNY体験 [音楽的雑談]
久しぶりに、音楽的・・・かどうかはわからないが雑談を。
以前会社で同僚だった女の子が結婚して郊外に家を建てたというので、この前の日曜日に新居に
招待された。
私は事前に、ダルマイヤーのハーブ入りソーセージだのフランス・ブルサンのガーリックチーズだの
グラマシー・ニューヨークの季節限定ケーキだの、「milk先輩ったらさ・す・が~」と言ってもらい、先輩
としてのメンツを保つためだけに高島屋の地下を走り回って買い込んだ物資を抱えランチタイムの
到着を目指し、早めの時間に海岸方面に向かう電車に乗り込んだ。
気持ちの良い天気で、私はガラガラに空いた電車の長椅子のど真ん中にゆったり座って
Stevie Wonder の 『Innervisions』 を聴きながらボーッと外の風景を追っていた。
このアルバムがねぇ。本当にしみじみ、いいんですよね。
S.Wonder大好き~とか言いながら、実はちゃんと聴いた事がなかったこの彼の代表作。
どの曲もだいたい聴いた事はあるから、兄が昔カセットテープで家で流していたのかな。
『サウンド・オブ・ミュージック』 ~山すそに咲く白い花のように~ [サントラ]
荒川静香のキメ技 イナバウアー並みに優雅な頻度でブログの更新をしている私ですが・・・。
皆さーん、やっと新しい記事書いたから、戻ってきて~っ ^^;
さて唐突ではあるが
「貴方はスキヤキって好き?嫌い?」
こう聞かれたら、たいていの人は明快に自分なりの見解を示すし 「あの甘辛い味がどうもクドくて
私は水炊き系のほうが好き」 とか 「牛肉を美味しく食べるならスキヤキは邪道でしょ」とか
侃々諤々(かんかんがくがく)することもできる質問である。 でも、
「貴方は、太陽って好き?嫌い?」
と、いきなり問われたとしても、何とも答えようがない。その質問自体かなり無意味である。好きだ
ろうが嫌いだろうが、常に太陽は空の上にあり暖かな光を万人に浴びせかけているわけで、存在
そのものがただただ偉大である、というような場合それは当然、好き嫌いの範疇を超えている。
「映画 『サウンド・オブ・ミュージック』って、好き?嫌い?」という問いかけも、ほぼこれに似て
いる気がする。(しょっぱなから、はなはだ強引ながら)
Stevie Wonder ~モータウン・サウンドが呼び起こす風景 Ⅰ~ [洋楽]
ある程度音楽を愛好する人なら誰しも、自分が初めて深く "音楽" というものに触れたと感じる
原体験的なシーンというものを持っていると思う。
それは大抵の場合、小学校3、4年生くらいから中学1,2年あたりの最も多感な時期に多い。
そしてその場所は、友達の家だったり、親戚のお兄ちゃんの部屋だったり、誰かに連れて行か
れた何かのコンサートだったり、またはテレビでふいに見た歌番組だったりと人それぞれであると
思う。
私の場合、今覚えている最も古い「音楽の記憶」 (上記で言う深いところでの意味ではなく) は、
3歳くらいの時に、父と私だけで乗り合わせたタクシーの中でカーステレオから聴こえてきた
いしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」である。そのタクシーでどこからどこへ移動したのかは
覚えていないが、時間はかなり夜遅くで(3歳だからそう思えただけで実際はまだ夜7時くらい
だったのかも)繁華街が少し遠くに見えている車道をずーっと走っている感じだった。
父が、前に身を乗り出すようにして 「この歌いいよねぇ。なんか(この空間に)ぴったりくるねぇ」
みたいなことを運転手さんとさかんに談笑していた。
私は後部座席でちんまり座りながらも、夜のネオンを横に見ながら聴くいしだあゆみのアンニュイ
な歌声に、幼児らしくもなく妙にうっとり酔いしれていたことをリアルに記憶している。
縁起でもない名歌たち ~披露宴で歌っちゃいけない歌~ [音楽的雑談]
昔から一番仲が良くて憧れの人だった、ユーミンと同じ年齢のいとこのお姉ちゃん (今は
"お姉ちゃん" にはとうてい見えないお年頃) の娘 (21歳) が、いきなりデキちゃった結婚をする
ことになって、「式は1日でも早く!」の配慮から、来週の月曜に披露宴をやる運びになったという。
今私も仕事が忙しい時だけど、何とか折り合いをつけて会社を休んで結婚式に出ることになった。
すると今朝携帯に電話がきて
「milkちゃん、悪いんだけどスピーチしてくれない?スピーチがイヤだったら歌でもいいし・・・」
「歌ぁ~?田舎の結婚式で黒田節をうなる親戚のオジサンじゃあるまいし、ヤーよ!じゃ~
しょうがない、何かしゃべるわ・・・」 ということで、急きょ挨拶をしなければならないハメに。
(そんなこんなで、阿久悠完結編どころではなくなってきている今日この頃)
『I am Sam』 サントラ盤 ~Beatles の偉大さに今再び触れる~ [サントラ]
先日、空き時間に気が向いていつも行くところとは違う美容院にフラリと入り、30歳くらいの
オシャレっぽい男性美容師に髪を切ってもらいながら女性雑誌などパラパラめくっては
「サーヤ初めてユニクロでお買い物」などの毒にも薬にもならない記事をボーッと読んでいた。
そのうちふと気がつくと、さっきまでヴォサノバだった店内のBGMが、馴染みのあるメロディに
変わっている。ビートルズの 『Two of Us』 だった。あ~久々に聴いたなぁ~いいなぁ~・・・なんて
静かに耳を傾けていると
「ん!?なんか歌ってる人が違う・・・・」 そう、歌い手が明らかに違うのだが、でもそれ以外は
普通にあのビートルズの Two of Us だった。何か不思議な感じ。
そのうち、こんどはあの心地よい 『Blackbird』 のギターイントロが・・・・あっ、でもまた歌ってる人
が違うっ。しかも女性ヴォーカルだ。
阿久悠の歌詞世界 【中編】 ~年末の記念特集番組に寄せて~ [邦楽]
阿久悠 編を壮大に前・後編に仕立てたのはいいけども、基本的に何らプロットを考えてないので
(構成など全く決めずに思いつきでどんどん書いていくのが私のやり方)
再び話は行きつ戻りつしそうだが、とにかく阿久悠周りの話には違いない!ということでお許し
願いたい。
昨年12/29放送の阿久悠記念特番の内容について、前回では、石川さゆり → 森進一 →
ペドロ&カプリシャスと来て、その後沢田研二をサラリと流して前編が終わってしまったが
(変だ・・・。アイテム的にはこれだけなのに何故、あんなに長文になった??我ながらナゾ)
ぶっちゃけ、これでは完全に片手落ちであった。まだまだ語りたいことの入口にも到っていない。
各論が多すぎる?もっとはしょるべき?・・・まあ、ゴチャゴチャ言うより、とにかく始めるとして。
阿久悠の歌詞世界 【前編】 ~年末の記念特集番組に寄せて~ [邦楽]
やっと大掃除に手をつけ始めたはいいものの、かえって部屋がグチャグチャになってきて途方に
暮れかけていた12月29日の夜、TBSで興味深い特集番組が放送された。
それは、あの阿久悠の作詞生活40周年を記念した特番で、タイトルも 『超豪華!歌謡史決定版
ナンタラ(忘れた)・・・阿久悠特別番組』 などと、かなり鳴り物入りっぽかったので、昔から阿久悠
にはひとかたならぬ敬意の念を持っている私は迷いもなく録画予約をセットし、リアルタイムでも
前のめりになって番組を見た。
3時間半にわたる長時間だったが、内容は、彼の手掛けた数千の楽曲から、中でも有名な30曲
前後をショー形式かつ当時の懐かしい映像を織り込みながら、本人あるいは別の歌手がその楽曲
を歌っては、合間にその曲への想い、阿久氏との関わりや当時の周辺状況などについて語った
コメントが入ったりする。また阿久氏自身もひんぱんに登場し、鳥越俊太郎との対談などもあると
いった贅沢な内容で、最後まで全く飽きることがなかった。ある意味NHKの紅白なんかより
よっぽど顔ぶれも豪華だったと言えよう。